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遊べる度ダントツのデジカメ「Xacti DMX-HD1A」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。フォトエッセイのスタパデイズをAlt-R(http://www.alt-r.com/)にて連載中。


遊べる度ダントツのXacti DMX-HD1A

三洋電機のXacti DMX-HD1A。静止画も動画も撮影できるムービーデジカメで、動画はHD解像度を撮影できる。動画の記録フォーマットはMPEG4だ
 友人とYouTubeの話で盛り上がった勢いで、三洋電機のXactiを買った、のが約1カ月前。購入したのはXacti DMX-HD1Aである。

 ていうか何かオモシロい動画を撮って、YouTubeにアップロードして遊ぼう!! という目的だったんスけど、正直、Xacti DMX-HD1Aの実用性は予想を大幅に上回った。動画に関しての画質や使い勝手も良く、さらに静止画に関しても意外なほど高画質(というか俺好みの画質)。付属品やオプション品も充実しており、SDメモリカードが激安化している今、コレはヒジョーにイイんじゃなかろうか、いやイイだろうコレは!! と感じた次第。

 ちなみに、最近ジックリと使ったデジカメとしては、キヤノンのIXY DIGITAL 900ISPowerShot G7、それからパナソニックのLUMIX DMC-FX50があるが、ハードウェアの“遊べる度”としてはXacti DMX-HD1Aがダントツとなった。ま、動画も静止画も十分なレベルで撮りこなせるってコトで、普通のデジカメと比べちゃいけないんでしょうけれど。ともかくXacti DMX-HD1Aはこの冬いちばんの拙者お気に入りイメージングガジェットとなった。

 てなわけで今回はXacti DMX-HD1Aについて。なお、Xacti DMX-HD1Aの詳細に関しては三洋電機の製品紹介ページをご参照いただきたい。


わりと驚けるHD動画

 Xacti DMX-HD1A(以下、HD1A)は、ムービーデジカメの草分け的存在であるXactiシリーズ(やDSCシリーズ)の最新機種だ。デジカメとして静止画も撮れて、ムービーカメラとして動画も撮れるんですな。

 HD1Aの場合、デジタルスチルカメラとしては約510万画素の静止画を撮影できる。ムービーカメラとしてはMPEG4動画を撮れる。動画に関してはスペック表にあるとおり、640×480ピクセル(SD解像度)や320×240ピクセルのMPEG4動画に加え、1,280×720ピクセル(HD解像度)の動画も撮影できる。また、撮影時、モード切替等を行なうことなく動画・静止画の“撮り分け”ができるあたりは従来のXactiと同様だ。

 で、このHD1A、まず良かったのがHD解像度での動画撮影。HD1Aの場合、例えば画質設定高めのSD解像度で撮っても、ある程度見られる動画となる。フツーにキレイっす。しかしこれをHD解像度にすると、高解像度&高ビットレートとなり、ディテイルの描写力がずいぶん高くなる。ていうか、HD解像度の動画を観ると、えっコレってHD1Aで撮れたの!? という驚きさえある。

SD設定で撮影 HD設定で撮影
それぞれ、SD(TV-SHQ・640×480ピクセル・30fps・3Mbps)設定、HD(HD-SHQ・1,280×720ピクセル・30fps・9Mbps)設定で撮影。元映像を付属ソフトのUlead Photo Explorer 8.5 SE Basicにてカット編集したので、画質はすこーし落ちてるかも(再エンコードの影響)。
※画像クリックでMPEG-4動画を再生します。再生できない場合は、QuickTimeなどの再生ソフトウェアをインストールしてください。
SD設定で撮影 HD設定で撮影


 ムービー撮影の画質設定は大雑把に分けて2種類で、NORM(HD解像度等のMPEG-4)とHD(HD解像度のMPEG-4)となる。さらにそれぞれ、画素数やビットレートの設定を行なえる。撮影目的や撮影時間、使用するSDメモリカード容量によって設定し分ける感じですな。

