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思い切って買って大正解! ハーマン・ミラー社「アーロン・チェア」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。



■椅子はすげー大切!!

アーロン・チェア
ハーマン・ミラー アーロン・チェア
(c) Herman Miller

 俺は原稿書きをやり始めて今年で14年になる。おめでとう14周年!! おめでとう俺!! 俺から俺にプレゼントだよホラ単3形ニッケル水素電池14本!! って話じゃないのであった。

 10年以上コンピュータで原稿を書いているわけだが、その間ずっと使っていたのが、俺の祖母がテレビ通販で衝動買いした低めのロッキングチェア。高級品じゃないのだが、広い座面と広くて長い肘掛けがついていて、なかなか座り心地がいい。で、この椅子に合わせて机の高さを設定してずっと使っていた。

 机の高さと椅子の高さ、それから肘掛けの高さが非常にナイスマッチングだったので、俺は原稿書きから来る肩凝りってのを全然経験したことがなかった。痛くなるのは手首。長時間キーボードを叩き続けるので腱鞘炎になるのだ。それからなぜか膝も痛くなった。これはたぶん、ロッキングチェアの座面が普通の椅子よりも低いので、太股の重さなんかが膝にかかったためと思われる。でも、手首や膝がちょっと痛くなるくらいで、他は何でもなくて非常に快適に何時間も原稿を書いていられたので、この祖母衝動買いロッキングチェアを愛用し続けていた。


 だが、先日、机を新しいものに変えた。そしたら、ロッキングチェアと机の高さがまるでマッチしなくなった。マトモにキーボードを打てる(座面と机上面の)高さではなくなってしまったのだ。そんなわけで、一時的に(と言っても1カ月ほど)1280円とかで売ってる折り畳み式のパイプ椅子を使ったのだが、これが間違いだった。

 そのパイプ椅子は正に安かろう悪かろうの典型で、座り心地は全然良くなくて、構造的にも脆弱で、デザインもヘボショボ。そこまでは我慢できるのだが、この椅子を使い続けていたら、十数年ぶりに強烈な肩凝りを味わった。首の左右ガチガチ。指で押すとどこがどう凝っているのかハッキリわかる。肩凝りのついでに腰にも妙な筋肉痛が残り、さらには太股の裏側も痛いという有様。以前使っていたテーブルと椅子だと5〜6時間は一休みもせずに平然と原稿を書き続けられたのだが、パイプ椅子と新テーブルの組合せだと、2時間くらいで体全体が疲れてしまうのであった。

 なるほど、椅子とテーブルのバランスは非常に大切だ。間違うとこんなにイヤな肩凝りになるんだから、と思い知った次第であった。

 そう言えば、某編集部で働いていた時にも、こんな肩凝りを味わった。編集作業というストレスも肩凝りの原因だったのかもしれないが、あの頃に座っていた椅子も、机とのバランスが悪かったような気がする。やはり椅子は大切だ。あ、そう言えば、一時期、やはり体にも机にも合わない椅子を使っていたが、その椅子を使い始めて2カ月くらいしたら痔になりそうになったのだ。ヤベぇ!! 若くして(20代前半でした)痔かよ!! と思って椅子を変えたら速攻で痔であろうと思われる腫れ物が消えたんだった。やはり、どー考えても椅子は大切なのであった。って俺が言わなくても、デスクワーカーにとって、椅子が重要なのは当たり前だと言えよう。



■思い切って、買っちゃえ!!


 話は戻って、パイプ椅子と新テーブルは肩凝り促進力抜群ってことがわかった。これ以上凝ると、肩凝りが原因で死ぬかも知れないと思ったので、そのテーブルに合う椅子を買うことにした。

 この先きっとまたテーブル変えたりするんだろうから、細かく高さ調節できるような椅子がいいよなァなんて具体的な椅子購入を考え始めた瞬間思いついたのが、ハーマン・ミラー社(herman miller, Inc.)製造のアーロンチェア(Aeron chair)。

 ちょいと椅子に興味がある人なら、恐らく何度か聞いたことのある名前だと思う。電通に出入りするデザイナーの間では"10万の椅子"とか呼ばれている、あの、かなり高価で、機構的にもちょっと特殊っぽい事務椅子である。

 アーロンチェアの詳細について……試行錯誤した結果、ハーマン・ミラー社のWebサイト(ってあるんですかねぇ)が見つからなかったので、例えばgooなどのサーチエンジンで“aeron”や“ハーマン”をキーワードにして見つけて欲しい。通販サイトのアーロンチェア紹介ページがいくつかヒットするはずだ。

