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割り切っていきたい!! シンプルなツールたち
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


割り切る方向

カラーブラウザボード本体。リチウムイオンタイプのバッテリーを内蔵しており、連続約7.5時間使用可能。P-in comp@ct使用時は連続約3時間使用可能
 物事を割り切って考えられたらどーんなにラクかと思う。ビシッと白黒ハッキリさせ、結論を出し、その事柄についてはもう思い悩んだりする必要のない状態。いわば割り切れた状態。イイ!! これは非常にスッキリ感が高い!! ぜひ体験していきたい!!

 ということで常日頃どうにか割り切ろうとする俺だが、物欲などというものが携わっている俺には、この割り切り、そうそう簡単にできることではない。まあ、割り切れて、例えば「デジカメはコレ1台でOK!!」とか「PDAはコレだけで十分!!」なんて思えたためしがあれば、こーゆー連載記事書いてないんですけどね。

 ともあれ、それでもやはり割り切るとすげースッキリするんだろうなぁ憧れちゃうなぁ割り切れた状態にーとか思う俺は、できることからコツコツとって感じで、地道に物事に大して割り切りをつけるようにしていたりもする。

 例えば先日は、もうデジタル携帯電話はドコモ1台とau1台だけにしていくゼッ!! ということで、他の回線を全部解約してみた!! これが非常にスッキリする。具体的にはドコモのSO503iとauのC406Sのみ残して他は白ロムにしてしまったのだが、持ってる端末だけでやろうとすればたいてーのコトができたりする。この調子でドコモもしくはauのどっちかを解約すれば、携帯電話に関しては非常に割り切れた状態になってキモチイーと思われる。って結局2台使ってるあたり、まだまだ割り切り根性が足りませんな>俺。もっと頑張るように>俺。

 携帯電話方面、やや割り切り感が高まってきたところで、さて、他に割り切っていけるモンはなかろうかと探してみたら、そうか、そうだ、メール端末があった。本格的に割り切れば、携帯電話をメール端末として使うという結論が出るのだが、これは俺にとってあまり現実的ではない。俺の場合、携帯電話でメールを読むことはするが、書くことはあまりしない。入力の効率が上がらないからだ。

 だから文字入力がそこそこできるPDA類を好んで使ってきたのだが、PDAとなると、それ自体が割り切りにくい対象だったりする。割り切って使えるメール端末としてPDAを物色し始めたりすると、最初はメール機能を重視して選ぶが、そのうち他の機能とかデザインとか拡張性とかいろーんなコトが気になり始めて、んーじゃあ各種買っていこう!! などと割り切りとは逆の方向に突っ走り始めたりしがちな俺。

 だが、そんな、すぐに加速しちゃう欲望をそーっとしておいてくれそうなメール端末があった。ドコモのカラーブラウザボードである。


必要十分な割り切りメール端末

カラーブラウザボードにP-in comp@ctを挿したところ。P-inのアンテナが邪魔そうに見えるが、実際はアンテナを閉じた状態でタイプするので邪魔にはならない
 カラーブラウザボードの詳細についてはドコモの製品紹介ページを見ていただくとして、この端末はメールの送受信とウェブページの閲覧に特化した製品だ。他のコトはあんまりできない。割り切った用途のための端末なのである。

 一見、「このご時世にどーしてこんな端末?」とも思えるシンプルさだ。高機能PDAの時代に、メールとウェブだけしかできない端末。ある意味、地味。またある意味、シンプル。でもどっちかと言えば地味でつまんなそーな端末だ。カメラ付いてるとか録音できるとかMP3がどーのとか、他になんかない? ってほど機能的に単純な端末だ。

 実際使ってみても、別におもしろくはないし、トキメクわけでもないし、自慢の種になるわけでもなく、楽しい端末ってモンではない。だが、メール送受信と簡単なウェブページ閲覧においては、おおよそ不自由なく使える。が、この点が非常にイイと感じる。

 先端的PDAなどを使うと、確かにおもしろいのだが、思うにそのオモシロサってのは、えてして“趣味的なおもしろみ”だったりする。必要かどうかはさておき、ヤッてみたら非常に楽しめるという良さだ。こーゆー良さは、物欲全開でハードウェアに対する興味津々な状態ならサイコーでジョリグッドでバッチグーなのだ。しかし、そのコーフンが醒めると、オモシロ機能を全然使わなくなったりする。単に飽きるわけだが、そうなると、使わなくなった機能が、余分で邪魔な贅肉に感じられたりする。13徳ナイフ持ってるけど使うのはナイフ部だけ、みたいな。

