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高画質生成率激高のコンパクトデジカメ
コニカ「Digital Revio KD-500Z」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


デジカメ嫌いになっちゃうかも〜

エンターブレイン発行「スタパ齋藤のデジタルカメラ物欲カタログ」。CD-ROM付きで1,380円ただいま発売中!

ソシム発行「間違いだらけのデジカメ選び 機種別デジタルカメラ徹底批評!」。1400円でこちらも発売中。本誌の1月の月イチ読者プレコーナーでプレゼント予定ですが、よほどラッキーでないと当たらないですし待てない方はご購入をオススメします(編集部からCM)
 ここ数年、秋は俺が最強に燃え上がる季節となっていた。

 第一に釣り。心地よい風のなか、色づく葉を眺めながらデケェ魚を狙う。これ最高。気分良し。もう抜群。しかも秋はフィッシュオン確率も高い。気持ちよく釣れるわけですな。

 それから新型デジカメがガシガシ発売される季節でもある。ボーナス商戦に照準を合わせ、各メーカーから自信作がドドドッと新発売される。欲しいし!! 買うし!! 買ったし!! とデジカメ野郎的物欲を気持ちよく昇華できる季節でもあるわけだ。

 で、俺の場合、さぁ釣りに行くぜ!! 新型デジカメ買ったぜ!! となると、釣りを堪能すると同時に撮影にも興じられるわけで、しかも新型デジカメの性能を実践的に理解することができるゆえ、仕事にもつながるのである。釣りと撮影と仕事上の情報収集。一石三鳥のありがてぇ季節なのだ。

 が、2002年の秋は残念だった。期待をことごとく裏切られたのだ。すなわちこの一石三鳥のうちのどれも楽しめなかった!! まったく全然できなかった!! キィ〜ッ!! なぜならば!! 夏が終わった瞬間秋を飛び越して冬が来やがったから!! しかも!! 11月中に2冊の書籍を書かねばならなかったから!! ついでにその2冊の本の原稿の締め切りは両方とも11月28日!! マジかよ!! マジでマジかよ!! 年内発売の書籍となるとこの頃に校了(印刷会社に本の素材を全部納入することだヨ!!)しないとダメなんだそうで。

 ちなみにそれら書籍とは、『スタパ齋藤のデジタルカメラ物欲カタログ』『間違いだらけのデジカメ選び 機種別デジタルカメラ徹底批評!』となる(PR)。これらをご購入いただけると筆者および版元が大変喜ぶのでよろしくお願いしていきたい感じなのでよろしくお願いします(超PR)。

 さておき、2冊の本の〆切日が同じってことで、生まれて初めて冗談みたいに激しい連続入稿野郎モードを味わった。また、2冊ともデジカメ関連書籍ってことで、心の底からデジカメがキライになっちゃうかも〜と思ったりもした。

 が、結局、デジカメ嫌いになったりはしなかった。いやむしろ、よりいっそうデジカメっちゅーモンに魅力を感じた俺であった。また、楽しみにしていた釣りには行けなかったが、得たものはビッグフィッシュよりも大きかったというか買ったデジカメが予想以上に痛快であったので、よしとしていきたい!!


悔い改めまくり尽くす拙者

コニカの「Digital Revio KD-500Z」。実売価格は5万円台〜7万円程度。1/1.8インチ536万画素CCDを搭載し、重量198g(本体のみ)とコンパクトなボディ
 さて、『スタパ齋藤のデジタルカメラ物欲カタログ』だが、これは2002年末の新型デジカメをレビューしまくっている雑誌型書籍っていうかムックだ(またPR)。そういうムックなので、新機種をビシバシ試用しまくりつつ書いた。各機種を試用しているうちに「うわっこりゃイカス!!」という新機種を知ってしまった。魅力的新機種を知って熱くなってしまった。で、我慢できなくなってしまった。そして案の定、何台もの新型デジカメを予約購入してしまい、貰える予定の原稿料をだ〜いたい使っちゃって取らぬ狸の皮算用的自転車操業をまたもやヤッちまって微妙に後悔したりした俺だが、久々に良い意味でビックリできたからヨシとする!!

