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PC上にライトボックスが!? 「PicUp DESK」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。フォトエッセイのスタパデイズをAlt-R(http://www.alt-r.com/)にて連載中。


PC上にライトボックスが!?

バーチャルなライトボックスソフトっていうか画像仕分けソフトことPicUp DESK。メイン画面の中央に見える白い部分がバーチャルなライトボックス。その周囲のグレーの部分は机……かな!? 画面上部にはデスクエリアがあり、そこにデスクのサムネイルが見える
 2004年もそろそろ終わりが見えて来たナ~って頃、写真フィルムの整理をし始め(て現実逃避後方に向かっ)たりした俺。具体的には本連載バックナンバーの『アナログ写真を救えッ!! エプソン カラリオスキャナ F-3200』や『続・アナログ写真を救えっ!! ニコン SUPER COOLSCAN 5000 ED 前編』のとおり、フィルムをスキャンしてデジタル画像化しまくった。

 でまあフィルムのデジタル化、現在も淡々と継続中なんスけど、それはさておき、去年のソノ頃、拙者の興味を激ソソる一本のソフトウェアを発見した。トリワークスのPicUp DESKである。

 フィルムの写真をデジタル化する俺は、案の定、ある取捨選択を迫られた。てのは、何万コマもあるのだ、フィルムの写真が。それら全部をスキャンするのは時間的に無理だし、それをやってもあまり意味がない。てなわけで、久々にライトボックス(ライトテーブルとも言いますな)を引っ張り出してきてフィルムを吟味。コレは要る写真で、コレは要らない~、コレも要らない~……けど若干要るかも~、コレは……とりあえず保留~、それからコレは……コレこそ最高解像度でスキャンでしょ!! んでコレは……とりあえず保留だけど可能性としてはスキャンする度が高いってことで保留の上位にランクイン!! といったフィルムの仕分けを始めた。

 後述するが、このような仕分け作業って、ライトボックスっつーアナログな機材上でアナログなメディアを扱っているからこそできる作業だ。画像ブラウザ上で画像データを仕分けする時は、このよーな曖昧な仕分けはほぼできない。……と思っていたが、どうもソレがPicUp DESKでデキるらしいのである。ていうか、ライトボックスとフィルムの関係をコンピュータ上で実現したっぽいソフトがPicUp DESKなのであった。

 マジ興味深いソフトウェアだったので、発売日に速攻購入して即座に使い始めた俺だが、結論から言えば、このソフト、手持ちのデジタル画像をラクして気持ちよく仕分けしたいって人にはすげーオススメ。最初は若干眉唾気味で使い始めたのだが、これまで使ったどの画像ブラウザよりも、単純明快かつ実用的な画像の分類ができる。使い始めてまだ2週間程度だが、もはやPicUp DESKは俺の定番ソフトとなっている。

 なお、PicUp DESKの詳細に関してはトリワークスの製品紹介ページをご覧いただきたい。ちなみのこのソフト、ネット上からでしか購入できない。ついでに体験版もナイようだ。消費者的には若干イマイチな感じのソフトウェア販売方法だと感じる俺なんですけど、その実力はかなりのモンだったのでヨシとしていきたい。


画像ブラウザvsライトボックス

 コンピュータ上で画像を仕分けする場合、一般的な画像ブラウザを使えば、ドラッグ&ドロップでキッチリとフォルダ単位の仕分けができてお手軽&便利だ。例えば画像ファイルの日付別とか、あるいは被写体のジャンル別に仕分ける、なんてコトはたやすい。フォルダの作成、画像の選択、ドラッグ&ドロップ等によるコピーを繰り返せば済む。また今時的画像ブラウザを使えば、画像ファイルが1箇所に集まっていたり散り散りになっちまってても、EXIFデータを参照して撮影日別や撮影デジカメ別等々、さまざまな自動仕分け機能を使える。

