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欲しい時が買い時!! 「VAIO PCG-U3/P」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


欲しい時が買い時!!

ソニー「VAIO PCG-U3」。184.5×30.6×139mm(幅×高×奥行)で重量820gの超小型サブノートパソコン。店頭価格は15万円前後
 2002年の4月末に発売されたソニーの超小型サブノートパソコンことバイオPCG-U1。ギャギャーン!! 欲しい!! 超欲しい!! と思ったものの、ごく希に出現する俺の脳内節約家が「待て。アレはCrusoeプロセッサだ。そして最大にメモリを積んでも384MBだ。OSはWindows XPだがHome Editionだ。あとキヤノンのD60買ったばかりだ。さらにニコンのD100が6月末発売だ。だからバイオUはよせ」と言う。

 うっせぇんだよこのタコめデジカメとサブノートは関係ねえんだよっていうかデジカメ画像サブノートで閲覧してぇんだよそしてメモリ384MBもあれば上等なんだよXPのHome EditionでイイじゃんバイオU欲しぇーッ……けど、そうかCrusoeか……本体はなんか紫っぽいのか、と、やや冷静になった。

 いやーコンピュータ買うときゃ冷静になっちゃいけませんな!! んーCrusoeかなどと考えてたらD100出るわデスクトップ機のRAIDアレイはブッ飛ぶわで結局、買い時を逃しちまいましたよええ!! しかし、バイオU、借りて使ったその感触は良かった。だから、次のが出たら買おうと考えていた俺だった。

 次のはきっとPentium搭載だろ……もしかしたらBaniasノート!? とにかく売れてるサブノートだからググッとスペックアップしてくるハズ!! その時に買うのダ!! ズシャァァァッと買うのだそして大満足してわーははははは!! とか笑っておもしろおかしくモバイルするに決まってんだよ俺はなコンチクショーッ!! てな塩梅で悶々としていたら、キた!! 出てきた新型!! バイオUの後継機であるPCG-U3が出たゼ!!

 が、旧型のU1と新型のU3、あんまり変わってないのであった。外観は薄紫パールって感じのいわゆる“バイオカラー”からブラックになったが、ハードウェア的には少々の変更だけ。具体的には、旧型で採用されていたCPUがTransmeta Crusoe プロセッサー TM5800 867MHz駆動が、933MHz駆動に。最大メモリ容量384MBが512MBに。Crusoe専用命令処理用のコードモーフィング用メモリが16MBから24MBに。あとはバンドルソフトの追加や変更、それからポインティングデバイスの材質・形状が少し変わったくらい。

 すなわち!! だいたい似たよーなモンなのであったこの新型野郎ときたら!! コラ貴様半年待った俺をナメてるとあと半年待つぞコンチクショーッ欲しぇーッ!! ってやっぱ欲しいのかよ>俺。

 人気を集めたマシンだからもっと変わるかと思ったら、この程度の変化。いまひとつオモシロみがない。マジであと半年待とうか……いや待っちゃダメだ待っちゃダメだ抹茶でも飲んで考えなはれ>俺!! ゴキュ。苦ッ!! そうだこのまま待っていたら一生待つことになるのだ。待って待って待ち続けてPCG-U90くらいになって買ったら「これば便利!!」とか思うと同時に「あーもっと早く買っときゃ良かった」と思う老人になっているに違いない!! 欲しい時が買い時!! 今買うしか!! くわッ!!


 てなわけで、SonyStyleで買ってみた。SonyStyleオリジナルモデルのPCG-U3/P[SPEC512]なんだよアニキ!! Windows XP Professionalが入っててメモリが512MBのモデルなんだよアネキ!! なお新型バイオUことPCG-U3の詳細についてはソニーの製品紹介ページをごらんいただきたいんだよ読者様!!


さすがに小さい!!

