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サクッと使えて機能・性能十分! 「Aterm WR7600H」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


ソレってヘンだよ〜多すぎだよ〜

 スタパストリームの第3回の収録時、ゲストの方が拙宅に来た瞬間、いきなりおっしゃった。「ソレってヘンだよ多すぎだよ〜」と。

 さてココで問題です!! ナニがヘンでナニが多すぎだったんでしょうかっ!? って、そんなのわかるわけねーだろ>俺。ヒント少なすぎ>わし。確かに。

 ゲストの方がおっしゃったのは、俺が使っているルータおよびその周辺機器のコトなのであった。フツーはそんなにLAN関係の機材並べないんじゃないの、と。個人宅での使用にしちゃぁ、なんかLAN機材ミョーに多くない? と。そういう指摘であった。

 あーそーっスね多いっスねぇさておき録音しましょう録音!! てな感じで、その日はさほどその指摘を気にしなかった。が、仕事を終えてふとその言葉を思い出すにつけて、んーむ、確かに多いかもヘンかもオカシイかもと、我ながら思った。

 使っているLAN関連機材は、まずブロードバンドルータとしてNTT-MEのBA8000Pro。以前にやっていたブロードバンド関連の連載記事、スタパバンドで、アレコレとルータを試した結果、最高にスループット値が高いってことで愛用し続けている製品だ。PPPoEでのスループットにおいては拙者史の中では最速製品であった。

 それから、無線LAN環境の基盤となるアダプタのNEC WL11APと、NEC WL54AP。WL11APがIEEE802.11b準拠で、WL54APがIEEE802.11a準拠の無線LANアダプタとなる。

 これに加え、NTT東日本のVoIPアダプタと、NTT-MEのISDN用ターミナルアダプタMN128-SOHO Slotin。ついでにETHERNET HUBを1台使っている。

 ……数えてみたら縦置きの箱が6個も並んでいる。まあハードにLANを使い込む人の環境なら6個や7個のLAN機材があるのもヘンじゃないが、俺の場合は比較的にフツーにインターネットと家庭内LANを使っている程度だ。しかしナゼ、こんなに箱ばっかりになっちゃったのか!?


一度安定するとなかなか冒険できない

「NEC AtermWR7600H」。オープンプライスだが、店頭価格は16,000〜19,000円程度。802.11a/b/gに全対応。スループットは、SmartBits2000値で最大98.7Mbps、PPPoE接続時で80Mbps
 思うに、ぶっちゃけた話、冒険をしたくないのだ、俺は。既にイロイロ試して試行錯誤して、その結果、3つの欲望が満たされた状態である。この3つの欲望とは、スループット欲と無線LAN欲とIP電話(VoIP)欲なわけだが、これらを満たすため、俺はもー非常に多大な労力を費やしてきた(っても俺がLAN系ドシロートだからですけど)。

 例えば前述のルータ、BA8000Proは買っては試し買っては試しの試行錯誤の結果、ようやく見つけた高スループットルータである。また、単に高スループットってだけじゃ都合が悪い───常用プロバイダとフレッツスクウェアへシームレスに接続するために、マルチセッション対応のブロードバンドルータである必要もある。ので、BA8000Proに行き着いたのだ。

 それからWL11APやWL54APは、設定等の簡単さとESS-IDステルス機能を始めとする安心感を兼ね備えた盤石なる無線LANアダプタなのである。そしてこれらの組み合わせに問題なくつながっているVoIPアダプタ。あ、ISDNターミナルアダプタは(固定電話解約するにはまだ早いので)何となく使ってるだけですけど。

 ともあれ、俺が求める機能や性能をバランスよく満たしている環境が、箱を6個並べた状態なのだ。「ソレってヘンだよ多すぎだよ〜」と言われても、俺にとってはベストバランスの機材である。

 けど、なんか、やっぱゴテゴテ並んで気持ち悪いのは確かだ。いや、見れば見るほどこの6個の箱はウザくてヘボくてみっともない環境に思える。……なら、ルータと無線LANアダプタを一体化してみては!? そうだソレをヤレば無線LANの箱とHUBの箱で合計3個の箱が減る。そうそう、最近は無線LANアダプタ内蔵のルータなんていくらでもあるんだし……そうだソレをやってみようBA8000Proをリプレイスし……んーむ何だかソレって冒険っぽいよーで気が引ける。

