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本日の一品タイトルGIF
メイド・イン・ベルリンのニューメカニカル・ボールペン

使っていない時の状態(ボールペンの芯は露出していない)

使用時の状態(キャップの接合部分が密着している)
 ドイツという国は、多くの日本人から良い評判を聞く国である。筆者は一度も実際にドイツを訪問したことがないので、平均的な日本人が想像するそのおおよそのイメージに共感できることが多い。製品で言うなら、ベンツ、BMW、ペリカン、BRAUN、モンブランなどがメジャーどころだろうか。筆者は、なぜか時々、第二次大戦で活躍した「タイガー戦車」をよく思い出してしまう。

 筆者の場合、真面目なもの作り、落ち着いたポリシーのあるカラーリング、しっかりした規格、長持ち、伝統を重んじる、ブランド・マネジメントが行き届いている、大人、などなどのイメージが思い浮かぶ。

 ドイツ製品といえども、決してその歴史と伝統の上にあぐらをかいているわけではない。本日ご紹介する、ベルリンに本社を置くUSUS社のボールペンは、日本人の期待する「ドイツ魂」の入ったボールペンだ。

 外装の種類によって、廉価版のプラスチックモデルiisp03001と最高機種のアルミコーティングモデルであるioas20002(マット仕様)やioas10001(外装に細かい溝を掘り込んだ仕様)の3種類が提供されている。外観の形状はいずれも同様で、重量バランス的に優れた左右対称形を採用し、油性ボールと水性ボールが提供されている。カートリッジは独自仕様では無く、市販のモノを使用するようだ。筆者の自宅にあった同じドイツ製の品のファーバーカステル社のボールペン用カートリッジはそのまま利用できた。

 USUSペンの特長は、なんと言ってもその芯を送り出す「シンプルなメカニズム」だ。どちらかと言えば、メカニズムというほどの大袈裟なモノではあく、「ひらめき」と言った方がしっくりくる。当然、シンプルなメカニズムほどトラブルは少なく、別の角度からみれば、この「ひらめき」は偉大な発見なのだ。

 写真からもわかるように、ボールペンの芯をカバーする上下2個の透明パーツの接合断面には4個の小さなマグネットが円状に均等に配置されている。そして対向する2個ずつがペアとなり、隣り合ったペアとは段差を持って取り付けられている。この同じキャップ状のパーツが2個組み合わさって、ボールペンの外装を形作っている。

 段差の高いキャップ同士がマグネットで吸着している間は、ボールペンの芯が内部に収納されている。キャップを90度回転させ、段差の低いキャップ同士がマグネットで吸着すると、ペン全体の長さが短くなり、ボールペンの芯の先が露出する仕組みだ。文章で説明するとやけに長くなるが、実際の動作は、片手で持ち、親指と人差し指で上部のキャップを回転させ、カチカチっと決まる気持ちよさだ。

 筆者は、シンプルな機能感を楽しめるだけの一番安いモデルを購入した。ボールペンとして使わないときも、最近、常に持ち歩いているスマートフォンW-ZERO3専用のスタイラスとしてUSUSボールペンを活用している。USUSボールペンは、久方ぶりにドイツの職人魂を感じさせるプロダクトだ。


接合断面部には4個のマグネットが配置され、キャップを回転させることで、接合面の段差により全体の長さが変化する。画期的なメカニズム、いや気がつきそうで気がつかないアイディアだ 全体の形状はやはり欧州系のヨルグ・イゼックに通じるモノがありそうだ。普段は、スタイラスにも使えるので重宝するUSUSだ

商品名 購入価格 購入場所
USUS社ボールペン「iisp03001」 1,900円 BLAUデザイン



URL
  BLAUデザイン
  http://www.rakuten.co.jp/blau/


(ゼロ・ハリ)
2006/03/09 10:58

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