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カンタン便利で小さくマニアック!! 「カシオ EL-5000W」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


んがッ!! ソレか!! やっぱソレか!!

ブラザーのハイエンドなPC接続ラベルプリンタ、P-touch 9300PC。比較的に高価だが、ラミネートタイプのTZテープを使える点、WindowsでもMac0Sでも使える点、USB接続もシリアル接続にも対応しているなど、利点は多い
 毎日一度はアクセスするウェブサイトと言えばインプレス社のケータイWatchであって比較的手前味噌なフィーリングの俺だが、相も変わらずアノヒトらしいなぁとか思うのが広野忠敏氏の『おとなのおもちゃ』だ。ソレを持ってきますかソレを!! というマニア心くすぐり系の品々を紹介しまくりなので、マニア心くすぐられたい系の拙者としては読まずにはいられないのであった。

 で、その広野氏さんが数回前にやったネタで、ブラザーのラベルプリンタことP-touch 9300PCというのがあった。詳細は、広野さんのおとなのおもちゃ『史上最強のラベル作成環境 P-touch 9300PC』の回をご覧いただきたいが、これがですねぇ、やはり拙者のマニア心をくすぐりまくった。ラベル大好き野郎の俺としても、前からけっこー欲しいなぁとか思っていたP-touch 9300PC。だが、ちょーっとお値段が高く、また、消耗品であるテープもその辺ではあーんまり売られてない。なので買わなかった……いや!! この“お値段高め”や“テープが比較的にマイナー”という点が、買わないで済んでいた理由だった!! ギリギリの線で抑えていたのだ、P-touch 9300PCを買うのを!!

 でも広野さんの記事読んだらその評価も高くハードウェア内容もグレイトであり、ギリギリ我慢モードの俺の絶妙な中庸的バランスがポンと後押しされた感じで、記事読んだ後すぐ通販で買っちゃいましたァ!! イヤーンまたラベルプリンタ買ってるぅ>俺。

 その後、ラベルを作ったりラベルを自作したりラベルを印刷したりラベルを貼ったりラベルを眺めたりラベルの匂いを嗅いだりし、P-touch 9300PCによるラベル制作を堪能している俺であった。


P-touch 9300PC

マシン環境に合わせてふたつのポートを使い分けられる。ちなみに、スタンドアロンでのラベル印刷は不可能だ
 使い続けて数十日、P-touch 9300PCに対する俺の印象は、広野さんのそれと近いものになった。これ最強かも!! すげえ便利かも!! ていうか最強だし便利!! みたいな。

 特にイイのは、PCとUSB接続できる点、ラベルとしての耐久性抜群のラミネートラベルが使える点、ラベル印刷ソフトのP-touch Editorが使いやすい点、それからパソコン側からはプリンタのひとつとして見えているので各種アプリから印刷できる点、あたり。

 一昔前のラベルプリンタとは環境自体が変わったと感じた。数年前だと、ラベルプリンタ(ていうかスタンドアロンのラベルライタ)をPCに接続して使うのはけっこー面倒で、専用のリンクソフトを使い、PCとラベルプリンタを同時に操作するような煩雑さがあった。

 だが、今時のラベルプリンタは、テープ入れて電源入れときゃ、いつでもPCからダイレクトにラベルを作れるので、感覚的にはフツーのプリンタと同様で手間がない。ラベル印刷ソフトも高度化し、また、使い勝手がすげー向上していたりするので、ラベル作りのプロセス自体もラク。ラベルが必要と思ったら即、手間も時間もかけずに、ビシバシドシドシとラベルを自作できるのだ。

 てなわけで、P-touch 9300PC世代あたりになると、パソコンユーザー様におかれましてはもうスタンドアロンのラベルプリンタには戻れませんなという感じ。

 広野さんのお陰で(広野さんのせいとも言う)、久々にラベル印刷熱再燃の俺。やっぱラベルはいいねぇこれからはラベルでしょラベル印刷を否定する人を法的に取り締まるべきでしょ!! とか思いがちになったと同時に、他にもなんかいーのナイのかしらと思い、買う気を伴って別のラベルプリンタを物色。

