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これが現在の決定版 「King ジョイントバッテリーケース」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


電池にビビる私です

見てくれこの電池(二次電池だヨ!!)の量を!! さらに引き出しにいっぱいあるんだよアニキ!! 100本くらいはラクにあるんだよアネキ!! 1本の電池が500回くらい繰り返し使えるゆえ、500×100=5万本相当の電池と言えるんだよブラザー!! でも電池恐怖症の俺はケースに入れないと持ち歩けません
 数年前から、俺は電池に対し、少々神経質なほど注意するようになった。それは、アルミ製のハンドライトを使っての経験からだ。

 む!! このアルミ製ハンドライトはカッコ良いですな!! 懐中電灯と呼ぶにはあまりにもハイテック!! 使い込めば渋い輝きを増しそうですな!! 1480円というのは高いようなやすいような、微妙な価格だけど、このハンドライトは俺に「ねえアタシを買って」とさっきから擦り寄って来てる感じゆえ「これください電池もください」と、いつものように衝動買い。

 すぐにパッケージを開け、電池を詰め、スイッチを入れてみたら、すぐにあの苦い……いや痛い経験をした。点灯スイッチをスライドさせて約2秒、あれ点かないなぁと思うと同時に手に少しの違和感を感じた。直後!! んぐわァッ痛ッ熱ッギャギャギャ!! とハイテックなハンドライトを落としてしまった。

 調べてみたら、それが何だったのかすぐにわかった。電池ボックスに少々の隙間があり、それが原因で単3型アルカリ電池2本がショートしたかたちになったのだ。で、ちょうど握りの部分が急激に加熱したのであった。

 痛いような熱さに驚くと同時にちっとばかしヤケドもしたが、ビビったのは、単3電池2本が持っていたエネルギーだ。ショートするとこーんなに熱くなっちゃうんですか!! と。そう言えばニクロム線を真っ赤にしてプラスチック切ったりできるんだから、電池ってのはけっこうなエネルギーを蓄えているのである。

 あーびっくりした。電池はちゃーんと入れないと危ないネ!! あー冷や汗冷や汗!! その経験をしてから約72時間程度は、乾電池に対して敏感・注意深くなった。しかしこのショート事件から時間が経つにつれ、以前と同じように乾電池を甘く見るようになり、「たかが電池じゃん」と思うようになった。

 そしたら案の定!! また電池で痛い目に遭った。単3形電池を2本使うデジカメ(サンヨーのデジカメだヨ!!)を持って外に出かけようとした時、ああそうだ予備電池予備電池と思って単3形ニッケル水素電池4本をポケットに入れた……その約8秒後!! おわァッ熱ッ痛ッ熱ゥッと大腿に鋭い痛みに似た熱さを感じて飛び跳ねた。調べてみたがハッキリした原因はわからず、恐らくポケット内にあったキーホルダーと電池が絶妙にうまくつながって、やはりショートして発熱したと思われる。ポケットのナイロン(?)の内張に細い穴があいていた。


 うわっやっぱ電池ってすげーパワーありやがる。そーいや前にも電池でビビったっけなぁ……ああ懐中電灯でだ。これで2度目じゃん……あ、二度あることは三度あるなんてなことを申すが、ていうか3度目は絶対に経験しないでいきたい!! と、この時から電池は絶対にケースに入れて持ち歩くようになった。

 そう言えば、感電にビビって感電を確実に恐れるようになったのも、感電を2度経験してからだ。1回はコンピュータの小型CRTをヘタに分解しての感電で、もう1回はフラッシュ搭載レンズ付きフィルム(写るんです……だったような)を分解した時だ。2度とも物凄くショッキングな経験で、それ以降、蓄電されていそーな金属や回路には絶~っ対に素手で触れなくなった。

 ていうかいつも2度目で悔い改めてる拙者はバカですか学習能力低いですかダメですかヘボですかそのうちもっと痛い目を1度経験した瞬間ご臨終ですか?


