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広角24mmのオールマイティなコンパクトデジカメ「Caplio GX100」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。フォトエッセイのスタパデイズをAlt-R(http://www.alt-r.com/)にて連載中。


24mm相当!! 希少でしょ!! 買うでしょ!!

35mm判換算で24〜72mm(F2.5〜4.4)の3倍ズームレンズを搭載したCaplio GX100。撮像素子の有効画素数は1001万。本体質量約220gの広角コンパクト機だ
 てなわけで予約購入したリコー Caplio GX100。コンパクトデジカメで“広角レンズ”と言えば35mm判換算で28mmが相場である。そんな中、普通一般の広角デジカメよりもさらに広い範囲を写せる24mm相当のレンズを搭載したCaplio GX100。広角撮影ファンとしてはその点だけで即手を出しちゃう感じですな。

 以前ならニコンのCOOLPIX8400という名機があった。24mm相当から撮れるデジカメで、画質もバッチリ。また、現在ではコダックのV570という機種もある。V570は23mm相当から撮れちゃったりするデュアルレンズデジカメだ。

 が、COOLPIX8400は既に生産終了だし、液晶ファインダーも今となっては小さいし、相当愛着がなければわざわざ手を出さない過去の機種という感じ。V570は手軽に買える機種ではあるが、どちらかと言えばお手軽簡単系の機種なので、ちょっと凝った撮影をするとなると機能不足が否めない。

 Caplio GX100の場合、リコーのコンパクトデジカメのハイエンド系譜ということもあり、お手軽簡単撮影〜凝ったフルマニュアル撮影までこなせる。また、最新型ということで、大型・高精細液晶を搭載していたり、一昔前よりずっとこなれた機能・使用感を持つ。そして24mm相当からのズームレンズ搭載ってコトで、こういう機種を待ち望んでいた人は少なくないと思われる。

 もちろん拙者も待ち望み派であり、前述のとおり即買い。約1カ月ほど使ったので、Caplio GX100の使用感等々をレポートしたい。なお、Caplio GX100に関する詳細はリコーの製品紹介ページをご参照願いたい。


GR DIGITALに似たオールマイティ広角機

 Caplio GX100(以下、GX100)は有効画素1001万画素のコンパクトデジカメで、35mm判換算で24〜72mmの光学3倍ズームレンズを搭載している。コンパクトデジカメ全体から見ると、広角撮影を思いっ切り重視した仕様であり、かつ、どちらかと言えば作画志向にこだわった機能・性能を持っているというイメージだ。

 そんなGX100に対する俺的結論を言えば、いくつかの不満は残るものの、常時持ち歩きつつ十分納得できる結果を出してくれるコンパクト機だと感じる。ひとつは、普通一般の“広角デジカメ”よりもさらにワイドに撮れること。それから、ユーザーのワガママが通じる撮影機能および操作性があること。あと、画質的もわりと気に入れたし、本体のデザイン・質感もちょいと好み。

 さておき、まず外観から見ていくが、デザイン・質感としてはGR DIGITAL(http://www.ricoh.co.jp/dc/gr/digital/)とのクリソツ感が高く、大人っぽくて良いですな。若人の方々にとっては「古風なデザイン」と映るかもしれないが、モノとして飽きがこなさそう。グリップ部は滑りにくく、ボタン類もまずまず扱いやすい位置にあるので、道具としても持ち物としても手に馴染みやすいという印象がある。


マットなブラックで統一されたボディ。斬新な見た目はなく、ややクラシカル&地味だが、その渋さを好むユーザーも多そうだ ボタン類はやや多めであるものの、配置・機能は実用的。数の多さから最初は迷いがちだが、すぐに慣れられる使用感だと感じる 液晶モニターとして2.5型透過型アモルファスシリコンTFT液晶を実装。画素数は約23万画素で精細な表示がなされる

 んですけど、GR DIGITALと比較しちゃうと、若干安っぽく見えるGX100。軍艦部等がしぼ加工か否か、モード切り替えダイヤルの刻印等々、細かいトコロなんスけど、GR DIGITALってやっぱり高級感がありますな。


形状(と操作感)はよく似ているGR DIGITALとGX100。しかし外見的なイメージはけっこー違いますな GR DIGITALの軍幹部等塗装はシボ加工。GX100はプレーンなマット塗装。これだけの違いで少々大きめの高級感の差が!? GR DIGITALのモードダイヤルの刻印は立体的で、GX100はプリント。GR DIGITALは細かい部分の質感・意匠までこだわったデジカメなんですな

 GX100も、いわばハイエンドな機種。どうせGR DIGITALに似てるんだから、質感からくる高級感まで似せて欲しかったなぁ、と。……あるいは、もし、わざと“GR DIGITALと差別化するためにGX100にチープ感を持たせた”のなら、一消費者として悲しいっつーかなんか。