 でも、PCと気持ちよく接続して使えるラベルプリンタって、そーんなにはナイのだ。ラベルプリンタと言えば、おなじみカシオ、カシオと並んでメジャーなキングジム、実は気合入ってるブラザー、くらしかメーカーがない。だが、PCと気持ちよく接続可能な製品は数えるほど。

 あ、俺の言うところの“PCと気持ちよく接続可能”というのは、ズバリUSB接続。据え置き型プリンタならパラレル接続とかでも許せるが、使うときだけ引っ張り出してプリッとラベル作り終えたらしまっちゃいたいラベルプリンタにおいては、余裕でホットプラグをブッこけるUSB接続がいい。また、今更、RS-232Cとかセントロニクスとかで繋がる機材を増やしたくないってのも大きい。


 そんな観点で見ると、PCと気持ちよく繋がるラベルプリンタを出してるのは、ブラザーとカシオだけだったりする。キングジムのもあるでしょきっと、とか思ったが、テプラの商品情報ページには見あたらない。PC接続キットが用意されているものの、俺にとっては旧世代のPC接続キットという感じ。とは言え、キングジムには怒濤の迫力を備えたラベルプリンタことJCR770なんてのもあるので、PCと気持ちよく接続とかいうことは度外視して買ってみたい気もする。

 さておき、じゃあブラザーとカシオの(PC接続を前提とした)ラベルプリンタのうち、次はどれを買えばいいのか? って既に買い増し方向決定の俺がアレコレと吟味したところ、ブラザーの方はもう選択肢がナイのだ。

 ブラザーのPC接続タイプラベルプリンタは、現行品として3機種あるが、そのうちP-touch 9300PCは最高機種。ハイエンドだし使い勝手もグレイトだと感じられた満足のいける機種を既に持ってる俺としては、他の機種におもしろみを感じない。

 じゃあカシオ!? カシオなのか? カシオだろ>俺。カシオしか残されていないんだよ>俺!! ということでP-touch 9300PC購入直後、カシオのPC接続タイプラベルプリンタを常時チェックしていた拙者であった。


P-touch 9300PCには、専用の電動カッターが付属する。ラベルの四隅を丸く切り落とすためのカッターだ。ラベルの四隅が四角いままだと、貼ったラベルが剥がれやすくなるが、このカッターを使えば剥がれにくくなる カッターはラベルを挿し、ボタンを押せば自動的に動作する。当然、ラベルの四隅をハサミでカットするよりずっと楽だ

EZ-USBシリーズ、確かにEasyだが……

EL-5000Wは、Windows98/98SE/Me/2000専用のラベルプリンタ。スタンドアロンでは動作しない。プラスチックタイプのテープ(ネームランド用テープカートリッジ)と付箋タイプの紙テープ(EZ-USBシリーズ用のロール紙)を同時に使用できるダブルプリンタを内蔵している
 この連載でも以前に紹介したが、カシオでありラベルプリンタと言えば、今はEZ-USBシリーズだ。ネームランド系の製品でもPCと接続可能なものがあるようだが、売る気があるんだかないんだかわかんないっていうか、安くラベル作れるんだからコレでいいでしょって感じで売られているものが多く、PC派のラベル印刷マニアとしては認められない製品ばかりが店頭に並んでいたりする。だいたいパソコンがこれだけ普及しているというのにUSB接続不可能な印刷装置出すということ自体なんて話をすると偏ったマニアの難癖大披露になってしまうので、よしましょう。

 パソコンでラベル、となれば、USB接続を前提として作られているEZ-USBシリーズだヨ!! というわけだが、マニア的視点から見ると、どーも中途半端感が漂うラインナップになっていた。EZ-USBシリーズ紹介ページで見られる機種は、どれも、マニアな方向の人に不完全燃焼を起こさせる製品だと言えよう。

