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単体でもわりとイケる!! 「NEC スマートディスプレイSD10」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


スマートディスプレイSD10衝動買い

NECのスマートディスプレイ「SD10」。NECの直販サイト121@store価格は99,800円
 むむむッこりゃおもしろそーな構想かもッ!! と少々コーフンしたMicrosoftのWindows Powered Smart Display。いつ実際の製品が出てくんのかナ~と待ちつつ年を越したらNECのサイトにイキナリ[いますぐ購入!]ボタンが存在していたので激・押・下ッ!! すなわちスマートディスプレイSD10を衝動買い!! 久々の無思考高速衝動買い!!

 スマートディスプレイSD10(以下SD10)は、Microsoftが提唱する“ワイヤレスディスプレイ規格”ことSmart Displayに対応した端末だ。使い方は2通りあって、単体での使用とホストPCへ無線接続しての使用となる。

 単体使用時は、IEEE 802.11b準拠の無線接続ウェブブラウジング端末か、単なるデジカメ画像ブラウザとして利用できる。ていうかそれだけしかできず、パソコンとしての機能は全然ナシで、PDA的な機能もまるでナシ。なんせ端末、入出力専用の装置なのである。ちなみに、SD10のセットアップ時にはホストPCとなるWindowsパソコンが必要になるので、SD10だけを買っても使い始められない。

 SD10(や他Smart Display対応端末)がその意味や意義や威力を発揮するのは、ホストPCと接続したときだ。ホストPCとSD10を無線LAN(IEEE802.11b準拠)で接続すると、SD10からホストPC上の全リソースへアクセスできるようになる。つまり、SD10だけ使ってりゃぁ、ホストPC上のプログラムからデータから周辺機器まで何でも、使える。実用的かどうかは後述するが、機能的にはSD10=ホストPCというコトになり、わーいボクの最強に強まったパソコンから設置場所という足枷がなくなるよーん!! と夢がふくらむ無線端末様なのである。

 ちなみに、ホストPCとなれるのは、Windows XP Professional(SP1以降)がインストールされたパソコンだけ。また、設定時にSD10とホストPCをUSB接続する必要があるので、ホストPCにUSBポートが必要になる。加えて、SD10は無線LAN(IEEE802.11b準拠)でホストPCとつながるため、ホストPC側にも無線LAN環境が整っている必要がある。他、ホストPCに必要なスペック等はNECの製品紹介ページでご確認いただきたいが、使うにあたって少々環境を選ぶ端末なのだ。


けっこー感動するSmart Display

 細かい理屈はさておき、とにかく使ってみるゼSD10を!! てなわけで早速セットアップ。拙者のパソコンのスペックは、SD10を使うにあたって十分なスペックを持っている。また、既に家庭内LAN環境として、IEEE802.11b準拠の無線アクセスポイントもある。ので、ソフトインストールして設定する程度でSD10を使い始められる!! とは思ったが、無線接続の端末ってことで何かいろいろハマりそーな予感が……。

 だが実際は無問題。ホストPCとなる拙者のメインマシンに、SD10付属のSmart Display Companionソフトウェアをインストールしつつ、設定のためにSD10とホストPCをUSB接続した程度で準備完了。恐らくホストPCとSD10の通信を妨げるであろうファイアウォールソフトを停止させ、SD10とホストPCの接続を試みたら問題なく使い始められた。

 使い始めた瞬間、ちょっと感動しましたヨ!! SD10からホストPCへログインすると、SD10の画面上にイキナリ!! いつも使い慣れてるし見慣れてる俺のデスクトップが出現!! デスクトップのショートカットもタスクバーのアイコンも、いつもの通り。エクスプローラを起動してフォルダ階層を眺めてみても、そうそう俺が作ったデータ用フォルダがそのまんまソコに存在。常用のソフトウェア類、ブロードバンド回線、プリンタ、スキャナ、オーディオインターフェース等々、ホストPCの環境全部がそ~のまんま使える!! くわッ!! イカス!!

 ってSmart Display端末においては当たり前の話ではあるが、このポータビリティに優れた無線端末の画面上に、いつものパソコン環境が出現し、それを自由に扱えるってのが、ちょっとしたカルチャーショック。無線の電波が届きさえすれば、どこに居ようがまさにココに俺の最強に強まったホストPCが存在している!! もう仕事場の机にかじりついてパソコンを使う必要がない!! すなわちベッドに寝っ転がってても俺のカスタムPCの全機能を使える!! 食事しながらでも俺のスペシャルカスタムPCの全リソースを利用可能!! あと10分で締め切り的ギリギリ原稿執筆中に凄まじい下痢に襲われても、トイレの中で俺のウルトラマグナムスペシャルカスタム超時空サイバネティックPCの機能を活用できるっていうかだんだんPCの名前長くしてんじゃねえよ>俺!!

