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キー押下回数激減なり「ATOK2007 for Windows プレミアム」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。フォトエッセイのスタパデイズをAlt-R(http://www.alt-r.com/)にて連載中。


非常にラクなATOK2007

ATOK2007 for Windows プレミアム。ATOK2007に各種辞書データを同梱したパッケージだ。ATOK2007単体でも発売されており、これに別途辞書等を追加・使用することもできる
 コンピュータをイジる時は“常に”と言えるほどお世話になっているプログラムと言えば、一にOS、二に日本語IMEですな。キーボードからの入力を日本語に変換するプログラム。俺が常用しているのはジャストシステムのATOKだ。

 ATOKはずーっと以前のバージョンから使い続けていて、最近だとATOK15〜17、そしてATOK2005、さらにATOK2006を使ってきた。

 やや古いバージョンのATOKに関する記憶を辿ると、バージョンにより使いにくくなったり、逆に便利になったり……と一定しない。でもWindows時代になってからは、ユーザーにとって“ソフトウェアの進化が迷走していた”てな印象が強い。が、ATOK17あたりからの記憶は「バージョンが新しくなる毎に強力かつ便利になる」というイメージとなった。

 ATOK17とかATOK2005あたりのバージョンを使っていて感じたのは、ATOKとユーザーの高度なインタラクティビティ。例えば専用電子辞書と連携し、ATOKのみで言葉の意味を参照しつつ日本語入力が可能だったりする。入力を受け取って日本語に変換するのがATOKの仕事だが、それ以上に、ユーザーがより正しくor豊かな日本語を模索する手助けもしてくれるという印象が強い。ATOKのみで変換〜言葉の意味調べ〜類語検索あたりまでデキちまって、ハァ、日本語IMEの進化は大したモンだと思う次第。

 ATOK2006も良かったですな。ATOKはバージョンが上がる毎に変換精度における実用性が高まってきたと思うが、ATOK2006あたりからは“ユーザーにラクをさせる機能”がより豊富になった気が。例えば日付入力支援機能とか入力し直し単語の学習機能とか、キーを叩く回数をどんどん減らしてくれる機能群がジョリーグッド。とりわけ、推測候補モードあたりを多用すると、ケータイの予測変換よろしく最小限のキー押下回数で入力しがちな文章等を効率よく書いていけた。

 そして、ATOK2007。2007年2月9日発売の最新ATOKだが、どーゆー感じなのか? てなわけで、早速アップグレード購入して使ってみた。ちなみに、買ったのはATOK2007 for Windows プレミアムである。結論から言えば、コレ、も〜ヒッジョーにラク。ここまでラクでいいのだろうか? と妙な疑問が出てくるほど効率よく日本語を入力できる。


キー押下回数激減なり

 ATOK2007(のプレミアム)にはスゲく多量の機能が盛り込まれまくっている。そのうち、拙者が使ってみて「うっ。ありがてぇ!!」とか感じた機能をいくつか挙げてみたい。

 まず、会社四季報企業名変換辞書機能。プレミアム版(会社四季報、明鏡国語辞典、ジーニアス英和辞典等々のデータを含んだパッケージ)の機能だが、要は正しい会社名を表示してくれる変換機能。例えば「じゃすと」と入力して[Tab]キーを押せば、変換候補としてイキナリ「株式会社ジャストシステム」が表示される。「いんぷれ」なら「株式会社インプレスホールディングス」、「まつした」なら「松下電器産業株式会社」とか。


会社名のアタマ(株式会社等は省いて良い)を数文字入力して[Tab]キーを押す(会社四季報データを使った候補表示機能を呼び出す)と、このように正しい会社名が候補として表示される


 入力→変換までを効率よく行なえる機能だが、しかし、これはもう「マツシタのデンキって、電気? 電機? 電器?」てな疑問を解消するとかいうレベルを超越している。何しろ会社名の頭数文字をタイプする程度で、正しい会社名を入力できるのだ。これはATOK2007の推測候補モードと企業名変換辞書機能が同時に機能してのことだが、こんなに全然労せず正しい社名が入力できちゃうなんて……アリなのこれ? みたいな気分だ。

 推測候補モードは以前のバージョンからあったが、「アリなのコレ?」的スタンスで言えば、このモードも相変わらず凄まっているのでありまくった。結論から言えば、このモードを使うと、定型的な文面の文書やメールを何倍も速く書けると思う。

 例えばメールのアタマに「お世話になっております齋藤です」とか書くじゃないスか普通。「osewaninatteorimasusaitoudesu」ですよ。ローマ字かな入力の場合は「おせわになっておりますさいとうです」で29回も打鍵している。しかしATOK2007(で現在拙者が使っている学習状態)の場合、「お」と入れて[Tab]を打つだけで「お世話になっております齋藤」までが候補として挙がる。また、「よ」で[Tab]すると「よろしくお願いします。」の一文が候補に。さらに、「す」で[Tab]だと「すみませんが」と出たりするので、「すみませんがよろしくお願いします。」と書くにおいて拙者は「す」と「よ」くらいしか入力していないことになる。


