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マウス選びは難しい!! ワイヤレス光学マウス4種
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


ハードウェア選びは難しい

10月26日に発売された「Wireless IntelliMouse Explorer」デジタル無線方式採用で、バッテリもマウス本体に内蔵する
 思うに、パソコン選びにおいて、真っ先に気にすべきなのは、最も多用するインターフェイス。入出力系のカナメであるディスプレイやキーボードだ。常に見まくりのディスプレイがショボいと、一度に少しだけしか情報が見られないし、目が疲れるし、イラつくし、ムカつくし、最終的には「この糞ディスプレイがァ!!」とディスプレイパンチを繰り出してディスプレイ壊して自滅と言える。

 キーボードも同様、マルチメディア(死語!?)な昨今とは言え、パソコンで扱われる情報のほとんどが文字。文字を入力するにはキーボードがなくっちゃネということで誰もがキーボードを多用する。このキーボードがショボいと、入力速度が遅くなるし、手も手首も疲れて肩こりにもなるし、イラつくし、ムカつくし、最終的には「この糞キーボ(略)」とキーボードパンチを炸裂(略)と言える。

 入出力において、もうひとつ重要なインターフェイスがある。おわかりのとおり、マウスだ。コレに関しては、最近では値段も激安ゆえ、パソコンを買った後からでも取り替えられるから安心。使い捨て感覚で使える超激安製品もある。のだが、同時にその数もやたらと多く、そのうちから真剣にひとつを選ぶとなると一苦労どころか四苦八苦なのであって「あーっこんなにたくさんマウスがあったら選べないっつーんだよくそったれがァ!!」ということになってコネクタ部を持ってマウスを振り回して暴れてパソコンも家もメチャクチャであり、やっぱり自滅と言える。

 そこで安心なのが、ケーブルがないワイヤレスマウスなのダ!! ケーブルがないから振り回せないヨ!! 振り回すかわりに投げちゃうカモ!! と思ったけどワイヤレスマウスはけっこー高いから投げようとしても思いとどまるよネ!! とかいう脈絡で今回の本題のワイヤレス系マウスの話に移行するのはインプレス社のウェブサイトにそぐわないような気がしてきたのでこの話はいったん白紙に戻し、結局何なのかと言えば、最近はワイヤレスマウスの価格がこなれてきて、同時にワイヤレスであってオプティカルであるという製品も出そろってきたので、ここは一発、最新式のマウスにスポットを当ててみようということでひとつ。


行き着くところはコレ!?

ロジクールの「Cordless MouseMan Optical」(ZM-100)。光学式センサの解像度を800dpiに強化して5月に発売された
 マウスの種類を大雑把に分けると、パソコンとの接続形態とマウス内のセンサの違いで、現在のところ4種類ある。パソコンとの接続形態の違いとしては、従来のケーブル式(ワイヤード)のものと、無線などで接続する方式(ワイヤレス)、の2種類がある。マウス内のセンサの違いとして、ボールの回転によりセンサを動かすボール式と、光センサによって机上やマウスパッドをスキャン(してマウスの移動距離を算出する)光学式、の2種類がある。ボールと光学センサを併用した製品もあったりするが、まあそういうのは特殊な例ってことで。

 てなわけで、現在市場に出ているマウスは、そのタイプ別に、ワイヤード・ボール式、ワイヤレス・ボール式、ワイヤード・光学式、ワイヤレス・光学式、の4種類となる。


 各タイプのマウスには、それぞれ一長一短があると思われる。わかりやすいところでは、ワイヤード方式はケーブルが邪魔だとか、ボール式はボールに汚れが付着してスムーズな動きが失われるとか、光学式はマウスパッドや机上の材質・テクスチャ・模様によっては動きがオカシくなるとか、ワイヤレスは使用環境によって調子悪くなるとかマウス内に電池を入れるのでやや重いなど。

 どの点をダメと思い、どの点をナイスと思うかは、ユーザー次第だ。マウスに強いコダワリのある人なら「非常に微妙なカーソル制御が可能だからワイヤードのボール式!!」という結論を出すかもしれないし、パソコン絡みのモノやスペースを極力少なくしたい人なら「省スペースで場所を選ばないワイヤレスの光学式!!」となるかもしれない。結局は好みなのだが、「好みでマウスを選んでくださいネさよなら」という結論に至ると記事的に全然おもしろくも何ともないと言い得て悲しいので、以降は俺の好みを中心としたマウス選びを考えていきたい。


