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ケータイ新製品SHOW CASE
SH2101V
2002年7月16日発売






ヒンジ部中央にカメラを搭載する ヒンジ部右端にスタイラス収納がある

左側面にはデータ端子とイヤホンマイク端子 右側面にはSDカードスロットと電源端子

ハンドセット側面には受話・終話ボタン。裏のクリップにはストラップ穴がある ハンドセットはスタンドで充電。本体充電はスタンドから伸びるDCケーブルで行なう

デスクトップ画面にはブックマークやiアプリのショートカットを配置できる メニューはアイコン式。タッチパネル操作・カーソル操作の両方に対応

小フォントによる受信メール表示 中フォントによる受信メール表示

大フォントによる受信メール表示 iモード閲覧時には左側に履歴が表示される

テレビ電話画面。左が相手の画像。画像はさらに拡大することもできる 電話をかける画面。各種通話に関する機能が集中している

共有するメモリの内容表示。左側はフォルダ名称 テキスト編集画面。メール添付データやカード内のデータも編集可能

画像編集画面。写真の上に手書きで追加したり、フィルタ効果をかけることもできる 撮影した動画は見るだけでなく、開始点と終止点を指定し切り出す編集も行なえる

電話帳の画面。一般的なPDAとほぼ同等のことができる スケジューラ。こちらも一般的なPDA並みのことが可能

普通のウェブを表示。画像などが縮小されるため、ページによってはデザインが崩れてしまう メール画面。送信・受信ともに複数のISPのアカウントを設定しておける

ハンドセット側は左右キーでアイコン式メニューを呼び出す ハンドセット側は上下キーでリスト式メニュー ハンドセット側で受信したメールの一部を読める




仕様で見るSH2101V

 SH2101Vは、シャープ製のPDA一体型のFOMA端末。キーボード一体型のデザインを採用しており、通話は付属の小型ハンドセットで行なう。ハンドセットと本体とはBluetoothで接続されていて「カバンの中に本体を入れてシャツのポケットにハンドセットを引っかけておく」というようなスタイルでの使用が可能。

 本体ではiモードの各種機能が利用可能で、iモード公式サイトへのアクセスはもちろん、最大5000文字(10KB)で添付ファイル対応のFOMA仕様のiモードメールに対応し、iアプリの利用も可能となっている。

 iモード以外にも、一般的なウェブサイトの閲覧や、POP3やSMTPを利用するメールの送受信にも対応しており、moperaなどのFOMAに対応するISP経由インターネットにアクセスする機能もある。

 カメラも搭載していて、P2101Vなどとテレビ電話を行なったり、撮影した静止画や動画をメールに添付してパソコンなどに送ることも可能。音声のみを録音することもでき、音声・動画ともにASF形式のファイルに保存される。画像はJPEGで撮影でき、GIF、JPEG、PNGの表示に対応する。また、WMAやMP3形式のオーディオファイルなども再生できるなど、マルチメディアPDAとしての機能も充実している。

 さらに、SDカードスロットも搭載しており、外部メモリとしてSDメモリーカードを利用可能。SDメモリーカード内のデータは本体内のデータ同様に、フォルダごとに閲覧・管理することができる。SDメモリーカード内のデータを閲覧することも、フォルダを登録すれば可能で、たとえば他のデジタルカメラで画像をSH2101Vで閲覧して取り込み、それをメールに添付することなどもできる。

 ハンドセットと本体は機能的にも分離しており、たとえば電話帳などは本体からハンドセットにコピーすることもできるものの、ハンドセット側からはハンドセットに記録された電話帳でしか発信はできない。iモードメールを受信した際などにはハンドセット側で短いプレビューを確認することができる。また、ハンドセット側からの操作だけでiモードのセンター問い合わせをしたり、一般のISPのメールサーバにアクセスもできる。なお、ハンドセットだけでも、カーソルとディスプレイ上のキーを使うことで、電話帳にない番号へダイヤルすることができる。