 一方、カラーブラウザボードだと、基本的にはメール送受信とウェブページ閲覧だけしかできない(簡単なTODOやアドレスの管理もできますけど……それはオマケ的機能という印象)。機能を持て余すことがない。持て余さないので、「んー機能いっぱいあるんだけど使ってないんだよねー」という妙な残念感も生まれない。このあたりが気持ちイイ。機能を割り切っていることからくる、何というか、せいせいした使用感がある。

 単機能系端末ってキモチイーなーという心情的な使用感はこの辺にして、実際の使用感はどーかと言えば、これがけっこうイイ。端末としての特徴は、カラー液晶(3.8型STNカラー液晶/バックライト付き/320×240ドット/256色表示)という点と、QWERTY配列の14mmピッチキーボードを搭載している点。比較的に長文のメールもさほどストレスなく書ける。画面が広いので、メールを書くときも読むときも、十分多くの文字を表示できる。JPEGやGIFやPNGなどの添付ファイルを受信・表示することもできる。メールの読み書きと送受信に関しては「これで十分オッケーだし慣れれば快適だ」と感じる。


 ウェブページ閲覧に関しては、画面的にやや狭く、色数もちょい足りないものの、ページを横方向に縮小させて表示する機能を持ったりしていて、けっこーふつーに使える。メール上のURLを選択するとウェブブラウザが起動できることや、逆にウェブページ上のメールアドレスを選択するとメーラが起動するなど、メールとウェブのふたつの機能がまずまずイイ感じのシームレス感を持つ。

 アレやコレやとイロイロやりたいし、やる意欲もたっぷりあるような時は、たぶんこの端末では物足りないだろう。そういう時は高機能なPDAなりサブノートなりを持ち出すが吉だ。が、いつもそういうふうに気合入ってる時ばかりではない。最低限必要なモンだけ持ち歩きたいって思うことだってある(というかそういう場合が多いのではないだろうか)。

 後者の状況において、この割り切った端末ことカラーブラウザボードは、意外なほど役立つ。気軽に持ち歩けるあたりは、ユーザーにミョーなプレッシャー???せっかく持ち歩いてるんだから使わなきゃ~みたいなある種の焦りを感じさせない。コンセプト通りのお気楽端末なのだ。が、使ってみればキーボードにはこのテのメール端末にはない使い勝手の良さがあり、STNにしてはずいぶん鮮明な表示をしやがる。この気楽さと実用性の高さを兼ね備えている点は、さすが“割り切った端末”だけあるなぁと感じられる。


カラーブラウザボードのキーボード。キーピッチもキーストロークも、コンパクトな端末としては上々のフィーリングだ。キーアサインもよく考えられていて、一部変則的な配列であるものの、慣れると効率よく入力できるようになる。また、他の“変則配列的キーボード”と比べると、慣れるまでの時間も短くて済むような印象だ 本体およびACアダプタのサイズはこんな感じ。毎度おなじみタバコの箱との比較だが、タバコの箱以外になにかいい比較物品はないものだろうか!? みんな持ってるし感覚的に知ってるサイズのモノって何だろうか!? とか疑問を投げかけてみた拙者であった

通信回線も割り切っていきたい!!

P-link Station本体。バッテリー内蔵。バッテリー持続時間は、音声通話や32Kデータ通信時なら約6時間、64Kデータ通信時なら約3.5時間となっている。ACアダプターはドコモの一般的な携帯電話用のものに近いサイズ。本体とACアダプタを同時に携帯してもさほど邪魔にならない
 シンプルイズザベストってのは、使用感においても価格においてもハンドリングにおいても確かにそう言える。何事においても、手っ取り早く目的を達成できるのがイイのだ。それでも複雑怪奇なモノや手間のかかるコトを好む人がいるのは、複雑怪奇な内容やかかる手間が目的なのである。

 モノはシンプルだが実は起動も速くインターフェースも単純なカラーブラウザボードは、ベストとまでは行かないかもしれないが、シンプルってコトの良さを実感できる端末だ。もうダリぃ面倒だ~かったりぃーって状況において、必要最小限の努力で必要十分かそれ以上の成果が得られるので、つまりはラクな端末だと感じる。

 ラクにヤルということを目的としてカラーブラウザボードを使う俺は、当然のコトながら、通信回線はドコモのP-in comp@ct経由で確保。つまりカラーブラウザボードにP-inを挿してメールやウェブを使っている。