 まず、ワイヤードかワイヤレスか、について。ワイヤードのマウスは、パソコンにコネクタ突っ込みゃ動くというシンプルさがあり、同時に価格的な有利さと品数の豊富さがある。最も簡単・安価・現実味のあるマウスだ。が、俺の場合、やはりケーブルっつーモンに不快を感じる。マウスから延びるケーブルのマウス側20センチ程度は、最低限フリーにしておく必要がある。モノを乗っけちゃうとマウスの動きが妨げられるからだ。また、ケーブル(とコネクタ)があるゆえ、場合によってはパソコンの設置場所をマウスに左右されるってコトもある。

 このあたりの不快さを一気に解消してくれるのが、ワイヤレス方式のマウスだ。出始めの頃のワイヤレスマウスは、モノによっては受信機とマウスの位置がある程度離れると不都合が起きるとか、複数のワイヤレスマウスを同時に使うと混信するなど、滅多にはないけど少々の問題があったりした。が、最近のワイヤレスマウスにはほとんどそーゆートラブルがないようだ。

 ワイヤレスマウスは、マウス自体が電池で動作するので、電池切れ付近になると急に動作が不安定になったり、あるいは電池の分だけ重かったり、電池室の都合でサイズ的にやや大きめだったりする。ワイヤードのマウスにはなかった、新たな面倒とメンテナンスの必要を抱えた製品とも言えるが、実際、サイズの面以外は実用上さほど大きな問題ではないと感じられる。価格的にもこなれてきているし、マウスの使用位置の制限がほとんどないという開放感はこの方式ならではの大きな快適さだ。てなわけで、最近の俺の場合、ワイヤレス派。


 次に、ボール式か光学式かという点だが、まずボール式は諸刃の剣的な使用感がある。しっかりしたマウスパッドを使えば、非常に微妙なカーソル操作ができまくり。けっこー激安なボール式マウスでも、だ。さらに、重さや材質が違う市販のボールに取り替えたりすると、よりパーフェクトなカーソル移動感が得られる。のだが、ボール式は必ず調子が悪くなる。ボールや、ボールの動きを感知するセンサー部のローラーがホコリや油で汚れるからだ。これらの汚れをアルコールとか爪楊枝とかカッターの刃先を使ってキレイにするというメンテナンスが必要になる。多くの“マウスの汚れを取り除く効果があります”的なマウスパッドを使っていても、だ。

 光学式マウスの場合は、ボール式マウスにつきまとうメンテナンスは一切不要。手間要らずで非常に快適に使い続けられる。が、光学式センサでマウスの動きをスキャンしているゆえ、センサの読み取り面=マウスパッドや机上面を選ぶ。マウスにもよるが、読み取り面が透明とか真っ白とか真っ黒とか均等な網目模様などの場合、カーソルが動かなかったりギクシャクした動きになったりする。

 それと、製品にもよるが、スキャン密度が低いセンサを搭載した光学式マウスは、微妙なカーソル操作や、あるいは素早く長いカーソル移動をした時に、カーソルがややギクシャクすることがある。ボール式マウスでは考えられない、非常に気持ち悪い使用感を覚えることがある。

 光学式マウスは、マウス選びと同時に、マウスパッド等の読み取り面選びをする必要があり、また、モノによっては繊細な動きやダイナミックな動きに対応しないことがあるわけだ。でも、結論から言えば、多くのマウスパッドや机上面でしっかり使えたりして、センサ部のお掃除は一切不要という実用性・快適さを考えると、光学式は非常に魅力的である。また、最近の光学式マウスはそのスキャン密度が高まっていたりして、微妙な動きにも素早い動きにも対応できている。なので、新しい製品ってことに限り、最近の俺の場合は光学式マウス派なのであった。


 まとめると、最近の俺においては、ワイヤレスであって光学式であって、しかも比較的に新しい製品であることが、マウスの条件。他にもナイスな製品はあると思うが、全体的な快適さや実用性の高さなど、多くの面で魅力を発揮するのが、ワイヤレスの光学式マウスだと感じる。