 アーロンチェアはどうなんだろう、と思い立った俺は、速攻で大きめの家具屋に直行。展示品に座ってみることにした。試しに座ってみた感じは、ん〜、まあまあ。ていうか普通。ていうかちょっと硬いかも。と言うよりむしろ座り心地あんまり良くないっスね〜、みたいな、あまり良くない印象だった。が、高さや傾き等の微調整が非常に細かくできる。安定性もある。じゃあ試しに……と思って買おうとしたら、何じゃこりゃぁ14万円とかするじゃねえかよコラ!! 椅子が14万って……。あ!! ライター14年だから14万円……なわけねえだろ>俺。ともかく、ヤケに高いと思ったので購入中止。

 でもいろんな人から話を聞くと、評価は高い。ていうか、悪評が全然聞かれないのだ。でも高いからやっぱ買わない。でも気になるからまた調査。でも高い。でも気になって調べる。なんてコトを繰り返しているうちに、結局3カ月くらい経ってしまった。ここまで悩んでもなお欲しい気がするアーロンチェア、やはり実際試してみるしか!! と思ってイチかバチか買ってみた。って8万円のデジカメ連続して買うわりには椅子にはセコいじゃねえか>俺。



■微調整できまくりの椅子


(c) Herman Miller
 俺が買ったのは、アーロンチェアのフル装備タイプのBサイズ。アーロンチェアは大分して2種類で、傾き等の調整機構が少ないスタンダードタイプと、調整機構が多いフル装備タイプがある。両タイプには、体型に合わせてA、B、Cの3タイプが用意されているので、全部で6種類がある。色は……何色あったか忘れたが、黒とかグレーとか赤とかがあったような気がする。

 アーロンチェアの特徴的な機構は、前述のとおり、細かな高さ・傾き等の調整ができる点だ。フル装備タイプとスタンダードタイプの両タイプに共通する調整機構から説明していこう。

 まず、ガス圧によるシート高さ調整ができること。何のことはない、シート横のレバーを操作しながら、椅子の高さをスーッと変えられるってだけだ。普通の事務椅子にもあるような機構である。

 それから、チルトテンションの調整ができる。アーロンチェアは非常にスムーズで静かなリクライニング(後方に最大112度まで)ができるのだが、リクライニング動作の硬さを調整するのがこれだ。柔らかめにしておくと、軽く背もたれに体重をかけただけでリクライニングし、重めにしておくとちょっと強く体重をかけないとリクライニングしなくなる。重めにしておけば、何となく背もたれに寄りかかった瞬間後ろに倒れそうになった「わあッ」と驚くことがなくてイイ感じだ。

 あと、ランバーサポートの厚み調整と位置調整。ランバーサポートは、背もたれの腰部分に入っている塩ビ(内部は発泡ウレタン)製の腰パッドで、これを裏返すことで二通りの厚みになる(=背もたれの腰部分の出っ張り具合を変えられる)。高さも比較的自由に調整できるので、自分の体型に合った腰パッドを使えるというわけだ。

 で、ここまでがフル装備タイプとスタンダードタイプに共通する調整機構だ。が、いまひとつ大したコトないのであった。しかし、これから紹介する、フル装備だけにある調整機構がなかなか便利で実用的なのであった。

 フル装備タイプは、まず前傾チルトができる。これは、リクライニングしていない通常の角度から、座面を椅子前方に5度傾けられるという機構。例えば机上で細かな作業をするときや、ディスプレイを見ながらキーボードを打つような場合に、背中を真っ直ぐにしたまま、体を机の方向に近づけられる。俺はあまり使わないが、カッターマットを使って細かなものを切ったり、ルーペを使いつつ机上の何かをどうこうするような作業をする時のポジションを取りやすくなって便利だ。


 それから、チルトリミッター機構。これは最大リクライニング角度を自由に設定できる機構で、90度〜112度までのリクライニング角度を3度刻みで調整できる。リクライニングさせない設定にもできる。

 それと、肘掛けも動かせて、高さの微妙な調整と、肘掛けが開く角度を3段階に設定できる。これがなかなかイイ機構で、結論から言えば、俺はこの肘掛け調整機構と、肘掛けの硬さ(塩ビ製で内部は発泡ウレタン/ランバーサポートパッドと同じ材質)で、肩凝りが劇的に軽減された。

 この他、脚は5本あり、それぞれにキャスターが付いている。座面や背もたれはポリエステルのメッシュ製で通気性がよく、張り方も強いのでそう簡単にはヘタらない。椅子部分と脚部分と関係なく回転する。全体的に見て、事務椅子としてはかなり細かい調整が利く以外には、まあ外見的にちょっとSFっぽいって感じで、そーんなに斬新な特徴はない。各所はアルミやスチールで非常に頑丈にできているが、その分重くて、フル装備タイプもスタンダードタイプも重量20kg。



■事務仕事にはコレしかない!!


