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ちょいと凄いヨ!! スマートループ
「2007年版サイバーナビ AVIC-VH099G」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


2007年版サイバーナビ AVIC-VH099G

パイオニア サイバーナビ AVIC-VH099G。7型ワイド(インダッシュ)モニターを搭載する2DINタイプのカーナビゲーションシステムで、HDDオーディオヘッドユニットや地上デジタルチューナー(ワンセグ含む)としても使えるオールインワンナビだ。実勢価格には幅があるが、26万円前後といったところ。ほとんどのケースで、本体価格以外に取付工賃が必要となる
 スタパブログエントリしたとおり、パイオニアのカーナビことサイバーナビの2007年モデルを使っている。具体的な機種はAVIC-VH099G。今回はコレについて、使用感等々をレポートしてみたい。

 サイバーナビAVIC-VH099G(以下、VH099G)は、7型ワイドモニター内蔵・2DINタイプの高機能カーナビだ。HDDタイプのカーナビとして使える他、AVヘッドユニットとしても機能する──DVDビデオや音楽CDの再生、内部HDDへ録音or転送した音楽を再生するカーオーディオとして使える他、地デジ(12セグとワンセグ)の視聴まで可能だ。


まずは(当然ですけど)カーナビゲーションシステムとして使える。カーナビのトップシェアを持つパイオニアのハイエンドナビだけあって、文句の付け所ほとんどナシの性能っス VH099Gの内蔵HDDに音楽CD等をリッピング(音楽CDを挿せば自動で行なえる)すれば、HDDオーディオとしても機能する。もちろん、VH099G内にはアンプ等のオーディオヘッドユニットとしての機能が全て搭載されている 地デジ(ワンセグも12セグも)視聴可能。GPSにより受信エリアを自動判別するため、事前の設定要らずでいきなり放送を観られる

 ソニーのnav-uのような超シンプル型カーナビの対極にある、多機能でオールインワンの高級ナビですな。1台でナビも音楽もテレビ系も全部、高いレベルで済ませたいという人向けのVH099Gである。


ほぼ完璧な自車位置精度と秀逸な誘導

 さて、まずはカーナビとしての実力ですな。

 VH099Gを使い始めるまでは、2004年モデルのサイバーナビことAVIC-ZH900MDを使ってきた。カーナビとしてはこのAVIC-ZH900MDで十二分に満足できた。自車位置精度は抜群だし、ルート探索やリルートも高速で、進むべき道への誘導表示・音声も快適だった。が、VH099Gはソレよりさらに快適に使える。

 ひとつは表示部。7型ワイドモニターはワイドVGA表示で、解像度は800×480ドットとなる。拙者が使っていたAVIC-ZH900MDの4倍近いドット数を持っている。またこの解像度に合わせたアイコンや文字が使われているので、つまり、非常に精細&快適な表示なんですな。


旧型ナビとなったAVIC-ZH900MDの表示例。実際の表示とは部分的に異なるが、だいたいこんな感じ。十分実用に耐えるが、文字等はちょっと粗め!? というイメージだ VH099Gの表示例。高解像度になり、見やすくなった。モニター解像度に合わせ、アイコン等も新たにデザインされている。文字サイズにメリハリがあり、アンチエイリアシングも使われているようで、視認性がグッと高くなっている グラフィカルな表示もこのとおり

 単に表示が精細になった、というだけではなく、ルート案内時等の誘導表示もより的確・緻密になっている。これは2006年モデルからの機能らしいが、交差点までの距離、交差点等でのリアルなイラスト表示、進むべきレーンといった情報が、まず見やすい。加えて、実用性が高い──例えば交差点までの距離を示すインジケーターにより、「あとこのくらい進んだら曲がる感じだな」と直感的にその距離を把握しやすい。