ワイヤレスオプティカルマウス4製品

「Cordless Optical Mouse」(ZM-50)。こちらも解像度800dpiだが、多機能なZM-100よりも機能はシンプルだ
 ワイヤレスであってしかも光学式であるワイヤレスオプティカルマウスは、まだまだ数としては少ない。が、その快適さや実用性を考えると、これからガンガン流行りそうな予感。マウスにおける台風の目だと感じる。てなわけで、現在ショップで手に入りやすい4製品を大人買いし、それぞれの使用感を試してみた。

 試した製品は、まず、単なるマウスにおいてもワイヤレスオプティカルマウスマウスにおいても老舗的定番であるロジクールの2製品。Cordless MouseMan Optical(ZM-100)Logicool Cordless Optical Mouse (ZM-50)。それから、ロジクール製品に対抗しまくりと思われるMicrosoft wireless IntelliMouse explorer。そして、意外な伏兵とも言える東京ニーズ TN-20RFOS

 結論から言えば、どの製品も十分に実用的なワイヤレスオプティカルマウスである。が、それぞれ、微妙に違う使用感があった。この違いを、それぞれ違った観点から見ていきたい。

 まずは、サイズと外見。マウスユーザーの中には……ってパソコンユーザーはみんなマウスユーザーですな。失敬。マウスを選ぶ時、多くの人はその微妙な性能差・機能差・使用感の違いよりも、マウス自体の大きさとデザインにこだわるようだ。デザインは好みだが、確かにサイズは重要なファクターである。大きすぎても小さすぎても快適だと感じない。まあ慣れってのもあるが、慣れても慣れきれないサイズのマウスは、結局不快なマウスとなる。

 で、男性であり、手もややデカめの俺だが、結論から言えばロジクールのZM-100とMicrosoftのwireless IntelliMouse explorerは、少々デカいと感じる。慣れるまでに少々時間が必要という感じ。ZM-100もMicrosoftのwireless IntelliMouse explorerも、エルゴノミクスデザインっつーことで手へのフィット感はよいのだが、マウス自体の全高がやや高い。親指と薬指あたりでマウスを支え、手先だけでマウスを微妙に動かすという使い方には向かない。逆に、手のひらでマウスを支える感じで、手首まで使ってマウスを動かすという人なら安定したホールド感が得られるマウスだと感じる。

 一方、ロジクールのZM-50や東京ニーズのTN-20RFOSは、まあまあコンパクトで、形状もほぼ左右対称のベーシックなもの。俺の場合なら指先での微妙な操作ができる点で上々の使用感。上記の2製品は何かこう“アメリカンサイズ”という印象だが、こちらの2製品は日本市場を十分意識した“日本人サイズ”という感じがする。特に細身のZM-50は、日本人の女性でも「大きすぎる」と感じない小ささ・ボリュームのなさがある。


機能や使用感が意外なほど違うヨ!!

東京ニーズの「TN-20RFOS」。大きくなりがちなワイヤレスオプティカルマウスの中では、比較的手にフィットするサイズだ
 操作感はどのマウスもまあだーいたい同じ。どれもボール式マウスに近いスムーズさがあるし、光学式だからカーソル飛びが起きるとかってこともない。ワイヤレスゆえのトラブルも皆無だった。

 すっげぇ細かな話になるが、カーソル移動のスムーズさでは、ロジクール製品が最もよいと感じた。実にスムーズなカーソルコントロールが可能だ。使い慣れてるしチューンナップも施し済みのボール式マウスから移行しても、ほとんど違和感がないと思う。次に良いのは東京ニーズのTN-20RFOS。こちらも十分にスムーズなカーソル移動ができた。Microsoftのwireless IntelliMouse explorerも十分滑らかなカーソル移動ができるのだが、1ドット単位などヒッジョォ~に細かなカーソル移動に関しては、ロジクール製品よりもちょいと劣るような印象。そういう超細かいカーソル移動ができないってわけではなく、時々たま~に、超微妙なカーソル移動についてこないことがあるという話。


