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細かいをコト気にせずラクに画像をイジれる「Photoshop Lightroom」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。フォトエッセイのスタパデイズをAlt-R(http://www.alt-r.com/)にて連載中。


シロートが見たLightroom

アドビのAdobe Photoshop Lightroom 1.0 パッケージ版。RAWデータ現像も行なえるプロ指向画像統合ソフト。2007年7月5日まではキャンペーン版として23,100円で購入できる
 2006年のパブリックβ公開以来、何かと話題のAdobe Photoshop Lightroom。プロフォトグラファー向けの画像ブラウザ兼現像ソフトといったイメージだが、発売直前にβ版を試したところ、「これって素人が使うにもイイかも」と感じた。ので、つい先日発売された製品版ことAdobe Photoshop Lightroom 1.0のWindows版(以下、Lightroom)に手を出した。ら、β版よりナイスだったので、レポートしてみたい。

 前述のように、Lightroomはプロ向けとして発売された写真向けソフトウェアだ。β版から使っているユーザーが特に注目&評価しているのは、他の機能とシームレスに利用できるRAW現像機能だと思われる。また、2007年7月5日まではキャンペーン版として低価格で購入できる。通常価格はパッケージ版が33,600円でダウンロード版が32,000円、のところ、キャンペーン版だとそれぞれ23,100円と22,000円で買える。案外安く買えちゃうプロ志向のデジタルフォト統合ソフトとして、ことRAW現像派には思いっ切り注目されているってわけだ。


Lightroomの強みは様々なカメラRAWに対応している点だが、RAWデータでなくても各種静止画データの調整を細かく行なえる
 が、拙者、RAWではほとんど撮らないっす。理由は割愛するが、JPEG画像撮りまくり。そういうヤツなんですけど、Lightroomが便利だと感じた。てなわけで、以降、RAW現像関連の話はほとんどナシ、かつ、フツーのヒト的な観点──デジカメで写真撮るけど画像ファイル整理が面倒だと感じたり、ブログ用の写真撮るけどレタッチはどうしましょと思ったり、ただただ増え続ける画像をどーゆーふーに管理すればいいだろうと思案中だったり……そんなスタンスからLightroomの使用感を書いてみたい。

 なお、Lightroomの製品概要は、アドビの製品紹介ページの“Photoshop Lightroom機能ツアー”という動画による紹介がわかりやすいので、そちらをご覧いただきたい。


神経質にならず画像をイジれる

 Lightroomはデジタル写真系データのみを扱うソフトだ。今時的な高機能画像ブラウザは静止画も動画も音声も扱えまくったりするが、Lightroomは静止画のみ。アドビからはAdobe Bridgeという、アドビ製アプリが生成するドキュメント何でもブラウズできちゃう統合ブラウザがあるが、コレともやはり使用感・方向性が大いに異なる。

 さておき、ユーザーから見たLightroomは、主に3つの機能──画像の整理、画像の現像(RAW現像やレタッチ)、画像の出力(スライドショー表示、プリント、ウェブでの公開)を持つ。それぞれの機能は画面右上に表示されている機能(モジュール)を行き来しつつ使う。


ライブラリモジュールを使っているところ。写真を整理・閲覧する機能だ 現像モジュール。RAWデータの現像や各種静止画ファイルの調整・レタッチを行なえる スライドショー表示や印刷に加え、Web公開(HTML等生成)なんかもデキる

 要は、Lightroomだけで、PC上の写真を管理・閲覧でき、RAW現像や基本的なレタッチができ、出力までイケる、と。写真撮った後のお仕事となる、整理整頓&閲覧→加工→用途別の出力までがデキるわけですな。

 とは言え、画像の整理とブラウズ、加工、出力までできるソフトウェアは他にも多々ある。つーか、例えば純粋な画像ブラウズ機能のみを持つソフトのほーが少ないくらいですな。なので、機能だけ見ると、今時的統合型画像ブラウザのアドビ版、てな感じに見えるLightroomではある。

 が、Lightroomの場合、他の画像ブラウザ類とはずいぶん使用感が違う。結論から言えば、使用中の煩雑さが少なく、多機能ソフトの中で(ユーザー側が)迷いにくく、結果、細かいをコト気にせずラクに使えるという印象がある。

 Lightroomのいろいろな側面からそう感じるが、例えばブラウズとレタッチのシームレス感と不安レス感。Lightroomは画像を扱うためのシェルというイメージで、画像を直接イジったりはしない。画像ブラウズ中に「あ、この写真、色ヘン」とか思った場合、オリジナルの保存とかレタッチ手順とかを気にせずイジっちゃえる。