 ラベルプリンタに限って言えば、ネームランド用のテープカートリッジが使えるKL-E11は、コンパクトで手軽で便利ではあるが、専用の印刷ソフトFA-B10が貧弱。具体的には、1枚のラベル上に複数のフォントを混在させたり、あるいはグラフィックを印刷することができない。フツーに使うには十分便利だが、マニア的に使うには不十分だし弱い。

 オドロキのギミックを持つマウスプリンタや丸くて可愛いスマートエッグは、新機軸の付箋感覚ラベルを使えるあたりが魅力的。専用のロール紙をラベルとして印刷でき、パソコン上の文字列を手軽に糊付き付箋ラベルとして利用できる。しかし、印刷できるのは文字だけ(同時使用可能なフォントは1種類のみ)ってあたり、かなり残念。

 まあ、名前がEZ-USBだし、目的をうまく絞れば非常に手軽でクイックで便利なのだが、今回俺が目指したのは“P-touch 9300PCみたいく使って「くわッ!!」と思えるスゴげなPC用ラベルプリンタbyカシオ”ということ。なーんだカシオには最強に凄まったPC用ラベルプリンタないじゃんダメじゃんブラザーの一人勝ちじゃん!! 今後はPC用ラベルプリンタの覇者はブラザーに決定……と思う前に、やっぱり出してきましたよカシオさん!! 今回のラベルプリンタはキてますよ!! 内容的にはブラザーのアレを追い抜……!? という感じの新型ラベルプリンタが、カシオのEL-5000Wである。


マニアも喜ぶEZ-USBシリーズ新機種

向かって本体左側。こちら側にネームランド用テープカートリッジが入る。反対側にはロール紙が入る
 EL-5000Wの詳細についてはそのニュースリリースをご一読いただきたいのだが、さて、この製品もやはりEZ-USBシリーズなのだ。マニアックな視点に立った結論から言えば、EL-5000Wは、これは確実にP-touch 9300PCと激突する製品だと思う。また、その勝負をかなり有利に展開させまくりの新兵器だと思う。と同時に、一連のEZ-USBシリーズが持つ残念感???マニアから言わせれば中途半端だということが「ほとんどない!!」よーな気がする。

 EZ-USBシリーズラベルプリンタの魅力と言えば、ネームランド用に用意された豊富なラベルカートリッジが使える機種があることと、何かと便利な付箋紙ラベルを作れる機種があること。それから両機種ともUSB接続で簡単にセットアップでき、専用印刷ソフトもイージーに使いこなせること。

 逆に、イマイチな点は、EZ-USBシリーズラベルプリンタのテープ類を全部堪能しようと思ったら、プラスチックラベルか付箋紙ラベルかテープの種類によって最低限2機種持つ必要があること。加えて、2機種持ったとしても、マニアックなラベル印刷ができねーということ。

 しかし、新しく出たEL-5000Wは、EZ-USBシリーズラベルプリンタの魅力を包括し、しかも、イマイチな点を克服した。

 具体的には、EL-5000Wだけでプラスチックラベル(ネームランド用テープカートリッジ)も付箋紙ラベル(専用ロール紙)を、同時に使える。ふたつの種類のラベルを同時に本体にセットでき、目的に応じて印刷するテープを選べちまうのだ。

 それから、従来のEZ-USBシリーズラベルプリンタと同様、クイック・お手軽に印刷できるソフト(FA-B20)と、マニアックに凝ってラベルを作れるソフト(FA-1100)を使い分けられるようになった。EZ-USBシリーズの特徴的利便である“カンタンさ”を持ちつつ、P-touch 9300PCにあるような“マニアックさ”を備えたというわけだ。

 ともあれ、さっそく購入・使用してみたら!! これが!! うわっヤバいよマズいよすげー便利だよP-touch 9300PCの使用頻度激減だよどーする>俺。どーもしません>俺。P-touch 9300PCヤフオクで売ったりしないの>俺。売りません>俺。なんで>俺。P-touch 9300PCはラミネートラベル方面の魅力です>俺。