ルート案内時の誘導表示例。画面右側にある緑色のインジケーターが、分岐点までの距離を示す。画面上部にはメートル数も表示される 高速道路の入り口等では、非常にリアルなイラスト表示がなされる。もちろん実物とほぼ同じに描かれているので、特に都市部での走行には大助かり どのレーンを進めば良いのかも的確に表示される(画面中央上部)。レーン数の多い道路を案内させる場合には特に実用的であり、安心感も高い

 ルート案内のタイミングや内容も適切で、例えば音声案内が速すぎたり遅すぎたりすることはほんとない。音声を聞いて、改めて地図表示を見て、ドライバーが解釈する、というような“ナビ側の鈍さをユーザーがフォローする必要”が非常に少ないところが、使いやすさに直結していると思う。

 ちなみに、音声案内は落ち着いた女性の声。前述のAVIC-ZH900MDでは若い女性の声というイメージだったが、VH099Gでは音声・効果音とも航空機をイメージさせるものとなっている(最近のカーナビはそういう傾向が強いみたいですな)。

 肝心の自車位置精度は、相変わらず抜群。唯一、立体駐車場等にあるターンテーブルの上に乗って回転させられた場合、自車の向きが正しく表示されるまで(走行してから)十数秒〜数十秒程度かかるものの、他のケースでは自車位置を誤認識することはほとんどないようだ。螺旋状の通路を上がり下がりするような自走式の立体駐車場(例えば羽田空港とか)でも自車位置を全然見失わないのは、サスガですな。


ちょいと凄いヨ!! スマートループ

 VH099Gを始めとする2007年モデルのサイバーナビは、スマートループと呼ばれる“パイオニア独自のプローブカーシステム”に対応している。詳細はパイオニアのWebサイトを見て欲しいが、これ、非常にヒキの強い機能・サービスなのだ。

 結論から言うと、スマートループ対応のサイバーナビを載せたクルマは、いわゆるプローブカーとして機能する。スマートループの場合、例えばVICSビーコンが設置されていない道の渋滞予測情報を利用できるようになる。また、スマートループは過去の情報を蓄積・解析する蓄積型プローブなので、現時点でプローブカーが走っていない道路に関しても、これまで蓄積してきたデータを使っての高精度な渋滞予測を行なえる。


スマートループ(蓄積型プローブ)の概念図。スマートループ対応サイバーナビ搭載車が走り、道路の混雑情報を収集。これをパイオニアのサーバーに送信。サーバーは、新たに送られた情報を過去の情報を合わせて解析し、最新の渋滞予測情報を生成。これを各車に送信。各車はVICS情報に加え、スマートループ独自の渋滞予測を活用できるようになるのだ

 ニャニャニャ!! VICSビーコン無しな道路の渋滞情報をゲット可能とな!! コレぞカーナビ野郎が求めていた機能でありサービス!! てなわけでこの機能をビシバシ使っている拙者。

 ちなみに、スマートループを利用する場合、ユーザーが走行データをパイオニアに提供する必要がある。使用許諾に同意するわけですな。許諾しない=データ提供を行なわないと、スマートループによるデータ受信も行なえない。ギブアンドテイクな感じで利用するサービスってわけだ。また、スマートループを最大限に利用する場合、VH099G等に付属するリビングキット経由でナビをネットに接続したり、あるいはナビに携帯電話を接続してのデータ通信を行なうことになる。


サイバーナビに付属するリビングキット。テレビに接続したリビングキットに、ブレインユニットを挿入すると、家の中でサイバーナビの多くの機能を利用できるようになる。スマートループ使用時は、ブレインユニットをブロードバンド接続するために、やはりリビングキットを使う こちらがブレインユニット。サイバーナビの頭脳部分──主要な回路およびHDDが内蔵されている。クルマに装着したナビ本体から取り出し、リビングキットに挿すことで、サイバーナビの多くの機能を使えるようになる。また、PCとのUSB接続も行なえるようになる 走行中に最新のスマートループ関連データを得るには、サイバーナビと携帯電話の接続が必須。各種携帯電話用のケーブルが別売されており、非常に多くの端末に対応している