 だが、モバイル野郎ならご存じのように、そして都市部から離れた場所で動くモバイル野郎ならもっと切実にご存じのように、ドコモのPHSって場所によっては全然ヘボまりまくりでダメまってしまう。室内では電波弱まりまくりだったりして、喫茶店の中に入ると通信不能なんてなコトもある。そこで!! 俺が用いたアイテムは!! やはりドコモPHS野郎なら知ってたりするP-link Station

 P-link Station(以下P-link)は、これ自体が電話番号を持つ(ことができる)PHS端末だ。だが、P-link単体では実質上、通話や通信はできない。じゃあどうやって使うかと言えば、P-linkに対して他のPHS端末を子機登録して使う。子機から発信しようとすると、その子機はいったんP-linkにつながり、P-linkからPHS回線に接続される。なので、何種類かのPHS端末を使い分けたい場合に、P-linkを使うと、端末分だけ番号(契約)をするという必要がなくなる。P-linkだけに電話番号(契約)があれば、他の子機端末は全部白ロム端末(番号を抜いてしまってあってPHS回線に接続できない端末)でも通話や通信ができるのだ。


 具体的に想定されているP-linkの利用方法は、例えば、データ通信用にP-in comp@ctを、通話用に他の電話機型PHS端末を使うようなケース。フツーに考えると、P-in comp@ctと電話機型PHS端末のふたつの回線契約が必要になる。が、P-linkを使えば、P-linkの回線契約だけで、上記両方の端末を使い分けられる。ちなみに、P-linkには最大8台までの子機を登録できるので、PDAにP-in comp@ct挿しっぱなしでサブノートにP-in comp@ct挿しっぱなしでデスクトップパソコンにP-in comp@ct挿しっぱなしでカラーブラウザボードにP-in comp@ct挿しっぱなしで、しかも通話用の電話機型PHS端末も持ちっぱなし、という人もPHS回線契約を1回線分だけで済ませられる。

 以上が、P-linkの正しい利用方法だ。ひとつのPHS回線で多種類のPHS端末を使い分けるという、基本料金節約方向の利用法。本来は複数の回線を使う必要があったけど、これを1回線に集約させるあたり、ヒジョーに割り切り感が高い製品だ。過剰分を切除し節約するあたりはグレイトだと言えよう。ただ、実際、P-linkをP-linkらしく使うには、P-linkを常時持ち歩く必要がある。また、P-linkだけでは通話や通信ができないので、P-link以外に最低ひとつはPHS端末(白ロム)を持ち歩くことになる。ドコモのPHS回線を割り切ってひとつにまとめるための装置を使うと、持ち物が増えてしまう。回線的にはスッキリするのだが、持ち物的にはスッキリ感が失われるのであった。

 さて、俺の場合、P-linkを本来と少々違うスタイルで使っている。ホームアンテナ代わりとして使っているのだ。


64K通信できるのはP-link Stationだけ

P-link Stationはこんなサイズ。けっこーちっこいんですよコレが!! でもあんまり売ってないんですよコレが!! 64Kデータ通信命ッ!! というマニアなら必携のナイスアイテムと言えよう
 ドコモのPHSで基地局からの電波弱くてイヤーン!! オウチの窓際だと通話できるのに、部屋の奥に入ると電話切れちゃう~!! ベッドに横になって彼氏とまったりと通話したいのにぃ!! とか言ってるそこのお嬢さんにオススメなのが、ドコモのホームアンテナだ。窓際まで届いているPHSの電波を、部屋の奥まで届かせてしまうという装置である。

 で、P-link Stationには、このホームアンテナの機能が内包されている。P-linkに電話番号を入れると、前述のような利用法で使え、さらにホームアンテナとしても利用(ホームアンテナモード)できるのだ。なお、電話番号を入れないで使うと、単なるホームアンテナとして使える。そして俺は、電話番号を入れず、P-linkをホームアンテナとしてだけ使っている。

 それじゃあP-link使う意味ないじゃん、と思いがちだが、実はP-linkにはホームアンテナとして使うとヒジョーにナイスな機能がいくつかある。

 そのひとつは、バッテリー内蔵という点。最近のホームアンテナはACアダプターから電源を取るタイプになってしまい、外出先でホームアンテナを使うのは現実的ではなかった。PDAにP-in comp@ctを挿して使っている人はけっこー経験していると思うが、例えば、出張先のホテルでメールを使うとき、回線を接続するときは窓際まで行ってたりしないだろうか? 喫茶店でメールを書いて、それを出す時はコーヒー飲み終えて喫茶店から外へ出たときだったりしないだろうか? こういう時、ホームアンテナを使えれば、窓際に行ったりする必要はない。窓際にホームアンテナを置けば、室内の奥まった場所もPHS通話圏内になるのだ。でもACアダプタ必須のホームアンテナじゃあ、そういうコトするのもちょいと非現実的。でもP-linkならバッテリー内蔵だからそういうコトできますヨ、と。

