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第7回:フロリダ編その2テーマパークでVIP待遇!! ポートフィノ・ベイ・ホテル

一大レジャーゾーン「ユニバーサル・エスケープ」

暑いフロリダには必須のボトル! 9ドル、園内でリフィルも可能
 フロリダは、年間を通じて温暖な気候で、多くの米国人が、年をとって会社を定年退職した後に、ゆったりと余生を過ごしたいと考える地方だ。日本人もよく行くディズニーワールドのあるオランドーの郊外には、もうひとつの大きなテーマパークである「ユニバーサル・スタジオ」がある。ウエストコーストのハリウッドに、昔からあるユニバーサル・スタジオの東海岸版だ。著名な映画のセットを忠実に再現して、平面ではなく、リアルな感覚で観客があたかも自分が主人公であるかのように体験させてくれる巨大テーマパーク兼、現役の撮影所なのだ。近年中には、大阪にも開業を予定しているらしい。

 また、その隣には「スパイダーマン」や「ジュラシックパーク」などの体感乗り物ツアーが人気の「アイランズ・オブ・アドベンチャー」がある。3D眼鏡をかけてGを感じる席に座り、3Dの立体体験をするもの、実際のボートや自動車に乗るものなど、数多くのアトラクションがあり、連日凄い人気なのだ。

 「ユニバーサル・スタジオ」と「アイランズ・オブ・アドベンチャー」そして、レストラン街である「シティ・ウオーク」の3つをまとめて、「ユニバーサル・エスケープ」と呼んでいる。中心のシティウオークと運河をはさんだ向かい側には世界最大級の「ハードロック・カフェ」や実際の生演奏が聞ける「ハードロック・ライブ」もあり、早朝から深夜まで、人の絶えることのない一大レジャー施設なのだ。

 ウイークデイはまだしも、土日、夏休みともなると、日本と米国内から多くの観光客がドッとこの地域に押しかけ、これらのテーマパークは、先程のショウや体感イベントを楽しもうとする人であふれ、人気の会場前の長蛇の列は、2時間以上もの待ち行列がごく当たり前になってしまう凄さなのだ。


世界最恐のハルクコースター。2時間待ちは常識、2分30秒の恐怖 恐竜はどこに行っても人気……世界で唯一生きた恐竜が見られる!?

高級感あふれる静寂なホテル、ポートフィノ・ベイ・ホテル

今年の夏は日本人で一杯になりそうな気配
 しかし、この喧騒が嘘のように静かなホテルもオランドーにはある。「ポートフィノ・ベイ・ホテル」は、そんな高級感あふれる静寂なホテルだ。「ポートフィノ」は北イタリアの奇麗な港町の名前らしい。ポートフィノ・ベイ・ホテルも、その港町の風景を模して建造されたらしく、外観はいろんな形をした多くの建物が集まって見えるが、内側からはひとつのホテルとなっている。ちょうど、ラスベガスの「ニューヨーク・ニューヨーク」のノリだ。実際のホテルは数階建ての低層ホテルで、上から見ると小さな入江をはさんでV字型に客室が広がっている。

 車で到着し、ロビーに入ると、調整の良く効いたクーラーが静かに冷気を送り、大理石の床にしみ込むようにBGMのオペラが響く。ロビーを通り抜け、中庭に出ると、ローマ帝国時代のような噴水が静かに水を打ち上げている。ロビーは港側から見ると、ちょうど3階くらいの高さに当たり、湾に面した1階はイタリアン・レストランやベーカリーショップ、土産物屋等が軒を連ねている。ホテルの宿泊客はホテル専用のボート(水上バス)でユニバーサル・エスケープの中心である「シティ・ウオーク」まで、早朝から深夜まで、何度でも、無料で送迎してくれる。