 で、このスマートループ、使った感触はどうかと言えば……まずはVICSビーコン未設置or未稼働道路でも、渋滞予測情報が得られたりして、ちょいと感動的。具体的な情報表示は、下の写真のようになされる。実線がVICS情報による渋滞情報で、点線がスマートループによる渋滞予測情報だ。


矢印付きの赤い線が渋滞で、オレンジの線が混雑。実線がVICS情報で、点線がスマートループによる情報となる。VICSビーコンのない道路の渋滞予測情報が得られるのだ 拙者のVH099Gでスマートループを使ったところ。1カ月以上前に撮った写真なので、まだスマートループからの情報は少ないが、現在では情報(点線矢印)がもっと多く得られる。特に郊外でのスマートループ情報が急速に増えつつあるような印象がある

 VH099G使用開始当初、あーんまりスマートループからの情報が便利だとは感じなかった。VICS情報以外の渋滞予測情報も得られている俺!! みたいな優越感があった程度。なのだが、この夏あたりから、なーんか急に情報量が増えている感アリのスマートループ。例えば首都圏から外れた郊外のプチ都市部みたいなトコロで使ってみると、画面上にはかなり多量の点線が。つまりスマートループによる渋滞予測情報が多々見られるようになった。

 都心部等のVICSビーコンが多いエリアでも、この点線がよく見られるようになったと思う。例えば高架下の脇道に赤い点線、住宅地の細い道路に赤やオレンジの点線、てな感じで、サーバー側のデータも充実しつつあるような印象。

 また、スマートループを使い続けていると、なーんかVH099Gちゃんが少しずつ賢くなっていくような気がする。「前はいつもこの道を選んだけど、最近は全然知らない道を案内するケースが増えた? 渋滞にハマる回数も減ったような……」てな印象がある。

 スマートループ対応のサイバーナビがルート探索をする場合、基本的にはHDD内の渋滞予測情報等を加味した探索がなされる。エリアや日時に応じた独自のルート探索アルゴリズムが、スタンドアロンで働く感じですな。これにVICSユニットが加わると、VICS情報を加味したルート探索が行なわれる。例えば渋滞を避けた効率の良いルートを見つけるわけですな。

 さらに携帯電話を接続するとオンデマンドVICS情報やスマートループによる渋滞予測情報を受信でき、これら情報もルート探索に利用される。この時点で一般的なナビと差が出るようだ。

 実際、同じ場所に行くときでも、日によってはいつもと全然違うルートを案内するVH099G。出発地と目的地の距離なんかにもよるとは思うが、AVIC-ZH900MDを使っていた頃にはまったく案内されなかった道へと導くケースが多めである。「こんな道を通って大丈夫なのかよ」と心配しつつも興味津々で走る俺だが、不思議と、ナビを恨みたくなるような渋滞にハマるというケースがない。わりあい順調に、目的地に辿り着ける感じ。なので、やはり、スマートループ等による渋滞回避効果があるんだろうなぁと感じている次第だ。


他にも見どころたくさんのサイバーナビ

 VH099Gには他にもたくさんの機能がありまくる。

 例えば地デジ受信。12セグとワンセグを視聴可能だが、通常は12セグを見て、12セグ受信困難エリアに入ったら自動的にワンセグ受信が行なわれるのが快適ですな。切り替えは一瞬。ほとんどシームレスといって良いくらいの切り替えなので、ストレスもない。また、使っていると、VH099Gってヤケに受信感度が高いようなフィーリング。地デジも絶対観たい!! てなスタンスでナビを選ぶ向きには合うかも。

 それと、拙者的にはVH099Gの音っていうかHDDタイプでありオーディオヘッドユニット&HDD搭載音楽プレイヤーとして動作するサイバーナビの音、やっぱりイイと感じる。オートタイムアライメント&オートイコライザーという機能を使うと、車内の素材や形状に合わせ、最適な音質へと調整してくれるが、コレ使うとホントにハッキリと音質向上を感じる。