拙者がATOK2007をある程度使った(学習させた)状態。で、「お」と入れて[Tab]を打つと、「お世話になっております齋藤」が候補に挙がる。「です。」まではナゼか出てくれない 次に「す」で候補表示させると「すみませんが」と出た 「よ」だと「よろしくお願いします。」が出る。「すみませんが」や「よろしくお願いします。」はATOK2007が最初から持っている候補と思われるが、「お」と「す」と「よ」程度を入力するだけで定型フレーズの入力が終了するのはラク

 全体的にこの調子。ケータイの予測変換みたいな感じ。場合によってはケータイよりも打鍵回数少ないかも!? ていうか、こんなにラクでいいのかATOK2007!! メールを受ける相手に失礼じゃないかATOK2007!! 先方は「毎回わざわざ丁寧に」とか思っているであろーに、実は、「お」と「す」と「よ」くらいしか入力してない俺!! あぁなんかこう微妙に申し訳ない気分!! でも超ラクだし便利で止められねぇATOK2007の推測候補モードなのであった。

 手抜き支援機能……いや、入力の効率化を促進する機能としては、他にもイロイロある。ていうかATOK自体が日本語記述の効率化を追求しているわけだが、例えば以前からあった郵便番号→住所変換機能や、日付入力支援機能なんかも健在&より便利になっている。日付入力支援機能なんかは、より安楽(というか怠惰なスタンスで)正確な日付を入力できるようになった。


郵便番号を入力するだけで該当する住所を候補表示してくれる機能。コレを使うとアドレス帳へのデータ入力が非常にラクになる 日付入力支援機能も強化された。カレンダーから日付を入力することもできる 「げつようび」と入力して候補表示させたところ。今週や来週の月曜日の日付を入力することができる。スケジュール絡みの打ち合わせメールなんかには非常に役立つ

 てな感じで、ラクで快適なATOK2007。仕事上、やはり嬉しいのは、多くのケースで省入力につながるコトですな。上記の新機能・強化機能に加え、使えば使うほど、ユーザーが入力しがちな文字列を学習。俺の場合だと、現在は「ま」で[Tab]すると「マイクロソフトナチュラルワイヤレスレーザーマウス6000」。「b」で[Tab]だと「Bluetooth」あたりが出る。手動の学習なんか一切させてないのに。ATOK2007が自動的に学習・候補の並び替えを行なっているわけですな。


拙者が教育中……というか拙者の記述を学習中のATOK2007さん。「ま」と入れると、こんな候補が。「ま」の一文字だけですヨ 「b」と入れると、Bluetoothなのであった 「くわ」と入れると……日本語IMEの候補からユーザーの姿が見えちまいますな

 以前のバージョンから、こういった学習精度がずいぶん上がったように思う。……特に製品名等を何度も書いている方の場合、使えば使うほどに「私、もしかして手を抜いてる?」といったミョーな心境になるであろー。


辞書連携も健在、乗り換え案内も搭載

 数バージョン前のATOKから、かなり本格的な辞書連携機能を搭載するようになった。日本語等を変換しつつ辞書を参照でき、つまり、正しい言葉を効率よく書けるようになる。

 使える辞書はバージョンや追加辞書によって様々だが、ATOK2007 for Windows プレミアムの場合、ジョルダンの乗換案内(の駅名データ)、会社四季報の社名等データ、明鏡国語辞典、ジーニアス英和辞典第3版、ジーニアス和英辞典第2版等を辞書データとして持っている。ので、例えば日本語や英語の意味を調べつつ文章を書いていける。


それぞれ、日本語や英語の辞書により、入力中の単語の意味等を表示させているところ。辞書表示はコピー&ペーストができたり、他の単語へのリンクがあったり、あるいは発音してくれちゃったりもする。文章を書きながら本格的な電子辞書ソフトを即使えるのだ


 おもしろいところでは、英語の綴りを途中まで入れれば英単語を候補表示するとか、あるいはカタカナ表記での入力でも正しい英単語を候補表示する機能がある。


「ult」と入力して候補表示させたところ。ultで始まる英単語がズラリと並ぶ。綴りをうろ覚えの英単語でも正確に書くことができる(ていうか……書いてるコトになるのかしら!?) カタカナでは書けるが英語では書けない単語も入力可能。ATOK2007がちょっとした翻訳をしてくれる感じですな。ちなみに、入力した文字は「あるてぃめっと」

 これら辞書系の機能、一見すると「時には便利そう」という印象だろうか? 拙者も最初はその程度に思った。ナイよりはあった方がいいかもネ、くらいに。しかし、使っていると、スタンドアロンの電子辞書ソフトやWebの電子辞書サービス等の使用頻度が激減したりする。