 ていうか、EL-5000Wは、マニアとして遊べるラベルプリンターとして、P-touch 9300PCと同等いやそれ以上に、すげー楽しい製品なのであった。


簡単ラベル印刷ソフトFA-B20のウィンドウを開いた状態。FA-B20を起動中は、マウスの右クリックメニューから簡単にラベルを印刷することができる。ウェブブラウザ上の文字列を、マウス数クリックでラベル化することもできる 精密なレイアウトのラベルを作るのに便利なのが、本格ラベル印刷ソフトFA-1100だ。文字、画像、図形などを自由にレイアウトした凝ったラベルを作れる。筆者っていうか拙者の個人的な感想だが、P-touch 9300PCに付属するラベル作成ソフトのP-touch Editorよりも、若干操作性が悪いような気がする

カンタン便利で小さくマニアック!!

左がEL-5000W、右がP-touch 9300PC。写真ではそーんなに大きさが変わらないようにも見えるが、両機を目の前にして「サイズはあんまり変わらないネ」という人は眼科へ直行だ。P-touch 9300PCの方はEL-5000Wの倍くらいの幅があり、かさばり感が強い
 さて、EL-5000Wの良さは、前述のように、まず2種類のラベルを同時に利用できる点。ネームランド用テープカートリッジと、EZ-USBシリーズと同時に新しく出てきた付箋紙タイプの専用ロール紙だ。恒久的に使うラベルを作るときにテープカートリッジを、一時的に貼っときゃ済むラベルならロール紙をというふうに使い分けられる。ビデオテープやMDなんかのラベルを作るにはテープカートリッジ、住所録データから電話番号や住所なんかをメモ的に印刷して手帳かなんかに貼って役立てるにはロール紙を、みたいな使い分けですな。

 これらテープの使い分けを1台のラベルプリンタでヤレちゃうというあたりが非常に実用的なのだが、専用ラベル印刷ソフトの使用感がなかなかのモン。EL-5000Wには、凝ったラベル印刷用としてFA-1100、スコッとクイックなラベル印刷用としてFA-B20が同梱されている。FA-1100を使うと、複数のフォントを混在させたりグラフィックを入れた複雑なレイアウトのラベルを作れる。FA-B20では同時に1種類のフォントしか使えずグラフィックも印刷できないかわりに、ディスプレイ上の文字をドラッグ&右クリック(コンテキストメニュー)する程度で印刷できるという手っ取り早さがある。

 初めてニュースリリースを見る限りでは、FA-1100はテープカートリッジ用のソフト、FA-B20がロール紙用のソフト、だと思いがちだが、これも少々違う。複雑なレイアウトのラベルを作れるFA-1100ではテープカートリッジからの印刷しかできないが、FA-B20はテープカートリッジとロール紙の両方から印刷できる。ちょーっと細かいコトではあるが、FA-B20を使う場面が意外に多く、FA-1100を使う場合は気合い入れたラベルを作る時ばかり、という多くの人の実際の使用スタイルを考えると、これはヒジョーにナイスな環境だと思えてくる。


 あっラベル貼っとこう!! という“とりあえず的ラベル利用”では、FA-B20を使うのがラクでいい。混ざっちゃうとわかんなくなるメディア整理目的のラベルから、パソコン上の文字列をメモ代わりに出力する目的まで、即座にラベルを作れるFA-B20はすげー実用的。で、ラベルを貼る対象に応じて、出力するテープを選べるので、さらに実用的。非常に手早く適切な素材のラベルを使える環境は、他のラベルプリンタにない快適さだ。

 よっしゃすげぇカッコいいラベル作るゼ!! となると、ほとんどの場合で出力する素材は決まっている。プラスチックでできたテープカートリッジのテープだ。わざわざ気合入れて作ったラベルを一時的使用目的の紙テープ(ロール紙)に出すのは、よほど特殊な状況か構築した物事を自らブッ壊すのが大好きという刹那的な人だ。ともあれ、凝って印刷するためのソフトFA-1100で作ったラベルはテープカートリッジだけというのも頷ける。まあ、ロール紙用のヘッドとテープカートリッジ用のヘッドではdpi値が違うからってことでこーなった気もするが、でも、違和感なく2種類のソフトと2種類のラベルを使い分けられるので快適なことは確かだ。