 ハンドセットと本体はBluetoothで接続されているが、通話の際には独自のプロファイルが利用されている。本体のBluetoothは標準規格Ver1.1で「Generic Access Profile」「Service Discovery Application Profile」「Serial Port Profile」「Generic Object Exchange Profile」「Object Push Profile」にも対応する。出力はBluetooth Power Class3。Bluetoothを使って、vCardやvBookmark、vMessage、vCalendarといったデータを他の端末などとやり取りすることも可能。

【おもな仕様】
サイズ
(高×幅×厚)
本体:98×137×25mm
ハンドセット:137×24×14mm
重量 本体:280g
ハンドセット:43g
連続通話時間 本体:80分(音声通話)、50分(テレビ電話)
ハンドセット:90分
連続待受時間 本体:60時間
ハンドセット:80時間
充電時間 本体:150分
ハンドセット:150分
ディスプレイ 本体:タッチパネル搭載26万2144色反射型TFT液晶320×240ドット
モノクロ2階調52×120ドット
表示文字数 37字×10行、24字×10行、18.5×7行(受信メール表示時)
メモリダイヤル 共有するメモリエリアに保存
データ通信速度 最大384kbps
ボディカラー レジェンドシルバー

【iアプリ】
iアプリ件数 共有するメモリエリアに保存

【インターネットメール】
サービス名 iモードメール
利用料 パケット料金に依存
メール受信機能 最大全角5000文字
メール送信機能 最大全角5000文字
メール保存件数 共有するメモリエリアに保存
添付制限 画像、メロディのみ。最大10件

【着信メロディ】
和音数 16和音
着信音 ・登録済みパターン:10件
・登録済みメロディ:10曲
・ダウンロードメロディ:共有するメモリエリアに保存
※自作メロディには非対応
登録メロディ曲名 Lifetime Respect
KISS OF LIFE
ラプソディ・イン・ブルー
アルハンブラの思い出
威風堂々
I Got Rhythm
英雄ポロネーズ
帰れソレントへ
春の歌
ハンガリー舞曲第5番
和音着メロダウンロード 対応

【インターネットメール2】
サービス名 一般的なISPのメールサービス
利用料 パケット料金もしくはデータ通信料金に依存
本文受信可能文字数 65536KB
本文送信可能文字数 65536KB
Eメール保存件数 共有するメモリエリアに保存
添付制限 あらゆるファイル。最大32件、本文とあわせて最大512KB

【共有メモリ】
共有メモリ容量 約10MB(購入時)、ほとんどのデータはSDカードへの保存も可能
対応画像フォーマット GIF(800×600ドット/512KB以下)
JPEG(1280×1024ドット、1024KB以下)
PNG(640×480ドット、128KB)
ASF(動画、モバイルプロファイルが付与されているもの)
対応サウンドフォーマット WMA(128kbps以下)、MP3(192kbps以下)、SMF(256KB以下)、MFi(256KB以下)、ASF(3GPP-AMR)
備考 このほか、テキストファイルの編集も可能

【カメラ(静止画)】
撮影可能フォーマット JPEG
撮影可能解像度 640×480ドット(20~60KB)
320×240ドット(5~15KB)
160×120ドット(2~10KB)

【カメラ(動画) 】
撮影可能フォーマット ASF
撮影可能画質 S-ファイン(176×144ドット、128kbps)、ファイン(176×144ドット、64kbps、動き優先もしくは画質優先)、ノーマル(128×96ドット、32kbps)

