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「SH-02A」レビュー
8色のカラーバリエーションにバランス良く機能を搭載

 NTTドコモから発売された「SH-02A」は、STYLEシリーズとしてラインナップされるシャープ製のFOMA端末。8色のカラーバリエーションが特徴で、520万画素カメラを搭載するなどハイエンドモデルに迫る機能も注目される。SH-02A(Lime Green)の実機によるレビューをお届けする。



外観・デザイン

左側面にライトボタン。プッシュトークは非対応
 「SH-02A」のボディはオーソドックスな折りたたみ型で、基本的に単色で構成されたシンプルなデザインを採用する。サブディスプレイと本体側面にはメッキがあしらわれ、デザイン上のアクセントとなっている。サブディスプレイは背面のハーフミラー仕上げのパネルの中に隠れているデザインで、点灯時は文字や絵柄だけが浮き上がるように表示される。ハーフミラー処理のパネル自体は平滑度に乏しく、写った像のゆがみが大きいので、手鏡として役立つ場面は限られるだろう。

 端末側面のキーは最小限にとどめられ、左側面には「ライトボタン」を配置するのみとなっている。ライトボタンは、短押しでサブディスプレイの点灯、長押しでモバイルライトの点灯が行える。閉じた状態の側面はフラットに近いため、片手で開ける動作では、指先を滑り込ませにくいと感じることもあった。

 大きさは約108mm×49×13.9mm(最厚部約17.2mm)で、重さは約107g。ヒンジ側に近いカメラ部分が少し盛り上がっているデザインで、幅、厚みともにコンパクトに仕上げられている。

 テンキーはフレームのあるノーマルなタイプで、ボタン部分は断面が「へ」の字となる立体的なクリアパーツを使用。指の上下の移動に対して明確に凹凸が感じられるようになっている。

 メインディスプレイは、約3インチ、480×854ドット(フルワイドVGA)、1677万7,216色表示のNEWモバイルASV液晶。発色は鮮やかで、屋外での視認性を向上させる技術も採用されている。サブディスプレイもカラー表示に対応し、約1インチ、96×39ドット、6万5536色表示の有機ELを搭載する。


テンキー表面には凹凸が付けられている

基本機能

待受画面。メインディスプレイは3インチのフルワイドVGA

アイコンメニュー画面

ケータイShoin 6による日本語入力画面。
 メール機能には、絵文字入りメールを自動作成する「絵文字プラス」機能が用意されており、作成した文章から自動的に絵文字を予測して入力することが可能。デコメ絵文字は567個、デコメピクチャは150個がプリインストールされている。受信メールの保存件数は最大1000件、送信メールは最大500件、アドレス帳の保存件数は最大1000件。

 FOMAハイスピードに対応し、最大3.6Mbpsの通信速度でデータのダウンロードが可能。フルブラウザも搭載される。

 カメラは520万画素のCMOSカメラで、オートフォーカスに対応する。35mm判換算で29mm相当の広角レンズを搭載する。最大5人までの顔検出機能を備え、静止画の手ぶれ補正機能を装備。撮影直後のプレビュー画面でテンキーのMAPボタンを押せば、位置情報を簡単に追加可能。位置情報を追加した画像はMAPボタンを押すことで撮影場所を地図アプリ上に表示できる。また、「プチエステ」として、撮影後の画像を「美白」「ナチュラル」にいずれかに補正する機能も用意されている。

 microSDカードは本体左側面のスロットで利用する。microSDHCカード対応で、最大サポート容量は16GB。

 ワンセグはアンテナ内蔵型で、連続視聴時間は約3時間50分。視聴・録画予約、microSDカードへの録画が可能。「ダビング10」に対応し、録画したワンセグデータをコピーできる。

 おサイフケータイ、DCMX、iC通信、iCお引っこしサービスがサポートされ、「iD」「DCMX」「モバイルSuica登録用iアプリ」「マクドナルド トクするアプリ」がプリインストールされている。

