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「N-01A」レビュー
タッチ操作と3つの形でさまざまな利用スタイルに対応

 NTTドコモから発売された「N-01A」は、画面の回転で3つのスタイルに変化するNEC製の端末。タッチパネルの操作も採り入れられ、ユーザーのさまざまな使い方に応えられる端末になっている。「N-01A」のデザインや基本機能、特徴的なポイントについて実機のレビューをお届けする。


外観・デザイン

T字のシェアスタイル

見慣れた状態はコミュニケーションスタイル
 ボディは、ディスプレイが回転し3つのスタイルに変化する。閉じて画面だけになった状態を「タッチスタイル」、90度回転させて横向きのT字スタイルを「シェアスタイル」、さらに90度回転させた縦長のスタイルを「コミュニケーションスタイル」と名付けている。閉じた状態からでは、ディスプレイは時計回りに回転する。逆には回転しないので、右手で扱うことを前提としているようだ。回転操作は軽めで、軽い力でカシャカシャと操作できる。

 ディスプレイ側の表面に段差は無く、フラットなデザイン。外周にはメッキが施され、閉じた状態で下側の位置にイルミネーションLEDを備える。右側面には下部に3つのボタンを備えている。ボリュームの大・小を兼ねたマナー、ロックボタンとカメラ/プッシュトークボタンで、カメラボタンはシャッターに使用するので2段押しが可能。

 閉じた状態でディスプレイの上下にあるのはどちらも受話口で、ステレオスピーカーを兼ねている。どちらも受話口なのは、閉じた状態でも開けた状態でも通話できるようにするためで、送話口はテンキー側ボディに搭載されている。

 ボディカラーは基本的に単色で、イメージが大きく異なるようなカラーが採用されている。

 カメラ部分にやや厚みがあり、大きさは113×50×17.6(最厚部22)mm、重さは約139gとなっている。大きさやバランスのせいか、閉じた状態で持つと数字ほどの重さは感じない。厚みはハイスペックモデルとして標準的な範囲だろうか。ディスプレイを開けて縦にしたコミュニケーションスタイルでは、ディスプレイ側に重心が移動する。方向キーの閉める面積が比較的大きく、テンキーがボディの下部に集中していることもあり、テンキー操作中のバランスはディスプレイ側に偏重する。

 ディスプレイは3.2インチ、480×854ドット、26万2144色表示のフルワイドVGA液晶。


テンキー側ボディ背面には520万画素カメラ 側面のキーは右側のみ

ディスプレイの端にはイルミネーションLEDを搭載 方向キーとニューロポインター、テンキー周辺

基本機能

シェアスタイルでのメール作成画面

iモードブラウザはタブ表示に対応
 通話は閉じたタッチスタイル、開けたコミュニケーションスタイルのどちらでも行える。T字のシェアスタイルでは、スタイルを変更するようダイアログが表示される。アドレス帳は最大1000件。

 メールの閲覧はタッチスタイルでも行えるが、返信や新規作成はシェアスタイル、コミュニケーションスタイルで行う。タッチパネルには文字入力インターフェースが用意されていないためで、メールに限らず文字入力はテンキーで行う。日本語入力方式はMogic Engineで、受信メールは最大1000件、送信メールは最大400件保存できる。

 ブラウザはiモードのほかフルブラウザを搭載。iモードブラウザはタッチスタイルでも利用できるが、ドコモのiMenuトップページのみタッチ操作が行えない。これはiMenuトップページが採用する構造によるもので、それ以外のページは原則としてスクロールやタップ操作、ピンチアウトによる拡大などがタッチパネルで可能。前述のように文字入力はテンキーを使用する。iモードブラウザはタブ表示にも対応しており、複数のページを切り替えながらサイトを閲覧できる。


カメラのファインダー画面でタッチするとメニューが表示される
 カメラはオートフォーカス対応の約520万画素CMOSカメラを搭載。最大5人までの顔検出オートフォーカス機能、3段階の設定が可能な笑顔検出シャッター機能「スマイルシャッター」、手ぶれ・被写体ぶれ補正、ピントを合わせ続けるコンテニュアスオートフォーカス、ブログアップロード機能などを備える。ファインダー画面をタッチするとメニューが現れ、各種機能をタッチ操作で設定できるほか、顔検出オートフォーカスの利用時にはフォーカスの優先指定をタッチ操作で行える。


ワンセグは伸縮式のアンテナを装備

平型のイヤホンマイク端子は廃止、外部接続端子に統合されている
 ワンセグに対応し、伸縮式のアンテナを装備している。アンテナはフリーアングルタイプだが、傾きを5段階でカチカチと固定できるようになっている。3つのスタイルのいずれでも視聴できる。