 ともかく、そういうコトなのだ。ホストPCを使うための無線端末。端末というと遠隔操作って感じでナニやらリモコン的なイメージが浮かぶが、SD10を使った感触は違う。SD10=いつものパソコン。接続とか無線とか端末とかって印象よりも、SD10の画面の中に俺のメインマシンが存在するという感覚だ。

 ちなみに、SD10とホストPCを接続している状態(SD10からホストPCにログインした状態)では、ホストPCを直接操作することができなくなる。近い将来、Windows XPのサービスパック等によって1台のホストPCに対して複数台のSmart Display端末を接続できるようになるとの話もあるが、現時点ではSD10でホストPCを使いつつホストPCを直接操作するとゆーよーなコトができない。ちょいと残念。


実用性はどーなのか!?

 SD10をインストールしたら、自分のパソコンをモバイルPCよろしく小脇に抱えて持ち歩けるようになった(感覚である)。そのコト自体はナイスでありグレイトでありジョリーグッドだが、SD10経由でホストPCを使うにおいて、実用性はどうなのか、と。

 まず難点から書くと、SD10の画面の狭さがNECじゃなかったネックになった。SD10の液晶画面は10.4インチでSVGA(800×600ドット)表示。サイズ的には快適だが、解像度が物足りない。俺の場合、ホストPC側のディスプレイ解像度はSXGA(1280×1024ドット)でデュアルディスプレイにしている。SD10を使うと、この2560×1024ドットのデスクトップが800×600ドットになってしまう。せめ~!! 激狭!! ……まあ、使うアプリケーションによってはSVGAでも大丈夫といえば大丈夫なのだが。

 SD10上ではホストPC上のリソースを全部使える=どのソフトもどのデータも使えるが、使うソフトやデータによっては実用性が超低かったりする。例えばビデオ関連リソースの利用。Windows Media PlayerでMPEG動画を見ることはできる、が、動画の表示はカクカクで激遅で鑑賞できるレベルではない。ネットで動画のストリームを受信・再生しても同様。カ、ク、カ、ク。お、そ、い、の、だ。まあしょうがないっスね、ホストPCとSD10はIEEE802.11bで無線接続されている=最大11Mbpsでデータが流れる=動画等データ量の大きなコンテンツをSD10に送るには転送速度が足りないのだ。

 SD10のディスプレイ解像度の低さと、動画系データの扱いにくさ。これが大きな難点である。が、それ以外は予想以上に快適。当初は画像ブラウザなんかもけっこー使いにくいんだろーなァと思っていた。例えば2MB以上あるようなデジカメデータを閲覧するのは、前述のようにIEEE802.11bの無線でSD10へとデータが送られてくるゆえ、おせーんだろーなー、と。しかし実際に大きな画像を扱ってみると、まずまず実用的。スパァッ!! と表示されはせず、ス、パ、ア、ァ、ァ、ッ ! ! てな遅さはある。


 実際にSD10上で画像閲覧ソフトのACDSee4.0Jを使い、2.5MB程度のJPEG画像(3072×2048ドット)を表示させた場合。ACDSeeはスッとすぐに起動できる。サムネイルもサクッと表示完了。ここまで、待たされるという印象はない。で、前述の画像を画面いっぱいに拡大表示させようとすると、1秒、2秒、3秒、てな感じで待たされてから拡大表示完了。これをさらに拡大し、スクロールさせてみると、画面の追従がイマイチよろしくない。昔のパソコンで画像見てるみたい~、てな塩梅。しかし、SD10上(のOSであるWindows CE for Smart Displays)にキャッシュ機能があるのか、一度表示させた部分は、次のスクロール時以降、より速く表示されるようだ。また、画像のファイルサイズが小さいほど、より快適に表示やスクロールが行える。

 てなわけで、デジカメ画像等静止画の扱いやすさはどうかと言えば、ビシバシとフォトレタッチしたり、多量の画像をチェックしたりするような使い方をしなければ、けっこー実用的だと感じる。あの思いでの写真を見てみよう!! てな感覚ならば、表示に少しだけ時間がかかるものの、快適に閲覧できると思う。ちなみに、SD10上でAdobe Photoshop 7.0Jを使って前述の画像をレタッチしてみたが、表示や拡大やスクロールやフィルタのリアルタイムプレビューをする時以外は、とりわけ不便なく処理できた。

 動画や静止画を扱うときは、以上のように無線LANの帯域幅の狭さからくる若干の支障があるが、テキストベースの処理はわりと快適。ワープロ、表計算、ウェブブラウザ、メーラなどは、大きな違和感なく使える。ただ、画面をスクロールさせる時に少々のモタつきがある。Smart Displayテクノロジがどのよーなデータをどーゆーふーにやり取りしているのかわからないのでハッキリとは言えないが、表示がわりと激しく動く操作をするとだいたい「あれ? 遅い!?」てな印象を受ける。


いろいろヤッていきたい!!