 ちなみに、拙者の場合はHDで撮る場合は最高画質のHD-SHQ設定(1,280×720ピクセル・30fps・9Mbps)で、SDで撮る場合はやや高画質のTV-SHQ設定(640×480ピクセル・30fps・3Mbps)としている。SDの最高画質設定だと、HDの低画質(!?)設定と同程度のファイル容量となり、なんかこー損したキモチになるからだ。

 つーかですね、どーせ撮るならHD解像度で撮ったほーがイイすよマジで。横長画面が嫌い!! ってんなら話は違ってくるが、PC用ディスプレイも大画面時代の今、HD解像度動画は何かと愉快だ。単純な話、動画を等倍で観た場合はHDの方が大きく見えるし、全画面表示した場合もHDの方が高精細ってコトである。HD1Aの場合、当然ではあるが、ビットレートもHDの方が高いので、全画面表示した場合、その差は歴然。

 ただ、動画がキレイとは言ってもMPEG-4という高圧縮なフォーマットで記録するため、HD撮影対応ビデオカメラやハイビジョン放送なんかと比べると……。よく見れば動画の細部に圧縮ノイズらしきものが見えるし、いわゆるハイビジョンってコトバから来るイメージほど超高画質という見栄えではない。“鑑賞”ということを強く意識すると、もうちょい高画質であって欲しい、なんて思ったりして。小さな機器でファイルサイズを抑えながら撮ったと考えれば十分美しいよネ、というニュアンスですな。


意外だった静止画の画質

 HD1Aによる動画が予想以上に良かったゆえ想定外の多幸感が発生した俺の脳内であったが、静止画にもちょっと驚いた。静止画もキレイな感じ。

 画質的にはややクセのある静止画で、例えば他の今時的デジカメと比べると若干コントラストが高いように見える。また、ワイド側ではレンズの色収差がすこーし見え隠れする。が、全体的にメリハリがあって締まりが感じられる画質は、俺のハートにジャストミートであり、非常に高画質だと感じられたりするHD1Aであった。


若干コントラストが高めの静止画となるが、クリアな印象があってイイ感じ。広角側端ではタル型歪曲がちょいと目立つ!?


 HD1Aには10倍ズームレンズが採用されており、静止画・動画撮影時ともに使える。35mm判換算で38〜380mmのズームレンジを持つレンズだ。で、当初、このレンズ、やっぱ動画撮影時に役立つんだろうなぁと考えていたが、結果的に“静止画撮影時にはヒジョーに楽しく使えるズームレンズ”だと感じた。




広角側端 望遠側端
35mm判換算で38〜380mmとなる10倍ズームレンズを使える。このくらいズームできるとヒッジョーに愉快。ただ、静止画撮影では手ブレ補正機構は働かない


 ポケットサイズのデジカメで、10倍ズームレンズが使えると被写体を選ばず愉快だなぁってコトなんですけど、じゃあ動画撮影時にはどーなのよそのレンズ? みたいな。

 率直なところ、手持ちで動画を撮影した場合、ちょっとした拍子に手ブレしちゃって380mm相当の撮影は無理がある感じ。HD1Aは動画撮影時に機能する手ブレ補正機構を持つが、しかし、あまり強く機能してくれないという印象がある。まぁ一般のビデオカメラを使っても超望遠時の手ブレ補正機構の効きは似たようなモンとも言えるが、HD1Aの手ブレ補正機構の効きはその中でもずいぶん控えめという感触だ。

 ともあれ、動画も静止画も十分にキレイだと感じられ、ポケットサイズなので、お散歩デジカメ兼お散歩ビデオカメラとしてずいぶん使いでのあるHD1Aだと思う。

【編集部より】
デジカメの解像度が数百万画素レベルとなり、HTMLページで撮影元画像を掲載するのが難しくなりました。そこで、元画像をご覧になりたい方のために、撮影例データをまとめてダウンロードする圧縮ファイル(ZIP圧縮、22.6MB)をご用意しました。こちらからダウンロードしてください。


役立つ付属品

 HD1Aを購入後、なんだかけっこーアレコレ撮影しまくってる俺。デジカメとしても悪くない機能・性能を備え、思い立った時に即、十分観られる動画が撮れる。とりあえずHD1A持って出かけりゃ後悔しないであろー、とHD1Aを持ち歩くケースが多い拙者である。