コメント
湯野  Bluetooth対応といえば「F2611」なんていうFOMA端末もあったが、基本的に仮設事務所用に作られているため、我々庶民にはとっつきにくい存在だった。それに対して「SH2101V」は、PDAの形になっているので、なんとなくとっつきやすい。Bluetooth対応のワイヤレス・ハンドセットで通話するというスタイルは何とも近未来的な感じがしてイイ。その光景をSH2101Vを知らない人が見ると、かなり怪しいことになってしまうが、この際、そんなことは気にしないようにしよう。
 もっとも、値段については現時点で12万円オーバー(新規)なので、とても庶民的とは言えないのも事実。決して安い買い物とは言えないだけに、このスタイルにすごく魅力を感じるという人や、動画を撮ってメールで送るシチュエーションが多いという人以外には、あまりオススメはできないかもしれない。PDA+P-in m@sterという選択肢もあるし。
 PDA部分については、ザウルスをベースにしているということなので、必要十分の機能は備えていると思える。SDカードスロットも用意されているのだが、どちらかというとPDA側から利用する目的で設計されているため、iアプリを保存したりすることはできない。この辺りの仕様は、J-SH51などと比べると、やや不満に思えるところでもあるのだが、MP3やWMA形式の音楽データを著作権保護機能なしでそのまま書き込んで再生できたりするところは便利と言えば便利。
 こういった形でセパレート型というのは、Bluetoothの用途として当初より期待されていたわけだが、実際に使ってみると少々戸惑いを感じるところもある。というのも、普段は基本的にケータイを1つしか持っていないわけだから(ケータイマニアを除く)、その感覚でいると、ついつい本体を忘れ、ハンドセットだけを持って外出、なんていう間抜けなことが起こり得るわけだ。意外とやってしまうので、SH2101Vのユーザーは気をつけよう。希望としては、「パルディオ 633S」の後継モデルで、SH2101Vとの通信機能をサポートして、子機として使えるようになるとすごく便利なのだが……。
白根  ありとあらゆる機能に対応した最強のFOMA端末と断言したい。「音声通話」「iモード」「iメロディ」「iモーション」「iアプリ」「iモードメール(文字数が多いFOMA版)」「テレビ電話」「M-stage visual」などなどなど、思いつく限りのドコモのサービスに対応しつつ、カメラで撮影した静止画や動画をメールに添付して送受信する機能など、一般のPDA以上の汎用性の高さを実現させている。さらにPDA形態の本体と通話に使うハンドセットを分離させることで「カバンに本体、シャツのポケットにハンドセット」というスタイルでいれば最近の携帯電話とは比較にならない小ささの端末を手にするだけで通話が可能。機能的にはまだ洗練されていないと思う部分が多いものの、この多機能っぷりは、PDAと電話が融合したときに訪れるべき世界がここに実現された、と大げさに言っておきたい。小さいハンドセットで通話しているときのサイバー度数は、おそらく現行のケータイでは最強だろう。
 PDAとしての機能は、たぶんザウルスから持ってきたのだろうから、完成度が高くて当たり前だ。動画撮影機能は気が利いている。「調子こいて動画を長めに撮っちゃったけど、全部メールに添付できねぇって」というときも、INポイントとOUTポイントを指定して動画の任意の部分を切り出し、より小さいサイズに再編集する機能があるのが非常に便利だ。動画の画質的にはすでにケータイ向け画質を脱し、パソコンでも十分に楽しめるレベル。テストで撮影し、編集部に送りつけたわたしの必殺芸を写した丸秘映像は、編集部の約2名を20分間楽しませるに十分なものだったようだ。
 いろいろ言いたいことはあるのだが、残念なのはiアプリに関しては現状ではSH2101Vに対応しているものは少ないこと。Java VMの種類やスクリーンサイズ、ボタン配置が普通の端末とはとことん違うので、それは仕方ないわけだが。通常のインターネット機能に関しては、一般のウェブサイトを見るには少々スクリーンサイズが小さいものの、メールはほぼ普通に使えるのが嬉しい。
 すでに携帯電話のカテゴリに当てはまらない製品だが、常にPDAとケータイを持ち歩き、組み合わせて活用している人にとっては、かなり強力な製品だと思う。ただ、最大の問題はなんといっても価格だ。10万円を超える価格は、もうひと頑張りでサブノートが購入できるお金だ。このクラスのカメラ付きPDAにFOMAがついたのだから、中身を考えれば妥当な価格だが、ちょっとおいそれと購入できる価格ではない。汎用性の高さで言えばサブノートの方がはるかに高いので、購入を考えている人はいまいちど、他のもので代用できないかを考えてみよう。これが5万円だったら有無を言わさず大購入しそうなのだが……



URL
  製品情報(NTTドコモ)
  http://foma.nttdocomo.co.jp/catalog/term/sh2101v_01.html

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2002/07/23 15:03

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