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大人気の英語トレーニングソフトを試す
プラト「えいご漬け」
広野忠敏 広野忠敏
昭和37年新潟に生まれる。仕事はライターとプログラマの2足のわらじを履いている状態。どちらかといえばハードウェアよりはソフトウェアや技術的なものが得意である。ちなみに、2足はきこなしているかどうかはちょっと疑問。また、怪しげな小さいものと怪しげなプログラムと新しいものには目がないけど最近はちょっとパワーが落ちてきているかな。
(写真:若林直樹)


 仕事柄英語に接する機会はヒジョーに多いのだが、残念ながら私の英語レベルは高校生以下。もちろん、英会話なんてできないし、旅行先で英語を母国語とする人々と意思の疎通なんてすることもできない。読まなければいけない英文は「翻訳ソフト」で下訳、書かなければいけない英文も「翻訳ソフト」と辞書を片手になんとか書ける程度というレベルだ。ただ、幸いなことに英語に接する機会はとても多いので、もう横文字を見ただけでダメ、ってな感じの英語アレルギーになるまでは至ってはいない。

 前置きはこのくらいにしておこう。英語といえば、とある「英語トレーニングソフト」が最近巷でウワサになっているらしい。といっても3日で英語がしゃべれるようになります、とか、寝ながら英単語が覚えられます、なんていうマユツバものじゃない。英語が理解できるようになるのかどうかということは、そのへんに置いておくとしても、大の大人がとにかくハマりまくってしまうらしいのだ。そんなわけで、今回は話題の英語トレーニングソフト、プラトの「えいご漬け」のレビューをしてみることにしよう。


単純だけど、大の大人がハマりまくり

さあ、トレーニングだ。トレーニングは単語と文章、単語のみ、文章のみを選ぶこともできる。10回のトレーニングでは10問が出題される。以前に間違ったことのある単語や文章だけを出題させることも可能だ
 まずは、「えいご漬け」が一体どんなソフトなのかを簡単に紹介してみよう。ソフトの機能自体は非常に単純明快。

1)英単語が音声として再生される
2)キーボードから正解を入力
3)さきほど再生された単語を使った文章が音声で再生される
4)キーボードから正解を入力

 この繰り返しなのである。こうして文章にしてみると、さっぱり面白くなさそうで、むしろ退屈に思えてしまうのだが、実際は違う。この繰り返しの作業が「楽しく」「熱い」のである。

 たとえば、“sickness”という単語が出題されているものとしよう。画面には単語は表示されずに、「病気、吐き気」というような“sickness”の日本語の意味が表示され、さらにネイティブの発音で音声が再生される。画面には、入力を促すカーソルだけが表示され、ユーザーが正しい文字をタイプしたときだけ画面にその文字が表示されるようになっている。つまり、タイピングゲームのような感覚なのだ。


 問題が出題されているときに、タイピングゲームのように「s」「i」「c」「k」「n」「e」「s」「s」と順番に正しいつづりをタイプすれば、ハデにタイプライターの音を鳴らせつつ、爽快に入力ができる。違う文字をタイプしても先には進まず、正しい文字がタイプされるまでそのままだ。まさに、タイピングゲームと同じ感覚でプレイすることができるというわけだ。ちなみに、このときに「Enter」キーを押せば何度でも繰り返し聞きなおしをすることができる。


画面に表示された日本語の意味とスピーカーから再生される音声を頼りに、アルファベットをタイプしてゆく。正解の文字をタイプすると、タイプライター音が鳴り響くのが気持ちいい 何回かミスタイプをすると強制的に特訓モードへ。最低2回、表示されている通りに正しくタイプしないといけない

 単語が出題されたあとは、その単語を使った文章が出題される。「sickness」の場合は「He cannot go outside because of his sickness(彼は病気のせいで外出できない)」がネイティブの発音で再生される。これまた単語のときと同様に、タイピングゲームと同じようにタイプしていくだけなのである。タイピングゲームでは、どのキーを押せばよいのかということが画面に表示されるのだが、「えいご漬け」では、スピーカーからネイティブの発音による単語や文章が再生される。つまり、音を頼りに正確にキーボードで入力していくのだ。

 これ、実際にやってみるとたしかにハマりまくりなのである。単語モードは割と簡単で、音を聞いて、それをキーボードで入力の繰り返すことが、めっちゃ爽快で楽しいのである。ところが、文章モードは一筋縄じゃいかない。単語モードでは、その単語の意味が表示されるし、そもそも「単語」だけなので簡単なのだ。ところが文章モードは冠詞や前置詞がよく聞き取れなかったり、文章中の2つの単語が1つに混じって聞こえたりするので、英語初心者には非常に難しい。