 ライトボックス上でフィルムを仕分ける場合、上記のような仕分けは非常に困難orえれぇ面倒である。デジカメが生成した画像ファイルとは違い、フィルム上にはEXIFデータやタイムスタンプ等のデータは存在しない。プロカメラマンならともかく、素人の場合は日付別or撮影カメラ別の仕分け、なんて無理無理アリエナイ~てなわけであり、自動仕分けとなればプロ・素人問わず物理的に不可能だ。が、フィルムにおけるライトボックスは、画像ブラウザ上の画像データとは大きく異なる、実に強力な写真仕分け環境だったりする。

 画像ブラウザ等を使った仕分けでは、ユーザーの比較的に身勝手かつ感覚的な画像の仕分けは困難もしくは超面倒である。例えば「好きな写真」「嫌いな写真」として分ける場合だ。理屈上ではふたつのフォルダを作って写真を仕分ければいいが、そーとーなデジタル頭のユーザーでない限り、実際にはそんなに単純な作業では済まない。

 画像ブラウザ等を使い、これはスキだしこっちはキライ、てな仕分けをしていくうち、我々は仕分けの迷路に迷い込むのである。スキの中でも若干キライなので、そうだスキを3段階に分けよう!! 超スキ、スキ、まずまずスキ。3つのフォルダを作成するのだ。キライのほーも3つネ。……待てよ、スキかキライかで何でも一緒くたは良くない。やっぱジャンル分けしよう。人物と、人物以外の生物と、生きてない被写体としていこう!! ……しかし集合写真はどうなる? 美しい山々の前に立つ俺が抱くねこちゃんの写真の場合はどのジャンルに!? あ、じゃあとりあえず全部入りのジャンルを作っちゃえ!! あと、ねこちゃん専用のジャンルも!!

 てな塩梅で仕分けしていくうち、ジャンル別フォルダが増え、それらジャンル別フォルダの中に好き嫌いの度合いを示すフォルダが増え、あーもーフォルダだらけだ糞ったれ!! みたいな気分に。上の単純な例でも、[5ジャンル]×[好き度合い3+嫌い度合い3]で、写真を30もの箇所に分類するハメに。そのよーな仕分け行為を繰り返しているうち仕分けしてんのかフォルダ数を増やしてんのかわかんなくなって、あーもー仕分けとかやーめた!! となりがちだ。


上記の仕分け例をフォルダとその階層で表現してみた。見るからにダメそーな仕分けであって、こんなコトなら仕分けるんじゃなかったという印象になった。


 ライトボックスとフィルムの場合は、このよーなユーザーの比較的に身勝手かつ感覚的な画像の仕分けを容易に行なえる。気分次第に何となく並べりゃいいのだ。左に置いたフィルムが好きな写真で、右が嫌いなやつ。どっちつかづのは真ん中へん。あと上が動物っぽいので、下のほーが風景っぽいのにしよう。とか並べてると、カテゴリ・プライオリティ的には非常に繊細な=ユーザーの感覚に近い仕分けが、徐々にデキてしまう。キッチリと区別された仕分けではなく、また他人から見るとよくわかんないポリシーの仕分けともなるが、ユーザーにとってはわかりやすく心地よい仕分けができる。ついでに、仕分けたつもりじゃない中途半端な写真も、中途半端写真の集合体として何となく仕分けられていたりもする。

 仕分け作業時の使い勝手はグレイトなライトボックス&フィルムだが……しかし、現実のライトボックス環境には問題がある。物理的にそうは広くないし、フィルムをスタックさせるにも限界がある。また、仕分け時は手っ取り早くてイイのだが、最終的にはフィルムを物理的な入れ物に保管する必要が出てくる。最後には、画像ブラウザを使っての仕分けと同様の仕分け迷路が待っているのだ。

 前置きがすげー長くなって恐縮だが、PicUp DESKはコンピュータ上にライトボックス的仕分け感覚をもたらすソフトウェアなのだ。ライトボックスを使うような感覚で、多量の写真をユーザー的感覚で仕分け……れば作業完了となる“画像仕分け専用ソフト”と言えよう。


