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チャンネルを回すたびに思い出がよみがえる
「明和電機 ガチャコン」

21世紀の汎用テレビ用アナログ式リモコン

単4電池2本で駆動。5個のディップスイッチでテレビのメーカーを設定
 筆者は、明和電機のデビュー当時から彼らのプロダクトやライブショウには注目している。発売後すぐに彼らの工業性を不動のモノにした超有名な「魚コード」(ナコード:魚の骨型電源延長コード)を購入したのは言うまでもない。ご存じの方も多いだろうが、太刀魚の骨のような延長コードは、部屋やデスクトップで使うには迷惑この上ないパーツなのだ。机上で使うのならまだ我慢もできるが、間違ってもリビングの床などで使うことはお薦めできない。うっかり消灯した部屋に入り込んだ時に間違って素足で魚コードを踏んだりすると致命的な痛さを味わうこととなる。

 そんな、あまり役に立たないけれどユニークで面白い製品を続々と開発・販売している明和電機が満を持して発売解した製品が「ガチャコン」だ。

 今やどんなに安物でも、リモコン装置の付属していないテレビなんてモノはこの日本に存在しないと思うが、1980年頃までのテレビは、まだまだその多くが機械式の「ダイヤル式チャンネル切り替え装置」を装備し、当然ながら、その「ガチャガチャ」とチャンネルを回すメカニカルな動きをリモコンで再現して遠隔操作するには無理があった。筆者もチャンネルを変える時に、高速で「ガチャガチャガガガガッ……」と連続して高速回転させ、親父に怒られたことが何度もあった。「ガチャコン」は、まだまだテレビ放送が新鮮で、家族揃って茶の間で毎週決まって楽しい番組を見ていた懐かしくて暖かい60~70年代のテレビのチャンネルを21世紀の日本に再現すべく考えられた久方ぶりの「秀逸なローテクリモコン装置」なのだ。

 ウッド柄のプラスチックを側面に上手く使い、片手に収まるほどの小さな四角いボックスに昔懐かしい「テレビのチャンネル」と、同じく小さな回転式の「音量コントロールつまみ」が取り付けられている。音量コントロールつまみは、押し込んだり、引き戻したりするアクションで、目的のテレビの「電源オン・オフ」を制御する。これらのチャンネル操作や音量操作はそのままテレビのリモコン信号としてガチャコン全面の赤外線ポートからテレビに向けて発射される。国内の殆どのテレビのリモコンに対応可能で、ユーザは使用しているテレビのメーカーによって、ガチャコン内部にあるディップスイッチを指定するポジションに設定することで切り替える仕組みになっている。

 あくまでクラシカルな外観と昔懐かしい仕組みを現代風にアレンジした「ガチャコン」だが、できることなら、もう少しハードな「クリック」感と、微妙な引っかかりの「ガリッ」感があれば100点満点だっただろう。明和電機なら、後ひとつ、最後の追い込み姿勢が欲しかった。しかし、そのアイデアとコストパフォーマンスは秀逸だ。筆者は、現在物色中の国産各社のいずれかの大型プラズマテレビと「ガチャコン」とのコンビーネーションで使うか、60年代のジャンクの古いテレビを探して、中身を最新のテレビに置き換えるか、「ガチャコン」のための環境整備を毎日悶々と考え続けている。


現在のチャンネルが小窓からほんのり明るく懐かしく見える 木製に見えるが本体はプラスチック製、明和電機の漢字ロゴが最高だ!

品名 販売元 購入価格
ガチャコン 明和電機 3980円(Web直販)


・ 明和電機
  http://www.maywadenki.com/top.html


(ゼロ・ハリ)
2002/09/30 16:51

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