 具体的には、ライブラリモジュールで画像を選び、現像モジュールで色調を変えたりトリミングしたりゴミ除去したり。で、再度ライブラリモジュールでブラウズすれば、レタッチ後の画像を閲覧できる。各モジュール間の移動はクリック一発もしくはショートカットで行なえて、各モジュール間でのユーザーインターフェースも統一されているので、違う機能を使っているという意識が生まれない。


ライブラリで見ると、写真の色がヘンですな……そこで現像モジュールで補正 現像モジュールで色を補正しているところ 補正が済んだら、ライブラリモジュールへ。保存や決定といった操作は特に必要なく、現像モジュールで行なわれた調整がそのままライブラリモジュールに反映される

 また、レタッチしちゃっても、後から元画像にサクッと戻せるのが良い。Lightroomは画像データベースを参照し、加えられた操作を反映(表示)するだけで、元画像は加工しない。ので、どんなに凄まじいレタッチを施しても、気が変わったらいつでも元画像に戻す(レタッチ等の行程を反映させない表示にする)ことができる。なお、レタッチ後結果が反映された画像が欲しい場合は、ファイル書き出しやプリント等の出力機能を使う。


現像モジュールでヘンな色調整をしてみた 色調整はそのままライブラリモジュールに反映される。また、現像モジュールで手が加えられた写真(のサムネイル)には、右下に処理が加わったことを示すアイコンが現れる やっぱりこの色調整はヤメじゃ!! と思ったら、現像モジュール等にて [初期化] を適用。すると、画像は元通りになる

 わりと原始的な方法で画像を整理・閲覧していた俺としては、オリジナル画像と閲覧用画像を別々に管理する必要がナイところがまずは便利なLightroom。ローカルPC上に画像がなくても整理・閲覧できたり、あるいレタッチ手順(補正処理)のプリセットを複数用意できて用途に応じて出力を変えられたりと、高度な機能を多々もつLightroomだが、単純にいつもの写真閲覧・加工を安心しつつ手っ取り早く行なえる点がかなり好き。


画像を探す、見る、軽く調整する

 フツーのヒト的スタンスで最も多用するLightroomの機能はライブラリモジュールだろう。画像のサムネイル一覧表示や閲覧、仕分け、検索、それから簡単なレタッチを行なえる機能だ。

 ライブラリを使う場合、というかLightroomを使う場合は、まずLightroomへ画像を読み込む必要がある。既存のフォルダ階層のまま多量の写真を(参照するかたちで)読み込んだり、新たにコピー保存したものを読み込んだり、アドビDNG形式に変換して読み込んだりと、いろいろ方法がある。読み込み方法は、ユーザーの用途・方法論でさまざまだ。


画像読み込みの図。ファイルをひとつひとつ(複数でも)Lightroomに読み込める。Lightroomに対し、画像をドラッグ・ドロップで読み込むこともできる フォルダ単位での読み込み。既に写真類をフォルダ分けで管理している場合、この方法が良さげ

 とにかくLightroomへ画像を読み込むが、多量の画像を読み込んだ場合は使用開始後少々の間、Lightroomの動作が遅いぜ糞!! と感じられる局面がいくつかある。また、拙者の場合、イラついて強引に操作したらLightroomが無反応になることも度々あった。なんかバックグラウンドでデータベース構築or整理中!? なのか、HDDがガリガリ言いっぱなしで、その時にアレコレと操作すると不調になりますな。サムネイルをスタックさせ中の時も、時々無反応に。


Lightroom使用開始序盤、多量の画像を一覧表示させたりすると、Lightroomの動作が非常に遅くなることがあった。8000枚近くの画像をサムネイル表示させている状態だと、HDDアクセスが頻出する。ただ、こういう使い方、フツーはあんまりしませんな 製品版にはスタック機能も加わった。スタック機能は、ある一定時間内に撮影された画像を、一連の写真と見なしてまとめる機能だ

 画像を読み込み終えると、早速Lightroomの便利さを楽しめる。まずサムネイル一覧表示方面。サムネイル表示からの1枚表示は当然デキるわけだが、1枚表示からの拡大縮小がスピーディーに行なえる。例えば1枚表示の一部分をクリックすれば等倍拡大になり、もう一度クリックすると元の表示になるなど。設定によって様々な表示が行なえて、ショートカットキーも多いが、ツボを抑えたスムーズなユーザーインターフェイスだと感じる。


サムネイル一覧表示。ここから目的の画像をダブルクリックすると…… 1枚の写真を鑑賞できる。さらにここから画像の一部をクリックすると…… クリックされた部分が等倍(ドットバイドット)で表示される。この動作はEnterキーでも行なえる。設定を変えればドットレベルで3倍の拡大表示等々も可能だ