 たとえば「What are you doing」とかは「ホワット アー ユー ドゥーイング」と、カタカナ発音で言ってくれればバッチリわかるのだが、もちろん「ワラユードゥーイン」と聞こえる。「a」「the」といった冠詞や、「of」、「at」などの前置詞も文章として発音されると、前後の単語と混じったり、さっぱりわからなかったりと聞き逃すことが多い。で、分からないのは悔しいから、結局何回もチャレンジすることになってしまうのである。時間を決めて、今日は10分だけ……と思っていても、わからないのは悔しいからついつい繰り返してしまい、結局2時間が経過していたなんてこともある。まさにどっぷりと“えいご漬け”なのである。

 英語のトレーニングソフトというと、何かを覚えなければいけないとか、知らなければ先に進めないと思うかもしれない。たしかに、実際にそうした「お勉強」をするためのソフトも世の中には多い。しかし、「えいご漬け」はそうした「お勉強」のためのソフトとは一線を画している印象がある。単語の品詞が色分けして表示されるとか、文章の構造が色分けしてビジュアルに表示されるといったお勉強の要素も含まれいる。しかし、「聞いて」「タイプ」するといった作業は、お勉強というよりは「パズル」に近いものかもしれない。たしかに、長文の英文の一字一句を間違えずに聞き取れ、かつタイプできたときは、パズルを完成したときの爽快感に近いものを味わうことができる。このあたりが「大の大人がハマりまくり」の要因なのだろう。


単語の次は、その単語を使った文章が表示される。同じように音声を頼りに正しい内容をタイプしていく。なお、デフォルトでは日本語訳を確認しながらタイプができるが、日本語訳を表示しない設定も可能だ。もちろん、難易度は高くなる 正解すると、意味の固まりごとに英文がブロック分けされる。ちなみに、青が主語、赤が動詞、緑は目的語だ。もちろん、ここでもネイティブによる音声の再生が可能だ。慣れてくれば、文章をぱっと見ただけで、主語、動詞、目的語などがわかるようになってくる……ハズ

TOEIC 600点相当の英語力をカバー

 ところで、えいご漬けで出題される英単語と文章は桐原書店刊「データベース3000 基本英単語・熟語」のものが利用されている。含まれている単語数は1,434語、文章は1,702文。レベル的にはTOEIC 600点程度だという。ちなみに、TOEIC 600点というと「日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる」というレベル。もちろん、ボキャブラリーを増やす以前に、基本的な文法も知らなければいけないが、基本からやり直したい人、とにかく英文を聞き取れるようになりたい人には効果は絶大であるといえるだろう。

 なお、出題のレベルは1〜6」と、前置詞および熟語にわかれていて、さらにそれぞれのレベルはA、B、Cの3つのバンドにわかれている。実際にレッスンを始めるときは、レベルとバンドを選んで開始する。ちなみに、レベル1の単語数は211個、それぞれのバンドには80個程度の単語が含まれる。1回のレッスンで出題されるのは、選んだバンドのうちから10個なので、比較的気軽にできるようになっている。なお、5回以上タイプミスした単語は「知らない単語」としてマーキングされるようになっていて、後から知らない単語だけをトレーニングするといったことも可能だ。

 最後に「えいご漬け」をさらに活用する方法を紹介してみよう。えいご漬けで利用されている単語と文章の音声は、MP3形式でハードディスクに保存されているのだ。デフォルトの状態だと「c:\Program Files\PLATO\eigoduke\SOUND\WORD」に単語のMP3データが、「c:\Program Files\PLATO\eigoduke\SOUND\SENTENCE」に文章のMP3データが格納されている。

 つまり、これらのMP3ファイルをMP3プレーヤーに転送してしまえば、いつでもどこでもネイティブの発音を聞くことができ、さらには「えいご漬け」のスコアアップを狙うこともできるのである。ちなみにデータの総容量は75MB程度なので、96MBや128MBのメモリを搭載したMP3プレーヤーならば楽勝でデータを格納することができる。ただし、こうした使い方は本来想定されている使い方ではなく、バックアップの目的以外でデータをコピーするのは法律に違反する行為となる。従って、あくまでも個人の責任において試してみてほしい。

評価(最高点は★5つ)

イバリ度 ★★  これだけで0から英語がマスターできるわけではありません。でも英語を勉強するキッカケにはなるはず。ある程度「えいご漬け」で慣れてしまえば、文法解説書とかも違った視点で読めるようになるはずです。で、英語をマスターしてイバりましょう。
実用性 ★★★★★  ゲームやパズルとしての面白さもあり、ついでにお勉強もできるということで、非常に実用的ではないでしょうか。
お値段 ★★★★★  この連載で取り上げているハードウェアに比べると、めちゃめちゃ安いです。
価格 3,800円  仮に1日4個の単語や熟語を完璧にマスターすると考えると、全部マスターするのには1年かかります。なお、同社からはもうちょっとレベルが高い人向けの「えいご漬け 2回戦」も発売されています。「えいご漬け」で物足りない人は2回戦にも挑戦してみましょう。
利用期間 1年
1日あたり単価 10円


・ えいご漬け 製品情報(プラト)
  http://www.plato-web.com/software/eigo/


(広野忠敏)
2003/03/13 13:40

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