 で、HD1Aを使い続けてみると、その付属品がけっこーゴージャスであり実用的であることに気づく。例えばPCとUSB接続可能で充電器としても機能する専用クレイドル(ドッキングステーション)だ。Xactiシリーズ従来機から存在していた多機能クレイドルだが、Xactiを常用し始めるとやっぱ便利な付属品である。

 専用リモコンも付属している。静止画・動画の撮影、ズーム操作、メニュー操作を行なえる比較的に多機能なリモコンで、HD1Aをテレビと接続しての使用時、あるいは三脚を使用しての動画撮影や静止画の自分撮りなんかにも便利だ。つーかリモコンが別売されがちな昨今において、ちょいと好感触な付属品と言えよう。


それぞれ、専用ドッキングステーション、専用リモコン、専用セミハードケース。これら全部付属品なのであった


HD1Aに装着可能なワイドコンバージョンレンズVCP-L06W。倍率は0.6倍。ワイコン側の樹脂製コネクタ部により、HD1Aへギュッと差し込むような感じで装着する。ワイコンが脱落しないか心配だったが、けっこーガッチリと取り付けられる


 テレビやPCと接続するためのケーブルやアダプタ類も一通り付属する。メモリカードやバッテリー等小物が入る専用のカメラメースまで付いていて、実は発売当初けっこー高かったけど現在はかなり安くなってたりするハイエンドムービーデジカメとしてお買い得感が高かったりもする。
 あと、これは付属品じゃなくて別売のアクセサリーとなるが、ワイドコンバージョンレンズ(VCP-L06W)がプチ良かった。デジカメ用のワイコンとしては装着がラクで、かなりコンパクト。倍率0.6倍ということで、22.8mm相当の画角で撮影できることになる。装着して撮影すると、タル型歪曲や色収差がやや目立つが、手軽なオプションとしてけっこー楽しく使える。



ワイコンなし ワイコンあり
ワイコンを装着すると広角側は22.8mm相当の画角になる。が、タル型歪曲や色収差が少々目立ち、画面四隅の流れも見られる。動画だと気になんないんですけどネ


良かったり悪かったりする細部

 全体的に気に入っているHD1Aだが、その使用感はデジカメ的でもビデオカメラ的でもなく、やや特殊なものだと感じる。ぶっちゃけた話、Xactiシリーズ特有の使用感っつーかクセがありますな。

 例えばXactiシリーズならではの利便であるシームレスな操作性だ。静止画のシャッターボタンと動画の撮影開始・終了ボタンがそれぞれ個別に用意されており、これらのボタンを押すことで(撮影モードを切り替えることなく)動画・静止画の撮り分けができる。動画撮影中に静止画のシャッターボタンを押せば静止画を撮れたりもする。

 スチルカメラ+ビデオカメラという多機能なハードウェアにしてはスムーズな操作感がある。が、どちらがどのボタンかを指が覚えるまでは、たまに静止画と動画を撮り間違えたり、あるいは撮影時にいちいちボタン周辺を目で確認する煩雑さが残る。


シャッターボタン周辺。ほとんどのボタン類がこの面に集まっている。よく使う機能へのショートカットも、慣れれば便利に活用できる


 それと、動画撮影中に静止画も撮れるってのは良いが、1.2M(1,280×960ピクセル)と0.3M(640×480ピクセル)以外の静止画撮影設定時以外は、ムービーの一部数秒間がスチル状態になる(が音声は継続的に記録)されたりする。動画撮影メインで静止画はとりあえず的な使い方の場合、1.2Mや0.6Mという静止画撮影設定はあり得るので、まぁいいか、と思うのだが、やっぱココはひとつ、三洋電機の最強に強まったテクノロジーで動画も静止画も完全に無問題にて同時撮影可能にして欲しいところ。