ズボンのポケットにLサイズバッテリーを装着したまま入ってしまう。マジで小さい!!
 あの小さなコンピュータで快適で高自由度でノープロブレムでサイバーでイーヤッハァなモバイルをしたいよーんと憧れつつ、半年も待って手に入れたマシンだけあって、ヒジョーに嬉しかったです、買って、ええ、はい。

 PCG-U3のレビュー等はいろいろなサイトで既になされているので、スペック関連や機能関連はそちらで見ていただくとして、ココでは、バイオU欲しぇーッとか言ってたヤツの実直な感想などを。

 まずコーフンしたのはやはりそのサイズだ。既に知っていたサイズではあるが、旧型を借りたのは春先頃だったので、やや状況が違っていた。というのは、穿いていたズボンが違うのだ。春先の俺は既に夏モードであって薄いズボンを……あ、細かいことはさておいて、結論から言ったほーがいいですな。つまり、ええっバイオUってズボンのポケットに入っちゃうのぉぉぉッ!? と。

 拙者の冬用ズボンは、太股の外側に大きめのポケットがついているカーゴパンツだが、そのポケットにスッポリ収まっちまうのだ、バイオUが。マジかよ!! ウェアラブルパソコンかよ!! と。しかも大容量のLバッテリーを装着した状態で入る。凄い小ささだ。

 まあもちろん実際にポケットに入れて携帯しているわけではない。コンパクトで軽いバイオUとは言え、標準のSバッテリーを含めた重量が約820グラム。Lサイズバッテリー装着時は約1.1キロになる。ポケットに入れて歩くのは少々……いやでも右ポケットにバイオU入れて左ポケットにPowershot G2と予備バッテリー&予備メモリ入れるとこれが意外と釣り合うんですよお客さん!! でも太股部がボブ・サップの胸みたいにポコンと出るし歩きにくいんダ!!

 さておき、その小ささを再認識した俺は、くわッ!! このマシンでモバイルするんだよ外で通信してデジカメ画像開いて原稿も書いていくんだよ!! わーはははは見ていろヤルからなわーはははは!! という鼻息の荒い心意気になったのであった。


原稿は書けませんでした

メモを取る程度ならオッケーと言えるが、さすがに原稿を打つのは無理でした
 まずはバイオUで原稿を書いていきたい!! 小さいけれどタッチタイプ可能っぽいキーボード!! そして6.4型だが解像度はXGAすなわち1024×768ドットの液晶!! 書ける!! 書けるハズだぜわーははははは見ていろヤルからなコンチクショー書きてぇ〜ッという勢いで試してみた。ちょうど書籍の原稿を書いていた時だったので、それを何ページか書いてみよう、と。

 まず最初にわかったのは、俺にはこのキーボードの快適なタッチタイピングなんて無理だということだ。いや、やろうと思えばどうにかできる。例えば簡単なメールを書くくらいならば、辛うじてタッチタイプによる入力はでき……できなくはない。

 のだが!! しかし!! 原稿となると無理っス。考えるスピードに書くスピードおよびスムーズさがついて来ないのだ。「かくかくしかじか」と思ってその内容をタイプしていくと、時々タイプミスをし、あらま間違ったヨとDeleteなりBackspaceなりを押したと思ったらF10とかEnterを押しちゃったりしてちょっとイラつき、そのちょっとのイラつきがさらなるタイプミスを呼び大いにイラついて、その大いなるイラつきが……脳味噌の原稿書きタスクをキルしてしまうのであった。

 だがしかし!! そうなるんじゃないかと思ってコレ!! PFUのHappy Hacking Keyboard Lite 2!! これをバイオUに接続することによって快適なタッチタイピングを行なえるようになるのだ!! わーはははは見ていろヤルからなコンチクショータッチタイピングしてぇ〜ッ!! で、このHappy Hacking Keyboard作戦は大成功だった。快適に原稿を書けた。