 てのはですね、まず、ぷららフォンforフレッツすなわち拙者愛用中のVoIPサービスが使えるのかどうか。実際にぷららに問い合わせたところ、ぷららフォンforフレッツで動作確認が取れているルータはそーんなには多くない=選べる機種が限られる。

 安全策としては、この限られた機種群からルータを選べば良いのだが、その機種群に現在の俺環境(っていうか俺欲望)をしっかり満たしてくれる製品───高スループット値が出て、無線LANアダプタ内蔵で、機能やセキュリティ面でも満足できるルータがあるかどうか? また、どーせリプレイスするんなら、ルータ内蔵の無線LANアダプタは11bと11gと11aのトリプル対応でしょ!! てな欲望も芽生える。


 ……あぁ俺のゴーストっていうか魂が囁く。すなわち、おまいさんはそーゆー欲望とか条件とか並べて、いつも大変な思いしてるでしょ、と。散財してるでしょ、と。いーじゃん6個も箱が並んでたって死にゃしないんだからそのまま無難な環境使い続けときなさいよ、と。

 ルータをリプレイスしたいけど、ゴーストが囁くけど、新しいルータにしたいけど、魂が囁くけど……こんな葛藤を繰り返して何ヶ月か経った時、「よっしゃリプレイス作戦本格始動!!」と思わせる新たな要素ができた。それはある程度気合入れた家庭内無線LAN環境構築の必要性およびLAN対応家電製品の増加である。要は家の中の各部屋でLAN使いがちになり、かつ、DIGAとかCoCoonとかにもETHERNETケーブルが常につながってるんだよなぁって状況になったのだ。

 てなわけで、早速機種選択。各製品をいろいろじっくり比べつつ、どれがよさげか吟味しまくり千代……すいませんついクセで出ましたけど今後は自粛しますこの駄洒落はわりと極寒なので。ともあれ、目がシバシバするほど製品紹介Webページおよびスペック表を見比べ、「これならイイかも」と思えるルータを見つけた。NECのAterm WR7600Hである。


ルータを交換してみる

 何でコレを第一候補としたかと言えば、高いスループット値が出そうだし、PPPoEマルチセッション対応だし、無線LANアダプタ内蔵(可能)で11bにも11gにも11aにも対応だし、ESS-IDステルス機能搭載だし、機能・性能の割りには高価でないし、色が白くてカッコ良いフィーリングだし、で、最もヒキが強いと感じられたから。

 だがしかし、ぷららフォンforフレッツっていうかNTT東日本のIP電話サービスを問題なく使えるかどうかは、たぶんダイジョーブだと思うんですけど、試してみないとわからない。UPnP対応ルータなので、基本的にはダイジョーブとは思うが、サクッとIP電話アダプタがつながるか、ちょっと苦労して何らかの設定をしなきゃなんないのか、それから安定してIP電話使えるのかどうか、いろいろ不安があるところ。

 なので、やっぱり、前の環境のままでいいやと思った。ってオイ、100行以上原稿書いといてフリダシに戻るのかよ>俺!! ここまで読んだだけムダかよ>拙者!! てなところへWatch編集部から朗報。とりあえず実機あるんで試してみたらどーですか、と。あぁそりゃそーだ。ぜひそうしていきたい!!

 てなわけで、早速ルータリプレイス実験。NTT-MEのBA8000ProNECのAterm WR7600Hに置き換えてみた。で、まず気になるのはスループット値だ。

 俺のブロードバンド環境は、回線にNTT東日本のFTTH回線(Bフレッツニューファミリータイプ)を、プロバイダとしてはぷららを使っている。この環境にBA8000Proをつなぎ、フレッツスクウェアにてスループット値を計測すると、2004年2月現在で50〜70Mbps出ている。去年春先には80Mbps出たりしていたが、それから比べると若干速度低下気味。ユーザ増加が原因でしょうか? ともあれ、そんな感じの速度である。

 で、ルータをAterm WR7600Hに変えてみたところ、スループット値落ちたりするかな? とか思ったが、BA8000Proと同等の値が出た。計測する時間帯等によって若干ブレるものの、俺環境においてAterm WR7600Hは十分に高速なスループット値を出してくれている。よっしゃスループット値は問題ナシ!!

