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ThinkPadのデザイナー、R・ザッパーのボールペン

ダイアローグ1という名称は、LAMY社と著名デザイナーとの対話(ダイアローグ)から生まれた最初の作品という意味合いで命名されたらしい
 筆者は、ドイツの産んだ世界的工業デザイナーであるリチャード・ザッパーの、思い切りの良い直線的なデザインや機能的なトリックが大好きだ。すでに筆者の自宅には、彼のデザインした「TIZIO」(ティジオ)と名付けられたフレキシブルなバランス型の電気スタンドや、イタリアのデザイナー、マルコ・ザヌーソとコラボレーションしたブリオンベガ社社のユニークな形状のラジオ「ts522」等を手に入れている。もちろん原稿は、ザッパーが今もデザイン顧問を担当しているThinkPadで書いている。

 同時に、筆者はまだまだ駆け出しの筆記具マニアでもあり、常日頃から、なけなしのお金を注ぎ込んでは、身分不相応な筆記具を時々購入している。今回、このWeb上でご紹介する独LAMY社の「ダイアローグ1」も、ボールペンそのもののデザインに惹かれたのが購入理由の1つではあるが、実は、このダイアローグ1が収納されているビーチ材(ブナの木)で作られた専用ケースがそれ以上に気に入ったしまったからである。これもリチャード・ザッパーの手によるデザインだ。

 LAMY社の製品は今まで、紙面を滑るような書き味で走るローラーボールペン以外を使った経験がなく、今回の「ダイアローグ1」が初めてのボールペンであった。実際のところ、気にしていた独特の外観による書き味への影響はそれほどなく、ザッパーデザインの断面がほぼ正三角形のボールペンの形状が逆に効果的に働き、想像したよりはるかにスムースな筆記感覚だった。残念ながら、筆者は国内では主流の漢字筆記に向いた細字ボールペンがあまり好みではないので、ダイアローグ1を購入後、さっそく銀座の伊東屋で太字タイプの替芯を購入。現在は毎日、筆者のメインの筆記具として快適に活躍してくれている。

 筆者お気に入りのビーチ材で作られたウッドの専用ケースは、中に収納するダイアローグ1ボールペンが運搬中に移動しないように、ピッタリとした溝が切られており、確実にダイアローグ1をホールドできる構造となっている。そのデザインコンセプトや外観のデザインの特徴は、使用素材は異なるが、同じくリチャードザッパーがデザインしたThinkPad s30の専用レザーケースと共通点が多い。後者は、ThinkPad s30のために特別にデザインされたモノであり、製品発表会のために、「代官山のオーソドキシー」で特別に3個だけ作られたモノだ。

 見た目の美しさだけではなく、使い勝手を重視したデザイン理念がLAMY社のポリシーであり、同時にそれは世界の造形、建築&デザインの中心にあるバウハウスコンセプトでもある。製品デザインにおいては、モノの存在理由となる機能性にこそ、人間の英知と経験と時間を注ぎ込むべきなのかもしれない。


芯交換の方式も普通のボールペンとは違い、丸い窪みを尖ったモノで押すことで、先端部分が全部外れる ビーチ材で特別に作られた「ダイアローグ1」専用ハードケース

類似したイメージで開発されたであろうThinkPad s30用の専用ケース「代官山オーソドキシー」謹製、世界に3個の製品

製品名 価格
LAMY社 ダイアローグ1 25,000円



(ゼロ・ハリ)
2005/02/02 11:03

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