単なる袋に入れる

無印良品で売られていたファスナー式小物ケース。安くて融通が利くのでなかなか便利。でも耐水性ほとんどナシで耐衝撃性もほぼナシ
 電池に対して本格的にビビり始めた俺が、最初に使った電池ケースは単なる袋だった。生鮮食品詰めて冷蔵庫に入れておくジップロックみたいな感じで、口をキュッと閉じられる、単なるビニール袋。電池が4本くらい入るジップロック式のビニール袋をふたつ用意し、ひとつに空とかEMPTYと書き込んでおく。未使用の電池と使い切った電池を分ける地味~な工夫である。

 だが、ビニール袋だと、わりとすぐに破れてしまう。でも10枚で50円とか100円で売ってるので、まあ破れてもいいにはいい。また何度か使うと妙に白く汚れたりして、みすぼらしい感じがする。でも安価ゆえ使い捨てればいいわけで、みすぼらしくてもいいにはいい。だが、どうせ電池を入れて持ち歩くという持ち物なんだから、ちょっと凝りたいなぁ、と。そんなわけで、中身の確認が容易でコスト的にも最強で手軽に使えてどこでも手に入るビニール袋の使用を、破れるし汚れるしという理由を付け、ついでに“趣味性がない”というヘンな理由まで動員し、やめた。

 次に試したのは、無印良品の女性関係小物入れコーナーで売ってるファスナー付き小袋。化学繊維でできていて、グレーで、汎用的で、けっこー安い。これをふたつ購入し、ひとつにEMPTYと書いて使った。なかなか便利で長い間使ったが、ああそうかそうだよなと、ちょいと弱点を発見。

 釣りに出かけた時に雨に降られたら、この化繊の小袋、思いっきり水が染みこんでしまうのだ。水が染みこんで中の電池がショート!! なんてなことにはならなかったが、なんかこう、ビニール袋からグレードアップしたはずの小袋なのに、実用面ではビニール袋に負けているという敗北感があった。そしてこの敗北感は俺の行動が原因でもたらされたもの!! ということは俺がビニール袋に負けたということなのだッ!! 許せんビニール袋!! この借りは絶対に返すから覚えていろビニール袋め!!


耐水性も耐衝撃性も大したモンですな的レベルの、ZINGブランドの(本来はコンパクトカメラ用)ケース。でもスポンジ的素材なのでけっこーかさばるのであった
 そして次に選んだのが、ある程度の防水性がある袋。カメラ屋で売られているポケットカメラ用のケースだ。ウェットスーツのようなスポンジ状の素材でできているので、耐衝撃性もあるし、多少雨に濡れても大丈夫。また、ポケットカメラ用だけあって、電池を入れるには容量も十分。単3形電池なら10本以上収められる。で、色違いでこれをふたつ購入。ひとつにEMPTY(空)を意味する“e”を書き入れて使った。

 でも1カ月ほど使って、これもイマイチだということがわかった。防水性や容量の大きさはいいとして、このウェットスーツ素材ってのがイマイチだった。電池にはここまでの耐衝撃性は必要ないし、また、この素材自体がかさばる。何も入れなくても単3形電池4本分以上の容量がある。2個持つので8本分!! それに引き替えビニール袋は10枚くらい持ってもほとんどかさばらないッ!! また負けだ!! またもやビニール袋に敗北だ!! ああっ!! なんて強い敵なんだビニール袋は……もうビニール袋に勝てない気がしてきた。ああそうかよ勝手に戦ってろよ>俺、って感じですな。


オマケのケースで電池過剰

富士通の電池とそれに付属するオマケケース。量販店やコンビニなんかでも見ることができる。気の利いたオマケですな
 対ビニール袋戦において2度もの完全敗北を喫した俺だが、根が素直なので、その後はビニール袋サイコー!! ビニール袋命!! という調子でビニール袋に電池を入れるようになった。

 ところが、俺の最高に便利だし実用性が高いしコストパフォーマンス敵には向かうところ敵なしのビニール袋をポケット内に装備して、ヨドバシカメラに行ったときのことだった。電池売り場を見ると、ああっコレは!! これは幻とも言われている(←いない)、富士通のプレミアム付き(←付いていない)電池じゃないか!! 買うしかないじゃないか!! ここは一発大人買いだろオイ!! と、単3形と単4形のアルカリ電池(どちらも2本組1パック)を合計20パッケージくらい買い占めた。