800×600表示の画面はちと狭いが、家庭でのご使用におかれましては、ゼロスピンドルの静音マシンとしての効果もアリ!!
 SD10を使い始めたらコレをやるゼ!! と考えていたのが、サウンド関連。ホストPCにためたMP3等サウンドファイルを再生し、SD10をジュークボックス的に使う。音楽関連ソフト───例えばテクノ野郎の間で話題のREASON2.0を起動し、好きな場所で音楽作りを楽しむ。そーゆーコトをSD10でやっていきたい!!

 まずWindows Media PlayerでMP3ファイルを再生してみたが、SD10のスピーカーはモノラルで超小型のためショボい音。んーむ音楽鑑賞にはちょいと向かない感じ。しかしSD10にはヘッドホン端子がある!! のでヘッドホンで聴いてみたら……なーんか俺の環境のせいなのかSD10のせいなのか、ヘッドホンをつなげたら即、けっこー大きなホワイトノイズが聞こえちまいやがりますヨ!! この時点で音質的にゲンナリした。ただ、音楽を再生し始めるとノイズも聞こえにくくなるので、まあまあ実用的なサウンド再生環境になるよーな気もする。

 そして今度はREASON2.0を。ポータブルなタブレットデバイスでサウンドいじりなんてカッコ良くなくなくなくなくないですかぁ!? と鼻息荒く試してみたが、少々問題があった。

 ひとつは、クリック操作と音の再生・停止タイミングが微妙にズレること。これはWindows Media Playerや他のサウンド再生系ソフトでも起きたコトだが、具体的にはソフト上で再生ボタンを押した後、わずかな間があってから、実際に音が出る。また、停止ボタンを押した後、わずかな間、再生が続いてから、音が止まる。これもIEEE802.11b無線LANの帯域幅の狭さからくる症状なのか!? Windows Media Player等で音楽を流しっぱなしにして聴くなら大した支障にはならないが、再生・停止を頻繁に繰り返す音楽作成系ソフトにおいては、頻繁にイラつく遅延現象なのであった。

 もうひとつは、やはり表示に関わるモタつき。音楽作成系ソフトの場合は、メータやランプの表示が遅かったり一時的に止まっちゃったりする。Windows Media Playerの場合は、視覚エフェクトの追従性がやたら悪かったりする。でもまあ、ソフトがちゃんと使えて、サウンド再生中に音が途切れるような問題はなかった。前述の音の遅延や表示追従性の悪さを考慮して、うまい使い方を探せばいいのダとも言えよう。でもREASON2.0とか他音楽作成系ソフトの使用は実用的じゃありませんな。カッフン。


 次に、SD10で原稿を書いていきたい!! 無線電波が届く範囲、好きな場所で原稿を書くのダ!! そうさトイレの中さ便器の上さ!! 違うッ!! ソファとか居間とか!!

 SD10のディスプレイ部は、タッチパネルとなっており、付属のスタイラスでも指でも操作できる。いわば液晶タブレット。これでWindowsを操作できること自体は快適だが、文字入力は入力パネル(ソフトウェアキーボードで手書き入力も可能)で行なうことになる。原稿書きにはちょいと向かない感じ。だが!! SD10にはマウスやキーボードを接続するためのUSBポート(1ポート)があり、ココにUSBキーボードを接続すればサクサクと原稿を書けるハズ!!

 で、実際USBキーボードをつなげてテキスト書いてみましたけど、これは十二分に実用的。画面が800×600ドットで狭めだネっちゅーだけで、他はいつもどおりの感覚で文字入力を行えた。また、SD10のUSBポートにUSBハブを接続し、キーボードとマウスをつなげて使うと、さらに快適に原稿書きやGUI操作を行えた。なかなかイイじゃん!! と。

 ついでにひとつ感じたことが。800×600ドット表示でダイジョーブな処理であり、かつ、頻繁に表示が変わらないような処理ならば、SD10はある側面で理想的な端末かもしれない。何しろ近くにホストPCがない。そしてSD10は完全にゼロスピンドル。無音マッシーンなのである。超静か。秋の夜に鈴虫の鳴き声を聞きながらコンピューティング……ってまだ8ヶ月くらい先だが、静穏マシンとしてのメリットもあるんだなぁ、と。


単体でもわりとイケる!!

