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「GR DIGITAL」の魅力はコレだ

精悍なマグネシウムボディ。適度な重量があり、ホールド性は高い
 リコーのコンパクトデジタルカメラ「GR DIGITAL」を購入直後に友人に自慢していたところ、「どこがいいのか分からない」と冷ややかな指摘を受けた。その指摘で我に返り、冷静に考えてみた。現在のコンパクトデジタルカメラ市場の中では、その魅力が伝わりづらいモデルなのだろうか。わかっている人には不要かもしれないが、「GRって何が良いの?」という人に向けて、その魅力を紹介したい。

 今や成熟期にあるコンパクトカメラ市場では、さまざまな機能を付加して差別化が図られている。「GR DIGITAL」には、最近トレンドとなっている高感度撮影機能や、手ぶれ補正機能はない。光学ズームもなく単焦点での撮影しかできない。価格もデジタル一眼レフに近いレベルになっている。コンパクトカメラとしての「惹き」は弱く、友人の指摘ももっともと思える。


作例その1。F4.5、シャッタースピード1/620、ISO64
 このカメラのコンセプトは、銀塩コンパクトカメラとしてかつて一世を風靡した「GRシリーズのデジタル版」という位置づけだ。この銀塩版「GR」は、コンパクト機でありながら、その優れた性能でプロカメラマンやハイアマチュアが一眼レフのサブ機として使用することを念頭に置いていた。描写力は折り紙付きで、ユーザーからの要望を受け、そのレンズがライカマウント対応製品として単体販売されたという逸話もある。それだけ高い評価を得ている「GR」の名を継ぐだけに、かなり「本気の作り」がされている。

 描写力が高くなる、と言われている単焦点レンズを採用することで画質を追求するだけでなく、素早く撮影できるようインターフェイスも作り込まれている。構えたとき、右手の親指と人差し指が当たる位置にダイヤルがあり、親指のダイヤルは押し込むことでホワイトバランス・露出などの設定メニューを呼び出す。設定したいメニューを選択したら、パラメーターを右手のダイヤルで変更する。

 ダイヤル式のインターフェイスは直感的に操作でき、デジタル一眼レフで採用されている機種も多い。このあたりもプロユースを意識した作りと言える。ただ、個人的にはパラメーター変更後の「決定」が親指ダイヤルの押し込みではなく、別ボタンに振り分けられている点だけが不自然に感じた。ダイヤルから指を離さずに変更に関わる一連の動作を完了させたいだけに、ちょっと気になる。

 ボディはマグネシウム合金で作られている。これは銀塩「GR」からの伝統で、過酷な環境での使用にも耐え得る作り。レンズは28mm単焦点と広角で、さらに21mmまで広がるワイドコンバータも用意されており、ワイド撮影を主眼としているのも銀塩版と同じだ。そのほか、外付けファインダーなどのオプションも豊富だし、レリーズボタンの重さを変更するサービスまで用意されている。シャッターを切るときの重さは、人それぞれに好みが大分違うので、かゆいところに手が届くサービスが用意されているのは嬉しいところだ。画質は素直でクセのない描写といった印象で、後々レタッチしやすい画作りとなっている。

 手ぶれ補正や高感度撮影はなく、ボディサイズが飛び抜けて小さい、ということもない。しかし、素早く思い通りに撮影できるような工夫がふんだんに盛り込まれている。そこがこのカメラの「惹き」と言えるだろう。デジタル一眼レフは重くてかさばるので持ち歩きたくない。でも思い通りの写真を撮ってみたい。「GR DIGITAL」はそんな方にお勧めしたい一台だ。


作例その2。 F3.2、シャッタースピード1/34、ISO64 作例その3。F4.0、シャッタースピード1/64、ISO64

品名 発売元 購入価格 購入場所
GR-Digital リコー 79,800円 ビックカメラ



URL
  製品情報
  http://www.ricoh.co.jp/dc/gr/digital/


(ナカムラ)
2005/11/28 11:02

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