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アイデアを存分に書き込もう! 「Thinking Power Notebook」

オリジナルの大学ノート「Thinking Power Notebook」のメトロポリタン(上)と、ネイチャー(下)。いずれも60頁。T教授とモノコレクターE氏により2007年春に発足したプロジェクトも、リュウドの長澤氏(超文具好き)の存在がなければ(保管スペースがなければ!?)実現しなかったという
 日々コンピュータに依存しておきながらも、決して手放すことがないのが、ペンやノートといった筆記用具だ。ICレコーダーがあるとはいえ、取材のメモや打ち合わせには欠かせない。むしろICレコーダーのほうが予備のバックアップという位置づけである。

 従って、文具コーナーに足を運ぶと、必ずといっていいほど、携帯しやすく、書きやすそうなノートを物色してしまう。A4以外のユニークなサイズにも非常に興味をひかれる。カバンのサイズに合わせて持ち変えることもあれば、使用するシーンに応じても使い分けられるからだ。特に最近は外出も多いため、コンパクトで書きやすいノート探しがテーマだ。


 と、そこへ興味深い情報が飛び込んできた。当コーナーでも「ゼロ・ハリ」のペンネームでお馴染みのT教授が、私的プロジェクトで“オリジナルの大学ノート”を完成させてしまったというではないか。確かに昨年ツバメノートを絶賛し、別注ノートの製作を目論んでいたのは知っていたがが、まさか本当に作ってしまうとは恐れ入った。

 こうして早速入手したのがツバメノート株式会社謹製「Thinking Power Notebook」だ。黄色いインデックスがついた、B5版の「メトロポリタン」と、A5版の「ネイチャー」の2種類。ふむ。確かにツバメノートだ。しかし見慣れたそれとは明らかに異なる。ツバメノートのサイトをご覧いただけばわかるとおり、通常製造・販売されているノートはみな縦長である。しかし「Thinking Power Notebook」は横長。ここがこだわりのポイントNo.1であることは間違いない。

 さらに注目したいのは表紙。よくみると“模様”ではなく、繊細なイラストが描かれているのがわかる。しかも「メトロポリタン」と「ネイチャー」では異なり、裏面にも中央にシリーズのオリジナルブランドロゴマークがあしらわれるという凝りよう。従来のクラシカルな「大学ノート」のイメージから、さりげなくポップなイメージへと変身しているのに、パッと見た瞬間はしっかり大学ノートの雰囲気をキープしている。よく見ると、プロジェクトのキーパーソンがわかる、特徴的な何かも描かれているのも面白い。ここもこだわりポイントNo.2であることに疑う余地はないだろう。


薄いグレーがシンボルのツバメノートに、さりげなくなじんているのは、YOUCHANによるイラスト。繊細なラインで描くあたたかな世界観に注目 眺めていたら、いいアイデアが浮かぶかも

 いよいよ“大学ノート”の本丸へ突入だ。中を開けてみると、書くために作られたというこだわりのフールス紙に、淡いブルーグレーの5mm方眼仕様。なるほど、と感じた。まずその色が目に優しい。筆記内容を邪魔しないさりげない存在感で、ラインや図形の手書きをサポートしてくれるからだ。

 すべてに切り取り用のミシン目がついている点もニクイ。必要に応じて綺麗に切り離すことができるので、無理やり破り取った感じにならなくて済む。そのまま使い続けても、アイデアを書き込み、切り取ってファイリングしてもいい。

 ここで、横長の方眼は、縦にしても横にしても違和感がないということに気がついた。加えて、横長の場合、両開きにするとスケジュール表などの作成がかなりラクではないか!? 大胆に線を引き、存分に書くことができるのだ。ノートのスペースを十分に活用しながら、“Thinking Power”を発揮させようという目論みに違いない。

 「普通の縦サイズのノートで両開きでも、授業のノートなどは見やすいのでは」と考えることもできる。しかし、このノートは「Thinking Power Notebook」。単に記録するためではなく、生み出すための道具なのである。今回のプロジェクトの最も大事な目的は、「如何に大学ノートの良さを継承し、同時に、如何に大学ノートの既成概念から脱却するか」であるらしい。「脱却というか、もう解脱じゃないの」と思う筆者である。

 さて。ノートに飽き足らないT教授は、なんとこれまた愛用する革製品ブランド「COBU」の協力のもと、「つばめジョッター」まで製作中だという。「ジョッター」と聞いてもなじみのない方も多いかもしれない。簡単にいえば、筆記用に作られたハンディサイズの画板である。横長のツバメノートに飽き足らず、さらにジョッターを組み合わせることで使い易さを追求してしまおうという魂胆だ。

 長年にわたるステーショナリーマニアであり、世界中のステーショナリーをチェックしてきたT教授が、こだわりの限りを尽くして(ツバメとCOBUを泣かせて?)世に送り出した「Thinking Power Notebook」と「ジョッター」。すでに筆者の周辺では使い易いとの声が続々と聞こえている。発想を大事にしたい方、ちょっと変わったステーショナリーが好きな方にぜひお試しいただきたい。

 気になる販売店は、ソリッドアライアンスリュウドオンライン信頼文具舗五十音JustMyShopとなっている。


その確かな書き味は世界も認める、伝統のフールス紙による方眼 ミシン目が入っているので切り取り自由!

開いてみたところ。A5サイズのネイチャーが意外にも広く大きく感じる 現時点(執筆中)ではまだ製作中の「COBU ツバメジョッター」。たもの木と柔らかい牛革が使用されており、裏には切り取ったメモを収納できるレザーポケットがついている

商品名 購入価格
Thinking Power Notebook メトロポリタン(B5)480円
ネイチャー(A5)350円



URL
  ツバメノート
  http://www.tsubamenote.co.jp/
  リュウド
  http://www.reudo.co.jp/tp_note/
  COBU(小泉製作所)
  http://www.koizumi-mfg.co.jp/shop/


(すずまり)
2008/06/10 10:53

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