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史上最強のマウスパッド「パワーサポートのエアーパッドプロ」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。



■マイクロソフトのマウス


 去年、仕事用の机を変えた。15年くらい使っていたボロボロの木の机から、今時のフツーのテーブルっぽい机にした。キレイな机で心機一転、気分良く仕事ができるようになったのだ、が、ひとつ、意外な問題が発生。

 というのは、この机っていうかテーブル、真っ白なのだが、使っていたマイクロソフトインテリマウスオプティカルが、どーも不安定になっちまったのであった。真っ白の面でオプティカルマウスを使うと、カーソルが動いたり動かなかったり。てなわけで臨時的に古いボール式のマウスを使ったら、今度はまた意外な発見があった。

 それは、俺の環境・設定だけかもしれないが、マイクロソフトのオプティカルマウスって、そー言えば、カーソルの動き出しというか動作の立ち上がりが、ごくほんの一瞬だけ、遅れることがある。ボール式のマウスとオプティカルマウスを注意深く使い比べてみたら、そのコトがハッキリわかった。

 まあ、気にしなければ気にならない程度のことなのだが、気にし始めると気になっちゃうコトでもあると言えよう。ふぅぅん、このテのハイテクなマウスって、こういうクセがあるのか。とか思って、アレはどうだろうと思って、今度はマイクロソフトのマイクロソフトのコードレスホイールマウスに、そーゆーよーなクセがあるのかどうか試してみた。そしたら、コレにも非常に微妙ながらも、クセがあるようだ。やはりマウスの動かし始めの一瞬、カーソルの動作の立ち上がりがほんの少し遅れることがあった。 ふぅぅぅぅぅん、なるほど。

 一方、古風なボール式のマウスは、そういう問題はなかったりする。まあ、それだけのコトなのだが、机の変更→オプティカルマウスの微細な違和感→ボールマウスの常用ということになり、最近ではすっかりボールマウス派になってしまっている俺なのであった。



■ボールマウスはマウスパッドが大切

スエード調
サンワサプライのMPD-2B。表面はスエード調(旭化成のラフィーヌ)で、マウスボールの汚れを除去する効果がある。厚さ1mmの薄型マウスパッドで、裏面は滑りにくい素材になっている。メーカー価格1150円
スエード調
シグマA・P・OシステムのAM-SBK。表面はスエード調(東レのエクセーヌ)で、これもやはりマウスボールのクリーニング効果がある。厚さは0.9mm。裏面は滑りにくい素材になっている。メーカー価格は1500円

 ボール式のマウスは、前述のオプティカルマウスなどに見られた“微妙な動作のクセ”がなくて快適(というか何にも気にならない)だ。が、この快適さを保つには、けっこう細かな気を使わないとイケナイ。

 ひとつは、定期的なメンテナンス。ボール部分の汚れがマウス内の軸にくっついて、カーソル動作のスムーズさが欠けてきたりする。掃除して汚れを取り除けば直るわけだが、この掃除がちょいと面倒。

 もうひとつは、マウスパッドの良し悪し。最近のマウスパッドは使いやすい製品が増えまくっているので、どれを選んでもまあまあオッケーという感じだが、モノによってはサイテーなのもある。マウスやコンピュータのコトをあんまり知らないと思われる、非コンピュータ関連メーカーが出している製品に、ダメっていうか糞っていうか救いようがないマウスパッドが多かったりするが、まあ、とにかく、ある程度はちゃんと選ばないとマウス使用時にどえらいストレスが溜まることになる。

 で、俺の場合、いつもは、スエード地っぽいマウスパッドを使っている。例えばサンワサプライMPD-2Bのような製品。マウスパッド表面が文字通りスエード調になっており、マウスのボールに付着しがちなゴミをこのスエード地が取り除いてくれるので、メンテナンスの回数を減らせて便利。

 また、最近のスエード系マウスパッドは、非常に薄いタイプが多く出てきていて、この点もナイス。微妙な点だが、薄いマウスパッドだと、マウスパッドのエッジが手のひらに引っかからなくて快適。

 薄いという点では、シグマA・P・OシステムのAM-SBKというマウスパッドはかなりイイ。表面はスエード調(東レのエクセーヌ)で、マウスボールの汚れを取り除いてくれるあたりは、フツーの“表面が布とか皮とかっぽいマウスマッド”と同様だが、このマウスパッドは厚さが0.9mm。しかも非常にしなやか。加えて、裏面は滑りにくい素材。机上に置いてもその厚みが気にならず、マウスパッド自体がズレず、気持ちよくマウスを使える。


 だが、後述のいろんな種類のマウスパッドを使ったら、このテの“表面が皮っぽかったり布っぽかったりする素材のマウスパッド”の弱点っていうか難点っていうか独自のクセを発見してしまった。

 それは、マウスの操作が比較的に重くなること。上記の2点のマウスパッドはスエード地だが、後述するマウスパッドと比べると、マウスの上下左右移動がかなり重くなる。スエード地のマウスパッドだけ使っていれば「重いなぁ」なんて思いもしない(期せずして駄洒落)のだが、後述のマウスマッドを使ってしまうとハッキリとその重さを感じるようになる。

 まあ、重いから悪いってわけじゃないとは思う。マウスを動かすときにある程度抵抗があった方が好きって人もあるだろう。ユーザーの好みの問題。で、俺の場合、後述するような“軽い”マウスパッドが好きだという話である。


ええっ!! なんてスムーズ!!