 すなわち!! コニカのDigital Revio KD-500Z!! これにはビビった。驚いた。ビックラこいちまいました。

 歯に衣着せずに正直に言えば、コニカのデジカメは好きだ嫌いだという以前に、アウトオブ眼中っていうか俺のデジカメ購入選択肢に完璧なほど入っていなかった。けっこー昔からデジカメを出しているメーカーだが、どの機種にも全然惹かれなかった。外見も機能も、ついでに言えばブランド的にも、俺にとっては魅力ナシ。どーでもイイ、とまで思っていた。コニカと言えばむしろHEXAR RFだろM-HEXANONレンズ欲しぇーッ!! という存在であった。あ、現場監督というイメージでもあった。ともかく、デジカメにおいてはコニカなんて(←失礼!!)ノーチェックな俺だった。


 が、仕事上でコニカのデジカメを仕方なく試す(←どこまで失礼なんだ貴様>俺)ことになり、Digital Revio KD-500Zを試用。キヤノンのIXY DIGITALシリーズに近いコンパクトさがありながら、536万画素のCCDを搭載し、しかも動作が速く、モノとしての感触も高級感があって良かった。この時点で「へぇ〜コニカって案外いいのかもな」と、自分の“コニカ製デジカメ見下しスタンス”を微妙に悔い改めた拙者だったが、その数十分後、コニカに謝罪文でも書きたいほど本格的に悔い改めまくり尽くすこととなった。

 というのは、Digital Revio KD-500Z、物凄〜く画質がイイ!! のである。ウソだろ!! マジかよ!! と、いやホントに撮影して画像を再生したり印刷したりして、声を上げてしまったほど、驚くべき画像を生成しやが……いや生成あそばす麗しきデジタルカメラ様なのであらせられた!!

 実は、Digital Revio KD-500Z(以下KD-500Z)については、後述する不満もある。が、その画質を知った瞬間の俺にとっては、そんなコトはどうでもいい。この画質が欲しい!! 凄く欲しい!! 死ぬほど欲しくて超欲しい!! ということで、試用直後に購入。メーカー価格は93,000円の製品だが、人気がないのかナゼなのか52,800円で買えた。ていうか激安!! 価格的にも狙い目なのかも!!

 ちなみに、2002年12月29日現在(っていうかこんな日まで地味に原稿書いてる拙者です)のBestGate検索結果は、最安価格で53,900円、平均価格で62,883円となっている。値引率が高いデジカメのよーである。なお、KD-500Zに関しての詳細はコニカの製品紹介ページをごらんいただきたい。


高画質生成率激高製品

超コンパクトなデジカメでここまで精細なディテイルが写ってしまうっちゅーコトで、拙者は嬉々としている!! 最強に嬉々としている!! 写真的にはどーでもいい感じだが、描写力に嬉々としているのダ!!
 KD-500Zの画質がどのよーにイイのかと言えば、まずは強靱とも言える描写力が感じられる点。風景写真なんかを撮ると、細部までビシャァァァッ!! と鋭く描写される。さすが500万画素!! と喜べる精細な描写が得られるのだ。

 同時に、ノイズっぽさが“非常に少ない”ところも良い。細か〜いところまでよーく写って、しかもその細部が“非常にクリア”に写っている。また、発色傾向も好ましく、ナチュラルとはやや言いにくいものの、ハデ過ぎずキツ過ぎずで、ほ〜んの少し色を強めに出しているかな〜という絶妙なバランスの“好印象画像”がビシバシ得られる。

 このデジカメを持ち歩いて1カ月チョイ使ってきたが、全体的な印象として特に強いのは“失敗しにくいデジカメ”だということ。撮影状況によっては当然、色がヘンとか明るさがヘンとかいう失敗写真が得られちまったりするわけだが、このサイズ・方向性(お手軽ポケットデジカメってことですな)の製品にしては、ずいぶん失敗しにくいカメラだぜ、と。

 逆に言えば、成功しやすいカメラだ。で、前述のように、撮影に成功すると、スゴい描写がなされるわノイズが少ないわ色もイイわで、思わず声が出ちゃうのである。他のポケッタブルデジカメでも、非常にうまく撮れていわば会心の撮影ができると「おお〜っコレはイイぜ!!」と喜べたりする。が、KD-500Zの場合、その頻度がヤケに高いのだ。毎日持ち歩いて積極的に撮れば、週に4〜5回、うまくすれば7回、写真のデキの良さに声を出して喜べるんじゃぁなかろうかと思う。撮れた写真が他人に好評かどうかはさておいて、ユーザーが満足に浸れる可能性が実に高い逸品だと感じる。

 で、そのよーな喜ばしいコトを、ポケットサイズのデジカメでヤレるという点が素晴らしい。例えばコニカのウェブサイトにある、KD-500Zのサンプル画像を見て欲しい。キレイですな。イイ感じです。かなりイイ感じ。ポケットサイズのデジカメでココまで撮れる時代になったんだなぁ、と。だが、わりと頻繁に、もっと凄い描写をしてくれるのだ、KD-500Zは。しかもほぼ全部をカメラ任せにして撮って、つまり電源入れてシャッター押すだけで、メーカーのサンプル画像を超えたりする画質が得られる。あ、もちろん、写真の良し悪しってことではなく、画質的な良し悪しにおいてのことだが。ハイエンドデジカメの立場が危ういよーな気さえしてくる。