取り込んで並べてオシマイ

 PicUp DESKの使い方は、使い方を説明するまでもないほど容易だ。起動し、画像を取り込み、並べ替えるだけで、ユーザーが感覚的に把握できる仕分けを終えられる。一般的な画像ブラウザと同様、仕分け結果を保存するという概念はないため、画像を並べ替えた結果を「よし」と思ったら、PicUp DESKを終了して良い。次回の起動時にも並べ替えた状態で画像類が表示される。

 画像の並べ替えは、デスクと呼ばれるエリアで行なう。デスクは机の上にライトボックスを置いたようなイメージで、デスク上のどこにでも画像を配置できる。バーチャルライトボックスってな感じですな。また、画像サイズも自由に設定できる(マウスホイール操作に応じて拡大縮小可能)。


デスク上のどの位置にでも画像サムネイルを配置できる。サムネイルのサイズの自由に変えられる。デスクエリアに現れるサムネイルは、デスク上のライトボックス部分(白いエリア内)にある画像のみとなり、はみ出した部分は現われない。


 PicUp DESK上で画像ファイルを扱うためには、画像をPicUp DESKへ読み込む必要があるが、まあどういう方法でも読み込めますな。デスク上へ画像や画像入りフォルダをドラッグ&ドロップしてもいいし、PicUp DESK上からファイル等を指定してもOK。他、デジカメ等で使用したメモリカードを自動認識して読み込むこともできる。なお、対応する画像ファイルはBMP、JPEG(Exif対応・プログレッシブ可能)、TIFF(マルチページ非対応)、GIF、PNG、AVI(一部のファイル非対応)となっている。

 それから、PicUp DESKでは複数のデスクを使える。必要に応じて新たなデスクを追加していける=複数のライトボックスを取っ替え引っ替え扱えるようになるイメージだ。使用中のデスクは画面中央のデスクエリアに表示され、現在使っていないデスクは画面上部のデスクセレクタに表示される。デスクセレクタ上では、デスク上に並べた画像類まで含めたサムネイルが表示されるので、どのデスクにどんな画像を入れたかをパッと見で確認できる。


デスク上の画像サムネイルのサイズ・配置は、デスクエリア内のサムネイルにも反映される。どの画像がどのデスクにあるのかをパッと見で把握しやすい。


 デスク上の画像、つまりPicUp DESKでは扱う画像類をほとんど加工できないが、さまざまな方法で閲覧できる。例えばサムネイルに関しては、前述のように自分が扱いやすい配置にして眺めることもできるし、サムネイル毎にサイズを変えることも容易だ。サムネイルの位置・サイズにより、画像のカテゴリやプライオリティを(自分なり&感覚的に)設定するのも現実的だ。

 それぞれの画像をある程度詳しく見ることもできる。1枚もしくは複数のサムネイルを選んだ状態でダブルクリックするとビューワー表示となり、その画像の拡大表示が行なえたり、あるいは画像の詳細データ(EXIFデータ等)を表示させられる。


ビューワーで画像を表示させたところ。ワンクリックでEXIFデータを参照することもできる。


 とまあ少々細かい部分を含めて見てきたが、PicUp DESK、基本的には、[画像を放り込んで]→[好きに並べて]→[なんか整理できた感じ]、というところまでの“画像整理ソフト”である。


仮想ライトボックスは正しい!!

 俺的定番ソフトになったPicUp DESKだが、ドコがイイのかと言えば、やはりそのメチャクチャお気楽に行なえる画像の仕分け方法であり、そうする時のイージーさである。

 とか書きつつもイキナリ言っちゃえば、PicUp DESKの方法で画像を仕分けしたいと思わない人にとっては、使用する価値はほとんどないソフトだとも言える。例えば今時の画像ブラウザとして考えてしまうとずいぶん低機能だし、高機能画像ブラウザに慣れ親しんでいるユーザーにとっては設定等の自由度も低い。少々前述したが、PicUp DESKは画像を感覚的に整理することに特化したソフトなので、既に独自の画像整理方法を見つけ、それに満足しているユーザーにとっても不要だろう。

