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PSPが電子地図になる「みんなの地図2」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。フォトエッセイのスタパデイズをAlt-R(http://www.alt-r.com/)にて連載中。


PSPが電子地図になる

PSPにて「みんなの地図2」を動かすの図。前バージョンはGPSレシーバーに対応していなかったが、最新版はGPSレシーバー対応。PSPをGPSナビゲーションシステムとして利用できるようになる
 今回は地図系のネタ。モノとしては、ソニーのプレイステーション・ポータブル専用GPSレシーバー絡みだ。

 もうすぐ(2007年4月26日に)ゼンリンから「みんなの地図2」というPSP用ソフトが出る。このソフトとPSPと専用GPSレシーバーを併用すると、PSPがGPSマップ・ナビとして利用できるようになる。

 PSP用の地図ソフトとしては、まず「みんなの地図」(2006年4月20日発売)があったが、これは単なる地図ビューワー。単なる、とは言え、ポータブルゲームマシンを実用的な電子地図閲覧マシンとして使えるようにするという意味では、おおっ!! てな新鮮味があった。

 これに続いて(!?)出てきたのが「MAPLUSポータブルナビ」。PSPをGPSマップビューワ、というかGPSナビゲーションシステムとして活用できるというものだ。ええっ!? GPSマップぅ? GPS方面な人々は、PSPがGPSナビゲーションシステムになる!! ということで興奮したとかしないとか。

 MAPLUSポータブルナビ(およびPSP用GPSレシーバー)に関しては、拙者も興味を持ちまくりであり、思わず購入した。なるほど!! PSPがポータブルGPSナビになる!! 斬新かも!! などと、違う観点からPSPに価値を感じたりして。

 このMAPLUSポータブルナビに負けじと(!?)、前述の「みんなの地図2」が登場。PSP用のGPSレシーバーとともに動作し、MAPLUSポータブルナビのように“ポータブルなGPSナビゲーションシステム”として利用できるようになる。が!! みんなの地図2は、普通一般のGPSナビとはかな〜り違うのであった。


PlaceEngineってスゴい!!

専用GPSレシーバー。「みんなの地図2」でも「MAPLUSポータブルナビ」でも同じGPSレシーバーが使える
 機会あって発売前に「みんなの地図2」を借りることができた俺なんですけど、使ってみて「うわっコレは凄い!!」と思わず思った。その衝撃は「みんなの地図2」そのものって感じではなく、そこで使われていたPlaceEngineという技術だ。

 いわゆるGPSマップは、GPS衛星からの電波を受信することにより、現在位置を取得する。前述の「MAPLUSポータブルナビ」の場合も、PSPに専用GPSレシーバーを装着することで、(屋外=GPS衛星からの電波を受信できる場所なら)自分の居る場所をかなり正確に把握できる。このあたりはGPSレシーバー対応の「みんなの地図2」も、一般的なカーナビやポータブルGPSナビも同様。

 だが「みんなの地図2」の場合、PlaceEngine技術を応用しているため、GPSレシーバーを装着しなくても、自分のいる位置がわかっちゃったりする。PlaceEngineに関する詳細はココにあるが、この技術をPSPと「みんなの地図2」で体験した俺は「凄い!! スゴ過ぎる!! 俺の体内にゼヒ!! Wi-FiアダプタとPlaceEngine技術を埋め込んで欲しぇーッ!!」と思ったりした。

 PlaceEngineは、無線LAN(Wi-Fi)アクセスポイントからの電波等を受信し、これをもとに現在位置を特定する技術だ。具体的には、Wi-Fiアクセスポイントからの電波の強さおよびアクセスポイントとなる機器のMACアドレスを得て、これをデータベース(PlaceEngineサーバー)と照合しつつ現在位置を推定する。原理的には、GPSとは別の、新しい現在位置取得技術ですな。

 さて、PlaceEngineを使う機器(クライアント)側は、Wi-Fi情報受信→PlaceEngineサーバへデータ送信→推測された現在位置情報を受信、というステップを踏む。ので、例えばWindows XP版等の場合、使うときにはネット接続環境が必須だった。が、ネット接続しなくてもPlaceEngineが使えちゃうってのが「みんなの地図2」(に搭載されている)PlaceEngineの実用的なトコロ。

 具体的には、「みんなの地図2」ではあらかじめPSP上のメモリースティック上にPlaceEngineデータベースを持っている、というだけではある。が!! GPSレシーバーが装着されていないのに、ネットワークに対して完全にスタンドアロンなのに、現在位置がわかってしまう。コレが衝撃的であり、一種のカルチャーショックでもある。