 使ってみた結論から言うと、俺のような仕事には、まさにバッチリ完璧に合う。非常に満足。この椅子を使い始めてから数日で、激安パイプ椅子が原因であっただろう肩凝りが完全に解消された。実は、その肩凝りから併発した首筋の痛みもサクッと消えてしまったのであり、マジで椅子の大切さを痛感している。と同時に、以前の"祖母の衝動買いロッキングチェア+机"の組み合わせで仕事していた時よりも長時間、同じ姿勢で原稿を書き続けられている。

 実際、この原稿のこの段階で、俺はアーロンチェア上で約12時間目の原稿書き時間を迎えている。あ、もちろん、他の原稿も書いたりしつつ12時間経ったってことですが。ともかく、ずっと原稿書きっぱなしなのだが、ほとんどどこも痛くないし、あまり疲れていない。強いて言えば、手首がそろそろ弱まってきて、あとちょっと目が霞んできた程度で、体はラクだ。あ、あと脳味噌がそろそろヘボまってきた。でも、パイプ椅子を使っていた時のような苦痛とも言える疲労はまったく感じられない。改めて“祖母の衝動買いロッキングチェア+机”のことを思い返してみると、「ああそう言えばあの椅子は猫背になりがちだったので胸のあたりが痛かったかもしれない。あと肘掛けが木製だったので肘が痛かったかもしれない」みたいな、些細な不快感までが思い浮かぶほど、アーロンチェア上での仕事は、体が快適なのであった。

 ここまでラクなのは、アーロンチェアを自分の体や使用環境にほぼ完全に合わせられるからだと思う。まあ、もちろん他にもいろんな工夫があるのだろうけれど、使う机の高さに合わせつつ、肘掛けの高さや開きを変えられ、そんな調整をしながらでも尻や背中にかかるストレスが(ポリエステルのメッシュの座面・背もたれの張り具合によるものか)あまり感じられないということ。ちょっと座る分には、硬めで、決して安楽な感じはしないのだが、これほど長時間座り続けていても疲れないというのは、仕事用の椅子として絶妙なバランスを持っているからだろう。大したモンだと言えよう。

 マジで感心している。感心した上に、この椅子は安いかもしれないとも思い始めた。15万円近くする椅子ではあるが、この使用感の良さ・問題のなさが毎日続くのだ。1年間に、超少な目に見積もって150日働くとして、1日1000円。これが数年、いやもしかしたら十数年使えるかもしれない。すると、ランニングコストは……。まあ、気合で980円のパイプ椅子を30年間使った方が安いわけだが、たぶんパイプ椅子だと痔や腰痛や肩凝りになって苦しい日々を送るのだろうということを考えると、やはり思い切ってアーロンチェア買って良かったぁ安心だぁ〜と思えるのだ。




 でも、これはずーっと手首から先だけを動かしまくって同じ姿勢を取って仕事している俺の場合の話。まあ、同じような事務職の人には、たぶん非常にいい椅子になると思う。が、この椅子でビデオ鑑賞するとか酒飲むとか、あるいは別のスタイルの仕事に使うとかいう場合、その使用感はまた違ってくるだろう。非常にグレートでナイスでブラボーでハラショーな椅子なので、多くの事務系ワーカーにお勧めしたいのだが、でも、同時にその機構上、高価な椅子でもあるので、まずはショップ等で実際座ってみることを、しかもできるだけ長時間座ってみることをオススメする。

 ところで、どうしてケータイWatchなのに椅子なのか!? というコトだが、これは、なぜならば!! ケータイすなわちモバイルにおいて最も大切なのは体!! 体が資本!! 資本である体のカナメと言えば腰!! 腰を支えるのは椅子!! そうなんだよアニキ!! だから最も快適な椅子の情報を伝えていきたいんだよ俺は!! ということにしといてやってください。そろそろ原稿書き始めて13時間になりそうな俺なんです。でもアーロンチェアのせいでもっと仕事し続けられそうな俺なんです。





URL
  Herman Miller社のホームページ(英文)
  http://www.hermanmiller.com/us/index.bbk/US/en
  Aeron Chair製品情報(英文)
  http://www.hermanmiller.com/us/index.bbk/5450
  ハーマン・ミラー日本代理店イトーキのホームページ
  http://www.itoki.co.jp/

2000/08/21 00:00

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