大理石の床、豪華なシャンデリア、冷気。遠くで聞こえるオペラのBGMがぴったり ロビーとのギャップが新鮮な中庭の噴水

宿泊客は、ユニバーサル・エスケープでVIP待遇

 ポートフィノ・ベイ・ホテルの特長は、静かで、高級な雰囲気だけではなく、実はこのホテルの宿泊客は、ユニバーサル・エスケープの会場で、ほとんどのイベントショウや乗り物、レストランなど長蛇の列にまったく並ぶことなく、行ってすぐにVIP待遇で最優先で参加することができるのだ。多くのイベントの場合、建物からあふれた長蛇の列の最前列のところには、そのイベントの係員が監視をしているのが普通だ。タイミングを見て、その監視員にポートフィノ・ベイ・ホテルのルームキーを見せるだけで、プライオリティシートが手配される。2時間待ちが当たり前の、世界一スリルある「インクレディブル・ハルク・コースター」は、さすがに先頭席は無理だが、それ以外なら列に並ぶことなく、スムースに乗車可能なのだ。また、ユニバーサルスタジオで現在人気のショウである圧倒的迫力、シュワちゃんの「ターミネーター2 3D」も、同じく並ぶことなく、係員にホテルのカードキーを見せるだけで、ステージのバックドアから即座に劇場内に入場させてくれる。

 残念ながら、これらの優先入場権は毎日午前中で期限が終了するが、ポートフィノ・ベイ・ホテルの宿泊客は一般客より朝早く会場に入場できる特典もある。そのため、筆者も一般より2時間も早い午前7時に入場し、余裕で、午前中にそのほとんどのハイライトステージを見たり、体感することができた。午後は特別に予約をすることもなく、優先待遇で気に入ったレストランでゆっくり食事でもして、残りのショウやイベントを回ればよい。

 ポートフィノ・ベイ・ホテルの宿泊客なら、駆け足2日間で全コース制覇も夢ではないだろう。しかし、本来なら、ホテルやホテルのプールでゆっくり過ごすことを目的とし、ユニバーサル・エスケープに1~2日、近所のフロリダモールで買い物に1日、の合計4日間くらいの旅行が適当だろう。これにディズニーワールドの観光を加えると、8泊10日くらいの時間がないとバタバタした旅行になってしまうだろう。


ホテルの一部、実際には小さなベイをV字型にゲストルームが囲む 何回でも、早朝から深夜まで10分位でテーマパークの中心まで運行してくれる

データポート付き電話機は室内2カ所に

初めて見た電話機だったが、データポートは健在!
 ポートフィノ・ベイ・ホテルの室内には、デスクとベッドサイドの2カ所にデータポート付き電話機があり、いずれもデータポートとモバイルPCのモデムポートをRJ-11ケーブルで接続するだけで、インターネット接続できる。ポートフィノ・ベイ・ホテルも前回の「ドルフィン」ホテルと同様、市内のアクセスポイントへの電話料金は無料だった。

 米国では、通常、市内電話料金が回線契約の基本料に含まれているお陰で、試験前には学生が一日中、友達と電話を繋いだまま予想問題に関して打ち合わせをしたり、対戦型ネットワークゲームやインターネットが流行する、日本とはまったく異なる土壌を築き上げてきたのだ。日本国内でも、使う機会の少ない遠距離通話料金などではなく、基本料金で24時間市内テレホーダイの実施をぜひ期待したいものだ。


豪華なベッド。しかし落ちると骨折覚悟か…… 大理石のテーブルでインターネット。豪華だが、少し冷たい

街のショップで見つけた3つ又プラグ&コンセント、便利!3ドル ごらんの通り、ホテルは最低限必要な程度しかコンセントが無いので重宝する

テーマパークにも無料のアクセスターミナルを展開するAOL! さすが!
 特殊な専用アクセスソフトウエアが必要ということで、世界最大のISPである「AOL(Amelica Online)」は今回の米国旅行のお供にはなれなかった。しかし、アイランズ・オブ・アドベンチャーの中には、入場者のためにAOLが無料のアクセスターミナルを設置しており、遊園地に来た多くのゲストがこのターミナルでEメールの確認をして、返信を書いていた。ただし残念ながら、たとえ筆者がもしAOLの会員であっても、この無料ターミナルでは日本語のEメールは、確認することも返事を出すこともできないので、多くの日本人には余り役には立たないだろう。やっぱりインターネットの世界の標準語は「English」なのだろうか? 

ではまた次回まで、はぶふぁん!




(ゼロ・ハリ)
2000/07/17 00:00

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