 それから、EL-5000Wはコンパクト感が高い点もイイ。例えばブラザーのP-touch 9300PCと比べると一目瞭然、EL-5000Wの方がずいぶんコンパクトに感じる。上面がほぼ平らである点も(上に小物乗せられるとか収納時にスッキリ収まるとかってことで)ナイス。印刷速度も(超ッ速ってわけじゃないが)十分速く(ていうか遅くなく)て満足できる。


少々の残念感も

拙者っていうよりもむしろ筆者が最強に気に入っているブラザーのTZテープ。表面がコーディングされていて耐久性がある。が、微妙に厚いのが難点と言えば難点。カシオのネームランド用テープは薄くてナイスだが、耐久性がイマイチっぽい印象がある(でも実用上で耐久性イマイチって感じはそうそうしない)
 EL-5000Wに対する残念感はボディカラーとACアダプタとくらいだ。他は全部イイ!! 悪いところナシ……と言うには1ヶ月という使用時間はまだ短いかもしれないが、重箱つついて揚げ足取る以前に、非常に便利かつ楽しく利用できまくりの製品なのである。

 ちなみに、ACアダプタは、まあコレでもイイじゃんと言えばイイ。でもさらに小型もしくは本体にACアダプタ部分内蔵されてたりすればもっとイイと思うし、USBのバスパワーで動けば(ムリかな~)最強にイイと言えよう。また、本体の色を他のEZ-USBシリーズ同様に何色か揃えて欲しかったというのも欲張りな希望として書いておきたい。

 それから、製品自体への不満ではないが、テープの質もチョイ残念。ていうか、もうちょっとテープ自体にも力入れてくださいよぉとか思ったりする。

 カシオのネームランド用テープカートリッジ、ブラザーのTZテープ、キングジムのPROテープカートリッジなどを比べると、んーどうなんでしょう、個人的な好みや使用目的によるが、個人的にはTZテープのラミネートってあたりが好き。強靱で使いやすい。PROテープカートリッジもミョーなのとかけっこうあって愉快だ。ネームランド用のは、バリエーションは豊富だが、ちょーっとおもしろみに欠けるような気も。また、薄めのテープなので、実用性は高いが、やや耐久性に欠け、少々安っぽさが感じられるかも……、と。多様性と同時にテープの素材感や高級感を重視したテープラインナップも欲しいなぁ、と。

 ともあれ、EL-5000Wは凝ったラベルでキメたいラベルマニアも満足するわりには、お手軽カンタン比較的安価ってあたりをしっかり押さえているので、ちょっとした定番になりそうな製品だと感じる。ていうか最近の拙者はEL-5000Wばっかり使用中。

 ちなみに、EL-5000Wからロール紙印刷の機構を取り払って少々お安くしてある、ネームランド用テープカートリッジ専用のPCラベルプリンタEL-700も発売された。付箋紙なんか使わねーよプラスチックラベル一本で行くゼというラベル印刷マニアの人向けですな。え? マニア向け製品じゃない!? マニアは間に合ってます!? 失礼しました。でも、USB接続でPCに繋がって、凝ったレイアウトができるソフト同梱のラベルライターとなれば、やはりマニアが集まってくるでしょう!! そして広野さんや俺のようなラベル野郎が喜ぶでしょう!!


・ ブラザー P-touch 9300PC製品情報
  http://www.brother.co.jp/p-touch/pt9300pc/
・ カシオEZ-USBシリーズ「EL-5000W」ニュースリリース
  http://www.casio.co.jp/release/el_5000w_jz_20e.html
・ スタパ齋藤常時出演中!!「スタパトロニクスTV」(impress TV)
  http://impress.tv/it/article/stv.htm

2001/05/28 22:53

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