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かなりの当たりデジカメ感「ソニー Cyber-shot DSC-T30」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。フォトエッセイのスタパデイズをAlt-R(http://www.alt-r.com/)にて連載中。


“当たり”感の高いCyber-shot

ソニー Cyber-shot DSC-T30。有効画素数720万画素のSuper HAD CCDを実装し、レンズは光学3倍ズームレンズを搭載する。最大ISO 1000相当の感度に加え、光学式手ブレ補正機構を備える
 2006年4月後半に、ソニーのCyber-shot DSC-T30(以下、T30)を購入した。買った理由は、光学式手ブレ補正機構+高ISO感度のダブルの手ブレ軽減機能、3.0型の液晶モニタ、それと外観って感じっス。で、現在気に入って使用中である。

 実は当初、このT30に対し、あまり期待していなかった。てのは、わりあい最近買ったCyber-shot各機は、イイんだけど部分的に強めの個性(クセ!?)があり、またその個性が微妙な使いにくさ不便さにつながっているなぁ、と感じていたからだ。

 例えば、2005年11月に買ったDSC-R1。広角レンズ搭載(のレンズ一体型)デジカメとしてはずば抜けた画質を誇り中だなぁと思ったが、デカくて嵩張り、操作性もやや独自(使いにくくはないが慣れが必要)。再生ボタンの位置もヘンであった。

 それから、2005年6月に買ったDSC-H1は、機能的には満足できたが、拙者的にはですね、結局ですね、あのカタチが好きになれなかった。あとやっぱりミョーにデカくて嵩張るボディ。

 小型のCyber-shotもいくつか。2005年の4月にDSC-T7を買ったが、これ超薄でイカスんだが、常用しているとやはり、薄過ぎて微妙に使いにくかった、また電池の持ちがイマイチだった。

 他にもDSC-M1とか。これは斬新で良かったが、形状が異端だった。慣れれば使いやすく感じられるようになるが、「このカタチじゃなくても……」という印象は最後まで残った。

 てなわけで、な~んかソニー製のデジカメってビミョーな個性があるよなぁと思っていた俺ゆえ、T30にもナンかこー強い個性っつーかクセがあるんだろうなぁきっと、と予想していた。

 が、T30を使ってみたら、その考えは裏切られた。というよりも、「ソニー製デジカメって少々クセがある」という印象が大出現することなく、約1カ月半が経った。しかもT30多用の1カ月半となり、ふと「あ、ソニー製なのにコレ使いやすいじゃん」と失礼感アリの印象を得たりした。率直に、拙者的には、T30ったらかなりの“当たりデジカメ”だと感じた次第。

 てなわけで今回はT30に関してアレコレと。なお、T30の詳細についてはソニーの製品紹介ページをご参照いただきたい。


非常に快適な3.0型液晶モニタ

 T30は、ダブルで手ブレ補正とか、スリムでスタイリッシュとか、薄型にしちゃぁヤケにバッテリーが持つとか、いろいろ魅力があるが、俺にとって最大の魅力は3.0型の液晶モニタである。大きいので単純にファインダーとして使いやすいってのもあるが、この液晶、それだけではない。

 T30使用中にたびたび思うのは、ずいぶんシッカリと画像の色と明るさを再現してくれるということ。結局のところ、撮った写真をT30上で確認した時と、自室のPCのディスプレイで見た時の差が、かなり少ないと感じられる。デジカメ上での表示とパソコン上での表示の印象が、かなり、近い、と。


3型・約23万画素のTFT液晶を実装している。ハイブリッド型・クリアフォト液晶プラスということで、室内でも明るい屋外でも高い視認性を発揮する 高画素なので拡大表示にて合焦を確認するのもラク

ヒストグラムを含む各種情報表示を行なえる 画像のサムネイル表示も可能。最大3×3のサムネイル同時表示ができる

 逆に、こういう表示がデキるデジカメ(特にコンパクト機)って、あまりないように思う。「このデジカメの液晶で見ると、こういう色・明るさだけど、パソコン上で見ると、こうなるんだよな。だから、もちっとアンダーで撮るかナ」とかやりますな、比較的に多くの機種で。そういう慣れ、あるいは想像をあまり必要としないT30は、撮っていてストレスが少ない。「あれ~もっと明るい写真だと思ったのにぃ」とか「なんかパソコン上で見たら妙に赤っぽい」とかいうギャップがあまりない(T30でも完全にナイってわけじゃないスよ)ので、苦労も少ないし気分も良い。