 個人的に感激したのは、新しいバックカメラのND-BC20(オプション品)。コレ、行進時にクルマの後ろを見られるカメラなんですけど、映像処理対応。非常に実用的。なぜなら、クルマ後部のど真ん中や適切な高さでない位置に取り付けても、映像処理により、後方を正確に確認できるようになるからだ。


映像処理対応バックカメラユニット ND-BC20。カメラ部と室内用のコントローラー部からなる。コントローラーで表示の切り替えや画像処理の微調整を行なえる ND-BC20による表示例。カメラが車体後方中央に取り付けられていない場合でも、このように真後ろの映像に補正できる。補助線表示もあり、バックでの車庫入れが超ラク!! 表示は、当然、リアルタイムの動画映像だ 真上から見下ろしたような表示にもできる。後方を斜め上から見た表示と、真上から見下ろした表示は、コントローラーで切り替えられる。また、それぞれの表示を同時表示(片方をPinP表示)することもできる

 このカメラ、高価いんですけど、実用性がスゲぇっスよ。俺的には理想に近いバックカメラユニット。画像処理をしているので部分的にザラつきのある映像とはなるが、非常に便利に使える。

 てな感じで、書ききれないほどの要素があり、その要素の多くに光るところを持つ最新サイバーナビ。使い始めてから2カ月くらい経つが、今もなお、新たな良さを発見しつつ喜び中である。

 ただ、多少残念に思う点もいくつか。

 まず、これは、このテの高機能ナビゆえしょうがないコトだと思うが、細かな機能を使おうとすると、それなりに操作が煩雑になる。目的地検索やルート探索あたりの操作感はスムーズだが、地図表示を細かくカスタマイズしようとなると、画面に何度もタッチor度重なるリモコン操作が必要になったり。さらに細かなサイバーナビの独自機能を活用しようとすれば、もっとメニュー操作に時間がかかることになる。

 多機能なゆえ、メニュー項目も多いし、メニュー階層もやや深め、てな感じ。なので、ぶっちゃけた話、カーナビ初心者とか「機械なんて大嫌い!!」てな人には、全然オススメできないサイバーナビですな。そういう人は楽ナビを、ってコトなんでしょう。

 非常に細かいコトだが、前述の2004年モデルのサイバーナビことAVIC-ZH900MDと比べると、ルート探索時間がちょっと長め!? と感じる。結論から言えば、たいていのルートを、まあ10秒以内、速いと5秒くらいで探索し終えるので、実用上支障ナシの探索速度だ。が、AVIC-ZH900MDとかってどんなルートでも1秒以内に探索したので、相対的&体感的に「VH099Gってちょっと遅め!?」と思ってしまう。

 あと、無理難題を承知で言えば、地図データの更新を頻繁に行なって欲しいというコト。パイオニアのナビの場合、1年ごとにアップデートが行なわれるようだが、コレ、3カ月に1度とかにはできないもんでしょうか? 道って案外細々と作ってるし、新たな接続ができている。ルート探索に秀でたナビなのに、中にある道のデータが古いんじゃぁモッタイナイっつーか、ユーザーとしてストレスを感じがちである。

 それから、マニアモードへの入り方をぜひ教えて欲しいって言うか2007年モデルのサイバーナビにはマニアモードあるんですか? とかいうのは半分冗談だが、すなわち半分本気だが、ともかく、使えるし遊べるし、たぶん何年間かは楽しめるナビだと思うので、興味のある方はぜひ一度実機に触れてみて欲しい。



URL
  2007年版サイバーナビ「AVIC-VH099G」製品情報
  http://pioneer.jp/carrozzeria/cybernavi/lineup/vh099g.html
  carrozzeria公式サイト(パイオニア)
  http://pioneer.jp/carrozzeria/

2007/09/03 14:51

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