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いつでもどこでも手軽に血圧測定! 「手くび血圧計」

 あれは高校時代、健康診断の日。クラスのみんなで列を作って待っていると遠くに人影を発見! あれは! 素敵であり、すなわちあこがれの先輩! キャー! 見て見て~先輩かっこいいよねぇ~とコーフンすることしきり。しかしそれは心電図をとる列であり、程なくやってきた自分の番ではドキドキしたあまりに測りなおしとなったのであった。

 このようにかっこいい人を見ただけで変化が起こる心臓。今となってはちょっと大きめの金額を示した購入ボタンを押す瞬間に心拍数が上がることはあっても、あの頃のように純粋に胸ときめくことはなくなってしまった。とはいえ、片時も止まることなく鼓動を続けるこの心臓と、心臓が送り出した血液が体内で循環を続けるおかげでこうして生きている。

 ただ、心臓は動いているからイイとは言えないのである。会社にお勤めの方なら定期的に健康診断が行われ、そのつど体の異常を知らせてくれるだろうが、組織に属さない身分の場合は健康診断そのものを怠りがちだ。実際にバリウムを飲んで検査したのはもう何年も前の話。その後膝の手術を2回行なったため、術前検査をした程度である。

 だいたい病院にいかない限り血圧なんて測らない。血圧測定は健康診断の第一歩。だから自分で測ってみようじゃないか。血圧測定というとお医者さんが聴診器をあて、腕にぐるりと布を巻き、片手にポンプをもってコスコスコスコスと空気を……というのがよくある風景だが、血圧計だって手軽に持ち運べる時代である。その1つが「手くび血圧計」だ。

 重量は乾電池(単4電池2本)を入れてもわずか120gにも満たない。付属のポーチに入れれば、本当にどこにでも持って行けるのである。計測する場所はその名のとおり手首。腕まくりは必要ない。しかも一人で装着しやすいようにあらかじめ圧迫帯はカーブがついている。測定可能な手首の太さは13.5~19.5cm。手首に巻いたらマジックテープで固定し、ひじをついて血圧計を心臓の高さにしたらボタンを1回押せばよい。自動的に圧迫帯に空気が送り込まれ、測定開始となる。最高血圧、最低血圧、1分間の脈拍数などが大きな文字で表示され、もし測定値が「高血圧領域」の場合は点滅して教えてくれるのである。

 しかし「血圧なんて自分で測ってどうするんだ」という方もいらっしゃるだろう。問題はそこだ。それが意味するところはナンなのかがわからなければ意味はない。興味のある方は同製品を案内しているページにある「豆知識」などを参考にするといいだろう。自分の血圧がどうなっているのかを知ることは、いざというとき異常を見つけやすいといえる。

 いつも上司やお客さんにいじめられて心臓が縮む思いをしがちな人、不規則な生活をしている人、自分は健康だから大丈夫だなんて根拠のない自信を持っている人は、これを期に自分の心臓の声に耳を傾けてみてはいかがだろうか。もちろん最後にはきちんと健康診断を受けよう。素人判断は禁物だ。


文字表示が大きく見やすいディスプレイ 。手首に固定する圧迫帯はカーブがついている。測定可能な手首の太さは13.5cm~19.5cm

品名 発売元 購入価格 購入場所
一体型手くび血圧計 EW3001P ファジー測定方式 松下電工 4,980円 ヨドバシドットコム



URL
  製品情報
  http://dmedia.mew.co.jp/wellness/jsp/wellsyn.jsp?sy=EW3001P-W&ed=0&sg=22&ch=3


(すずまり)
2003/10/16 11:14

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