 それとこの液晶、画素数が約23万と高画素である点がスゲく良い。ファインダーとして高精細な表示をするというのも良いが、撮った写真を非常にクリア・緻密に見られるのが、単純にキモチイイ。ついでに明るい屋外でも見やすいですな。液晶としては“ハイブリッド型クリアフォト液晶プラス”というモノらしいが、コンパクトデジカメに実装されている液晶モニタとして、他機種と一線を画する見栄えの良さであり実用性があると感じる。

 あとですね、そんなん使わねーだろ、とか思っていた“音楽付きスライドショー機能”だが、コレ、愉快でした。撮影した画像を音楽に合わせてエフェクトを加えつつスライドショー表示するという機能だが、T30の液晶があるからこそ楽しめる機能かも知れない。……ていうかテレビにつないでも楽しめると思うが、T30単体でもかなりイケるのだ。


スライドショー表示の設定画面。BGMや表示エフェクトを選べる他、再生対象フォルダ等も設定可能。けっこー細かいコトができますな “ノスタルジック”の設定でスライドショーを行なっているところ。写真から写真へディゾルブ切替が行なわれたりする。表示はモノクロとなり、BGMも静かで印象的なものとなる こちらは“アクティブ”の設定でのスライドショー。一枚の写真の部分がパンされたり、モザイク上に部分部分が遅延表示されたりする。BGMも(デフォルトは)元気のある感じ

 前述のように、T30の液晶モニタでは、写真がどう撮れているかを十分正確に見られる。ので、俺とかよくやる“押さえのカット”を残しておく必要が少ないんですな。決め打ち、というかキメ撮りできる。ので、T30内には(拙者的に)気に入ったカットしか残らない。で、これを音楽&エフェクト付きでスライドショー表示させると、なんつーか意味深なモノが醸し出されますな。どっか遊びに行った時の休憩時とかにこの機能を使うと、なんかこー、一連のシーンを写真として記録したつもりが、写真群が何かを物語り始めたような感じで、かなり意外な感情が自分の中に湧いたりする。

 ちなみに、T30単体で画像のトリミングができ、またトリミングした画像を元画像とは別のフォルダに保存することができる。ので、T30単体で少々凝ったスライドショーを作ることができる。そのあたりまで凝ると、T30のファイル操作系機能の力不足を感じたりはするが、ハマって遊ぶと案外オモシロいっす。


通常の画像表示。ここからズームボタンを押すことで、サムネイル表示や拡大表示をしていける。ま、フツー的機能ですな 拡大表示状態。4方向キーの中央にあるボタンを押すと、通常表示に戻る。また、この状態でMENUキーを押すと、見えている部分のみをトリミングして別ファイルへ保存することができる トリミング保存されるファイルの画素数を指定できる。ファイルの保存先として、新たなフォルダを指定するなど工夫すれば、好みの画像もしくはその部分のみのスライドショーを楽しめるというわけだ

 ただ、この機能を多用すると、スライドショーのパターン(エフェクトパターン)がだいたいわかっちゃって、若干飽きたりはする。曲はプリセット以外にも好みの音楽を転送利用できるが、エフェクト類のパターンをもっと増やして欲しいと思う。自作できたりすると楽しいんですけどねぇ。


よくもつバッテリー

 ソニーの薄型デジカメってコトで、T30購入時に予備バッテリーのNP-FR1も購入した俺なんスけど、買わなくて良かったのかも!? と。T30はバッテリーのもちがかなり良いのであった。


バッテリーは“インフォリチウムR”タイプ。薄型Cyber-shotに使われるバッテリーとしては蓄電容量が大きいほうだ 充電は付属の充電器で行なう。カメラに接続するACアダプタのようなものは付属していない インフォリチウムバッテリー採用ということで、バッテリー残量──あとどのくらいカメラを使用できるかが分単位で表示される

 T30のスペック表を見ると、標準撮影可能枚数/時間は約420枚/約210分(CIPA規格準拠の測定)となっている。実際は液晶見まくってる時間が長いんで、ここまでの枚数は撮れないと思う。が、最高画質で1GBのメモリースティックデュオ一杯に撮っても、まだまだバッテリー残量に余裕がある感じ。

 T30を持ち歩く機会が多い最近の俺だが、毎日ちょこちょこ撮ったりスライドショーで遊んだりしていて、4~5日はもつ感じですな。ヘンな話だが、カシオ製デジカメか貴様は!! てほどスタミナがあるT30。超薄Cyber-shotのT7と比べたら、バッテリー残量的安心感が遙かに高い。

 でまあ、それはイイんですけど、T30多用中の拙者として非常に残念なのが、T30にはクレイドルみたいなオプションがナイってコト。充電台兼USB(もしくはTV等接続用)ステーションみたいな機器があれば、ヒッジョーに便利なのになぁ、と思ったり。