 アンテナ位置は、ワンセグがサブディスプレイとヒンジの間、FOMAのアンテナはヒンジ部となっている。

 日本語入力は予測変換に対応したケータイShoin 6を採用。LCフォントには、ゴシック体としてAXISフォント、明朝体としてSH平成明朝を搭載。ダウンロードフォントの枠にはポップな丸ゴシックタイプの「SHクリスタルタッチ」がプリインストールされている。

 端末の動作、レスポンスは全体的に良好。画面切り替え直後にもたつくことはあるものの、メニュー操作では連続入力を取りこぼすこともない。日本語入力はメニュー操作に比べると反応が鈍くなるものの、相当な高速タイピングでない限り問題ないレベルだろう。


メール本文を作成したところ 「絵文字プラス」で自動的に絵文字を追加できる

カメラのファインダー画面 撮影後のプレビュー画面で「MAP/GPSボタン」を押すと画像に位置情報を追加できる

位置情報が追加されている画像を表示し、「MAP/GPSボタン」を押すと地図アプリで場所を確認できる ワンセグ表示画面

特徴的な機能

「MAP/GPSボタン」を押すとゼンリンの地図を使ったアプリが起動する

LCフォントは3種類を用意。3番目はダウンロードで入れ替えできる
 本体カラーのバリエーションはSH-02Aの特徴で、Lime Green、Ice White、Universal Black、Cherry Blossom、Metal Silver、Sky Blue、Berry Pink、Wood Brownの8色がラインナップされている。いずれも基本となるボディデザインは同じ。

 カメラは、前述の通り520万画素とハイスペックなものを搭載。GPS機能を手軽に利用できる「MAP/GPSボタン」がテンキーの下側に用意されていることもあり、GPS機能との連携もワンボタンで済むようなレベルで実装されている。名刺リーダー機能が利用できるほか、「ショットデコプラス」では、手書きの絵や文字を撮影してデコメピクチャを作成できる。

 地図アプリでは、ゼンリンの地図を利用したアプリで周辺検索、経路検索、災害用メニューなど各種のサービスを利用可能。加えて、モバイルGoogleマップもプリインストールされている。

 シャープの携帯電話では搭載例も多くなっている、のぞき見防止機能「ベールビュー」を採用。さまざまな柄が選択できるほか、アニメーションする柄も用意されている。

 このほか、音楽再生やワンセグは、イヤホン使用時、ドルビーラボラトリーズの音響技術を搭載した「ドルビーモバイル」で楽しめる。シャープの液晶テレビ「AQUOS」やレコーダーなど、「AQUOSファミリンク」対応機器を操作できるアプリ「ファミリンクリモコン for AQUOS」も用意されている。辞書機能では、インターネット上の辞書コンテンツも利用できる「ネット辞典」が搭載される。

 SH-02Aは、機能的にはミドルレンジに位置付けられ、Bluetoothやタッチパネル、音声認識、ドキュメントビューアには非対応。同じくサービス面では、iアプリオンライン、iコンシェル、iウィジェットなど最新サービスには非対応となっている。


位置付け

 ドコモからはさまざまな機種がラインナップされているが、単体モデルでカラーバリエーションを充実させるアプローチは珍しい試みと言えるだろう。シャープのドコモ向け端末は、800万画素のCCDカメラを搭載したPRIMEシリーズの「SH-01A」「SH-03A」が話題を集めているが、それらとは明確にコンセプトを変え、STYLEシリーズのコンセプトに合わせた内容になっている。

 iコンシェルやiアプリオンラインなど、最新の機能・サービスを利用することはかなわないが、カラーコーディネートを重視するユーザーにとって、豊富なカラーバリエーションから選択できるのは大きい。レビューで使用したLime Greenは、従来のカラーバリエーションでは目にすることが少ないカラーのひとつだろう。

 機能面では、GPS機能の活用・連携に積極的にアプローチするなど、使い勝手を高める工夫が随所に見られる。メーカー独自の機能も充実し、カラーで選んだカジュアルなユーザーが一歩踏み込んだ使い方をしようとしても、十分に応えてくれるだろう。



URL
  製品情報(NTTドコモ)
  http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/style/sh02a/
  製品情報(シャープ)
  http://www.sharp.co.jp/products/sh02a/

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(太田 亮三)
2009/01/15 11:30

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