スリーエムのマジックマットジェル(ブルー)。表面に微細な突起(特殊マイクロ構造)を持ち、非常にスムーズなマウス操作と確実なカーソル移動を実現。手前の部分にジェルが内蔵されており、手首を柔らかくホールドする。裏面は滑りにくい素材。けっこうデカくけっこう重いマウスパッドだが、(ジェル部分の出っ張りさえ気にならなければ)非常に快適に使える。メーカー価格は3900円
 真夜中に何となく何かを買いたい気持ちでネットをウロついていた(←またかよ>俺)とき、インプレスダイレクトにてスリーエムのマウスパッドを発見。それはマジックマットジェルというマウスパッドで、宣伝文句としてこう書かれていた。

「長時間マウスを使っていると、手首が疲れませんか? マウスが転がらなくてイライラしませんか? このマジックマットジェルは、ジェル剤が手首に柔らかくフィットして、手首を支えます。また、マウスパッド部分には、小さな突起でマウスボールをしっかりグリップする特殊マイクロ構造表面を採用。マウスコントロールが格段にアップします」。

 これを読んだ深夜物欲状態の俺は、そうそうそうなんですよ手首が疲れるんですよそしてイライラするんですよ!! そしてソレって手首にフィットですか!! そして小さな突起でグリップですか!! 各段にアップですかッ!! と何から何まで全面的に肯定し、販売価格3550円のソレの脇の[かごに入れる]ボタンを押したのであった。

 マジックマットジェルは、使ってみると確かに手首に負担がかからないマウスパッドだった。手首にあたる部分、手首パッド(?)内にジェルが入っている。このジェルの触り心地を正直かつ率直に原稿として記述すると不特定対数女性読者に対するセクシャルハラスメントになる可能性があるっていうか、つまり、プニプニのプヨプヨって感じで心地よいのだが、それはさておき、このマウスパッド、マウスの動作が非常に軽く行えてグレイト!! あーなるほど高価なだけありますな、と、ジェルに対してよりもこのスムーズなパッド表面素材に対して感心した。

 でも結局のところ、手首にあたるジェル部分は、モミモミするには最高に心地よい(←下品ですみません)のだが、激薄マウスパッド派の俺にとっては結局は邪魔な存在になった。これも個人的な好みの問題だが、俺の場合、こういう“手首を支えるパッド類”はいつも最終的には気に入れない。机の上にピタッと手首を置いている状態で落ちつく奴なのである。


スリーエムラージサイズマジックマット(山水)。表面の突起によるスムーズなマウス操作は、マジックマットジェルと同様。ただし、こちらは厚さ0.75mmの超薄マウスパッド。手首をホールドするジェルもない。表面に硬いものをぶつけてしまうと、突起部分がヘコんでしまうことがある。メーカー価格は2200円
 で、マジックマットジェルを使うのをやめ、モトのスエード素材のマウスパッドに戻ったら、やはり改めて、マジックマットジェルのスムーズさはすげぇ捨てがたいよなァってことを感じた。あのジェル部分がないマジックマットジェルとかがあれば……と思うが早いか、ああっ、あった!! マジックマットジェルのジェル部分がなくて超薄タイプの3Mラージサイズマジックマットというのが、知らない間に登場していたのであった。

 コレをさっそく購入。使用感はすっげぇイイ。マジックマットジェルのスムーズさはそのままに、(俺には結局マッチしなかった)ジェル部分がないという、バッチグーなマウスパッドである。と……喜んで使い続けて2週間ほどしたら、意外な弱点を発見。

 マジックマットジェルもラージサイズマジックマットも、その表面には非常に微細な突起があるのだが、ラージサイズマジックマットの場合、使い続けているとこの突起がヘコんじゃうのだ。つまり平らになっちゃう感じ。フツーに使っている分にはヘコんだりしない突起なのだが、マウスの角など、硬い部分がグリッて当たると、当たった部分の突起が平らになる。マウスパッド表面には、突起がある面とない面ができちまう。そして、この突起がある部分とない部分をマウスボールが通過する時、ほんの少しだけ、カーソル移動のフィーリングが変わるのだ。微妙にだが、カーソルの動きのスムーズさが損なわれる。

 この問題(と言っても気にしなければほとんど気にならない現象)は、超薄タイプのラージサイズマジックマットだけで起きるようだ。マジックマットジェルの場合、マウスパッド表面には同様の突起があるものの、その突起層の下にはわりと柔軟な樹脂がある。なので、マウスの角などが当たっても、その柔軟な部分でショックが吸収され、突起がヘコむに至らないようである。