 T30には、ちょいと便利なマルチ端子専用USB・AV・DC INケーブルが付属していて、クレイドルがなくても、他のハードウェアとの接続を手軽に行なえる。また、付属のバッテリーチャージャーも使いやすい。のだが、T30を置くだけで充電&PCとの接続がデキるようなクレイドルがあったら、さらにマジで便利だったと思うのだ。


付属のマルチ端子専用USB・AV・DC INケーブル。片端に映像・音声出力およびPC接続用USB端子があり、逆端にT30接続用コネクタとACアダプタ接続用コネクタがある。T30接続用コネクタは、T30の底面に接続する


 ちなみに、なんか、この“マルチ端子専用USB・AV・DC INケーブル”でT30とPCをUSB接続しても、USBバスパワー充電とかデキないっぽいですな。このケーブルを使ってT30に充電する場合は、別売のAC-LS5Kを使えば良いっぽいコトが説明書に書いてあった。なんか、まどろっこしいですな。

 蛇足でありしかも話が戻るが、拙者が購入した予備バッテリーだが、製品としてはアクセサリーキットのACC-CFRとなる。T30向けバッテリーのNP-FR1と、バッテリーチャージャーのBC-TR1のセットですな。で、T30付属のバッテリーチャージャーBC-CS3とBC-TR1を比べると、サイズも機能も、付属品ことBC-CS3の方が好印象だったりした。……ご参考までに。


左から、T30、T30付属のバッテリーチャージャー、別売バッテリーチャージャーBC-TR1 バッテリーチャージャーは双方ともコンセントに直挿しするタイプだ T30付属のバッテリーチャージャーは、インフォリチウムRタイプに加え、TタイプやEタイプへの充電にも対応する。ちょいとお得感アリ

ダブルの手ブレ補正系機能はどうか?

 T30は手ブレ補正っちゅーコトを強く意識したコンパクトデジカメだ。内部に光学式手ブレ補正機構を実装し、かつ、高いISO感度設定を行なえる。DSC-T9と同様、手ブレにも被写体ブレにも強いって感じ。その使用感を大雑把に言えば、特に何か意識せずとも十二分に手ブレ・被写体ブレ効果が得られて実用的だと感じた。

 T30は光学式手ブレ補正機構に加え、ISO感度を最大1000まで上げられるという“シャッター速度を高めることで実現するブレ軽減性能”がある。ISO感度は手動で80、100、200、400、800、1000に設定できるほか、自動にしておくと125~320までの間で自動調整されるようだ。


T30の光学式手ブレ補正機構設定画面。常時手ブレ補正をするモードと、撮影の瞬間のみ手ブレ補正するモードがある。光学式手ブレ補正機構の動作は、シャッターボタン右のボタンでオンオフを切り替えられる


ISO感度はオート設定(ISO125~320相当までを自動調整)と手動設定から選べる。最大ISO1000相当に設定することができるが、ISO800以上だとさすがにノイズが目立ってくる。けど、緊急時になら使える範囲内かナ、という印象でもある


 当初、状況に応じてISO感度を手動調整して撮ろうと考えていたが、何度か試しているうちにソレが面倒になってしまった。ていうかですね、T30はISO感度自動でOKっスよ。状況に応じてISO800や1000で使いたくなることもあるが、そのあたりまで感度を上げるとやっぱりノイズが出がちだし、画像全体がモヤ~ンとして古ぼけた印象に。逆にISO80~200あたりでは画質的差があまりない感じだし、感度調整のメリットもそれほどない。

 てコトで、T30をISO感度自動で使用中。前述のとおり、カメラ側の判断でISO感度が125~320の間で自動調整される設定ですな。でまあ、この設定でイロイロ撮ってみると、ISO320でもまだ若干光量が足りないような状況(ノイズが目立ってくる)を除いては、十分にクリアで色味の良い写真が撮れる。


ISO125、1/80秒、f5.6。ある程度明るい状況なので、ノイズも少なく細部までしっかり描写されている ISO320、1/8秒、f3.5。多くのデジカメではブレちゃうようなケース。ISO感度を変更すればブレない機種もあるし、さらに光学式等の手ブレ補正機構を持つデジカメならばよりブレを防げる。が、T30の場合、ISO感度オートにしておけば、まぁだいたいカメラが全部やってくれるのがラクで良い。ただ、このくらい暗い状況(室内であり北側であり陰の場所)だと、暗部にノイズが見え隠れする

こちらは内蔵フラッシュによる撮影。非常に暗い場所でもシッカリ合焦する(AF補助光による)T30だが、内蔵フラッシュが小型であるため、フラッシュ光の“回り”はあまりよくない 昼間の屋外での撮影。十分な光量がある環境では、発色も描写もナイスな感じ

