ボタン配置。カーソルは各方向が別ボタンで、iアプリなどで左右同時押しなども可能	イヤホンマイク端子は左側面

底面下部分にデータ端子やスピーカ、ストラップ穴が集中する	背面のサブディスプレイの下にはボタンがある

通常デザインの背面時計	斜体デザインの背面時計	縦書き漢数字の背面時計

待受画面	メインメニュー。左右キーで他の中項目に移る	メニューの背景色やフォントを変更可能

メニュー第２階層もリスト式	待受から左上のボタンで「3Dメニュー」	待受から左右カーソルでカスタマイズ可能な「セレクトメニュー」

11字×10行	８字×８行	iモードメニュー

連文節変換に対応	変換時に予測される単語・フレーズの候補も表示される	過去に変換した単語・フレーズも予測候補となる

iアプリもフォルダ管理可能	プレインストールiアプリ「3D待ち受けBOX」	赤外線通信機能の強化も504iシリーズの特徴

■ 仕様で見るF504i

【おもな仕様】

サイズ （高×幅×厚）	97×50×26mm
重量	約105g
連続通話時間	約140分
連続待受時間	約525時間
充電時間	約135分
ディスプレイ	６万5536色表示TFTカラー液晶 132×176ドット
表示文字数	11字×10行、８字×８行
メモリダイヤル	500件
リダイヤル・着信履歴	各30件
データ通信速度	下り最大28.8kbps（パケット通信）
ボディカラー	サイバーブルー、フレッシュピーチ、サムライブラック

【ｉアプリ】

ｉアプリ件数	12～100件
登録済みiアプリ	コーラルアイランドF、3D待ち受けBOX、お出かけ娘、ピンボール3D、ぷよぷよF、スーパーカレンジュール、そろえて英単語！、便利つ～るI、マイヘルスケア

【インターネットメール】

サービス名	iモードメール
利用料	送信・受信ともに全角20文字程度で0.9円
メール受信機能	最大全角250文字
メール送信機能	最大全角250文字
メール保存件数	受信：300件 送信：100件
添付制限	メロディ

【着信メロディ】

和音数	32和音
着信音	・効果音：25種類 ・登録済みメロディ：15曲 ・自作メロディ/ダウンロードメロディ：30曲
登録メロディ曲名	インディ・ジョーンズ 非情のライセンス くまのプーさん THE ENTERTAINER ワルキューレの騎行 TA HU WA HU WAI アメリカン・パトロール ウィリアムテル序曲 威風堂々 天国と地獄 カルメン前奏曲 華麗なる大円舞曲 大きな古時計 シンコペイテッド・クロック 幻想即興曲
和音着メロダウンロード	対応