薄くてスムーズで長持ちするマウスパッド

エレコムのMP-050SV。表面はメッシュ素材になっていて、スリーエムの製品と同様の感覚のスムーズさを実現している。手のひらの汗もつきにくく、使用感は上々。厚さ1mmの超薄タイプで、裏面は机上に貼り付く感じの粘着質素材。定位置にマウスパッドを置いて使うには便利な製品だ。メーカー価格は1200円
 スリーエムのマジックマット系マウスパッドのようなスムーズさが長続きして、しかも薄いものはないんだろーかと探したら、またもや一瞬で見つかりましたヨ!! マウスパッドっつーのは種類が死ぬほど豊富でおもしろいですな。もはや一生かけても使い切れないほどの種類がありますな。 ともあれ、例えばエレコムのMP-050SVだ。このマウスパッドは、表面がメッシュ素材になっている。マジックマットの表面突起と比べると、このメッシュのデコボコはかなり粗い感じ。だが、それでも、スムーズ感はマジックマットとほぼ同様。マウス操作は実に軽くて非常にイイ感じ。

 なるほどメッシュ系ってイケてるかもしんない、とか思ったら、別の問題が見つかった。これはたぶんMP-050SV特有の問題(というか俺の使い方とのアンマッチ)なのだが、MP-050SV、超薄のメッシュタイプマウスパッドなので、机上に置いて滑っちゃわないように、マウスパッド裏面が粘着質の素材になっている。この素材自体は、たぶん多くの人に便利がられる素材なのだが、俺の机の表面はけっこうツルツルなので、ペタッと貼り付き過ぎてしまう。なので、マウスパッドをちょっと動かそうとすると、いちいち“マウスパッドを机からペリッと剥がす”というアクションが必要になる。これが面倒。んむむ~。ようやく「これだ!!」というマウスパッドを見つけたと思ったら、また細かな違和感を発見してしまった俺であった。


パワーサポートのエアーパッドプロ。マウスパッド全体がシリコンゴムでできている。表面はマット加工がされていてマウスボールがしっかりグリップするが、マウス操作は非常にスムーズに行える。厚さ約約1.9mm。裏面はツルツルだが、シリコンゴムなので滑りにくい。中性洗剤で丸洗いできる。タバコの火を落としても焦げないなど、耐久性も上々。メーカー価格は2800円
 アレですな、マウス選びは難しいけど、マウスパッド選びってそれ以上に難しいのかもしれませんな。そう思って、俄然チャレンジャー精神を燃え上がらせ、その後も何枚もマウスパッドを買ったり試したり弱点を発見したりした。そして、けっこうな散財のうえ、現在、辿り着いて、いろいろな面でベストだと感じているのが、パワーサポートのエアーパッドプロだ。

 エアーパッドプロは、そのパッケージだけ見ると、なんかこう、少々胡散臭い感じがしなくもない。“史上最強のマウスパッド”とかデカデカと書いてあるし、“世界初!! シリコンゴム”とか“倍のスピード感覚”とか“あえてコストを無視”などとも書いてある。なんつーか、えーとですね、真夜中のテレビでやってる、外国人が多数登場するクリーナーとか腹筋強化器具の売り文句みたいなイメージがあるわけですな。

 が!! モノとしては非常にイイ。そのスムーズさは、前述のマジックマット系やメッシュ系のマウスパッドよりも上。厚みは約1.9mm。前述の超薄タイプのものよりは厚いものの、マウスパッドとしてはかなり薄い部類なので、エッジが引っかかるという感覚もあまりない。裏面はツルツルなのだが、微妙な粘着性があり、また、マウスパッド自体が重めなので、机上でしっかり安定し、ズレちゃうってこともない。表面は微妙なマット面になっており、前述のようにスムーズさは特筆モノ。マウスパッド全体がシリコンゴムでできていて、もともと汚れがつきにくいのだが、汚れたら中性洗剤で丸洗いできちゃうという利便も備えている??汚れたら捨てちゃうという感覚ではないので、かなり長い期間使い倒せるだろう。

 いやマジな話、これを使い始めたら非常に快適なうえ、問題点が全然出てこない。やや高価なマウスパッドだが、現在のところ俺にとってはまさに“史上最強のマウスパッド”だと言えよう。掛け値なしでホントにオススメのマウスパッドだ。



URL
  サンワサプライのマウスパッド「MPD-2B」
  http://www.sanwasupply.co.jp/product/syohin.asp?code=MPD-2B&cate=1
  シグマA・P・Oシステムのマウスパッド「AM-SBK」
  http://www.sigma-apo.co.jp/
  3Mのマウスパッド「マジックマットジェル」
  http://www.ips.co.jp/hardware/3m/mouse.htm
  3Mのマウスパッド「ラージサイズマジックマット」
  http://www.ips.co.jp/hardware/3m/mmat.htm
  エレコムのマウスパッド「MP-050SV」
  http://www2.elecom.co.jp/shohin/MP-050SV.html
  パワーサポート
  http://www.pawasapo.co.jp/sa/ap/ap.html

2001/03/05 00:00

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