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世界に誇る超特急が手のひらに 「つばめマウス」

つばめマウス
 鉄道というものは不思議なもので、通勤や通学などの足として、特に意識せずに利用する人もいれば、鉄道そのものに魅力を持って路線を楽しむ旅に出たり、疾走する車両を写真に収めたりする人もいる。今回紹介する「つばめマウス」はどちらかというと後者のために発売されたマウスだと言えよう。

 つばめマウスは、九州新幹線「つばめ」の開業を記念して販売されたUSB対応の光学式2ボタンホイールマウス。九州新幹線は、鹿児島中央(旧西鹿児島)から新八代間を35分で結ぶJR九州初の新幹線で、将来的には博多まで開通する予定だ。つばめマウスのモチーフとなった九州新幹線800系は、俗に「カモノハシ」と言われている東海道新幹線700系とは違ったアプローチの緩やかなノーズや、純白ボディにさりげなく加えられた、JR九州のコーポレートカラーである赤と金のストライプが特徴的な車両だ。

 さて、つばめマウスと本物の「つばめ」、残念ながら筆者はマウスしか体感したことがないため写真などから比較することしかできないが、マウス全体に施されたUVコーティングが程よく光沢を放っており、醸し出される高級感が本物の「つばめ」を連想させる。また、赤と金のストライプやロゴマーク、先頭部分のテールライトも描かれており、外観の再現性も高いだろう。

 記念モデルや特別モデルというものは、一概に見た目や忠実性に主眼が置かれてしまい、仕様は二の次にされがちだ。だが、つばめマウスはホイールをきちんと装備している点や、ボタンのクリック感などマウスとしての機能をきちんと確保しており、実用面でも問題なく利用できる。また、マウスを動かすとヘッドライトが点灯する仕組みはなかなか面白く、発売元のジェイアール九州オーエーサービスのWebサイトで公開されている専用ドライバ「Email Mouse」(製品には同梱されていないので注意)をインストールすることで、メール着信時にマウスのライトが点滅し、マウスポインタをつばめのマークに変えるという演出も楽しめる。

 あくまでも筆者の主観だが、全体的なサイズがやや小ぶりなため、細身の本体もあいまって手が余ってしまう感覚がある。手のひらの左右が机に触れてしまううえに、後方部分も手が宙に浮いてしまって、長時間の使用はやや疲れる。せめてもう一回り大きめに、全長ももう少し長めに確保してもらえれば、丁度つばめの屋根に手を添える形になってマウス操作も快適になるだろう。

 「つばめ」としての存在感や雰囲気は十分に再現されており、鉄道ファンならずとも、記念モデルに目がない人、月並みなマウスには気がひけるという人にはオススメだ。ちなみに、限定5,000個の販売ということなので、購入をお考えの方はお早めに。


運転席の部分がボタンとホイールになっている。細身のボディのためボタンは若干小さい。ちなみに、ボタンを押すときに「運転士さんが痛そう」と思ってはいけない ライトはマウスを動かすと点灯、メールを受信すると(専用ドライバが必要)点滅する仕組み。マウス動作を終えるとすぐ消えるので写真を撮るのが大変だった

リア部分はシンプルな作り。どうせなら、滅多に拝めない連結部分なども再現して欲しかったかも 筆者の手は少々小ぶりだが、それでも手に余るほど小さい。子供用マウスとして購入するのもいいかもしれない

品名 発売元 購入価格
つばめマウス ジェイアール九州オーエーサービス 4,200円



URL
  製品情報
  http://www.jroa.com/shopping02.html


(久彦)
2004/05/25 10:57

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