想像以上の画質と楽しい広角撮影

 GX100を使い始め、すぐに気づいたのが画質。約3年前にリコーのCaplio GXについてレビューしたが、一時期のリコー製デジカメの画質、実は嫌いだったんスよ。なんかノイジー。ザラザラしてる。クリアさに欠ける。そんなイメージが、一時期、あった。

 が、GX100はその一時期の前の、リコー製デジカメの特徴のひとつでもあったクリアさを少々取り戻してきたのかナ、と感じた。ま、そりゃ感度高めちゃうと(ISO400以上とか)ノイズが見え隠れする。また、やや暗い状況下、被写体の暗部がザラつくという印象は残る。

 しかし、多くのケースでディテイルまでシャープに描写してくれるような感じ。同時にデフォルトの設定では発色に偏りがないというか味付けが最小限というか、至ってナチュラルな発色になる。なんと言うか、記憶色とはまた違う、現場感というか空気感というか、りあるな写真が得られると度々感じた次第。


なんてことない写真なのだが、ちょっと以前のリコー製デジカメだと、窓に見える細い鉄線がザラザラに描写されたりした。GX100ではノイズ感が少なくてクリアに見える 暗部には若干のノイズが見えはするが、違和感のあるものではない。シャキッとした写りは最近のリコーの傾向かも マクロモードで撮影。描写も発色もバランスの取れたナチュラルなもの。メーカーの味付け僅少、みたいな描写で好印象

 となってくると楽しい。何しろコイツは24mmからの広角レンズ!! 既に少々超広角の域!! しかもかなりクリア&シャープに写る!! これだ!! これで撮っていきたい!! みたいな。他社製品でナンだが、ニコンのCOOLPIX8400購入時に似たニヤニヤ状態に入った俺である。


24mm相当で撮影。35mm相当前後のデジカメだと、ここまで風景を幅広く写せない。28mm相当でも、これより一回り〜二回り狭い範囲しか写らない。24mm相当で撮っておくと現場でのスケール感が蘇る 十数センチくらいまで接近して撮影。ディテイルまでよく描写されているように感じる。背景のボケも自然で美しい 机上に置いた手でGX100を支えて撮影。24mm相当だと遠近感がかなり強調されておもしろいですな
【編集部より】
デジカメの解像度が数百万画素レベルとなり、HTMLページで撮影元画像を掲載するのが難しくなりました。そこで、元画像をご覧になりたい方のために、撮影例データをまとめてダウンロードする圧縮ファイル(ZIP圧縮、21.1MB)をご用意しました。こちらからダウンロードしてください。


 ちなみに、GX100には、オプションでワイドコンバージョンレンズDW-6を装着可能(要フード&アダプター HA-2)。DW-6装着時は19mm相当の広角撮影が可能だ。


ワイドコンバージョンレンズDW-6(左)と、フード&アダプターHA-2。GX100にワイコンを装着する場合は、必ずアダプター(HA-2)が要る GX100にワイコンを装着したところ。これで19mm相当の超広角撮影が可能になる フード&アダプターHA-2は単体でも機能する。GX100のフードとしても使えるし、43mm径の汎用フィルターを装着するためのアダプタにもなる

 てなわけで、広角デジカメとしては久々にガチで鉄板な1台を手に入れた気分。画質的にも十分満足できるレベルだったので、GX100はけっこー長く愛用しそうな予感だ。


やや煩雑だが慣れれば良好な操作系

 GX100は高機能なデジカメで、けっこーマニアックな撮影機能を多々持つ。その分、ボタン数や機能設定項目が多かったりする。そのあたりの俺的結論を言えば……最初は少々戸惑ったり、ボタン位置を探しちゃったりした。が、数日使って慣れてみると、何かと非常に使いやすいインターフェイスだと感じられた。

 例えば、GR DIGITAL等を始めとするリコーのハイエンド系デジカメではおなじみのADJ.ボタン。押下でき、左右にスライドもするダイヤル風のボタンだが、これを押すことで4つの機能をダイレクトに呼び出せる(マクロモード時は5つの機能)。ユーザーが設定変更を行ないがちな機能を登録しておけば、ショートカットキー的に使える便利ボタンですな。また、本体端のFnボタンにもひとつ、ダイレクトに呼び出せる機能を登録できる。


液晶モニター面のボタン類は合計11個。さらに軍幹部(上面)に5個のボタンがある。多機能なぶん、ボタン数も多めだ 特定の機能をサッと設定できるADJ.ボタン。ダイヤルに見えるが、押下可能なスライドスイッチだ ADJ.ボタンを押すと、最大で5つの機能設定アイコンが表示される。これを4方向ボタンで選び、設定を行なう。よく変更する機能を登録しておくとGX100をテンポ良く使っていける

 それから、各種機能設定をひとまとめにし、オリジナルの設定パターンとして登録できるマイセッティング機能。撮影モード、ホワイトバランス設定、連射やオートブラケット設定等々の設定群を一括し、モードダイヤル上のMY1もしくはMY2に登録できる。例えばRAWで撮影する場合はMY1、高感度で撮影する場合はMY2といったふうに登録しておくと、手早くお気に入りの設定に変更できる。