 てのは、多くのケースで最も効率の良い辞書ブラウズができるからだ───書くことと調べることを同時に行なえるので、つまり、書いた瞬間、拙者は既に調べ始めている。書いていて、イマイチわからないから、辞書ソフトなりWebのサービスなりにアクセス……というステップが要らない。実は、思考の中断が最も短時間で済むのがATOK2007に見られるような辞書検索機能ではなかろうか、と。

 あと、便利と言えば便利なのが、乗り換え案内データ辞書機能。駅名を入力すると、駅の場所を示す地図へのリンクが表示され、URLをクリックするとWebブラウザで地図が表示されたりする。これも候補表示可能。また、駅名が含まれる路線の別の駅を調べることもできる。既にちょっとした駅名データベースですな。


駅名電子辞典を使うと、駅名からさまざまなデータを調べることができる。地図のリンクをクリックすると、Webブラウザで駅の場所の地図表示がなされる 駅名の路線をクリックすると、その路線にある各駅を選択可能になる 練馬駅→都営大江戸線→都庁前、というふうに駅名からの情報を辿ってみた。日本語IMEにフリをしたプチ路線検索ソフトですな。どうせなら料金や時間も出ればいいのに、って方向性が違うか!?

 この調子でIMEがどんどん各種データを吸収し、状況に応じてユーザーに提供するようになるとスゴそーな未来を妄想可能ですな。ATOK2007 with Google、とか。Google全体がATOKの辞書、みたいな。あぁ恐ろしい。


使ってみたら便利だったOffice連携ツール

 以前のバージョンからMicrosoft Officeと連携動作するATOKだが、俺、連携とか全然させてなかったっス。ていうかですねー、Officeとかもともと超多機能=迷いやすいソフトウェアだと感じており、そこに同じく多機能(=ある側面では使いこなすのが困難)な日本語IMEが“連携”しちまったら……手に負えないんではないか、と。迷宮に迷い込むフィーリングなんじゃなかろうか、と思って連携機能は無視していた。

 が、試しにATOK2007とMicrosoft Officeを連携させてみた(Office連携機能設定ツールを積極使用してみた)ら、あら、何か、コレ、便利かも!! という使用感をいつくか体験した。

 非常に便利だったのが、Outlookとの連携。Outlookのアドレス帳からATOK2007用のメール辞書を自動生成したりする。早速やってみたら、メール送付相手の名前を入力・変換するだけで、その相手のメールアドレスが表示される。名字程度の入力→メールアドレス入力が可能になって非常に効率的&ラクであった。


ATOK2007のOffice連携機能を使うと、Microsoft Officeの各アプリケーション上にアイコンが現われる。これにより、ドキュメント上の単語等をATOK2007に学習させることができる Outlookのアドレス帳をATOK2007に学習させると、簡単な文字入力でメールアドレスを入力できるようになる。この場合「くどう」として候補表示させると、工藤さんのメールアドレスが表示された

 ATOK2007はOutlook以外にも、Word、Excel、PowerPoint、あるいはWindowsメールやOutlook Express、Internet Explorerとも連携する。例えば、各アプリケーションのドキュメント内の日本語等を、省入力候補として追加したり、登録単語としたり、イロイロできる。


IEと連携した場合、ATOK2007にWebページ上の単語を学習させたり、単語を省入力候補として追加することができる この機能を使ってプレスリリースのページで省入力候補追加とかすると、製品名をラク&正確に書けてライター的には超便利なのダ!! ケータイWatchのページで単語学習をさせているところ。学習はほんの数秒で完了するが、あまり学習させ過ぎると、表示される候補が多くなりすぎて困ることも。学習も、ほどほどに、ですな

 上記、Outlookとの連携(メアド辞書生成)はやや特殊な連携となるが、他は総じて“ドキュメント上の単語をATOK2007に吸収させ賢くさせる”ような連携のしかただ。例えば取引先から来たWORDドキュメント上の単語をATOK2007に自動学習させれば、取引上使用する用語の間違いを減らしつつ、入力も効率化できる、てな感じで使える。ま、あまり学習させ過ぎると、表示候補が多くなりすぎると思われるが

 さておき、ATOK2007を使っていると、なんつーかコレってやっぱり、「入力を効率良く」というトコロを既に通過してる感じですな。「ユーザーに先んじて正しく入力する」という方向にイッてる感じ。俺としては非常にラク&便利で喜べる日本語IMEだが、そこまでの機能は要らないって向きもあると思う。が、「また誤変換かよ」とか「このバカIMEが」と思わせないあたり、凄かったり面白かったりするので、機会があれば一度お試しあれ。



URL
  ATOKオフィシャルサイト
  http://www.atok.com/
  「ATOK2007 for Windows」製品情報
  http://www.atok.com/2007/

2007/03/26 14:38

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