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地球に優しい飛行船、心に優しいラジコン飛行船「SKYSHIP」

ラジコン飛行船「SKYSHIP」ヒンデンブルグ号
 ジャンボジェットが約70mなので、3倍以上の巨大な乗り物であった。航空機にくらべ低空を飛ぶので目の前に現れたときは度肝を抜く迫力があったことが想像される。

 交通手段の1つとして定着しつつあった飛行船の運命を大きく変えたのは戦争だ。当時ヘリウムガスを大量生産できる国はアメリカしかなく、ドイツが飛行船を軍事利用しているとしてアメリカはヘリウムの輸出を禁止。これによりZEPPELIN社は可燃性の高い水素を使用して飛行船の運航を続けることとなったが、1937年、大西洋を超えてニューヨーク近郊のレークハースト飛行場に到着したヒンデンブルグ号が着陸寸前に爆発炎上した。

 この事故をきっかけに「飛行船=危険な乗り物」のイメージは広がり、客船としての時代は一旦終わることになる。爆発の原因は長年にわたり不明だったが、最近NASAの元研究員の調査によりエンベロープ(巨大なガスタンクの部分)の塗料に、ロケットの固体燃料と同じ酸化鉄と粉末アルミニウムが使用されていたことにより、静電気等などの影響で発火したことが判明している。


プロポ(コントローラー)はこんな感じ、右上のダイヤルで上下方向をコントロール
 タカラから発売されている「SKYSHIP」は屋内で使用する飛行船だ。この製品を買って驚くのは、本体のパッケージはごく普通ながら、ヘリウムガスが入っている箱の大きさだ。液化されていないヘリウムガスがそのまま入っているので、完成した飛行船よりも一回り大きな箱に入っている。ただし中身のヘリウムは空気よりも軽いので大きさの割りに極めて軽く、子供でも簡単に持ち上げることはできる。飛行船に充填すると70%ほど使用するので残りは浮力が足りなくなったときの補充用だ。

 組立てはいたって簡単で、両面テープで部品を貼り付けるだけ。フィルム状のエンベロープにヘリウムガスを充填すると簡単に浮上する。コントローラーから飛行船の内蔵バッテリーを充電すると準備完了だ。2個のプロペラの上下方向と回転方向を変化させることで上昇、下降、方向転換を行なう。

 実際に飛ばしてみるとそこそこのスピードだ。慣性がつくとそのままスーッと移動するのでプロペラを逆回転させないと止まらない。と言っても極めて軽いので室内でぶつかっても安全だ。その軽さゆえに風には敏感で、窓を開けているとわずかな風で勝手に移動してしまう。気が付くとカウンターキッチン開口部を抜けて台所にいたり、廊下を一人で移動している。それはそれで生きてる様な感じもして微笑ましい。うかつに窓を開けていたら外出してしまうので注意が必要だ。屋内用とあるがひそかにマンションの駐車場で飛ばそうかと思っていたが、微風でも何処へいくかわからないので、屋外での使用は諦めることにした。筆者宅の目の前にはミシンと事務機の世界的企業の体育館がある。是非そこで飛ばしてみたいと思っているがまだ実現していない。使わないときは押入れの空いた空間に浮かんでいる。まるで犬小屋で居眠りしている愛犬の様な感じでこれもまた微笑ましい光景だ。

 飛行船は地球に優しい乗り物として見直されているらしい。ガンガン走るラジコンばかりでなく、時にはノンビリゆったりした気分になれる飛行船も、心にゆとりを持たせてくれる。特に大きなリビングや吹き抜けのある一戸建て、更には体育館をお持ちの方にはお薦めの一品と言えよう。


上昇(左)と水平飛行(右)のプロペラの向き

プロポから給油、いや、充電も空中に浮いたまま行なう 優雅に室内を飛び回る「SKYSHIP」

品名 発売元 購入価格
SKYSHIP ヒンデンブルグ号 タカラ 本体:6,980円
ヘリウムガス:3,000円



URL
  製品情報
  http://www.takaratoys.co.jp/skyship/


(weekone)
2003/11/10 11:04

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