 なんで買ったかと言えば、このパッケージ、特製電池ケース付き(プリクラシールも貼れるヨ!!)なのだ。そーゆーモンがあるってのは人から聞いていたが、見たのは初めて。俺の中では“幻のオマケ電池ケース”だったので、乾電池よりもむしろ電池ケースを買う感覚で大人買いしたのであった。


富士通のオマケケースはこんな感じで使うが、しばらく使っているとフタが勝手にパカッと開いちゃうようになる。また、携帯のしかたによってはけっこー変形しがち。耐久性に欠けるオマケだが、まあオマケの耐久性はこんなモンだろう
 この富士通アルカリ電池のオマケ電池ケースは、電池2本を収められ、携帯できる。それだけ。単なる電池ケースである。勢いづいて衝動買いしたのでたくさん持っている拙者だが、最初数度使っただけで、使わなくなってしまった。電池ケースとしてはフツーに使えるのだが、コレ、何度か使っているとフタがパカッと開いてしまうようになる。輪ゴムかなんかで結ばないと不意に開きまくりで電池が外に出まくり!! さすがオマケ!! 耐久性がないぜ!! 俺の最強に強まっているビニール袋の勝ちだ!! おまえの負けだオマケ電池ケースめ!! っていうか大人買いしなけりゃよかったなァ……。

 やっぱオマケはオマケ程度のモノであって便……ええっ!! これは幻とも言われている(←いない)ソニーのプレミ(以下同文ゆえ省略)。そうなのである、今度はソニーの電池ケース付きアルカリ電池を見つけたのである。これは富士通オマケ電池ケースとは違うタイプで、スティック状と呼びたくなるような形をしている。最近の家電店やコンビニでよく見かける“ウォークマン用電池”として売られているものだ。


ソニーのウォークマン用電池。最初からスリムなケースに入っている。単3形電池4本入りと2本入りが売られていた
 ソニーのオマケはけっこう実用的である。何がイイかって、まずフタがパカッと開くような構造ではない点。ペンのキャップを填めるようなタイプのフタで、そのフタの開け閉めは適度な抵抗があるので不意に開いてしまうことがない。収まる電池はオマケケースの種類によるが、1本から4本まで。電池4本入りで売られているタイプは、ケースとして使う場合は2本または4本の電池を収められる。電池2本入りで売られているタイプは2本か1本の電池を収められる。

 おお!! これってイイじゃん実用的じゃん便利じゃん!! ということで、コンビニにあったソニーオマケ付きアルカリ電池を買い占めた。これで電池ケース問題解決かも~とニヤつく俺の相手をした店員さんは、いわゆるひとつの眉ひそめ状態であった。恐らく「この人はこんなにたくさんの電池をどうするつもりだろう?」とか思っていたのだろう。


ケースとして使うとこんな感じ。薄くてスリムなケースなのでかさばらないのがイイ。耐久性は意外なほどあって、そう簡単には割れたり折れたりしない
 しかし、ソニーのオマケ電池ケースは、ちょーっと使いにくい点がある。いや、2本入りのケースに1本だけ入れて使ったり、あるいは4本入りのケースに2本だけ入れて使うぶんには問題ない。快適だ。が、2本入りのケースに2本入れる場合と、4本入りのケースに4本入れる場合は、なんか面倒。というのは、電池と電池(の+や?の接点)が直接接触しないようにスポンジの仕切が入っている。電池を取り出したり入れたりするとき、このスポンジを扱うのがけっこー面倒。かといって、例えば4本入るケースに2本だけ入れるのは容量的に残念感がある。むー。ここでもやはりビニール袋の汎用性に負けているのかーッ!! やっぱりオマケはオマケ以上のものにはならないのだろうか?