手持ちで夜景(!?)を撮影。人工光が多い場所なので、ISO320、1/40秒、f3.5の設定となった。手ブレは見あたらない 室内での撮影。ISO320、1/13秒、f3.5。このシャッター速度でほとんどブレが見えないのは有り難い
【編集部より】
デジカメの解像度が数百万画素レベルとなり、HTMLページで撮影元画像を掲載するのが難しくなりました。そこで、元画像をご覧になりたい方のために、撮影例データをまとめてダウンロードする圧縮ファイル(ZIP圧縮、17.7MB)をご用意しました。こちらからダウンロードしてください。


 クリアさ(がより強く感じられる点)については、光学式手ブレ補正機構が効いてるんでしょうな。複雑な被写体を撮ると、ディテイルまでキッチリと描写されていることがわかる───そういう被写体を撮るにおいて僅かにでも手ブレしたりすると、ディテイルのエッジが失われたように見えるものだが、T30ではそういう失敗が少ないと感じる。

 ってまあ要するに、手ブレ補正のコトやISO感度のコトは全部T30任せ(自動/手ブレ補正常時オン)でいいナ、と。それじゃあせっかくのISO800(←嘘八百の語感と似てますな)とかISO1000は!? となるかもしれないが、やはりこれらの感度はユーザーが選択的に設定できるのが正しいと思う。ぶっちゃけ、ISO800とかISO1000にすると、被写体によっては「えーっ、なんかぁ~」という印象になる。美し……くはない。カメラが勝手にそーゆーISO感度を選んじゃうのはヤバいであろう。

 てなわけで、ラクして使えて、だいたいいつも良好な結果=写真が残せるT30だと言えよう。ていうか購入後、何だかんだでずっとT30を使い続けているのは、細かいコト考えないでもけっこーイイ感じ(最高!! ってわけでもないけど)の写真が残るからなのだ。


ココが直れば次の機種も買うし!!

 最後にT30の残念点をいくつか。

 ひとつは、前述した“クレイドル的存在がナイ”というコト。多用するデジカメなので、バッテリーはよくもつとは言え、置くだけで充電されるようなアイテムが欲しい。のと、ソニー製デジカメゆえ、メモリカードがメモリースティックデュオ(とプロ)なんですな。デュオ等を多機能カードリーダに挿してPCにUSB接続すりゃいいだけの話だが、このプチ面倒手順もUSB接続クレイドルがあれば解決するのにナァ、と。……メモリに関してはぜひSDメモリカードに!! とか言っても無理ですよねソニー的に。


対応する外部メモリはメモリースティックデュオおよびモリースティックPROデュオのみだが、本体内に58MBのメモリ(画像等記録可能)を実装している


 あと、以前はそう思わなかったが、T30を使ってみて思っちゃったのが、Cyber-shotに共通するユーザーインターフェイス。の、少々使いにくい側面である。横方向にズラッと機能等が並び、縦方向は各機能毎の項目となっている、例のあのインターフェイスだ。


こんなふうに、各種設定項目が横方向にズラリと並ぶ。いちばん右側までスクロールさせると、より詳細な機能設定を行なうための表示となる。わかりやすいが、ややクイックさに欠けるユーザーインターフェイスだ


 これ、まあ手っ取り早く使えるし、比較的にわかりやすい(全体を鳥瞰しやすい)んで悪くはないが、やや機能数が多くなると、横方向へのスクロール(画面切替)が煩雑に感じられる。し、今時的他社製品デジカメと比べると、一世代前というか古いというか進化がナイというか保守的というか、寂しい感じですな。ユーザーインターフェイスを一新し……たら使いにくくなっちゃった、てのはヤバいと思うが、よりスイッと使えるインターフェイスを追求して欲しい気持ちが残った。

 あと拙者はブラックのT30を買ったんですけど、コレ、けっこー汚れが目立つ。手の脂がペタペタと。また、とりわけ液晶画面表面に手の脂が付きやすい。他のデジカメとかケータイだと、画面表面が脂ギッシュになっても、ハンカチ等でサッと拭えばキレイになるが、T30の場合はキュッキュッと意識して拭かないとキレイになりませんな。筐体素材および塗装等が醸し出す質感がステキなT30ではあるが、汚れが目立たない方向でもヒトツよろしくお願いしたい。


美しいデザインで、表面の質感は磨き上げたクルマのボディを思わせる ボディ表面は美しい半面、ちょっと手の脂が付きやすかったりして、汚れやすい 本体裏面に照明を反射させたところ。液晶の保護パネルには特殊なコーティングがしてあり、光の反射を弱めてくれる。ので、液晶表示が見やすい。が、この特殊コーティング部分もけっこー汚れやすかったりする


URL
  「Cyber-shot DSC-T30」製品情報
  http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-T30/

2006/06/05 10:55

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