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録音に強いMP3プレーヤー 「ソニックブルー Rio DR30」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


録音に強いMP3プレーヤー

3月15日に発売された、ソニックブルーの超薄・超軽量かつ多機能のMP3プレーヤー「Rio DR30」。内蔵メモリが128MBのモデルが24,800円、256MBモデルが31,800円(直販サイト価格)
 MP3プレーヤー系製品はアップルのiPodでキマリ!! この半年ほどそんなふーに思ってiPodを楽しんでいた俺だが、先日、たまらねえ魅力を持ってるに違ぇねえMP3プレーヤーが登場。ソニックブルーRio DR30である。

 Rio DR30は、ほぼ名刺サイズで9.5mmの超薄型で、質量たった38.4gというソリッドオーディオプレーヤー。MP3等のデータを記憶するためのフラッシュメモリは本体に内蔵されており、メモリ容量別に128MBモデルと256MBモデルがある。実質上ポケッタブルっていうかワイシャツ胸ポケッタブルのサイズ・重量のMP3プレーヤーである。

 でも、……あぁ残念、メモリ内蔵型なんだ〜CFとかSDとかの交換式じゃないんだ〜、と。しかし、そのメモリ的残念感を払拭する機能がたーくさんあった。

 ひとつはボイスレコーダーとして使える点。いつでもどこでも声を録音できちゃう。DR30に向かって喋るなどすると、その声をMP3ファイルとしてビシバシ録音できるのだ。

 もうひとつ、FMラジオとしても使える点、イヤホンをアンテナとして使うカード型FMラジオと同様に使える。さらに、聴いている放送をMP3ファイルとして録音する機能もある。

 また、声やFM放送以外にも、CDやMDを(アナログ)接続すれば、本体だけでMP3ファイルを生成しまくれたりもする。付属アダプタで電話の音を録音できたりも!! 聴くだけではなく、録るほーに関してけっこーイロイロできちゃう、録音に強いMP3プレーヤー……というかソリッド・ステート・オーディオ・プレーヤー・レコーダーなのである。略すとSSOPRか!? 覚えにきぃ〜!! んなこたァどーでもいいですな。

 んーむコレはおもしろそうかも!! よし、即予約。そして発売日ゲットで、即日使用開始!! したら、コレがちょっとイイですよっていうかかなりイイ!! 常時携帯していきたい気持ちに!! てなわけで、今回はDR30について書いていきたい!!

 なお、Rio DR30の詳細についてはソニックブルーの製品紹介ページをご覧いただきたい。


ボディ&ソウサカン

 まず手触りなど。
 外見はシルバーで、前面上部は鏡面仕上げの表面にアクリルが貼ってある。下部は細かなヘアライン仕上げアルミかな!? で、周囲は銀色のプラスチックという感じ。正直、写真で見たよりも微妙に安っぽい気がしたが、シンプルなデザインであり外見的にもクール感アリなので悪かぁない。

 ちょいと驚くべきはその軽さであって、電池(ガム電池だヨ!!)を入れた状態でシャツの胸ポケットに入れても違和感ナシ!! 単なるMP3プレーヤーってんなら、この軽さ、さほど珍しくはない。が、これで録音機能があって、しかも実はスピーカー内蔵(音楽聴いたりできるヨ!!)だっつーんだから、新鮮な軽さと言えよう。ちなみにこの本体、タバコの箱に(斜めにすると)スコッと収まってしまうのであった。

 ボタン類を見ていくと、まず本体前面中央に電源兼ねる音声録音用のボタンがある。その下がスピーカーで、上には小さなELバックライト液晶がある。この液晶には日本語表示(MP3ファイルの日本語ID3タグ対応)も可能だ。