 まあ、ACアダプタ要らずコンセント無用だからと言っても、実際に出先でP-linkを活用しまくりかと言えばそうでもない。喫茶店窓際にP-linkを置かせてもらうケースなんてほぼない。あって出先の事務所の窓際や、ホテルの一室の窓際に置くって程度だろう。でも、PHSの通話圏を広げられるアイテムとしてハンドリングも実用性も高いのは確かだ。

 もうひとつの利点として、通信速度の速さがある。従来のホームアンテナだと、通信速度は最大32K(PIAFS)。64K通信ができるエリアでも、ホームアンテナを経由すると最大32K止まりだった。しかし、P-linkは64K対応。ホームアンテナモードで使っても、64Kのデータ通信ができる。ちなみに、ホームアンテナとして使えて64Kデータ通信に対応している製品は、恐らくP-link Stationだけだ。ドコモPHS派で、部屋の中でも安定して通話し、さらに高速なデータ通信までやりたいって人には超オススメっていうか唯一無二の強力な製品なのである。


その他の割り切りモノ

 やはりカラーブラウザボードにP-in comp@ct挿して軽快にモバイルでしょ!! そしてこれにP-link Stationが加われば鬼に金棒!! 洗濯機はからまん棒(←古過ぎ)!! とは思ったが、結局、P-linkの携帯は本格的な三日坊主に終わった。

 タバコの箱大のP-linkは、携帯性においては決して悪くない。が、この箱を持ち歩くのと、窓際や通話圏内まで行って通信することを天秤にかけると、後者でいーやという結論に。割り切って考える方向だと、通話エリア外だったらメールとか諦める!! という気持ちになる。絶対に安定してメールの送受信をするゼ!! とかそーんなに思わず、P-link持ち歩くのかったりーからいいや、と。

 でも、多少、この“ドコモPHSの通信エリア的問題”がどーにかなればいーな、とか思ったりもする。一瞬、カラーブラウザボードには携帯電話を接続可能(別売ケーブルが必要)!! なんてなことを思い浮かべたが、割り切る方向においては「ケーブルなんか接続してられっかよペッ!!」という結論が約32msで導き出される。

 ま、しょうがないか、ラクに使える端末ってことだけでヨシとし……あっ!! もしかしたらアレ使えるかもー!! そうだ試してみよう!! ということで試したのが、日通工改めNECインフロンティアから発売されたCFカードサイズのPHSことカードエッジ64プチだ。キャリアがDDIポケットということで、少々奥まった室内でもビシッと通信できる。カードエッジ64プチをカラーブラウザボードに挿せれば、P-in comp@ctとP-linkを組み合わせたくらいのナイス環境が期待できる。

 そう思ってオモムロにカードエッジ64プチをカラーブラウザボードに挿し、通信してみた、ら、あらま、できちゃいました。難なく。スコッと。ふぅぅん、そうか、そうかもな、端末側からすればこのテのカードって基本的にはモデムだしな。てなわけで、あっけなく問題解決。現在はカラーブラウザボードとカードエッジ64プチを組み合わせて使用中なのであった。

 ただ、カードエッジ64プチとカラーブラウザボードの組み合わせは、メーカーの“動作確認機種”として、例えばドコモのサイトでもNECインフロンティアのサイトでも確認できなかった。正式にはサポートされないってことですな。また、これはカードエッジ64プチの問題なのかカラーブラウザボードの問題なのか、双方を組み合わせて使うと、例えばメールの送受信やサーバへのログオン時にヤケに時間がかかったり突然切れたりすることも少々ある。同じ場所でP-in comp@ctを使うとスンナリ行ったりもする。でもそういう問題がない場合も多い。興味のある方は、自己責任に置いていろいろ試して遊んだりして欲しい。