ウェブブラウザとしてはかな~り実用的。これで液晶の解像度がもうちょい高く、かつ5万円くらいだったらさらに良いけどネ!
 冒頭で“SD10は単体だとウェブブラウザとデジカメ画像ビュワ程度にしか使えない”と書いた。コレはホントなんですけど、このふたつの機能(ローカルソフトウェア)のうち、ウェブブラウザのほーは、実際使ってみたらかな~り実用的だと感じた。

 SD10に実装されているウェブブラウザはInternet Explorer 5.5 for Windows CEで、フラッシュやPDFなどプラグインを必要とするページや、SSLを使用したページも表示できない。SD10にはMedia Player等ウェブブラウザと同時に使用しがちなアプリケーションも入っていないので、つまりはマルチメディアなフィーリングの凝ったページは見られない。のだが、普通一般のテキスト&画像ベースのページを閲覧するには不自由を感じない。

 快適なのは、SD10が無線接続のウェブブラウズ用ハードウェアとして、スタイラスや指の操作で使えること。ベッドで横になって使うのも、ソファにふんぞり返って使うのも、実用的であり快適。PDAで電子書籍を読むような感覚で、ラクな姿勢でウェブページを見ていけるのがよい。また、ホストPCにつなぐ端末としてやや解像度不足の800×600ドット表示液晶だが、ウェブページ“だけ”を見るなら狭くは感じない。例えばケータイWatchのトップページなら横幅が狭い(ほんのすこーしだけ足りないが)ってこともなく、ほぼノープロブレムで閲覧可能だ。

 ただ、Windows CEベースのブラウザなので、複数ページを並べて閲覧することができなかったり、ブラウザ自体の機能が高くなかったり、ヘビー&ハードにブラウズするには物足りない。また、SD10ローカル上のアプリなので、ホストPC上のデータとは関係ない───ホストPC上のお気に入りやブックマークを取り込むことはできない(SD10上で新たにお気に入り等を登録することはできる)。


 しかしまあ、こういうサイズの液晶タブレットで無線接続のネットサーフィン(死語!?)ができまくりってだけで、ネット利用の幅が大きく広がると思う。実際、居間や寝室で雑誌をめくる感覚でウェブブラウジングをしたいという場合、あるいはウェブだけ使えりゃイイって場合、SD10は他各種機器と比べてもダントツの実用性があると感じられる。

 現状では、家庭内でパソコンを使う場合、一家全員がパソコンを操作できるってケースはあまり多くないと思う。例えばボクはパソコンマニアだしパパはパソコンおたくだけど、ママとかおじいちゃんはデジタルアレルギー。でもインターネット使いたいナとか言ってる。そんな場合は、SD10のよーな単純明快なウェブブラウズ装置があれば話が早い。画面をこーゆーふーにペンで触るといろいろ見られるヨとか言って使わせればイイのだ。ある意味、デジタルディバイド解消にうってつけの装置かもしれない。……まあそれだけのためにこの価格はちょいと高いですけどネ。

 さておき、SD10のもうひとつのローカルソフトウェア、Image Viewer(Microsoft Image Viewer 2.1)はどーかと言えば、どーなのか言いたくなかったりもするが、ハッキリ言って使いにくい。SD10のPCカードスロットにデジカメ画像入りのメモリカードを挿せば、サムネイル表示や画像の拡大表示やスライドショーができるってんで、これは実用的かも!! と思ったが、メモリカードからの画像データ読み出し速度が激遅。JPEGデータ展開も激遅。ついでにインターフェイスもイマイチで、んーむ俺にとってはいいとこ全然ナシ!!

 てなわけで、SD10、NECの121@storeにて9万9800円で購入したのだが、その分のオモシロサはあったと感じている。また、実用性も予想以上にあると感じられた。例えばパソコンがない部屋で打ち合わせ等をする場合、SD10だけでパソコン上の資料や画像やデータを利用できたりして「あーやっぱ便利だわ」と痛感する(たまにですけど)。約10万円あったらパソコンもう1台買うとか中古のノート買うとかしたほーがイイんじゃない!? という考えもあるが、既存のPC環境をそのま~んまワイヤレスな端末上で利用できるという点、やはりSD10等Smart Display製品のメリットは大きいと思う。……もちろん、より高速な無線LANに対応してくれて、液晶の画素数も増えてくれて、しかも5万円とかで買えたらもっとイイと思うが。


・ MicrosoftのWindows Powered Smart Display情報
  http://www.microsoft.com/japan/windowsxp/smartdisplay/
・ NEC スマートディスプレイSD10製品情報
  http://121ware.com/smartdisplay/

2003/02/24 17:17

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