モードダイヤルにはMY1とMY2のモード(マイセッティング機能)がある。各機能設定をユーザー好みに組み合わせ、これをひとまとめに登録できる機能だ マニュアル撮影時はADJ.ボタンとシャッターボタン前方のダイヤルで絞り値・シャッター速度を調整する。人差し指と親指でスムーズに操作できる フラッシュはポップアップ式。すぐ横のスライドスイッチにより、手動でポップアップさせて使う

 他、マニュアル撮影時はシャッターボタン前方のダイヤルとADJ.ボタンで絞り値とシャッター速度を変更でき、手軽。マニュアル撮影の場合、適正露出値に対して設定露出値が±2EVの範囲にある場合は、液晶上の明るさが設定露出値に追従する。が、±2EVの範囲を超えると、それ以上は液晶表示が明るくも暗くもならない。十分実用的だが、どーせなら±2EVの範囲を超えた時も液晶表示の明るさが追従して欲しかった。

 全体的に、なんかこう、(これもやっぱりGR DIGITALと比べたりした結果ですけど)ボタン配置にムラがあるような気もした。ま、よく見ればコストダウンのためのボタン(フラッシュポップアップ)とか、GX100独自機能のためのボタンとかで、しょうがないとは思うのだが、もう少し整理して欲しいカモと思ったりして。

 でもまあ、ずいぶん多機能であることを考えれば、このボタン配置やユーザービリティ、非常にコナレていると思う。多少デジカメ慣れしていれば、すぐに使いこなせるように思う。また、リコーのGXシリーズやGR DIGITALに慣れていれば、説明書をほぼ読まずに使いまくれますな。


使えば使うほど疑問を感じる点

 レンズ画角と言い、画質と言い、こなれた操作感と言い、全体的にヒジョーに好きこのんで使い中のGX100。なのだが、いくつか、疑問氷解or問題解決とならない点が残っている。

 GX100本体はおおむねジョリーグッドであるが、ひとつ、どーもやっぱり気持ち悪いと思ってしまう挙動がある。それは、手ブレ補正機能をオンにしているとき、シャッター半押し前後で、画面表示がやや下にシフトすることだ。「これはこういうモノ」として慣れれば大した支障はないが、時には「イラッ」としたり。


シャッターボタン半押し前と半押し後の液晶モニター表示。わずかだが構図が下にシフトしてしまう。慣れれば問題ないが、慣れないうちはストレスがたまる挙動だ


 ま、半押ししてから構図を決めればいいんですけどね。液晶モニタ見て構図をキッチリ決めて半押し……した瞬間構図が下にズレるのかよ!! マジかよ!! と当初は本格的にイラッとしていた。

 細かいところで、どう考えてもヤなのがレンズキャップ。デジカメのレンズをレンズキャップで保護、という方向性、以前はそーんなに気にならなかった。し、デジタル一眼レフでもあまり気にならない。のだが、GX100だとレンズキャップを付け外しする度に「うぜぇ〜」と感じてしまう。撮影時の手間が1ステップ増えるし、バッグの中とかで外れたりするし、ヘンなヒモで本体に取り付けておかないといけないし、ウザく邪魔でかったりいレンズキャップである。


レンズ保護はキャップ式。キャップ式を使ってみると、自動開閉するレンズバリアタイプのデジカメがヤケに実に便利であることを再確認できる 付属の脱着式液晶ビューファインダーを装着したところ。内部に小さな液晶が内蔵されており、直射日光下でも問題なく表示を確認できる 角度を約90度の範囲で変えることもできる。が、接眼部の形状・大きさは、デジタル一眼レフのように実質的に“接眼”できるほどの奥行き・剛性はない。穴を覗き込む感じですな

 それから、1〜2度使ったきり全然触れていない脱着式液晶ビューファインダー。これは人によると思うのだが、拙者としては見づらさと可動範囲の狭さで、便利だと感じられない。ビューファインダー自体の表示画素数は20.1万画素と低くはなく、非常に明るい状況下で情報入りファインダーを使えるメリットは大きい。が、接眼部が小さく、その開口部も狭く、どうも見にくい。

 結果、拙者にとっては邪魔なので、ほとんど使用していない。……正直なところ、ああいったものは別売オプションとしてGX100の価格を下げて欲しいとか感じてしまった。

 てなわけで、シックリ来ない点もいくつか残るGX100なのだが、マニュアル志向の撮影機能群、レンズ画角、それから画質、トータルではやはりオンリーワンの性能を発揮してくれるコンパクト機である。また、細々した難点をわきまえた上で使えば、かなり痛快で楽しい機種とも言える。広角レンズファンなら、一度触れてみるといいのではなかろうか。



URL
  リコー「Caplio GX100」製品情報
  http://www.ricoh.co.jp/dc/caplio/gx100/

2007/05/21 15:21

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