カードエッジ64プチ本体。専用のPCカードアダプタは付属品。SIIのPCカードサイズのPHSと比べると、なーんとなく感度が低いような切れやすいような印象があったりもする。ただ、PDAなどにスコッと挿せるCFカードサイズって点は大いなる魅力 カラーブラウザボードにカードエッジ64プチ。とりあえず通信できちゃいました。色的にもP-in comp@ctよりもマッチしてるかもーみたいな。でも正式には対応していないような雰囲気アリ。試すなら自己責任でよろしくお願いします

 あと、つい最近使った割り切った製品として、パナソニックのUSB対応スーパーディスクドライブことLK-RF240UZがある。フロッピーディスクサイズの240MBメディアのスーパーディスクが使えて、フロッピーディスクドライブとしても使えて、しかも従来の1.44MBフロッピーディスクに32MB容量として使えるというシロモノ。

 テキトーに大容量なメディアが使えて汎用的に使い回せるドライブに絞っていきたい!! どのメディアがイイとか有利とかってコトを考えるのやめて、もうコレを使い回していくッと割り切れるドライブおよびメディアを探求していきたい!! と考えたら浮上したのがコレだった。が、結論から言えば、んー、ちょっと残念感ありがち。

 最初、1.44MBのフロッピーを32MB容量に増やせる!! という点で鼻息が荒くなった俺。まだ存在しまくりではあるものの、今時におけるメディア容量としてはないに等しいフロッピーを、けっこう使えるかもって容量にしてくれるってコトで大期待してLK-RF240UZを購入した。底値で売られているフロッピーだし、死蔵してるメディアも多いし、大容量化して再度利用していけるんなら、たった32MBとは言えキモチイーじゃないかッ!! と。

 実際使ってみたら、確かにフツーの1.44MBフロッピーを32MB程度の容量のメディアとして使えるには使えた。が、使用感は、フロッピー感覚ではなく、どっちかと言えばCD-R感覚。32MB容量での書き込みには、専用のライティングソフトが必要になる。また、書き込むたびにフォーマットからの手順を踏むので、ちょっとずつファイルを追記するような使い方には向かない。32MB程度の容量があるファイルがたまり、これをどっかにストックしておこうとなれば、まあまあ便利だが、常用する手軽さにやや欠ける。めんどー臭ぇからCD-RWに焼いちゃおうなんて気になるのであった。

 が、スーパーディスクの方はけっこーイイ感じですな。フツーのフロッピーやハードディスク感覚でエクスプローラ等から扱える。単なるリムーバブルメディアとして使えるあたりは問題なし。書き込み速度はあまり(ていうか全然)速くないが、サブノート向けかもと感じた。LK-RF240UZは単なるUSB接続フロッピーディスクドライブとして使えるし、電源はバスパワーでACアダプタ等が不要だし、サブノートって結局何だかんだでまだフロッピーディスクドライブが必要になるケースが少なくないしで、携帯性アリな感じでかつ汎用的かも、と。でも、使うストレージを割り切ってスーパーディスクだけにする、というには少々マイナーである点が心配だ。

 ともあれ、割り切って、絞って、限定していく方向の製品はどれもユニークでおもしろく、意外なほど実用性がある。多機能最強もいいけれど、単機能で強さ中程度だけどすっきり感がある製品も侮れないと感じる。


フツーのフロッピーを32MBの容量にして使えるスゴそうなドライブ!! USB接続で電源不要(USBポートから供給)!! 240MBや120MBのスーパーディスクも使える!! そして純白のボディがカッコイイ!! でも筆者的に実用性があると思えたのはスーパーディスク用ドライブとしての使用。フロッピーを32MBで使おうとすると煩雑さがけっこーある感じだった 240MBの容量を持つスーパーディスク。ほとんどフロッピーディスクと同じサイズ。画像やテキストを分類整理するにはかなり役立ちそうなメディアだ

・ ・カラーブラウザボード製品情報
  http://www.nttdocomo.co.jp/mobile/lineup/browser/index.html
・ P-in comp@ct製品情報
  http://www.nttdocomo.co.jp/products/phs/lineup/p-in_compact/
・ P-link Station
  http://www.nttdocomo.co.jp/products/phs/lineup/p-link/index.html
・ カードエッジ64プチ製品情報
  http://www.necinfrontia.co.jp/products/cf/index.htm
・ 松下電器 LK-RF240UZ(USB対応スーパーディスクドライブ)製品情報
  http://www.pcc.panasonic.co.jp/p3/products/drive/superdisk/lkrf240uz/
・ スタパ齋藤常時出演中!!「スタパトロニクスTV」(impress TV)
  http://impress.tv/it/article/stv.htm

2001/06/04 14:57

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