 そしてAterm WR7600HはPPPoEマルチセッション対応。常用プロバイダとフレッツスクウェアに何の手間もなく同時接続が可能であり(俺の使い方では)非常に便利だ。ちなみに、WR7600Hは5つまでの接続先を設定できるが、同時接続は3セッションまでとなる。

 次いで、IP電話が問題なく使えるかどうかだが、NTT東日本のVoIPアダプタを接続したら、スコッと何の問題も設定変更もナシに使えた。よっしゃIP電話は問題ナシ!! ちなみに、そのまま1週間程度IP電話を使っているが、通話中の切断等なく安定して使えている。


無線LAN方面を使ってみる

デスクトップPCやゲーム機、電向けワイヤレスLANアダプタ「AtermWL54TE」

IEEE 802.11a/b/g対応の無線LANカード「AtermWL54AG」
 Aterm WR7600Hは、前述のようにIEEE802.11bにもIEEE802.11gにもIEEE802.11aにも対応した無線LANアダプタを内蔵している。また、11bと11gは混在使用可能。11bの汎用性が欲しい時でも、11gの速度が欲しい時でも、切り替え設定等をせずに使える。これに加えて11aにも対応しているので、室内等近距離での使用では安定性と速度が得られる。使い道に応じて最適なモードで使い分けられるってわけだ。

 ともあれ、早速トライ……って気合い入れなくても良いのがNECのブロードバンド関連製品の良さと言えよう。てのは、超初心者のための“つなぎかたガイド”や激簡単セットアップユーティリティである“WARPSTARらくらくウィザード”を使えば、ハッキリ言って知識やら配慮やらは不要。図の通りに接続し、ウィザードの(音声案内まである)のとおりに作業・操作すれば、誰でもビシッとキマったセキュリティ設定込みの無線LAN環境を構築できる。

 俺の場合、Aterm WR7600Hを中心に、ノートパソコン用のトリプルワイヤレスLANカード(つまり11bにも11gにも11aにも対応したPCカードの)WL54AGと、デスクトップパソコンやゲーム機や家電用のワイヤレスLANアダプタのWL54TEを試してみたが、ものすげー簡単にセットアップを終えられた。

 どのアダプタを設定・使用開始する時も、前述のWARPSTARらくらくウィザードを使うだけで済む。Aterm WR7600Hを始めとする各機器は、もちろんWebブラウザからより細かな設定を行なうこともできるが、普通一般の設定を行なうにはWARPSTARらくらくウィザードのほーがずっと楽勝感が高い。

 例えば親機(Aterm WR7600H)と子機(WL54TE)を設定する場合。親機&子機のセットモデルのAterm WR7600H(型番はPA-WR7600H/TE)を使えば、親機・子機ともESS-IDやWEPキー等が設定済なので、機器を物理的に接続したりプロバイダーへの接続設定をするだけで良い。それだけでセキュリティ上安心して無線LANを使い始められる。


ワイヤレスLAN外部アンテナの「PA-WL/ANT3」。親機に装着した無線LAN PCカードやクライアント側の無線LANカードと接続可能。拙宅ではこれを使ってみたらスループットと安定性がアップした
 また、親機と子機を別々に買って使い始める場合でも、上記のWARPSTARらくらくウィザードを使うことですげー簡単にセットアップができる。さらに、親機と子機をETHERNETケーブルで接続してWARPSTARらくらくウィザードを使えば、親機・子機とも同時にセットアップを終えられる。この使い勝手は、親機・子機をワンセット使うときでも便利(ESS-ID等を入力する手間が省ける)だが、複数の子機を設定する時も非常に便利だ。何せ、親機と子機をETHERNET接続してWARPSTARらくらくウィザードを実行して適宜クリック操作を繰り返す、という程度の操作を子機の台数分行なえば良いだけだからだ。子機それぞれにいちいちESS-ID等を入力する手間が不要となる。