 しかし!! 1時間も原稿を書いていると、今度は目が最強にダメまってきた。強くマバタキする回数が増え、目が乾いたような錯覚を覚え、鼻梁のあたりが微妙に熱くなる。つまり文字が小さすぎて見えにくいのであり、原稿を書くには液晶画面が小さ過ぎるのであった。

 メールを書くとか、ちょいとテキストや表等の資料を見るとか、ウェブページを軽く読むだけとか、画像を閲覧するとかなら疲れないが、長時間文字を読んだりIMEによる変換部分を注視するのはキツい。PDAで長文読んだり書いたりするよりは、一度に表示できる情報量が多いし、文字自体も精細で快適だが、やはりこーゆー類のモバイル向け機器で長時間原稿を書くのはキツい。

 ただ、表示設定にもよる。ワードプロセッサやエディタの文字サイズを十分大きくすれば快適に読める。同時にシステム表示用フォントサイズを大きくすれば、目の疲れナシに使い続けられる環境が得られる。こども用パソコンみたくなってしまうが、目は全然疲れなくなる。

 ……けれど、エディタの一画面に表示できる“行数”として25行くらいは欲しいのである、俺の原稿記述環境として。文字大きくするとやっぱりそれだけ行数減るわけで、んーむ、バイオUはライトな原稿書き用ってところどまりだ。


立っては使えませんでした

拙者の場合は立って使わず座って使っている
 バイオUは“モバイルグリップスタイル”を始めとする独自の設計思想があるが、ネガティブな理由とポジティブな理由が入り交じって、結局その設計思想に沿ったカタチでは使っていない。

 例えば、俺は立っては使わないのだ。バイオUを使いたい時の多くは、通信したかったりする。また、通信ではなくて、例えばデータを見たいとかスケジュールを確認したい、てな場合でも、立ってはやらない拙者なのだ。バイオUで何かしようとする場合は、座ったりする拙者なのである。

 バイオUには、立って文字を入力するのには非常に便利なThumbPhrase機能がある。両手で持った時には親指の位置に来て、操作性もなかなか良いポインティングデバイスがある。Sサイズバッテリーは両手の小指と薬指で挟むようにして持つと、バイオUを落としてしまうという不安も完全に払拭される。非常によく考えられたハードウェアデザインだと思う。

 が、例えば通信時は、PHSデータ通信カードをPCカードスロットに挿すことになる。PCカードスロットは右手のところにあって、ココに通信カードの出っ張りが当たると、ホールド感・カードの強度面などいろいろな面でヒジョーに気持ち悪いと感じる。……ということを旧機種で知っていた拙者は、USB接続の超小型PHSデータ通信ユニットことAH-F401Uを使っている。

 AH-F401UならバイオUを立ったままでも気分良く使える、と思って買ったわけだが、接続にはバイオUの背面のフタを開いてUSBポートにアクセスする必要がある。立ったままでもできることだが、立ったままでやろうって気にならない──AH-F401Uを接続するのは簡単なものの立ったままだとAH-F401UやAH-F401U用ケースやバイオU本体のどれかを落としそうで危なっかしいのダ。

 また、立ったままでできること(というかやろうと思うこと)は限られる。メールの受信や閲覧はするが、返信しようとはあまり思わない。ドキュメントは開くが、読むだけ程度。Webブラウザでページ読んだりもするが、まあ読む程度。どこでも情報を閲覧できるのは便利だが、その程度までならPocket PCでできるじゃないかザウルスでイイじゃないかPalmでもオッケーじゃないか、と。


 これからはPDAじゃないだろ超小型PCだろ、とかバイオUへの思いを深めていただけに、「バイオUを立って使うっちゅーのはこーゆーコトだったのか」とわかってやや「ガーン!!」てな気持ちの俺。

