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またまたデジカメ衝動買い。光学12倍ズームの「FZ1」
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大昔、カシオの初代デジタルカメラ「QV-10」を購入して以来、2~3カ月に1回くらいの割合でデジタルカメラの買い換え、あるいは買い増しを繰り返している。過去もっとも利用期間が長かったのはキヤノンのPowerShotで、初代PowerShotから2代目までを継続して使用した。逆に、原因は不明だが、冬のニューヨークで撮影データが何度か消えてしまうという致命的なトラブルに見舞われたスマートメディア内蔵の富士フイルム製FinePixなどはたった一度購入しただけだ。
ここしばらく、筆者の愛用機はニコンのCoolPixだった。値段はそこそこ高価だが、価格性能比に優れ、その多機能さは筆者には使い切れないくらいだ。その反面、広角レンズを装着した場合の総重量は相当のモノで、ちょっとした旅行や出張にちょっとデジタルカメラを持ち歩こうとすると、撮影が仕事か、第一番目の趣味でなければ対応しきれない大袈裟なスタイルになってしまうのが弱点だった。
そんな時、発売が遅れてやっと店頭に並んだ松下電器のDMC-FZ1を見かけた。何より驚いたのは、その外観からは想像できないほどの持ったときの「軽さ」だった。専用リチウムバッテリー、SDメモリカードを含めても350gだが、それよりはるかに軽く感じてしまう。これは、特にブラックカラーのモデルの方に顕著に感じてしまう。最大420mmの超望遠レンズ相当が搭載され、絞りF2.8という明るさを維持しながらこの本体重量は、私のようなカメラマニアではない素人ユーザーには超魅力的なスペックだ。
運動会の“ウチの子撮影用親バカ機能”の追求で培った光学式手ぶれ補正機能「MEGA OIS」(MEGA Optical Image Stabilizer)も強力だ。光学12倍の撮影ではこの機能が大きな効果を発揮してくれる。さらに、デジタル3倍ズームを使用するとMEGA OISの機能は効きにくくはなるが、36倍(1260mm相当)という超望遠の世界を体験できる。ただ36倍にもなると両腕だけでのホールドでは、ファインダーを覗き込み遠くの映像を眺めているだけでも、酔いそうになってくるので三脚や一脚を利用するのが本来だろう。撮影後の画像も有効画素数200万画素のデジタルカメラとは思えない満足度だ。
一途に高画素化と撮影写真のクオリティのみを追い求めてきたデジタルカメラ業界にあって、パナソニックの「Lumix DMC-FZ1」は、デジタルカメラによるアクティブな撮影や、不可能だったことを可能になった楽しみを教えてくれ、新しいデジタルカメラの方向性を示した好例だろう。この年末にデジタルカメラの購入や買い換えを考えている人には一番のお奨め商品だ。
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価格の割に高級感の漂うDMC-FZ1。本体カラーはシルバーもある
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強そうに見えるレンズフードとそのアダプタは標準添付。フードはブラックカラーのみ
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品名 |
発売元 |
実売価格 |
Lumix DMC-FZ1 |
松下電器産業 |
6万円前後 |
・ Lumix DMC-FZ1製品情報
http://www.panasonic.co.jp/products/dc/fz1/
(ゼロ・ハリ)
2002/12/04 11:37
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