 ていうかマジで、サンプル版の「みんなの地図2」(および公開前バージョンのPlaceEngineデータベース)を使い、首都圏方面の数カ所で試してみたのだが、わかるんですよ現在位置が!! PSPでWi-Fiアクセスポイントからの電波を受信できさえすればいいんですよ!! ネット接続してなくても!! 場所によっては駅構内とかさらに地下鉄駅とか、もちろんクルマの中とかでもわかる!! PlaceEngineにより現在位置が特定されるたびに「うわっ出たよスゲぇよ!!」とか声が出ちゃった拙者であった。

 ……ただし、現状では、Wi-Fiの電波受けられればどこでも、というわけでない(後述)。


みんなで育てられるPlaceEngine

 サンプル版の「みんなの地図2」を持ち歩き、アソコはどうだココはどうなのか? と試し歩いた拙者。あくまでも現段階・サンプル段階での使用感を言うならば、徒歩ナビ向け地図ソフトとしては非常に使いやすいものの、PlaceEngineの実用性は「期待大」といったところ。


「みんなの地図2」による地図表示例。さすがに住宅地図表示は詳細。建物名や記号等も、徒歩地図向けとしてわかりやすい ナビゲーションも可能。メニュー表示や操作は全体的に平易で、徒歩〜短距離のナビゲーションとして容易に使える

数パターンのルート選択設定が可能。徒歩で利用するナビゲーションシステムとして現実味のあるルート検索アルゴリズムですな

 つーかですね、「Wi-Fiアクセスポイントがそーんなにいっぱいはナイんだろーなー」とか思う場所では、まず役立たない。のどかな里川が流れるような地域ではだいたい……というかほぼ完全にダメですな。また、あまり大きくない街の駅前とかでもイマイチ……というかPlaceEngineでの現在位置取得が不可能だったりした。

 が、これはあまり大きな問題でないように思う。ひとつは、専用GPSレシーバーを使えばGPSにより現在位置取得が可能であること。民家もまばらな地域とかならGPSナビゲーションシステムとしてPSPと「みんなの地図2」を使えばいいかナ、と。

 もうひとつは、PlaceEngine(のデータベース)は現在刻々と更新中・成長中であり、「みんなの地図2」発売後はユーザーの手によって新たなデータの追加が期待できる。つまり、恐らく現在より来月、来月より半年後、さらには一年後のほーが、PlaceEngine自体の情報量・精度が高まり、利用可能エリアも大きく広がっていると予想されるのだ。

 試験公開中PlaceEngineサービスを試用中の方は十分ご承知だと思うが、PlaceEngineの位置情報はユーザーの手によって追加・更新・修正等が可能だ。この点は「みんなの地図2」でも同様。Wi-Fiアクセスポイントはあるものの、まだそのアクセスポイントと位置に関する情報がデータベース側に存在しない場合、これをデータベースに対して登録することができる。


 「みんなの地図2」の場合は、PEログと呼ばれるファイルに位置とアクセスポイントのデータを登録し、このファイルをパソコン経由等でサーバへとアップロードすることで(サーバ上の)データベースが更新される。この操作はPetaMap経由で行なわれ、最新のPEログを同サイトからダウンロードしてPSPで利用することもできる。……が現在はまだ使用不能であり、「みんなの地図2」発売日の2007年4月26日以降に利用可能になるようだ。


「みんなの地図2」での現在位置測位。GPSレシーバーとPlaceEngineを同時に使ったり、個別に使ったり、細かな設定を行なえる PlaceEngineによる現在位置取得が不可能だった場合、現在位置とWi-Fi電波状態・MACアドレス等をPEログとして保存できる。その後、保存したログをサーバにアップロードすれば、その場所でPlaceEngineを使った現在位置取得が可能になる

 ちなみに、発売前の現時点で、どの程度のデータがPlaceEngineデータベースに登録されてんですか? とソニーの人に訊いたら、「全国政令指定都市の中心部や主要地下街は調査済みです。調査レベルは各地域で異なります」とのこと。この“調査”とは、ソニー関連の人々が現場に出向いてWi-Fiアクセスポイントと現在位置のデータを取得・データベースへ登録したってコトですな。人海戦術でデータベースを更新中のもよう。

 で、発売以降、我々ユーザーもPlaceEngineデータベースを育てていく(というか育てていける)ようになる。……「みんなの地図2」ユーザーが多いor活発なエリアでは、スゲく高精度なPlaceEngineデータを利用できる、てなケースもあるかも。

 ちなみに、先ほどから“Wi-Fiアクセスポイント”と書いているが、これは公衆無線LANサービスのアクセスポイントから個人宅の無線LANルータまでみんな対象。既に超多くの無線LANアクセスポイント機器が使われているわけで、そう考えると、やっぱり近未来にはスゴいコトになりそうな技術である。