 でもまあ、そこまで細かいカーソル操作感は気にしない人がほとんどだと思うので、4製品どれを使ってもあまり大きな違いはないと言えるだろう。

 ボタンのフィーリングの良さでは、Microsoftのwireless IntelliMouse explorerがダントツに良く感じられた。4つのボタンはどれも非常に軽いタッチで押せるし、ホイールの滑らかさも押下感も好感触。高級感を伴うボタン操作感がある。が、その形状から、本体左側のふたつのボタンが、俺には押しにくい。このふたつのボタンにブラウザの[リロード(F5)]や[戻る]、あるいは[コピー]や[ペースト]などを設定しておくとすげぇ便利なだけ、位置的な違和感はちょいともったいないと感じた。

 ロジクールの2製品は、ほんの少し硬めのボタンだが、使用感は上々。ZM-100の本体左側には、親指で押すのにちょうど良い位置となるボタンがあり、これの使い勝手も良い。ZM-100もZM-50に共通する機能として、ホイールを押下するとウェブブラウザ使用上都合の良い多数の機能を扱えるようになるボタン設定機能(ウェブホイール機能)があって、これも非常に便利。具体的には、ホイールを押下すると、マウスの右ボタンクリック時に表示されるコンテキストメニューのような感じの(円形の)サブメニューが表示され、その中の合計10のコマンドのうちからひとつを選べるという機能だ。ウェブページ閲覧時にはすげぇ便利な機能なのだが、ウェブブラウザ使用時だけ便利って感じではある。このホイール押下時のサブメニューが、他の、ウィンドウズ全般の操作にも対応してさえいたらヤケクソな便利さとなりそーな気がする。

 東京ニーズのTN-20RFOSは、けっこー硬めのボタン。本体左右下側にそれぞれひとつずつボタンがあり、俺の場合はこの左側が使いやすいと感じたが、右側はなーんか押し間違いがちであった。

 サイズ、ボタン数、ボタンのフィーリング、それからドライバが提供するマウスの機能など、どの製品も少々違うのである。そしてその少々の違いは、実際には大きな使用感・便利さの違いになったりする。さらにこの“使用感・便利さ”は、ユーザーが扱うソフトウェアなどにより基準が大きく変わったりする???ゲームをするのかグラフィックソフトを扱うのかウェブページを見るのかによって、カーソル移動重視なのかボタン機能重視なのかなど、マウスに対して求めるものが違ってくる。まったくマウス選びは難しい。


割り切った結果は……

 多機能さで魅力的なのは、やはりボタン数が多いwireless IntelliMouse explorerだ。ホイールを含めて5つのボタンがあり、それぞれに好みの機能を割り振れる。同じくらい魅力的なのが、ロジクールのZM-100。ホイールを含めて4つのボタンがあるが、本体左下のボタンが押しやすく、ホイールにウェブホイール機能を割り振ればマウスだけで非常に多くのコマンドを扱えるようになる。割り振れる機能の数だけ考えればZM-100→ZM-50→wireless IntelliMouse explorer→TN-20RFOSの順で有利となる。

 しかし、ウェブブラウザ使用時にはZM-100が最強に魅力的と言えるものの、ウェブブラウザ不使用時にはウェブホイール機能は使わない。このあたりが微妙なところ。ウェブブラウザも他のソフトも同様に使うって感じなら、ボタン数順にwireless IntelliMouse explorer=TN-20RFOS→ZM-100→ZM-50の順で有利となる感じ。

 でも、俺流なマウスの持ち方で魅力的と思えるのは、ロジクールのZM-50と東京ニーズのTN-20RFOSだったりする。常用しても「ちょっと大きいかな」などと全然感じない小柄なボディがナイスだ。

 ところが、ドライバソフトの良さで言えば、wireless IntelliMouse explorerなど用のIntelli Point4.0や、ロジクール社製マウス用のマウスウェア9.27が便利で、俺としてはマウスウェア9.27が好きだったりする。

 じゃあボタン数においてもサイズにおいても他に互角な製品があったりする東京ニーズのTN-20RFOSは、飛び抜けた魅力という点では地味なのかと言えば違う。この製品は充電式(単4型ニッケル水素充電池を2本使用)であり、電波の受信部がマウス置き兼充電器になっている。不使用時には専用台に乗せておけて邪魔にならないし、乗せておけば自動的に充電されるので電池切れってことがナイ!! このギミックも非常に魅力的なのであった。


