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ANA上海路線のフライトには有線LANケーブルが必須!?

 今はなき「秋葉原カレーの東洋」に、当時の同僚と一緒に誰でも使える無料の無線LANアクセスポイント設置を企ててから、すでに5年近くの歳月が流れた。これは、某外資系メーカーが無線LAN標準搭載のモバイルPCを発売するにあたり、無線LANを使える場所が自宅とオフィスだけではさびしいだろう、との発想によるもの。企業の思惑とは関係なく、個人的に勝手にスタートさせたプロジェクトだった。そのうち、自然とファンが増えて、東京を中心に日本各地に「ホットスポット」という名前の無線LANができる“点のモバイル”コーナーが増え始めたのだった。

 当時から潜在的に出社拒否体質のあった我々には、ホットスポットという場所は、超快適な「仕事場&サボリ場」だった。しかし、もうひとつ、多くのビジネスマンには、無駄なようで、実はチョットは楽しい「移動時間」という怪しいインターバルもある。これはLANではなく、WANと呼ばれるPHS通信やFOMAと呼ばれる広域高速通信の活躍できる場であった。これらの無線移動通信はビジネスマンの仕事と遊びの効率を改善し、“点のモバイル”はいずれ“線のモバイル”へと成長したのだった。

 2005年現在は、すでに世界中のありとあらゆるところで、無線LANが普及しつつある。多くの有名ホテルやレストランをはじめ、リゾート地でもネットワークに接続することは普通に行なう時代となった。ひと昔前のように単に仕事のためだけではない。ビジネスマンにとっても、ネットを利用することが仕事なのか遊びなのか、という境界線が曖昧になってきたと言えるだろう。

 ビジネス出張者と観光旅行者が同じくらいの比率で多い、ANA(全日空)の成田-上海路線もそういうライフスタイルの変化を目の当たりに感じることのできる楽しい空間だ。都市の近代化のサンプルのような上海市を見たくて、期限切れになるマイレージを活用できる距離が上海までだったこともあり、年始早々2泊3日で上海に遊び(自己研修旅行)に出かけることにした。


ビジネスシートの肘掛け下奥(背もたれ側)に秘密が…… 音楽用のヘッドセットの下に見慣れたLANポートと万国対応のACアウトレットが見える。モバイルPCのACアダプタから直接折り畳み式のプラグが出ているタイプは確実な接続が難しいので、短い延長ケーブルが必要だ

 成田午後発のANA便を選択したところ、機材のボーイング777のビジネスシートにはすべての肘掛けの下にACコンセントと有線LANのポートが装備されていた。少し前までは、機内には特殊なコンセントしかなく、専用のアダプタケーブルを介してモバイルPCを接続していたが、今や機内はごく普通の形状をしたコンセントを装備するのが一般的になりつつあるようだ。

 また、無線LAN以外に有線LANを設備する機材も出始めている。もともと機内ではビデオ放映のためにオンデマンドの映像ネットワークシステムが導入されている場合が多いので、その設備を借用する有線LAN設備の方が、無線に比べて品質的にも、設備投資的にも確実で割安なのかもしれない。

 ボーイング社の提供する「Connexion by Boeing」は最初の30分が約8ドルで、以降は時間に応じてチャージされる仕組みだ。初めての利用でも、機内で簡単にクレジットカード決済で登録し、接続可能だ。筆者は、この機内LANシステムを活用して、五島列島の上空8,000メートルから、「カレーの東洋」を一緒にやった、現在は某ネットワーク会社のGMとMSNメッセンジャーによるチャットを行ない、SkypeによるVoIPで音声会話も試した。機内のジェット騒音を効果的に低減できるヘッドセットがあれば、十分会話も可能だ。またひとつ、世の中が変化し始めているようだ。


クレジットカード決済後、機内で最初に目にする画面 特に変わった設定は必要ないが、自慢のために作ってみたANA機内専用のアクセス・コネクション画面

サービス名 利用料
Connexion by Boeing 7ドル95セント
(最初の30分、従量制の場合)



URL
  ANA@AIR(Connexion by Boeingによるサービス)
  http://www.anaskyweb.com/cn/j/ana_info/it_service/
  Coonextion by Boeing
  http://www.boeing.jp/businessunits/j_cbb.html


(ゼロ・ハリ)
2005/02/07 11:07

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