 ポケットサイズのデジカメで、高画素機となると、「まあサイズが小さいから画質は……」などと、少々の画質的難点は諦めよーよボクらはサイズに魅力を感じてるんだから的“お約束”があったように思う。けれどKD-500Zでは、そういうちょっぴり悲しいお約束を呑む必要はない。どうかすると、実売価格が倍もするデジカメよりもスゲェ写真が撮れちゃったりする。KD-500Zは、ポケットサイズ→画質が悪いしノイズも多い→お遊び用、という図式をブッ壊した製品だと思う。

 ただ、場合によってはイマイチな写真が撮れまくったりすることもある。特に感じるのは、光量不足だと画質的能力を発揮してくれないデジカメかなぁ、と。ISO感度がオート固定のデジカメってこともあるが、光量が十分ある状況でないと前述の驚きの描写力を発揮してくれないことが多い───ノイズが増えたり色が濁った感じになったり。室内や夜間でも非常に良好でナイスでグレイトな写真が撮れることもあるが、ナイス写真ゲット率はあまり高くない。明るい陽光の下で撮影すると、この成功率が飛躍的に高まるので、やはり光量が十分ある環境で撮影すべしって感じだ。


発色も自然な感じ+αの好ましさを加味というイメージだ。撮影者的には「見たまんまの印象なんですこの写真」といったところ。細部の描写もビシッとキている やや暗い環境になると、すこーしノイズが目立ち始めたりする。が、気になるノイズ、イヤなノイズ、という感じではない。気にしなければ気にならない程度の傾向だ

ポケッタブルなコンパクトデジカメでここまで細部が写るし質感もビシッと出るということに、やはり相変わらず驚く。しかも露出もホワイトバランスもオートで撮れるってのがイイ 太陽光と白熱球色蛍光灯が混ざったヘンな光源下で撮ったものだが、良好な色が出たりしている。近接撮影にも強い

その他の使用感

 個人的には、比較的に頻繁に俺をビビらせる画像を生成する非常に嬉しいデジカメってことだけで、もーホントにKD-500Zラヴ!! みたいな感覚なのだが、よーく見れば他にもけっこーイイところがあったりする。

 ひとつは動作の速さ。全体的に非常にキビキビ動いてくれる。まず起動が爆ッ速で、電源ボタンを兼ねるレンズバリアを開けば一気にレンズがせり出して撮影スタンバイ状態になる。撮影間隔も短く、次の撮影まで待たされるような感覚はまずない。メニュー等の表示動作も速いので、速度的なストレスを感じることはほとんどない。

 コンパクトで軽いことも良い。シャツの胸ポケットに入れるにはややズッシリした感じはあるが、上着やズボンのポケットになら違和感なく忍ばせられる。剛性もあるようで、バッグ等にわりとラフに突っ込んでも不安な感じはしない。薄い布ケース等を併用すれば傷を防ぎつつ気楽に持ち歩けるデジカメだ。

 バッテリーの持ちもまずまずイイ感じで、一日中気楽に撮り歩く感じならば十分余裕がある。KD-500ZはSDメモリカードとメモリースティックを同時使用できるデュアルスロット装備で、本体内部に2MBのメモリ(640×480ピクセル静止画や音声等の記録専用)を持つ。5メガピクセル機だが、メモリ的にはけっこー余裕を持たせられるので、ガンガン撮りまくるスタイルにも向く。だがそんなふうにハードに撮りまくるなら予備バッテリーが1本欲しいところではある。

 外見も悪くない。写真等で見るよりも実機のほーが重厚感・高級感がある。個人的にはガンメタリックにゴールドの文字でしかもLEDが青緑とゆー色彩的センスはどうなのか!? とか思うが、シックな雰囲気のデジカメではあるので、非ヤングメンも妙な緊張をすることなく携帯できるハードウェアなのではないだろうか。

 撮影上の快適さについて言えば、ただレンズバリアを開いてシャッターボタンを押すだけという感覚で使っていれば、イージーユースのデジカメだと感じられる。ボタン数が少なく、ボタンの機能や位置もわかりやすく好ましい初期設定になっていると感じる。ので、非常にラクに使える。また、そうしても「うわっキレイ!!」と思える写真を比較的に多く撮れる。