■ スタッフが見たF504i

	コメント
湯野	ついに出た504iシリーズ。カメラ内蔵とかGPS対応とかいった華々しさはないものの、iアプリ関連の機能・容量拡張や28.8kbps対応、赤外線通信機能などなど、着実に進化を遂げたという印象がする。 　その第１弾となる「F504i」だが、何と言ってもオススメはこのサムライブラック。ボディカラーのネーミングからして抜群の存在感で、背面の有機ELディスプレイの浮かび上がる感じが何ともいえない。赤外線ポートはその有機ELの下あたりに埋め込まれているらしいのだが、一見するとどこにあるのか全く分からない。このあたりのデザインへのこだわりというのは、今回の504iシリーズのラインナップの中でも一番気合が入っているかもしれない。 　機能面では、やはりiアプリが注目どころなわけだが、操作性自体はF503iSとほとんど同じ。Java専用のチップを搭載しているらしく、実行速度もそうだが起動のスピードがかなりはやくなった印象を受ける。 　DoPaがサポートされ、800MHzと1.5GHzのデュアルバンド対応もしているので、200番台の端末の完全な上位機種として利用できるようになった504iシリーズ。もうじきカメラ付きの251iシリーズが出てくることが分かってしまった今となっては、なんとも微妙なタイミングではあるが、iアプリの部分にどれだけ魅力を感じられるかが購入のポイントとなるんじゃないだろうか。赤外線通信を使ったサービスの動向が気になるという人にもオススメだ。
白根	昨年頭に発売された503iシリーズに続くiアプリ対応端末第２弾。あいだに503iSシリーズがあったわけだが、それでもなんだか長い間iアプリ端末の新しい機種を見ていなかったような気がしたものだ。今回の504iシリーズでは、iアプリの容量増加など、基本的な機能も強化されているので、単なるバリエーションモデルとも言えた503iSシリーズとは違った新シリーズとなる。 　F503iといえば発売当時iアプリの保存件数が最大など、iアプリを重視した端末作りを売りとしていた。しかし今回の504iシリーズではどのメーカーもメモリ容量については気合を入れているらしく、同時発表のD504iはiアプリの保存件数が17～200件と、F504iの12～100件よりも多い。このほかのiアプリ使用上のポイントとしては、D504iは一体型のカーソルを使っているのに対して、F504iはカーソルの各方向が別になっていることか。左右のキーを同時に押せるなど、特殊な操作を必要とするゲームなどにも対応しやすいわけだ。 　F504iのポイントは、デザインとセキュリティ機能だろう。サムライブラックやサイバーブルーは、わたしのような色気のない男にもマッチすると思う。セキュリティ機能も、電話帳や受信メールだけでなく履歴まで隠せるという凝った作りなので、ケータイの履歴まで探ってくるようなカノジョ・カレシを持っている人には便利な選択肢かもしれない。 　使い勝手の面はF503iなどとあまり変わっていない。メニュー構造はリスト式だが、リスト間の移動が左右キーになっていて、感覚的に理解しやすいような画面デザインが使われているとも思う。最近の端末の多くに搭載されているカスタマイズ可能なメニューも装備している。インターフェイス関連については、個人的には使いやすい印象だ。日本語入力時には予測変換を利用可能だが、ソニーのPOBoxやA1012Kに搭載されているモバイルWnnなどと違って、文字入力するたびに予測候補が表示される形式ではない。個人的にこの部分にちょっと不満が残るが、それでも普通の日本語変換よりもずっと使いやすくなっているといえる。 　いま504iシリーズを購入するときの問題は、N504i、P504i、SO504iの３機種もすでに展示会などで展示されてしまっているというところだろう。504iが欲しい、というのであれば、それらあとから発売されるであろう機種も検討しておきたいところだが、それらのスペックはおろか発売時期すらわかっていない。それほど急いで新機種が欲しいわけではないならば、他の端末が発表されてから、それらを含めて504iシリーズを検討してもよいかもしれない。
伊藤	出るぞ出るぞと言われてやっと出た504iシリーズ。503iの時と同じように真っ先に発売されるのが富士通製のF504iだ。ボディという面で一番目立つのは、このF504i。まずは背面の有機ELに注目。レビューに使用したサムライブラックだと、浮き上がるように時間が表示される。これは非常にカッコイイ。今までのサブディスプレイ付端末だと、「窓」が付いている雰囲気だが、これは本体表面の一部がふわっと浮き上がるように発光する。これは光り物好きにはたまらないはず。 　液晶の見やすさという意味では完全に満足できるレベルに達している。操作時のレスポンスもいい。通常に操作していて違和感を感じることはあまりない。 　ちょっと方向キー周辺のボタン配置がごちゃごちゃしているのが気になった。わずかなスペースに小さなボタンが９個もある。慣れの問題かもしれないが、メール作成中に文節移動をしようとしたらメールボタンを押してしまったり、ちょっと混乱。iアプリのアクション系ゲームをやるときにも戸惑うかもしれない。 　あともうひとつ残念なのが、有機ELがボタンを押さないと光らないということ。消費電力の問題があることはもちろん理解できるが、パッとポケットから出したときに有機ELが光ってないのは寂しい気がする。 　好みの問題もあるが、このF504i、シリーズ中でもかなり「攻めた」デザインであることは間違いない。N504iやD504iなど「穏健派」が多い中、このスタイルを選ぶ、というのもひとつの見識だろう。