 と、一応断り書きをしたところで本題へ。PicUp DESKの良さは、なにしろともあれテキトーに使っても“仕分け作業効率化”を実感できてしまうところにある、と思う。

 実際の使用感としては、PicUp DESKに画像を放り込んだ後、気の向くままに画像を配置すれば済むというその手軽さである。また、そーゆーコトをするにおいて十分に実用的な機能を備えている点。ついでに、仕分けってコトだけに割り切っており、もーコレは今時的画像ブラウザに欠落気味な“画像仕分け時の快適さ”のみを埋めようとして出てきたってな感じの隙間産業的ソフトとも言える。

 PicUp DESKは、基本的に、既にどっかに保存されている画像ファイルは「イジらない」。つまり、PicUp DESK上で画像を扱うためには、まず画像を放り込んでやる必要がある。プチ面倒な作業ではあるが、元画像に影響しないという仕様にはちょっとした安心感がある。ちなみに、放り込んだ画像は[マイドキュメント]フォルダ内の特定の位置に入る(変更できないみたいっス)。


PicUp DESK上で扱われるファイルは[マイドキュメント]フォルダ上に置かれる。階層的にはこんな感じ。この位置以外には置けないよーであり、C:ドライブにけっこーキビシい画像系ソフトかもしれない。


 放り込まれた、つまりPicUp DESKにインポートされた画像は、前述のようにバーチャルライトボックスこと“デスク”上で自由に配置できる。で、その配置時の操作感がヒジョーにイイ感じである。

 例えば“慣性”を使った操作だ。PicUp DESKでは、ドラッグ操作で画像を好みの位置に移動できる。これに加え、一瞬だけドラッグしてマウスボタンを放せば、慣性で画像をスライディング(!?)させることもできる。で、これが意外に便利。具体的には、「この1枚だけとりあえずどっかにどかそう」とか「この画像は向こうのほーのカテゴリだな」って時、画像を動かす手間=マウス操作のプチ鬱憤がずいぶん減るのだ。


若干勢いよくドラッグし、途中でマウスボタンを放すと画像を少々遠くまで滑らせて移動できる。複数の画像を同時に選択したときでも使用できる機能だ。ていうか静止画だとよくわかりませんな。すまんす。


 それから画像サムネイルサイズが任意に変更できること。サムネイルサイズはマウスホイール操作により連続的に変化し、それぞれのサムネイルに対して違ったサイズを適用できる。ので、前述のようにサムネイルの大きさによる仕分けができる。のに加えて「あれ? この画像って何だっけ!?」てな時に、一時的に画像をちょっと拡大するときにも便利だ。


選択した画像をデスク上で拡大したところ。基本的にはサムネイル表示だが、写真の細部まで確認できるサイズに拡大できる。複数の画像を同時に選択した場合も、同様に拡大(もちろん縮小も)可能だ。


 また、デスク上の複数画像を同時に選択することができ、その状態に対しても慣性を使った位置移動やマウスホイールによるサムネイルサイズ変更が行なえる。なお、サムネイルサイズを変更した画像を別のデスクへ移動しても、そのサイズは当然保たれる。

 PicUp DESKは、ライトボックス上でフィルムを扱う感覚であり、かつ、物理的なライトボックスよりもずっと快適に写真の仕分けができて便利だなぁと感じると同時に、ハテ、一般的な画像ブラウザでの仕分けと比べ……たりすると、急激にPicUp DESKが素晴らしく思えてくる拙者。

 結論から言えば、サムネイル位置・サイズを個別&自由&即座に変えられる画像ブラウザはナイのだ。PicUp DESKを使ってから改めて考えると、一般の画像ブラウザでサムネイル位置・サイズを個別&自由に変えられたら如何に便利か、と。位置やサイズは、それ自体にカテゴリやプライオリティに関わる大きな意味を持たせられるからだ。