PetaMapと「みんなの地図2」

 最近新たに始まったPetaMapという地図系サービスだが、これも「みんなの地図2」絡みで非常にオモシロそーな存在である。

 PetaMapはソーシャルマッピングサービス。基本的には地図閲覧・検索サービスだが、サイトへの参加ユーザーにより、情報の質や量や方向性が変わったりする。参加者がスポットとして特定の位置・関連情報等を登録し、これを他のユーザーが検索・閲覧可能。なので、地名や番地や名称からのみ地図を検索するのではなく、多様なキーワードからも地図を検索していける。


PetaMapサービスのトップページ。スポット登録するには会員登録が必要 PetaMapにスポットを登録したところ。スポットに対しては、名称や住所、駐車場の有無やクレジットカード利用の可否等々の他、写真を登録することもできる スポットは広く公開したり、非公開にしたりできる。フレンドの設定を使えば、仲間内だけでスポットを共有することもできる

 PetaMapでは、Webブラウザのお気に入りみたいな感覚で、特定の地点とキーワード等の関連情報を登録できる。ホレ、Webブラウザのお気に入りって、ユーザーによって方向がまるで違うじゃないスか。ラーメン好きはラーメン関連サイトばかり、オシャレな人ならファッション関連サイト、みたいに。で、そんな人がPetaMapを使うと、おいしいラーメン店の所在地およびコメント等々が登録される。オシャレさんならオススメの洋服屋さんとか。

 WebブラウザとPetaMapは全然違うモンではあるが、ユーザーが特定の興味や方向性をもって情報をメモっていく感覚は同様。で、PetaMapを多くの人が使うと、フツーの地図サービスでは得られにくい“知る人ぞ知る場所”を見つけやすくなる。地図をベースにした口コミのエリア情報サイト、てなイメージのPetaMapなのだ。

 で、このPetaMapと「みんなの地図2」が連携する。PetaMap上で見つけたスポット(場所+情報)を切り出してメモリースティック上に保存し、「みんなの地図2」でスポット情報を活用することができる。って、「みんなの地図2」発売前の現在ではまだ利用できないので、どんな感じで使えるのかは不明。さておき、要はPetaMap上の口コミ情報を「みんなの地図2」上で使えるわけで、「みんなの地図2」は前述のPlaceEngineおよびGPSレシーバーを使った徒歩ナビゲーションシステムなのである。

 PetaMapの機能は口コミ情報伝達だけではないが、例えば「実は、ここの店がイイ」とか「この場所にコレがあります」といった情報は、相当積極的にならないと得にくいし共有もしづらい。また、場合によってはある程度隠しておきたいこともある。こういった情報を無制限や制限アリもしくは個人的に管理・活用する方法として、PetaMapおよび「みんなの地図2」は非常に興味深いタッグなんじゃないか、と。

 例えば公共的により有意義に活用されるべき場所を、その場所の機能とともにPetaMapに登録。避難場所にトイレに駐車スペースに……いろいろとあるだろう。ともかく、こういった情報を登録した時点で、誰もが手軽に検索して知ることができる。また、それらスポット情報を「みんなの地図2」で利用すれば、PSPにその場所まで案内させることもできる。

 あるいは、スポットを仲間内だけで共有。PetaMapの場合、フレンドとして登録したユーザーのみにスポットを公開することができる。ので、例えば、もースゲくロケーションがイイし釣れるポイントだけど……仲良しにしか教えたくない、というスポットの共有も容易だ。もちろん、登録したスポットをユーザー個人だけで利用することもできる。


 現段階でPetaMapを使ってみた限りでは、地図の使い方が少々独自で、検索もあまり速くない。ユーザーがまだ少ないからか、登録されたスポット情報も潤沢というイメージではなく、微妙に偏っているケースもある。けどまあ、こういう情報検索サービスは現実味がありますな。「みんなの地図2」に持って行って即利用できる、ってのとは別に、目的ありきの場所探しにおいては効率が良さそうだし、商売っ気丸出しの方々だらけのリンク集とは情報の質が違う(けどそのうち業者だらけになったりして!?)。
 さておき、恐らく体験するだけでそのスゴさがわかるPlaceEngine(「みんなの地図2」)だが、Webとの連携も理解しやすくスムーズなカタチで出してきたように思う。何でもPSPは国内で400万台以上売れたそうで、あ、ゲーム機としては少なめですか? しかし、その台数全てに、斬新なナビゲーションシステムになる可能性がある。今後どのよーなコトになるか、非常に興味深いところだ。ワクワク。



URL
  PSP用ソフト「みんなの地図2」製品情報
  http://www.zenrin.co.jp/product/minchizu2.html
  PetaMap
  http://petamap.jp/

2007/04/16 14:41

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