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第4の支点で納得快感! ぺんてる「エルゴノミクス・ボールペン」

「エルゴ」「ユニバーサル」系のアイテムは増加の一途だ
 パソコン文化の蔓延にともなって文字を手で書く機会が激減している今日この頃。しかし、突然小さな脳みその片隅に浮かんだアイディアやイメージは、パソコンやPDAではなく、枠や罫線のないメモ用紙にボールペンで一気に書き込むのが忘れないコツだ。

 そんなアイデア・メモだけのために、筆記具を使う筆者のような人種ではなく、常にヘビーに帳簿や、相変わらずシステムノートに小さな字でたっぷりと情報を書き込んでいるアナログ人間には、ボールペンやシャープペンシルは、モバイラーにとってのモバイルPCと同様、とても重要なアイテムであるはずだ。

 「エルゴノミックス」や「ユニバーサルデザイン」という考え方が筆記具の世界に持ち込まれてからすでに何年も経ち、巷には、やけにグリップ部分の太い、フニャフニャしたボールペンやシャープペンシルを見かけることが多くなった。モノにはどんなモノでも程度があるのが当たり前だが、人間工学的に見て、グリップ部分はその断面の直径がある程度までなら、大きければ大きいほど、筆記作業による疲労軽減度が大きいとされている。かくして、ゴロゴロ・フニャフニャした丸みを帯びた筆記具が益々増えるという珍現象は今日も続いているのである。

 エルゴノミックス・ペンのパッケージの裏書きにあるぺんてる社のステートメントによれば、前述の通り、グリップ部分はただ太ければ良いというものではなく、疲労軽減度だけを考えるなら、グリップ径の断面は24mmくらいまでは、その太さに応じて、確実に向上はするが、逆にあるサイズの径を越えると、今度は、「書きやすさ」というもう一方の重要なポイントで、マイナスになるという。ぺんてる社の実験では、その分岐点にあたるベストポイントを19mm径としている。

 理想的な19mm径のグリップを採用した「エルゴノミクス・ボールペン」にはもう1つの特長がある。人間がボールペンで文字を書いたり、絵を描く時は、親指・人差し指・中指の3本の指の指先や脇腹を支点としてボールペンを3点でホールドして書く。しかし、意外と忘れがちなのは、親指と人差し指の指間である「水かきの付け根部分」だ。その第4番目の支点を上手く活用して書きやすく疲労度の低い筆記具を目指したのが「エルゴノミックス・ボールペン」なのだ。

 ただ、人間には身長差があるように、指の長さにも個人差がある。「エルゴノミクス・ボールペン」は、誰でもが、ハンディなしに同じように第4の支点で支えられるように考えた。目的達成のために、理想的な径のグリップをフロント・グリップとリア・グリップの2つのパーツに分離させ、リア・グリップを一定間隔で後退移動できる仕組みを取り入れ、全ての人にベストな位置を設定できるようにしている。


 これによって大きな手の指の長い成人男性から、女性、子供に至るまで、無理をすることなくベストで疲労度の少ない調整が可能になった。残念ながら、筆者はくっきりしたブロードな書き味が大好きなので、未だに海外のホテル備え付けの、「エルゴノミックス感ゼロ、ノンユニバーサル・デザインのBICボールペン」から離れられない。ぺんてる社の「エルゴノミックス・ボールペン」は繊細でFineな書き味が大好きなユーザーには一押しアイテムだろう。

 ボールペンも、モバイルPCも、そして昨今流行のPDAも、全てその目指すところは同じだと思うが、この世にあるものすべて「過ぎたるは及ばざるが如し」なのだ。そろそろ各IT機器メーカーの商品企画担当者も故人の言葉に耳を傾ける時が来たようだ。


謎を呼ぶ「4つの支点」を追求しようと買ってしまった リアグリップを調整してベストフィットすると第4の支点が理解できる

品名 発売元 購入価格
エルゴノミックス・ボールペン ぺんてる 500円



(ゼロ・ハリ)
2002/07/10 11:29

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