 しかし、KD-500Zの良さは羊の皮を被った狼的……いや、子羊の皮を被った巨大メカ狼みたいな画質的な強みにあると思う。ので、それをさらに強めるために、いくつかの“作画系機能”を使いたくなる。で、それら機能を使うべく、より高度な機能活用のための応用メニューを操作したり、ボタン機能を少々カスタマイズし始めると……いきなり、KD-500Zの操作性に対して疑問符が浮かぶ。


結局、慣れるしか……

 KD-500Zのインターフェイスに関する操作性については、正直言ってあんまりっていうよりもむしろ全然良くないと感じる部分が多い。50台以上もデジカメ買って使ってるこの俺が……すげー戸惑ったりして逆に自信なくしました。ガックリ。よくわからねえ感じ。マニュアルを読めばわかるし、機能によってはいじくっていれば「ああなるほどネ」と理解できなくはない。しかし、多くのデジカメと比べると、もうこれは“コニカ仕様”と言うしかないほど異端で、風変わりで、ミョーだと感じた。

 メニューに関して言えば、全体的に整理されていない印象が強い。撮影に関するメニュー表示は背景色が赤、再生に関する表示は背景色が青、セットアップ系は背景色が緑、という点はわかりやすい。のだが、メニュー項目の順番や内容が「?」と思わせる。

 例えば撮影に関わるメニュー。KD-500Zはお手軽撮影もある程度凝った撮影もデキるデジカメゆえ、使うスタンスによってメニュー内容を変えられるようにできている。具体的には基本メニューと応用メニューで、前者はカンタン撮影のため、後者はやや高度な撮影のためのメニュー表示となる。内容的には以下のような感じ。

REC基本メニュー REC応用メニュー
画質モード
ムービー
モニター明るさ
セットアップ
メニュー終了
初期設定
画質モード
ムービー
露出補正
ホワイトバランス
モニター明るさ
デジタルズーム
AE
スローシャッター
ボイスメモ
アフレコ
モノクローム
セットアップ
メニュー終了


 基本メニューにしておけば(セットアップでRECメニューを基本に設定すれば)、容易に設定・操作していける。が、基本メニューだと、やや高度な機能にアクセスできなかったり、画質面でピクセル数は変えられるが画像圧縮率が変えられないなど、物足りない点が出てくる。KD-500Zは画質がスゲぇデジカメゆえ、俺はもちろんだし、初心者ユーザーでも遅かれ早かれ[REC応用メニュー]を使うようになる。と、そのメニュー構成がなーんかヘンな感じがしてくる。

 例えば、初期設定とかモニター明るさとかいったメニューが、他の項目と横並びなのだ。これは拙者独自の感覚かもしれないが、初期設定(設定をデフォルト値に戻す)はセットアップ内に含まれるべきでは? と。初期設定を選んで(4方向ボタン右もしくはSETボタン)、さらにSETボタンを押すと、ユーザー設定がクリアされてしまう。そういうメニューが、メニューボタンを押した直後に表示されるのは……なんか危険なフィーリングなんですけど。また、モニター明るさ(液晶のバックライトの強さを変える機能)も、やはりセットアップなどの中に含めるべきでは? と。

 頻繁に設定を初期化したり液晶明るさを変えたりするユーザーには便利かもしれないメニュー並びだが、そうしないユーザーにとっては、最初からそれらあまり使わないメニューが表示されるのはウザいのであり邪魔なのである、と思う。

 実際使ってみると、他にもいろいろとメニュー項目の並び&カテゴリ分けに関して違和感がある。本体表面の物理的ボタンを減らすために、メニューが煩雑化してしまっている典型的な例に思えてきたりする。


 それから、KD-500Zにはちょいと便利な4方向ボタンカスタマイズ機能がある。4方向ボタンにマニュアル系撮影機能を割り振れるというものだ。具体的には、4方向ボタンに、フラッシュ動作切り替え、露出補正、フォーカスモード切り替え、ホワイトバランス切り替え、AEおよびAFロック切り替えを割り振れる。しかも、これら全部を同時に割り振ることができる。また、各機能で使わない動作はOFFとして動作しないようにも設定できる。

 例えばフラッシュ動作ならば、赤目軽減は使わないってんならソレをOFFにしておく。そうすれば、4方向ボタン(の右)を押すたびに切り替わるフラッシュ動作モードにおいて、赤目軽減機能は表示されなくなる。4方向ボタンにショートカットを割り振ることができ、通常は使用しない動作モードが現れないようにできるこのカスタマイズ機能、全体的に非常に便利で実用的である。とりわけ、ホワイトバランス切り替えやフラッシュ動作切り替えなどは便利。なのだが、疑問なのは露出補正とAE・AFロックの使用感だ。