 複数枚の同時表示も可能で、数枚の中からナイスな1枚に絞り込んだり、あるいは2枚の露出違い等の画像を精査する場合に役立つ。2枚表示の場合、クリックを行なうと2枚ともが同倍率で拡大・縮小する。


複数枚の画像を選択してダブルクリックすると、選択された画像を並べて見比べることができる 2枚の画像を左右や上下に並べて見比べることもできる。この機能、ホントはAEブラケット等で撮影した写真をチェックするためのものですな 2枚の画像を見比べている時、画像の一部をクリックすると、2枚の画像の同位置が拡大表示される。またこの状態で画像をドラッグすると、2枚とも同時にスクロールできる

 各画像に対してレーティングやラベル、フラグを設定することもできる。レーティングなら★の数で画像のプライオリティを決められて、フラグなら採用や除外を設定できる。これらの分類はフィルタにより表示・非表示を行なえるので、多量の画像を選別等していく場合に非常に便利だ。また、分けた画像をコレクション等の仮想的な画像フォルダに仕分けすることもできる。


各画像に対し、レーティングおよび色分けをしたところ レーティングや色を元にフィルタを適用したところ。レーティング、色、フラッグを用い、複合的に選択表示を行なえる 選りすぐった画像はコレクションとして仮想フォルダで管理できる。多量の画像をカテゴリ分け等する場合には非常に便利

 画像の検索もラクですな。なんかβ版では評判のよろしくなかった検索機能だが、製品版になってスゲく使いやすくなっている。画像に付加したキーワードや説明、ファイル名、EXIFデータ等、いろいろな観点からのキーワード検索を行なえる。実用的だと感じるのはファイルのメタデータを用いた検索で、例えば日付を元にした検索なら、Lightroomを画像カレンダー的に利用していける。


テキスト検索を行なったところ。画像のキーワードとして“カシオ”を入れておいたもの。キーワードは自由に設定でき、設定したキーワードは一覧から選択できるようになる。なお、文字を入力しつつの検索は、インクリメンタルサーチで進む 画像ファイルのメタデータから検索したところ。日付で検索すると、階層構造のカレンダー表示として使える メタデータによる検索をカメラ機種で行なったところ。多くの機種を扱うデジカメレビュアーには超便利な機能!?

 ライブラリモジュールでは簡単なレタッチも行なえる。クイック現像と呼ばれる機能。グレースケールへの変換やホワイトバランス設定の変更、明るさや彩度の調整等々、ライブラリモジュールだけで済んじゃうレタッチも多い。複数枚の同時調整も可能なので、例えば「あーブログ用に撮った写真が全部ホワイトバランス設定間違ってるぅ~!!」とかいう場合でもサクッと問題解決できる。なお、ライブラリモジュールでのレタッチ処理の扱いは、後述の現像モジュールでの処理と同じになる。初期化ボタンで即、元に戻せる。


ライブラリモジュールで使えるクイック現像機能。ホワイトバランスの調整から始まり、けっこーイロイロな補正機能を利用できる 1枚に対しての処理(クイック現像)。ナビゲータ表示にはリアルタイムで処理結果が表示される 複数枚に対して同じ処理を行なえる。一括して同じ処理を適用する場合などはPhotoshopよりLightroomの方が効率が良いカモ

細かく現像・レタッチできる現像モジュール

 前述のライブラリモジュールは、簡単なレタッチ処理もできる機能だが、メインは画像のブラウズおよび整理ですな。一方、RAW現像やレタッチに特化した機能が、以降の現像モジュールだ。

 RAW現像はしてないヨ!! という人でも、イマイチな写真をレタッチソフトでイジってキレイにするケースは少なくないと思う。そういうケースでも、現像モジュールは非常に便利だ。つーか、Lightroomだけで画像加工が済んじゃうシチュエーションが多いと思う。

 現像モジュールでデキるコトは……えーと、んーと、画像のマスク処理を含めたレタッチとかレイヤを使った合成とか高度なフィルタ処理とか以外なら、ヒジョーに多くのコトができまくる。


現像モジュールの基本補正機能。JPEG画像に対しても非常に細かな色調整等を行なえる トーンカーブ調整機能。わかりやすく、操作性も良い ディテール調整機能では、ノイズ低減やシャープネス適用が可能

補正前と補正後を見比べつつ調整できる。画像の並びは左右でも上下でもOK。また、画像の半分を補正前、もう半分を補正後として表示することもできる。この場合も並びも、上下でも左右でもOK


 画像に対して描くようなレタッチでなければ、普通一般多くの人が必要とするような画質調整を、このモジュールだけで行なえる感じですな。トリミングや赤目補正、ゴミの消去もできる。どれもカンタンに使えて、処理速度も十分速いと感じる。特にトリミング系機能は、Adobe Photoshopよりも快適&スピーディに使える気が。