 どれを選べばいいのか? どうして俺は選びあぐねているのか? それは競合しまくりのワイヤレスオプティカルマウスを4機種も買ってしまったからなのかーッ!? でも同時に4つのマウスは使えないので、どれかひとつに絞らなければならない。

 努力して冷静になって判断してみると、長期間満足して使い続けられると思うのはふたつの製品。Microsoftのwireless IntelliMouse explorerと、ロジクールのMouseMan Optical (ZM-100)だと思える。ボタン数の多さや実装できるコマンドの数は十分だし、ボタンフィーリングも良いし、ドライバも安定して供給されそうな予感=今後も新たな使いやすさが生まれるかもと思えるからだ。

 東京ニーズのTN-20RFOSは、マウスにおいては超軽く押せるボタンが好きな俺にとっては、ボタンが少々硬い。充電のギミックはすげーイイ感じだが、ワイヤレスオプティカルマウスってそーんなに電気食わない感じで、上記2製品でも2~3ヶ月はもちそうなフィーリングなので、この際強引に諦めたり納得したりしていきたい。

 ロジクールのCordless Optical Mouse (ZM-50)については、サイズは最も気に入れたものの、4製品中ボタン数が最小っていうか単なるホイールマウス。オモシロミに欠ける。4つのマウスを持っている俺として、ZM-50を使うのは、目の前にゴージャスな料理が並んでいるのに敢えて箸を付けないほど禁欲的なことだと言えよう。

 じゃあwireless IntelliMouse explorerかMouseMan Optical (ZM-100)のどっちかだ!! として徹底的に使い比べたのだが、ウェブホイールの便利さとカーソルの動きの非常に微妙な良さではZM-100であるが、汎用可能なボタン数の多さでやっぱりイカシまくってるwireless IntelliMouse explorer、どちらかひとつを選び出せないのであった。一方を使うと他方の良さを痛感する。隣の芝生は何とやらの状態。もう何度も何度も使い比べたのだが、いつも結論が出ないほど、それぞれ微妙に違う方向で大充実しているマウスなのだ。

 でも、両方を同時に使用することはできない。USBポートに両方のワイヤレス受信部をつなぐと、両方のマウスとも動かないのであった!! さすが競合製品!! ポート取り合いですか?

 で、両マウスを取っ替え引っ替え使って(というか吟味し比べて)いるうち、俺は感じた!! 何なんだこのイライラ感は!! そしていつも結論が出ない、ってコトから来る未達成感!! ムカつくゼ!! アッタマ来た!! wireless IntelliMouse explorerもMouseMan Optical (ZM-100)も高いマウスだけど窓の外に投げてスッキリしちまおうかなこうなったら……と思った瞬間閃いた。


 何で悩むかと言えば、両マウスに多彩な機能が盛り込まれているからだ。どちらの多彩さを取るかで、俺はヤケに悩んでいる。機能選びができないでいる。ならば!! ←ここで閃いたんですけど。ならばだ!! 機能を選べないマウスがいい!! それは4製品中最も低機能と言えるロジクールのCordless Optical Mouse (ZM-50)!! コレだ!! これを選んでいきたい!! その低機能さ、限定された機能だけでいーやと割り切ることで、この一生終わんなさそーな機種選び混沌モードから脱していきたい!!

 我ながら割り切る方向が違うとは思ったが、現在は無理矢理ZM-50に落ち着き中。悩んでる時がいちばん楽しいとは言え、悩んでる時が長過ぎると苦痛だ。時にはストイックさが必要であり、ストイックであることは人を悩みから解放するのであるとか抽象的なことを書きつつマウス選びの難しさ面倒くささを読者様に転嫁していく拙者であった。


・ Cordless MouseMan Optical「ZM-100」(ロジクール)
  http://www.logicool.co.jp/cf/products/productoverview.html/cdr6.html
・ Cordless Optical Mouse 「ZM-50」(ロジクール)
  http://www.logicool.co.jp/cf/products/productoverview.html/opti7.html
・ Microsoft wireless IntelliMouse explorer(マイクロソフト)
  http://www.microsoft.com/japan/hardware/2002/mouse/wireless_explorer.asp
・ TN-20RFOS(東京ニーズ)
  http://www.hanae.ne.jp/execute/customer/needs/visitor/dsp003.asp?kataban=TN-20RFOS

2001/11/26 22:07

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