 BluetoothはVer.2.0+EDRに対応し、プロファイルはHSP、HFP、A2DP、AVRCPをサポート。SCMS-T方式の著作権保護に対応しているA2DP対応対応機器では、ワンセグ音声を楽しめる。また、イヤホン用として用意されているサラウンド機能はBluetooth経由でも適用される。

 iモード対応サービスでは、iコンシェル、iウィジェット、iアプリオンライン、Music&Videoチャネル、ワンセグ、デコメアニメ、GPS、おサイフケータイなどに対応する。

 906iシリーズから一部の機種で導入されているが、平型コネクタのイヤホンマイク端子を廃止し、イヤホンマイクの信号を外部接続端子に統合したモデルとなっている。すでに持っている平型コネクタのイヤホンマイクなどを使うには、別途変換アダプタを入手する必要がある。

 なお、タッチパネル操作に注力された端末からなのか、パッケージには試供品として液晶保護シートが1枚同梱されている。


特徴的な機能

シェアスタイルでは方向キーの操作が画面とずれるような場面で警告表示が出る
 特徴的なのは、ディスプレイの回転による3つのスタイル。さまざまな場面で3つのスタイルが使えるのだが、場合によっては画面に「スタイルを変更してください」といった表示が現れることもある。どの画面でどのスタイルが使えないのかは、組み合わせが膨大であらかじめ覚えておくことは困難だろう。例えばメールはT字のシェアスタイル、ワンセグは閉じたタッチスタイル、といったように、しばらく使えば自分が使いやすいと感じるスタイルを見つけることができるだろう。


タッチスタイルはタッチ操作に適したメニューを表示できる
 タッチパネルによる操作はさまざま場面で可能。メニューアイコンやリストの選択に加え、タップによる実行、指をゆっくりスライドさせるスクロール操作、すばやくスライドさせるページ移動、2本の指をスライドしながら広げたり狭めたりする拡大・縮小操作などが可能。また、待受画面上で上下左右のいずれかにすばやくスライドさせると、リダイヤルや着信履歴といった画面を呼び出せる。加えて、待受画面上で上部をタッチすると、便利機能を集めたタッチ操作向けのパネルも呼び出せる。

 3つのスタイルそれぞれにタッチパネル操作のオン・オフを設定でき、タッチパネルの利用シーンをあらかじめ限定することもできる。すべてオンにすれば、どこでも使えることになるが、アイコンや選択肢が通常のサイズでは、指先での操作には向かない場合も多い。タッチ操作向けのユーザーインターフェースが用意されたタッチスタイルでの操作が、最もタッチ操作に適しているだろう。


タッチスタイルではリストも大きく表示される シェアスタイルにも専用メニュー画面。キー、タッチのどちらでも操作できる

確認ダイアログは比較的ボタンが小さく隣接しており、タッチ操作が難しい印象
 一方で、タッチ操作向けUIから始めても、例えば削除や終了の確認ダイアログでは「YES」「NO」ボタンが比較的小さく、隣接していて押しにくいなど、日常的に使う範囲でもうひとつ工夫が欲しいと感じる場面があった。

 ニューロポインターもNEC製の端末に搭載される特徴的なデバイスで、フルブラウザなどで重宝するだろう。

 タッチパネルのレスポンスに大きな不満を感じることはない。しかし通常のアイコンメニューはカーソルの動作が遅く、連続入力ではほぼ追従しない。階層を進んだ先の、旧来のリスト画面ではスムーズに動作するので、アイコンメニューやメニュー第2階層など、装飾されたメニュー画面は動作速度の改善が望まれる。


コミュニケーションスタイルでのアイコンメニュー画面 第2階層までは綺麗な表示だが、レスポンスはいまひとつ

位置付け

 ハイスペックなPRIMEシリーズでもひときわ目立つスタイルを採用したN-01A。タッチパネルの操作は可能な範囲で開放されており、メーカー側でやさしくガイドするというより、ユーザーが使う中で自分に最適なスタイルを見つけ出すタイプの製品だと感じた。それを楽しいと思うか、面倒だと思うかで大きく印象が変わるだろう。

 「N-01A」は、3つのスタイルとタッチパネル以外、機能や性能は「N-02A」とほぼ同等となっている。タッチ操作や専用UIで雰囲気が変わることもあり、できれば店頭などでタッチ操作にじっくりと触れてから選びたい。



URL
  製品情報(NTTドコモ)
  http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/prime/n01a/
  製品情報(NEC)
  http://www.n-keitai.com/n-01a/

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(太田 亮三)
2008/12/09 17:25

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