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ちょっと洒落たブックマークに「Lastline」

次回読み始める先頭行や、今回読み終えた最終行を表示させることができる
 米国人はブックマーカーが大好きだ。その点、日本人はあまりブックマーカーに凝っている人を見かけない。もちろん、書籍に付いている紐も、書籍を買ったときに本屋さんがくれる紙の栞も悪くはないが、“人材募集”や“出会い&結婚専門誌”の広告付きでは多少しらける場面もあるだろう。

 同じ紙の栞でも、その本屋さんのセンス良い広告などが掲載されているユニークな栞なら大歓迎なのだが、なぜか日本の書店では小さなお店から大型書店までその辺りのセンスは全く後進だ。サンフランシスコのユニオンスクエア側のケーブルカー路線沿いにあり、筆者が必ず立ち寄る「ボーダーズ書店」の栞はなかなか良い。

 日本の書店がセンスの良い栞を無料でくれる時代になるまで、しばらくは国内外のあちこちの書店や小物店で海外製の栞を買ったりする楽しみがあるので、書店の日米格差もまた楽しいことなのかもしれない。本日ご紹介するブックマーカー「Lastline」はどちらかと言えば、ブックチャームと呼ばれる米国風のハートウオーミングなブックマーカー・イメージでは無く、比較的事務的、かつ、クールな感覚のあるブックマーカーだ。

 薄いプラスチックを折り曲げて、内側に当たる一部分をくり抜き、ちょうど、その小窓に今回、読み終えた最終行の一部を表示させてクリップするモノだ(筆者は、気分的に、次回読み始める先頭行をその窓から表示させている)。国内の縦書きの書籍なら本の上部にクリップし、洋書なら左右の縦にクリップして使用する。小説などを読むときは問題ないが、結構複雑な論文やプログラミングガイドなどの場合には、筆者もそうであるが、複数のブックマーカーを使用し、本のあちこちを参照しながら少しずつ読み進むことが多い。

 そういう複数ブックマーカーを活用する形式の読書には、このLastlineは向いていないのかもしれない。ただ自分なりのブックマーカーを改造して作るとなれば、このLastlineの上部に小さな穴を空けて、カラーの異なる細い紐を数本通すだけで、より便利な自分だけのマルチポイント・ブックマーカーを完成させることも簡単だ。

 筆者は、最近はまっている内田康夫さんの下町を舞台にした推理小説「上野谷中殺人事件」で初めてこのLastlineを使用したが、書籍の選択が最も向いていない気がしてならない。クールなLastlineが本当に似合って格好良く決まるのは、「Javaの原語のプログラミングガイド」や原文で読む「ドラッガーの名言集」ではないだろうか? しかし、それらの本では、間違いなく睡魔が先行し、いつまでたってもブックマーカーが前に進むとは思えない。「目覚ましタイマー付きのブックマーカー」なんてのも米国内では見た覚えがある。

 これらの事実を読書する人間の層の厚さと考えられるかは別問題にしても、日本の書店にも頑張っていただきたいところだ。


一見してブックマーカーとはわかりにくい。軽くて薄くて便利! 一目でマーキングした箇所がわかる

品名 購入店
ブックマーカー「Lastline」 東京ランダムウオーク神田店



(ゼロ・ハリ)
2004/01/09 10:57

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