 液晶パネルには、現在のモード、曲名、設定を示すアイコン類、電池残量などが示され、実用上不足はないという印象。液晶パネルのコントラストやバックライトの明るさが調整できたりする芸の細かさもある。が、快適に見るというのはやっぱりちょいと小さいですな。実用上最低限のサイズと表示内容と言えば、そうだ。……ついでにこの液晶、バックライトを点灯させると非常に小さな音で「チーッ」というノイズを出す(俺のだけかな!?)。イヤホンに混入するノイズではなく、ホントに小さなノイズなので実用上問題ないが、何だかきになるノイズであった。

 本体右側には6つのボタンが並ぶ。多機能なわりにはややボタン数が少ない=特殊な操作性であることが予測されるわけだが、実際に使ってみると、最初のうちはボタン長押しでの機能切り替え等に戸惑ったが、すぐに慣れた。わりと単純で使いやすいインターフェースだと感じる。ちなみにこれらのボタン、どれもやや硬めだが、裸で持ち歩くにはちょうど良い───誤操作しにくい操作感だと思う。

 本体上部にはUSB(ミニ)コネクタ、マイクジャック、ヘッドホンジャックが並ぶ。マイクコとヘッドホンのジャックはミニミニジャック(2.5mm)となっており、例えば一般のミニプラグ(3.5mm)タイプのヘッドホンはそのままではつなげられない。が、付属の変換アダプタをつなげば一般的市販品も使える。

 俺の場合、256MBモデルを購入した。SONICblue eStoreで買ったが、お値段は31,800円。後述の機能群の実用性から、この値段でも納得がいくところだ。が、単にモノの触り心地、ハードウェアとしての使いやすさでこの価格を見ると、微妙な……微細な残念感が残る。正直言って、例えばもーちょっと高級感があったりして、あるいはさらに液晶がデカかったりしてくれると、大納得だったと言えよう。


MP3プレーヤーとして

 MP3プレーヤーとしてのDR30は、非常に単純明快でわかりやすい。

 例えばDR30とパソコンとの連携は、パソコンにDR30専用アプリケーションのRio DR managerおよびドライバをインストールし、次いでパソコンとDR30をUSB接続するだけ。Rio DR managerを使って手持ちのMP3ファイルをDR30に転送して聴いてネ、と。MP3データは各自勝手に作ったりして用意してネ、と。

 ユーザーには必要最小限のソフトウェアが提供され、必要最小限の手順でDR30にファイルを転送できるようになっている。余計な飾りやお世話は一切ナシ。初めてMP3プレーヤーを使う人にとっては、例えばMP3ファイルエンコード用ソフトを自分で用意する必要がある点などで、少々面倒に感じるかも知れない。だが、使用上(特にソフトウェア上)の足枷が最小限であるのは、自分の使用スタイルへマッチさせていくのがとてもラク。何事においても無理強いされないのは良いですな。

 ちなみに、Rio DR managerを使ってのファイル転送だが、MP3再生モード用の音楽としてパソコン→DR30に転送することはできるものの、これをDR30→パソコンへと転送することはできない。最小限の著作権保護的機能!? ともあれそういう仕様になっている。ボイスレコーダーやFM放送録音機能に関してはこの限りではない。

 本体でのMP3ファイル再生も単純明快。画面上に表示されるアーティスト名等表示を辿って、好みの曲を選んで聴けばよい。前述のようにDR30のディスプレイは日本語表示対応(日本語ID3タグ表示も可能)だ。

 が、画面が狭く、検索機能等もないので、曲名等を目安に(曲の順送り等で)選曲していくのは少々面倒。また、DR30上にはフォルダ毎にMP3ファイルをカテゴリ分けして入れるようなことができない=MP3ファイルは横並び状態になるので、多数の曲を転送した際に目的の曲を選び出すのにやや時間がかかるかもしれない。

 160kbpsなどの高音質でエンコードしたMP3ファイルの場合、音楽CD1枚で60MB前後の容量。音質超重視の場合なら、256MBモデルのDR30には4〜5枚くらいのアルバムを入れるのが限度だ。録音系機能の使用を考えたら、ややビットレートを低く抑えても10枚未満のアルバムが現実的!?