 Xactiシリーズのうちではわりあい大柄なHD1Aだが、ボディサイズは小さすぎずホールドしやすいのでイイ感じ。しかし、個人的には撮影時に少々頭でっかちになってバランスが悪い? とも感じた。HD1A、上部が大きめで下が細身なんですな。液晶開くと下部が超薄。もうHD1Aくらいになると超コンパクトとかいう言葉と関係なくなるんだから、ホールド感重視のボリュームにして欲しい気がする。ついでに、現状のHD1Aの場合、電池室にミョーな空間があったりして、その空間が残るならバッテリーをより大容量にして欲しいとも感じた。


ホールド感は悪くない。が、使用時(液晶モニターを開いた状態)にすると重心がやや上にあって、バランスがチト悪い!? 電池室にはビミョーな空間があり、この空間の分、電池容量を増やしてくださいよ〜とか思ったりした


 それからフラッシュの機構と位置。他のXactiシリーズと比べると、機能的だし、まっとうな位置にあると思う。特にレンズ下にフラッシュがあるXactiシリーズの場合だと、例えば人物をフラッシュ撮影した場合に「なんか光の当たり方がミョー」と感じがちだ。

 だがHD1Aの場合、フラッシュ撮影時に、気ぃ抜いてると左手人差し指が発光部にかかってしまったりする。また、フラッシュはボタンによりポップアップするので、HD1Aを裸でバッグに入れていたりすると、知らぬ間に発光部がポップアップしていたりする。ので、例えば、ヒンジ〜発光部までの距離がもっとあるフラッシュにしたりして、ボタン式じゃなくて手動ポップアップ式とかにして、使いやすいフラッシュ部にして欲しいような気がした。


フラッシュはポップアップ式。フラッシュ部横のボタンを押すことでフラッシュ部が飛び出す。ただ、Xactiの場合、レンズ上部に人差し指を置いてホールドするケースが多いので、フラッシュ使用時は注意しないと写真に指の影が出てしまう


 液晶モニターは2.2型(透過型アモルファスシリコンTFT・画素数 約15万画素)で、直射日光下でもわりと見やすい明るさ・鮮明さがある。しかし、動画も静止画もイケてるムービーデジカメとしては、なんかサイズ的に小さいし、画素数も少々残念。欲を言えば3型で20万画素以上のものが欲しい。

 あと、恐らく多くの人が気になっちゃうのがHD1Aのソフトウェアユーザーインターフェイスと押下可能な4方向ボタンの操作性だと思う。ユーザーインターフェイスはXacti独自のもので、独断と偏見から言えば“慣れるまで時間がかかりがち”だと思う。慣れてみれば理解しやすく、またボタン類に割り振られた機能も納得がいくが、多機能かつ他に類を見ない機能を持つXactiなので、最初は戸惑うのではなかろうか。


若干複雑めの画面表示。メニューは従来からのスタイルだが、項目の並び順を覚えるまでに少々の慣れが必要だ。メニュー操作時等に多用する押下可能な4方向ボタン(SETボタン)は、ハッキリ言って誤操作多発の操作フィーリング。ぜひ改良して欲しい


 この戸惑いをさらに増幅するのは、スゲく操作しにくい4方向ボタンだ。前述のとおり押下可能な4方向ボタンで、押下は決定動作となる。んだが、押下時に上や右に入りやすく、押下したつもりが別の機能を選択していた、なんてなコト多々。このボタン自体がセンシティブ過ぎるのか、俺が不器用過ぎるのか、使用開始後1カ月経つ現在も誤操作頻発の拙者なり。小さいけれど高機能って点はナイスなボタンなんですけど、肝心の操作感をもっとブラッシュアップして欲しい気分。

 でもまあ、どの難点も“ちょっと意識したり積極的に慣れたりすることで克服できるレベル”のものではある。またこれらに慣れればXactiの汎用性とオモシロさがドバッと溢れ出し、2〜4GBのSDメモリカードおよび予備バッテリーを買いたくなってくるほど、使い込み甲斐のあるムービーデジカメと言えよう。



URL
  三洋電機の「Xacti」シリーズ製品情報
  http://www.sanyo-dsc.com/products/lineup/

2006/12/04 17:36

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