 まず露出補正。4方向ボタンに露出補正機能を割り振ると、4方向ボタンの上を押すだけで最大±0.6EVまでの補正を0.3EVステップで行なえる。違和感アリなのが、露出補正を上だけのボタンで行なうこと。

 具体的には、上を一度押すと?0.6EV、もう一度押すと?0.3EV、さらに押していくと±0EV、+0.3EV、+0.6EVと切り替わり、もう一度押すと露出補正表示がなくなる。上で露出補正モードに入り、左右でステップを決定するというならば直感的にわかるが、上を押し続けて?から+へ切り替わるってのは非常にミョーな感覚だ。

 露出補正はメニューでも行なえる。RECメニューから露出補正を呼び出して設定するが、4方向ボタンのショートカットで補正した値は、メニュー上で設定した補正値に上乗せされるシクミになっているのも違和感がある。

 メニュー上での露出補正は最大±1.5EVまでで0.3EVステップで行なえるから、4方向ボタンのショートカットによるそれとは使用目的が違うと言えば違う。例えば逆光での撮影が多いシーンで、ベースの露出補正値とし

てメニュー上で値を決定し、撮影中さらに細かい補正をショートカットで行なうという使い方(使い分け)ができる。そういうコトをしたい人には便利だろう。電子化された一眼レフカメラにもある(わりとマニアックというか高度な)機能だ。

 けれど、こういうサイズ・スタンスのデジカメで、露出補正機能だけそんなに凝った作り&理解しにくい機構にしているってのが疑問だ。4方向ボタンのショートカットでの露出補正の幅を広げるとか、4方向ボタンでもメニュー操作でも同じ露出補正値が表示されるとか、もっと単純な機能・操作感であったほーがイイと思える。

 付け加えれば、多彩な機能を割り振れる4方向ボタンだけに、間違えて上を入れた瞬間に?0.6EVの補正がかかっちゃうのもどーかと思う。マクロモードにしたと同時に露出補正でアンダーがかかっちゃったというトラブルがあるだろうし、拙者は実際やっちゃったヨ!! テヘヘ。まあ気をつけていれば避けられるコトだが。


 あら!! なんか文句言い出したら長くなっちゃってすみませんっスねぇ。でもついでにもうひとつ。

 KD-500Zには「ええっポケッタブルなコンパクト機なのに!?」という機能すなわちAE・AFロック機能がある。AEロック機能は、例えばスポット測光モードで利用すると“最悪な環境下”でもイージーに適切な露光が得られる。AFロックは、近寄ってきたり通り過ぎたりする被写体を撮影するとき、あらかじめピントが合う位置を決められたりして便利だ。で、これらの機能を、4方向キーの上(AEロック)や左(AFロック)で使える。

 だが、結論から言ってヒジョーに使いづらい。てのは、4方向キーの上や左を押す時は、あらかじめシャッターボタンを半押しにしていないといけないからだ(半押しにしていないと他の機能が呼び出されたりしてしまう)。しかし、シャッターを半押しにしつつ、この小さくやや固めのキーを押すのは少々難しい。

 4方向キーは右手親指で押すのに都合が良い位置にあるので、ユーザーの気持ちとしては右手人差し指でシャッターを半押しにし、親指でAE・AFロックをかけたい。しかし俺にはそーゆーアクロバチックな運指(!?)ができやがらねえ。ので、左手の指で4方向キーを押そうとするが、これもまたぎこちない感じになる。結局、左右の手でカメラをホールドしつつ右手人差し指でシャッターを半押しにし、うまく左手親指でAE・AFロック動作をするのがいちばん“マシ”なのだが、ん〜もっと快適にAE・AFロックを使いたいモンである。


 いろいろと操作上・機構上の難点を挙げたが、どれも慣れればどうにかなる。またそれら機能を多用しないユーザーにとっては非常に些細な難点とも言える。たーくさん書いてしまったからいかにも“ヤバげな難点”に見えてしまうかもしれないが、そういうコトではない。言いたいのは、他多くの一般的デジカメとは違い、KD-500Zにはそーゆー独自の方向性やクセがあるということなのだ。

 しかしまあ、そんな“異端さ”はあっても、これを乗り越える気にさせるデジカメではある。何と言ってもポケットに収まる小さなデジカメなのに、デカいデジカメを上回っちゃってる写真を頻繁に生成してくれる。そしてその画像を見て驚いてニヤついて写真撮りまくり野郎になれる。好める写真を手軽に得られる、かな〜り気持ち良いデジカメなのである。デジカメ市場広しと言えど、そういう画質的性能にはめったにお目にかかれないと思うのだ。


2003/01/06 14:57

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