 てなことを考えると、例えばCD-R対応MP3プレーヤー等にあるファイル管理系機能は必要ないっスねとか思っちゃう拙者である。実際、数枚の音楽CDを入れておく分には、目的の曲がなかなか出てこなくてアッタマ来た!! てな経験は全然ないのであった。

 使っていて意外に良いと感じたのが内蔵スピーカーだ。音質は超小型ってコトであまり良くないが、ラジオっぽく音楽を楽しむにはまずまず。それよりも、ヘッドホンを使わずにMP3音楽を気軽に楽しめるのが楽しい。一服した時に、あるいは散歩の時に、もしくは誰かといるときに、ちょっと音楽が欲しい。そんな時にこの内蔵スピーカーが意外なほど役立ってくれて、楽しく使える。


FMラジオとして

 DR30はFMラジオとしても使える。前述のとおり、ヘッドホンをアンテナ代わりにして使えるポケッタブルFMラジオになるわけですな。

 使ってみて感じるのは、あーコレはアリでしょ大アリ!! ということ。MP3プレーヤーで音楽を聴くのは楽しいが、実際のところ、iPodのよーにすんげぇ多量の音楽CDを飲み込むプレーヤーでない限り、曲に飽きたりしがち。プレーヤーに入ってる曲とは違うのを聴きたくなるヨ、と。

 そんな時にFM放送を聴けると、気分一新で愉快。と、それだけのコトなのだが、FMラジオとして使えるってのは他のMP3プレーヤーにはない大きなメリットと感じた。でもどーせならAM放送も受信したいところですな。……短波放送までは要らないよーな気がするが。

 話を戻して、FM放送をそのままMP3ファイルとして録音できるのも楽しい。トーク番組の類を録音するのもいいが、最新ヒット曲なんかが流れた瞬間録音すると、それがサウンドライブラリとしてDR30内に残る=いつでも好きな時に再び聴けるというのがナイス!! エアチェック魂再び!! みたいな。

 ちなみに、録音したFM放送の音は、DR30上で何度でも聴けるほか、前述のRio DR managerを使えばパソコンに転送して聴くこともできる。

 ただ、FM放送録音に関してひとつ残念な点が。てのは、録音レベル調整が自動ではなく手動なのだ。具体的にはDR30のボリュームで録音レベルを調整する。また、録音中はレベル調整が行えない=録音開始時のレベルで録音される。この点は、理解していれば大した問題ではない。が、実際に使ってみると、(俺の場合だけかもしれないが)録音レベルを最大近くにしないと満足のいく録音ができないのであった。

 例えばFM放送をフツーに聴いている状態(ボリューム)で、「あっいい曲やってる!!」と録音を開始する。これでも録音はできる。のだが、録音レベルが低めになってしまい、いまひとつイイ音では録音できない感じ。また、そうして録音したMP3ファイルをパソコンに転送すると、ヤケに音量の小さいファイルになってしまっていることがわかる。これを解消するには、録音レベルすなわちボリュームを最大にすることだ。そうすると、イイ音で録音できる。

 でもね、そうするとですね、録音中の放送をイヤホンつけたまま聴くのがけっこー苦痛っス。音デカくて。じゃあイヤホン外すか? するとイヤホンから音が漏れまくり。じゃあイヤホン外す……ところがイヤホンはアンテナ代わりになっているので外せない。あーやっぱり録音レベルはボリューム以外の方法で行えて欲しかった!! と。ただ、まだ試していないものの、ミュート機能付きのイヤホン使えばいいのかもしれない!?

 ともあれ、FM放送を録音できるというのは、MP3プレーヤーにおいて新しく、実用的な機能であることは確かだ。ぜひこの機能、定番的存在になって他のプレーヤーにも搭載されるようになって欲しい。また、どーせならAM放送も!!