 それにしても、結局、俺にとってはあーんまり実用的ではないオマケケースを多量に持て余してしまった。しかもあーんまり使わないアルカリ電池もいっぱいある(ニッケル水素電池派なので)。見切りで大人買いするモンじゃありませんな。


ソニーのオマケケースを分解した図。パーツ点数4点のゴージャスなオマケだ。右に見える小さく丸く白いモンは、電池と電池の仕切りとなるスポンジ。このスポンジが落ちたり飛んだりでけっこー扱いにくい ケース自体が伸び縮みするので、2本入りケースなら1本か2本、4本入りケースなら4本か2本、というふうに本数に応じてケースサイズを変えられる。電池残量のあるなしは、電池を収納する向きによって分けるなど工夫すればいいだろう

これが現在の決定版

本格派電池ケース登場!! その名もKingのジョイントバッテリーケース!!
 しかし現在は、電池ケースとしてビニール袋を使っていない。というのは、納得できる電池ケースが見つかったからだ。そのケースとは、写真用品でおなじみにKingブランドから出ている『ジョイントバッテリーケース』というもの。単3形電池が4本入るケースが2個セットでメーカー価格450円。ヨドバシカメラで290円で売られていた。

 ジョイントバッテリーケースは、その名の通り、ケースとケースをジョイントできる。もちろんいくつでも接続可能。ただし接続方向は横のみ。でも、ケースがバラけなくて非常に便利である。

 収納力は前述のとおり、ひとつのケースに単3形電池が4本まで入る。1パックにこのケースが色違いで2個入っていて、両方ともオシャレ(!?)なトランスルーセントカラー。一目で中身を確認できるのである。色違いなのは、空の電池と満タンの電池を入れ分けるためだ。また、入っている電池がどんな状態かを示すためのシールも付属する。シールは、EMPTYの印刷のものが2枚、FULLの印刷のものが2枚付属する。


このよーにケースとケースをジョイントさせられる。つなぎたいだけつながりまくりで長~くして遊ぶこともできるが遊んでも楽しくない。ていうかバッグの中でケースがバラケたりしないので便利

 使用感は、さすが正々堂々と電池ケースとして売られている商品だけあって、ほとんど不満はない。ほぼ完璧で問題なしという感じ。実に使いやすい電池ケースである。ただ、ケースの色でEMPTYとFULLを使い分けさせようというアイデアには、ほーんの少しだけ、疑問を感じる。


1パッケージには色違いのケースが2個入っている。電池容量を見分けるシール付き(各2枚)。半透明なので中身がよくわかってナイス

 というのは、実際使ってみると、ケースの色などによって未使用電池と使用済み電池を分けるのは、ちょいと効率が悪いのだ。例えば出がけに12本の電池を持ち出そうと思うと、このケースがまず3個必要になる。が、電池を使い切った後の収納を考えると、さらに使用済み電池を入れるための空ケースが3個必要になる。持ち出す電池の倍の本数、電池ケースが必要になってしまう。

 なので実際にこのケースを使う人は、写真のように、電池を入れる向きによって、電池の残量アリ・ナシを使い分けるのではないだろうか? てなことを考えると、EMPTY用ケースとFULL用ケースではなく、FULLとEMPTYの表示をパッと変えられるギミックがあれば便利なのに~と思う。まあ、一工夫すれば十分便利に使えるケースなのでいいんですけどネ。


FULL用とEMPTY用としてケースを持ち歩くと、持ち歩く電池が入る倍のケースが必要になって邪魔だし不経済。なので、例えば+極が向いている方向に貼ったシールの容量があるなどと決めて使うといい。この方法によれば、写真左が満タン電池、写真右がカラの電池となる。このように使えば電池の数だけの電池ケース携帯で済む

 ていうか他のメーカーはこーゆー類のモンをどんどん出して欲しいと思う。乾電池や充電式電池はみーんな使うモノなのだ。つまり、その分……とは言わないが、ある程度電池に気を遣う人にとっては、電池ケースってのはけっこう必要なグッズだと思う。なのに電池ケースの種類が数えるほどしか市場にないし、売ってるところをほとんど見かけないのは、んー不便だし、ここに隙間産業が残ってますよーメーカーさ~ん、という気がしてならない。


・ スタパ齋藤常時出演中!!「スタパトロニクスTV」(impress TV)
  http://impress.tv/it/article/stv.htm

2001/07/23 00:00

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