 同時に、椅子とテーブルがある場所では、バイオUはすこぶる便利ということもわかった。前述では「このキーボードじゃ無理っス」とか言っていた俺だが、ThumbPhrase機能と比較しての文字入力効率はキーボードのほーがずっといい。また、小型のUSB接続マウスを繋いだりなんかすると、実に快適に使えるようになる。バイオUを両手で持たずに机上に置き、マウスまでつなぐと、「何でもやったるゼ!!」という気になる。

 例えばメールを受信したらその場でしっかり返信する気になるし、Webページを閲覧しても“さらに詳細な別のページ”も見に行く気になる。ドキュメントを閲覧したついでに「これは閲覧しまくりのドキュメントですな」とか思ってデスクトップにショートカットを作る気にもなり、「この際だからディレクトリ構造を変えて便利にしよう」という気にもなる。で、そーゆーコトを全部やり、快適な“ウィンドウズパソコン”として非常に役立ってくれるのだ。

 あくまでも俺の場合だが、バイオUは立って使うとPDAのほーがイイじゃんと感じられるマシンであり、机と椅子がある環境で(マウスもつなげて)使うとPDAじゃぁ絶対太刀打ちできない超強力モバイルマシンとなるのだ。それを体感してしまったので、立ったままでは全然使わない俺なのである。ついでに、この、やや特異な位置にあるポインティングデバイスは不要かもなぁと思ったりする。


速くはないが十分快適!!

Crusoeを採用ということで速くはないが、全体的には十分快適に利用可能だ
 前の機種のバイオUで気になっていた処理速度だが、新型のU3ではずいぶん改善されたように思う。メモリを512MB搭載したモデルを買ったからってのもあるだろうし、Crusoeのコードモーフィング用メモリ(アプリケーションのx86系コマンドをCrusoe用コマンドに変換する際に使うメモリ領域)が増えたこともあるのだろう。各種アプリ使用中でもさほど待たされる感覚はなく、アプリ起動時もまあまあスムーズという感覚。一昔前のCrusoe搭載マシンのように「遅っせぇんだよもう!!」てなストレスは感じていない。

 が、速くて快適っ、というわけではない。必要十分+αのスピーディーさであり「もうちょっと速いといいなぁ」とは思う。また、時々思うのは、ハードディスクの遅さだ。これはコードモーフィング用メモリがまだ足りないからそう感じるのか、あるいはディスク自体が遅いだけなのか、ハッキリ判別がつかないが、「ん? 遅いナ」と思った時に限ってディスクがカリカリカリカリ言ってやがんのである。まあ、ある程度高性能なデスクトップ機と比べれば、だいたいどのノートパソコンでもディスクが遅いし、表示も遅いし、処理だって遅い。ので、しょーがないことだと思う。

 しかし、全体的には十分快適に使えるコンピュータだと感じている。椅子と机がある場所で、長時間原稿を書いたりしなければ、デスクトップの広さもアプリの使用感も「モバイル向けマシンだから」という制限はほとんどない。本体と同時購入したLバッテリーは強力にもちまくりで、数時間の打ち合わせ中ずっと起動しっぱなしでも電源の不安はない。

 電源を入れてから常駐モノのソフト等もロードし終えるまでに2分程度かかっちゃうスロースターターなマシンだが、Lバッテリーを使っていれば電源の心配が激減するゆえスタンバイ状態で待機させることも現実的。スタンバイモードへの移行も復帰も素早く5〜6秒という感じ。ちなみに、休止状態への移行やそこからの復帰も速く、512MBのメモリを積んでいても20秒程度。快適に使える速さはあるのだ。

 てなわけで“ラクに携帯できるWindowsマシン”として、やはり非常に大きな魅力があるバイオU。結局、コンピュータを持ち歩っちまうのが一番手っ取り早いなぁと思うユーザーや状況には、非常に便利に使い回せるサブ機になってくれると思う。


・ ソニー VAIO PCG-U3製品情報
  http://www.jp.sonystyle.com/Product/Vaio/U/u3p_512.html

2002/12/09 15:03

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