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そば打ちの奥深さを教えてくれる「いえそば」

タカラトミーの「いえそば」。うどんも作れるという
 なんでも中年男性のやってみたいことの1つが「そば打ち」なのだとか。考えてみれば、ズズズっとすすり上げるそばと中年男性は不思議とよく似合う。

 しかし、そば打ちをしようと思ったら、まず道具から入らなくてはならない。本格派を狙うなら、ン万円規模である。「アナタそれどこにしまうつもり?」「そんなに頻繁にやるわけでもないのお金をかけてどうするの!」「ちゃんと管理できるんでしょうね?」などと財務大臣の冷たい視線が容赦なく突き刺さるに違いない。まずは手軽に手打ちそばが作れる商品で、そば打ちの楽しさを証明してなくてはならないだろう。そんな男性に最適なのが、タカラトミーの「いえそば」である。

 「いえそば」は、初心者でもわずか20分程度で手打ちそばが作れるという、衝撃のアイテムなのだ。しかも、プラスチックボディたった1台で、粉のかくはん、水回し、のし、麺切りが可能。途中で人間が練ったり、生地の形を整えたり、打ち粉を振る必要はあるが、基本的にやることといったらハンドルをクルクル回すだけだ。そば粉、割り粉、打ち粉と水を用意し、取扱説明書に従うだけでよく、麺切りにナイフを使わないから、怪我をする心配もない。言ってしまえば、子供でもそば打ちができると思えるほど簡単なのである。

 これは男性の憧れだけで終わらせるのはもったいない。女だってそば打ちがしたい! そこで初心者向けのそば粉セットを購入し、六四そば(そば粉6割、小麦粉4割)に挑戦してみた。

 結論から言えば、操作は非常に簡単。これまでそばなんて打ったこともない筆者でも、迷わず操作することができた。付属のボールで粉をかくはんすることができるし、水は3つ穴の空いた「水まわしブタ」に入れるだけで、かくはんしながら粉になじませることができる。ローラーで生地を伸ばし、カッターに付け替えてのし切りハンドルを回すと、生地が細い麺となって出てきた。

 しかし、自作の手打ちそばを口にするまでの道のりは案外険しく、見た目もまだまだなそばとなった。筆者の前に立ちはだかったのは「水まわし」。水が多すぎて、生地が手に絡み付いて離れないほどになったのだった。打ち粉を追加して必死に練ったものの、緩さが抜けず。しかもこね過ぎたせいで、必要以上にムチムチ、ブチブチになってしまったのだった。


いえそばセット一式。実は要となるのは「取扱説明書」。必ず目を通してから作業を開始すべし 自分で用意するのは、そば粉、割り粉(小麦粉)、打ち粉、水、ラップ、包丁など

水まわしブタをかぶせ、ハンドルをぐるぐる 苦労の末、なんとかまとめた生地。打ち粉をかなり投入したため、六四のつもりが同割りになったかもしれない…… 本体を縦置きにしたら、ハンドルは「のし切りハンドル」に付け替える。スライダーとローラーをセットすれば、のしの準備完了。麺切り時は、ローラーをカッターに取り替えるだけだ

のしているところ。水分が足りないと、この時点でボロボロにひび割れてしまうのだ
 実は「いえそば」でのそば打ちはこれが2回目。初回も水まわしに失敗した。水が足りないようで、固まらなかったのだ。手に水をつけては強引にこね続けたが収拾が付かず、一度は捨てて作り直そうかと思ったほど。しかし食べ物を粗末にしてはいけない。ひび割れた生地を適当なサイズに粉砕して茹で上げたところ、ルチンが豊富な和風ニョッキとの呼び声も高い一品に仕上がった。

 2度目はその反省を活かしたつもりだったが、室内の空気が乾燥しすぎていたのだろうか。指定の分量でもやはり状況は変わらず。そこで、水まわしの段階で、ほんの少し水を足すつもりでつい入れすぎてしまったのである。とはいえ、初回とは異なり、一応「そば」らしいものに近づいていることは間違いないと確信している。本来なら、見事なそばができた時点でお披露目すべきだろう。しかしそれでは年を越してしまう恐れもあり、今回のようなそばとなった次第である。

 そば打ち経験者の話では、同じ材料、同じ分量でも、打ち手によって違うものができてしまうという。季節によって水分量も違ってくるのだとか。このあたりは「いえそば」以前の問題らしい。そば打ちはかなり奥が深いようだ。なんとなく食べていたそば屋のそばが、輝いて見えるこの頃である。

 1回目は水が足りず、2回は水が多すぎ、とくれば、イヤでも3度目の正直が期待される。当然チャレンジするつもりである。店を持つほどになったら、ぜひみなさまにご来店いただきたい(ウソです)。


説明書にしたがって生地を完成させ、麺にしているところ。麺がボロボロなのは、水分が多すぎたせいで弱くなっているからと思われる すべて麺にした状態。麺になっただけでもマシという思いだ 茹でてみた。麺の形は不恰好だが、それっぽい形にはなった

こね過ぎたこと、もともと麺が柔らかすぎたこと、茹でる際、あまり混ぜると切れてしまうことなどから、西洋風のヌードルといった風情に。味は「そば」だったが、かなり風味が失われたことは事実 使い終わった機材は、隙間まで丁寧に洗うことをオススメする。このようなカスが残ると、カチカチに乾燥し、目詰まりの元になる。ローラーも同様だ 何を隠そう、初めてのそば打ちによる成果物がこちら。これをご覧いただければ、麺への喜びも増すというもの。トン汁やけんちん汁を用意しておくと、このような事態でも冷静に対処でき、食材を有効に活用できるであろう

商品名 発売元 購入価格
いえそば タカラトミー 13,125円

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URL
  いえそば
  http://www.takaratomy.co.jp/products/iesoba/
  タカラトミー
  http://www.takaratomy.co.jp/


(すずまり)
2007/12/27 10:59

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