多機能録音機として

超薄・超軽量のMP3プレーヤーとしてもよくできている上に、FM放送聴取・録音、ボイスレコーダー、他音源からの録音などにまで対応しているのは、やはり魅力的
 さらに他の録音系機能について。

 DR30はマイクを内蔵(プラグインパワー方式のマイクも外付け使用可能)しており、会議の様子や(付属のアダプタを使って)電話の会話などの声を録音できる。ボイスレコーダーとして使えるわけですな。

 音声録音は、ボイス録音モード時に本体前面にあるRECボタンを押せば録音開始。電源オフ時や他のモードでも、RECボタンを長押しすればすぐ録音が始まるスクープボタン機能もある。ただ、このモードだと録音できる音のビットレートが低い(最高で32kbps)ので、会話の録音以外にはあまり使い道がない。けれど、256MBモデルなら最長72時間も録音できるので、けっこー強烈なボイスレコーダーとなるかもしれない。

 録音した音は、イヤホンや本体内蔵スピーカーで聞くことができて、またRio DR managerを使えばパソコンに転送することができる。音自体はMP3ファイルなので、特殊な音声ファイル再生ソフト等がなくても利用可能ってあたりが便利ですな。

 ボイスレコーダーとしての実使用感としては、取材録音なんかにはかな〜りイイんじゃないでしょうか。付属アダプタで電話の音もクリアに録音できた。簡単な操作で、録音後すぐに再生できるのも快適。ボイスレコーダーとしてDR30を買って、付属のMP3プレーヤー機能も使うというスタンスもアリのよーな気がする。

 さて、FM放送やマイクの音声をMP3ファイルとして録音可能ってことは……そうなのであった、DR30はMP3エンコード機能を持っている。また、ステレオライン入力端子も備わっているので、CDやMDなどをアナログ接続して、音楽を録音することができる。つまり、パソコンがなくてもMP3プレーヤーをミュージックプレーヤーとして役立てることができるのだ。ちょっとイイかもしんない。誰かが聴いてる超カッコイイ曲をダビ……じゃなくてえーとあうあう、あの自分がラジカセで聴いてる超カッコイイ曲をMP3プレーヤーでも聴きたい場合などに便利だと……あのあのあうあうあう。


 最後に、DR30の電源について。

 電源は一般のポータブルオーディオなんかにも使われているガム型ニッケル水素電池(1本)だが、この電池、USBポート経由で充電される。パッケージには特に充電器っつーモンは用意されていなくて(別売はされている/市販品を使ってもOKっぽい)、基本的にはUSBポートからしか充電できない。

 DR30購入当初はこの点がネックになるかな〜とか思っていたが、そうでもない。DR30はガム電池1本で最大10時間程度連続駆動するってことで、けっこータフ。満充電してしまえば、1日で電池切れになっちゃうよーなケースは少ない……ていうか俺の場合はまだナイ。

 ただ、ボイスレコーダーとしても、あるいはFMラジオとしても使える製品なので、使用スタイルによっては予備電池および急速充電器が必要になると思われる。毎日日課的にMP3ファイルをDR30へと転送するなら、まあパソコン使用時間=充電時間ともできるわけで、連日満充電状態とまでは行かないかもしれないが、実用的な充電レベルは確保できそうだ。が、ボイスレコーダーやFMラジオとしての使用がメインとなると、充電のためだけにDR30をパソコンとUSB接続するってのは少々面倒だったりする。

 しかしまあ、超薄・超軽量のMP3プレーヤーとしてもよくできている上に、FM放送聴取・録音、ボイスレコーダー、他音源からの録音などにまで対応しているのは、やはり魅力的だ。音楽だけ聴きたいというユーザーにとっては、他の選択肢───より多量の音楽をより安く携帯できるという製品がある。が、ボイスレコーダーもFMラジオもMP3プレーヤーも必要とする欲張りユーザー、あるいはビジネスユーザーにとって、Rio DR30のよーな製品はかなり垂涎モンだと言えよう。



URL
  「Rio DR30」製品情報(ソニックブルー)
  http://www.sonicblue.co.jp/products/riodr30.html

2003/03/24 17:57

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