掲載用に小さなウィンドウとしてキャプチャしているが、実際にはディスプレイ一杯にPicUp DESKの画面を表示できる=サムネイルサイズやデスクをさらにずっと大きく広く表示可能だ。多くの画像をカテゴリ分けしつつ、注目したい写真のみ大きくしていくような、吟味しながら・全体を見渡しながらの仕分けができるところが最大のメリットだ。仕分けの途中で、ひとまとまりの画像を新たなデスクに移動していけば、感覚的かつ効率的な仕分けを行なえる。一般的な画像ブラウザではこのような仕分けは不可能だろう。


 ともあれ「そうだライトボックスをバーチャルにしよう!!」的に発想されたと思われるPicUp DESKだが、実際使ってみるとその発想、むちゃくちゃ正しいように感じた俺である。


テンポラリ的に使うソフトかも!?

 以降、少々蛇足。

 PicUp DESK自体には柔軟性のあるファイル・フォルダ操作機能はない。例えば、一般的な画像ブラウザにはフツーにある“ファイルエクスプローラライクなフォルダ・ファイルのツリー表示機能”みたいなモンはない。ので、拙者思うに、このソフトを中心として画像を管理するってのは、なんか違うかな、と。

 前述のように、PicUp DESKで扱う画像等ファイル類は、全て[マイドキュメント]フォルダ内の特定の位置に入る仕様になっているようだ。ちなみに、[マイドキュメント]フォルダ内の特定位置のフォルダがPicUp DESKのデスクに、ファイルがデスク上の画像という関係。さておき、PicUp DESKを常用の画像ブラウザとして使い続けるっつーか画像ファイルにアクセスするにはまずPicUp DESKって感じで使うとすると、結局、[マイドキュメント]フォルダ内にすげー多量の画像がたまることになり、C:的っていうかシステム的っていうかHDD的にヤバいことになる。

 ので、やっぱPicUp DESKは、画像を仕分けしてから利用する時のみ、一時的に使うのがいいのかも~、とか思ったりした俺。画像をためこむためではなく、整理するときだけに使うソフトかも、と。……ただ、ファイルの出力機能をうまく使えば、常用の画像ブラウザとしてもまあまあイケるかもしれないとも感じた。

 PicUp DESKには、整理した画像を出力する機能がある。例えばデスク上でひとところに集めた画像をまとめて、任意のHDD位置に書き出せる。単純に[マイドキュメント]フォルダ内の特定位置から、別の場所にコピーするだけの機能だ(デスク上からデスクトップ等へドラッグ&ドロップしても同様のコトができる)。

 これとは別に、PicUp DESKのデスクを丸ごとデスクファイルとして出力することもできる。扱っているデスク(上の画像)およびそれらの設定(サムネイル位置やサイズ等々)をひとまとめにし、PicUp DESK独自形式のファイル(.swk)として出力できるのだ。.swk形式ファイルを出力した後は、PicUp DESK上からデスクを削除しても([マイドキュメント]フォルダ内からフォルダやファイルが削除されても)、PicUp DESKに.swk形式ファイルをドラッグ&ドロップすることで、画像ファイルやサムネイル位置等を復活させることができる。

 てなわけで、この.swk形式ファイルをうまく管理すれば、PicUp DESKを常用しまくっても[マイドキュメント]フォルダを肥大化させなくて済むかも~、と、思ったが、PicUp DESKである程度仕分けしたファイルを適宜フォルダに書き出して、別の画像ブラウザで扱えばいいかも~、などと中途半端なコトを思った次第。

 つーか、PicUp DESKの「わしが扱うファイルは全部[マイドキュメント]フォルダ内に入れるのじゃ~」という仕様が変われば、このよーな蛇足を考えずに済んだので、ぜひ仕様変更して欲しい。けど、そーゆーふーなコトをするとPicUp DESKのイージーさに若干の複雑さが加わって残念感が増すのかもしれない。



URL
  トリワークスの「PicUp DESK」製品情報
  http://www.picupdesk.com/
  「PicUp DESK」ニュースリリース
  http://www.triworks.com/japan/press/20041209/

2005/01/11 16:58

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