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見た目も実用性も抜群!!　「ペローニ社製コインケース」

ペローニ製コインケース

皮製で使えば使うほど味が出る

半球状の上面と異なり裏面は平らだ

　読者諸氏の中にも財布を札入れと小銭入れの2つに分けて持ち歩いている人も多いと思う。かく言う筆者もそのうちの一人だ。もともとはひとつの財布でまかなっていたのだが、その財布の小銭を入れる部分が小銭を入れすぎでへたってしまい、専用の小銭入れと併用することにしたのだ。

　専用の小銭入れはなんと言っても「小さい」ということが魅力的だ。筆者が普段使っている財布は携帯と同じく二つ折りだ。クレジットカードなども入るようになっており、それなりの大きさと厚さになる。財布は頻繁に使うのでポケットなどに入れておきたいが、どうしてもポケットが膨らんでしまい、動きにくくなったりスーツの型が崩れる原因になってしまう。その点、小銭入れならば小さく、ポケットの中でもあまり邪魔にならない。

　そんなわけで小銭入れを使ってきたのだが、基本的に筆者が使ってきた小銭入れは小さな袋にチャックをつけたような代物だった。

　このタイプの小銭入れは、小さくて場所を取らないという点では便利だったものの、いくつか不便なことがあった。それは検索性の低さとお金の取り出しにくさだ。小さい開け口から必要な小銭を探すために指を入れて小銭入れの中を引っ掻き回したり、狙った小銭だけを取り出すのが難しいため、まとめて小銭を取り出して手のひらなどに広げてから必要な分だけを使ったという経験はないだろうか？

　そんなときに出会ったのが、このペローニのコインケースだった。イタリアのメーカー、ペローニ製のこのコインケースは、驚くことにどこにも縫い跡がない。一切糸を使わずに職人さんが丹念に革を加工して作っているのだ。

　見た目の美しさだけでなく、非常に実用的でもある。使用するときは上蓋である半球状のドーム部分を下にし、ポケット部のつまみを引っ張って開ける。すると、重力に従ってドーム部分に小銭が落ちてくる。小銭をしまうときは、ポケット部を下にひっくり返すだけでいい。滑らかに小銭がポケット部に収納されるだろう。これら全ての動作には大きな力はいらない。ほんのわずかな力で全ての操作ができ、それでいて勝手に財布が開かない安定性はまさに職人芸と言えるだろう。もちろん、大きすぎず小さすぎずポケットへの収まりが良いのは言うまでもない。

　ドーム部分に小銭が広げられるため、コインケースの中にあった小銭が一目瞭然となる点がポイントだ。また、開いている部分が大きいため、小銭を非常に取り出しやすい。通常の小銭入れの弱点であった検索性の低さと小銭の取り出しにくさを全て解消している、理想の小銭入れと言えるだろう。

　小銭入れなどを使っていて、少なからず財布を引っ掻き回した経験のある人には是非オススメしたい。また、見た目も美しいこのコインケース、父の日などの贈答用にいかがだろうか？


このように開くとコインがドーム状の部分に展開される	ペローニのロゴも美しい

品名	発売元	購入価格	購入場所
コインケース	ペローニ	6,000円	新宿伊勢丹

（杉村啓）
2003/06/09 11:07

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