 てなわけで、わりと長々書いたが、実際の無線LANセットアップは十数分で終了。そして早速各機材から無線LAN環境を試してみたが、特に問題ないっつーか非常に快調。いやーカンタンですわ。

 ただ、別階での接続(11b+11gモード)でも試したところ、同じ部屋内ほどは安定した接続ができなかった。子機(WL54TEやWL54AG)の位置によって快適だったりイマイチだったりつながんなくなったり。これは拙宅の場合鉄筋住宅でありかつ窓ガラスに鉄線が入っているので、電波が弱まっちゃうからだと思われる。

 が、ワイヤレスLAN外部アンテナのPA-WL/ANT3を使うと通信状態がグッと良くなる。これは親機(の中に挿してあるWL54AG)に接続する外部アンテナで、子機PCカードであるWL54AGにもつなげられる。拙宅環境では親機にこのアンテナをつないでみたら、(別階での)通信状態が少し良くなった。しかしまだ親機と子機を至近距離で使ったときほどは安定せず、スループット値も低かった。

 だったら親機にも子機にもアンテナだろう!! しかも窓付近にアンテナ置くでしょ!! と試してみたら、安定性(っていうか電波の強さ)もスループット値も十分満足できるものとなった。でもこのアンテナのケーブル長、約1メートルくらいしかないのが残念。アンテナを窓際にピタリ近づけて置きたいって場合には、親機(ルータ)や子機(PCカード&ノートパソコン等)の位置も、窓際に近くないとイケナイのであった。


サクッと使えて機能・性能十分なAterm WR7600H

 そんなこんなで、Aterm WR7600Hおよびその周辺機器をザザザッと試してみたわけだが、俺としてはかなり気に入ってしまった。

 まずは基本命題である3台欲望───スループット欲と無線LAN欲とIP電話(VoIP)欲が完全に満たされた。FTTH環境で使うブロードバンドルータとしてのスループットは十分に高いし、PPPoEマルチセッション対応だし、無線LAN環境も今時の無線LAN製品らしく手軽に使い始められたし、NTT東日本のVoIPアダプタもノープロブレムで動作した。

 それから、無線子機がちょいと使いやすい。WL54TEにはETHERNETポートが2つあるが、そのわりには非常にコンパクトだ。加えて、縦置きも横置きも壁掛け設置も可能(アンテナの向きも自由に変えられるヨ!!)。ACアダプタが少々大きめなのが玉に瑕だが、11b・11g・11aトリプル対応だったりESS-IDステルス機能があったりで、サイズ・機能・性能をバランス良く備えている実用的な製品だと感じる。

 そしてやはり最も印象深いのは、Aterm 7600Hとこれに対応の各種Aterm周辺LAN機器“設定のしやすさ”。前述のWARPSTARらくらくウィザードにしろ、Webブラウザ経由での設定時に使うAterm WR7600H クイック設定Webにしろ、付属のマニュアルにしろ、どれもが初心者を意識した敷居の低さを持つ。非常にわかりやすくてカンタンな感じ。あるいは(例えばヤマハ製のルータ等を好むユーザーにとっては)、まどろっこしい、詳細な設定へダイレクトにアクセスしにくい、という印象があるかもしれないが、難しいこと考えずにお手軽簡単&安心してすぐ使い始めたい向きにはかな〜り有り難い使い勝手だと思う。

 てなわけで、機能にも性能にも、それから俺環境へのマッチングにおいても、Aterm 7600Hはかな〜りバッチグーな感覚。もしかしたら激安無線LAN製品と比べるとややお高めで、ある種の高級品かもしれないが、コストパフォーマンスや手軽さを考えると、俺のルータや無線LAN機器のリプレイスには最も現実味が強いよーな気がしてならない。



URL
  NEC Aterm WR7600H製品情報
  http://121ware.com/product/atermstation/product/warpstar/delta/wr7600h.html

2004/02/09 17:55

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