傾き調整機能。画像自体を傾けつつ調整できる点で、Photoshopよりずっと使いやすく感じる 水平出しの機能も扱いやすい ゴミ消去中。ワンタッチでけっこーキレイにゴミが消えてくれる。デジ一眼の撮像素子に付いたゴミ(の影)を消すのに便利

ゴミ消去中。ワンタッチでけっこーキレイにゴミが消えてくれる。デジ一眼の撮像素子に付いたゴミ(の影)を消すのに便利 ゴミ消去のターゲットエリアサイズは自由に変えられる。が、あまりデカくすると処理が遅くなり、実用的でなくなる。ってフツーはそんなにデカいゴミは写りませんな もちろん、処理前・処理後のイメージを確認しつつ作業できる

 他、レタッチ処理のヒストリーを確認できたり、処理手順をプリセットとして登録できたり、現像・レタッチ処理を効率化させる機能が多々ある。おおむね快適に使える現像モジュールだが、処理によっては動作が重いと感じられるケースもある。例えばゴミ消し処理であまり大きな範囲を選択すると、Lightroomが無反応になったのか!? ってほど処理に時間がかかったり表示がモタつくことがあるようだ。


その他の機能いろいろ

 これら以外のモジュールとしては、スライドショー、プリント、Webがあるが、どうなんでしょうねえ、あんまり使われないよーな気がしたりして。

 スライドショーモジュールは、文字通り写真をスライドショー表示する機能。写真の下にシャドウを付けるとか音楽とともに上映するとかテキストを入れ込むとかある種のロゴマークを表示するとか細かいコトがいろいろでき、スライドショーをPDF出力(自動スライドショーにはなりませんけど)可能だったりもする。

 プリントモジュールは印刷機能ですな。拙者はあまり印刷しない派なのでスライドショーモジュール以上に使わない機能であり、細かい使用感まで言及できませんスマンす。Webモジュールは写真入りHTMLとかを自動生成できる機能。これもまた拙者全然使わない系機能だが、写真系ウェブサイトをお作りの方には便利かもしれない。


それぞれ、スライドショーモジュール、プリントモジュール、Webモジュールの表示例


 他、Lightroomについて気づいたところを書くと、このソフトウェア、かな~りカスタマイズ性が高い。例えばライブラリモジュールでは、サムネイルに対する情報表示を細かく設定できるのはもちろん、機能アイコン(ボタン)の表示・非常時の自由度が高く、ユーザー本意のユーザーインターフェースに追い込んでいける。各フォトグラファーのトレードマーク(!?)として使えるIDプレートも自由にカスタマイズできる。


サムネイル上への情報表示カスタマイズ用ダイアログ。多種多様なデータをサムネイル枠に文字表示できる Lightroomの各モジュール表示画面に現われる機能アイコン類もカスタマイズ(選択)できる IDプレートのカスタマイズ用ダイアログ。自由なフォントでIDプレートを設定できる他、任意の画像をIDプレートとして使うこともできる

 機能面や操作性においては、全体的にかな~り気に入れたソフトなのだが、難点を言えばメモリをずいぶん消費し、CPUパワーも必要っぽく、やっぱりHDDのパフォーマンスを求めてくることだろうか。部分部分の動作は快適だが、時として重く感じることもある。

 拙者のPCは、CPUがPentium Dの3.60GHz駆動、メモリ2GB、HDDはシリアルATAてな感じで、十分な処理性能があるマシンだと思う。が、Lightroomが常にサクサク動くかと言えばそうでもない。


拙者マシンのスペック。決して遅くはないマシンなのだが…… Lightroom使用中のタスクマネージャ表示。メモリがけっこー消費されている感じ Lightroom終了すると……メモリ使用量が半分程度まで下がった。リソースの食い方がPhotoshopみたいなLightroomなのであった

 まずはやはり、使う予定のPCで快適に動くのか、もしくは快適だと感じられるのかをチェックしたほうがいいと思う。体験版もあるようですし。

 てなわけで、使い方によって生じる重さ(ちょっと工夫して同時に多量のサムネイルが出ないようにするとか、遅くなる系の機能を使う場合に注意するとかすれば、けっこー快適に使えるが)以外は、おおむねジョリーグッド感が高いと思えるLightroom。プロならずとも趣味のデジカメ画像管理に使っても非常に便利&効率が上がるソフトだと思うので、興味のある方は一度お試しあれ。



URL
  「Adobe Photoshop Lightroom 1.0日本語版」製品情報
  http://www.adobe.com/jp/products/photoshoplightroom/

2007/04/09 15:04

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