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「Mobile pico projector」レビュー
iidaブランドの携帯向け小型プロジェクター

 4月、auの新ブランド「iida」が立ち上がった。「G9」や草間彌生モデル(3機種)、Kom&Co.Designがデザインを手がけた「misora」などの携帯電話が発表される中、携帯向け小型プロジェクター「Mobile pico projector」といった珍しい製品も明らかにされた。今回は、「Mobile pico projector」の使用感などをお届けしたい。


概要

 「Mobile pico projector」は、携帯電話で撮影した画像やワンセグ、ビジネス文書などが投写できる小型プロジェクターだ。3000台の数量限定販売となり、単体購入時の価格は3万9800円。ただし、auのオンラインショップを通じて「G9」と同時購入した場合、1万9800円の特別価格で購入できる。

 シンプルなデザインにまとめられた「Mobile pico projector」は、「G9」のデザイナーである岩崎一郎氏によるもの。「G9」と同様に、シンプルではあるが、細部にこだわりを感じさせるものとなっている。製造は東芝が担当している。

 大きさは約50×112×18.3(19)mmで、重さは約128g。充電式リチウムイオン電池で駆動し、連続使用時間は約2時間10分。

 投射光源にはLEDランプを採用する。投写画面は6~63インチで、解像度は480×320ドットのハーフVGAサイズとなる。投写距離の範囲は0.25~2.5mとなり、0.25mで6.26型、1mで25型、2.5mで62.6型程度のサイズとなる。

 投写距離が遠くなればそれだけ発色が落ちていく。また、室内をどれだけ暗くするかによっても発色は大きく変わる。印象として、資料などの紙に印刷された文字が読める薄暗い程度の明るさでは、距離1m前後での利用が現実的と感じた。

 端末の長辺側面部に操作部、画面のピント合わせるフォーカスリング、映像の入力端子、音声出力端子が配されている。なお、モノラルスピーカーも用意される。

 短辺には、一方に投写用のレンズ、もう一方に、ACアダプタ用の端子とパソコンと接続するための端子を配している。パソコンのディスプレイを投写する場合は、「パソコン接続ケーブル」(試供品)が必要。ケーブルは同梱されておらず、パッケージに同梱されたアンケートはがきで申し込むことになる。

 なお、端末の説明書には、「Mobile pico projector」は、au携帯電話と接続した利用を目的としていると記載。パソコン側のDVD再生ソフトを使って動画映像を投写した場合、映像の動きが不自然になる場合もあるとしている。パソコンとの接続はアナログRGB信号に対応する。


本体、ケーブル類のほか、収納ケースなども同梱される。ケーブルは収納できない

レンズ付近の側面部にフォーカスリングやモノラルスピーカーがある

側面部に入出力端子 操作ボタン


対応モデル、出力可能コンテンツ

 2009年4月現在、対応する携帯電話は、G9、S001、CA001、H001、W63CA、W63H、W62CA、W62Hの8モデルとなる。

 出力可能なコンテンツは以下の通り。著作権保護されたデータには対応しないため、LISMO Videoなどのコンテンツは再生できない。端末にPCドキュメントビューアーがセットされている場合、ビジネス文書などの出力が可能。ただし、作成したアプリケーションのバージョンによっては、PCドキュメントビューアーで表示できない場合もあるという。PCドキュメントビューアーは、WordやExcel、PowerPoint、PDF、HTML/mHTMLデータの表示をサポートしている。

■ 出力できるコンテンツ
・ワンセグ映像
・録画再生したワンセグ映像
・撮影した動画など、著作権保護されていない動画(EZムービー)
・静止画
・PCドキュメントビューアー

■ 出力できないコンテンツ
・LISMO Video
・EZアプリ
・EZweb
・PCサイトビューアー


静止画や動画をみんなで楽しみたい人に

 「Mobile pico projector」は、撮影した静止画/動画を複数人で手軽に楽しみたいときにオススメの製品だ。旅行などに出かけたメンバーとワイワイやりながら、その日撮影したものを振り返る、といった楽しみ方ができそうだ。

 ただし、「Mobile pico projector」と携帯電話を接続するケーブルの長さは30cm程度。携帯電話を操作しながら上映会をすると、ちょっと動かしただけで「Mobile pico projector」自体も動いてしまい、再度セッティングしなおすなんてことにもなるかもしれない。画像再生などの場合は、スライドショー機能などの活用するのが現実的なところだろう。

 購入に際して注意が必要な点は、映像出力できるコンテンツに制限がある点。例えば、auの動画サービス「LISMO Video」やゲームアプリの表示などに対応していると、利用範囲がさらにひろがったはずだ。

 また、PCドキュメントビューアー対応モデルでは、ビジネス文書なども表示が可能となっている。室内をある程度暗くできるなら、小規模の打ち合わせなどにも活用できそうだ。プレゼンテーション用途を考えると、EZwebサイトの出力に対応しているとよかったかもしれない。

 現在、auショップの店頭では、iidaコーナーを設けて新ブランドをアピールしている。「Mobile pico projector」も展示されているようなので、気になる人はチェックしてみよう。



URL
  iida
  http://iida.jp/

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(津田 啓夢)
2009/04/24 18:18

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