ケータイ Watch
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[2003/06/11]

ボールペンで書いたメモがそのまま画像データに!
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[2003/04/16]

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[2003/03/26]

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[2003/03/07]

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[2003/02/26]

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[2003/02/12]

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[2003/01/16]


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携帯に便利なACアダプタをさがそう!
広野忠敏 広野忠敏
昭和37年新潟に生まれる。仕事はライターとプログラマの2足のわらじを履いている状態。どちらかといえばハードウェアよりはソフトウェアや技術的なものが得意である。ちなみに、2足はきこなしているかどうかはちょっと疑問。また、怪しげな小さいものと怪しげなプログラムと新しいものには目がないけど最近はちょっとパワーが落ちてきているかな。
(写真:若林直樹)


 ノートパソコンやサブノートの中には携帯性をウリとする機種がたくさん存在する。しかし、こうしたノートパソコンに付属しているACアダプタに目を向けてみると、大きめで使いにくいものが多々ある。もちろんノートパソコン単体で持ち歩けば、ACアダプタの大きさなんてどうでもよいが、実際にはノートパソコンとACアダプタを常に携帯している人も多いだろう。そこで、今回はサードパーティー製の「使いやすい」ACアダプタを紹介することにしよう。


意外とかさばるACアダプタ

右がユニファイブの「モバイルパワーII」で、左はVAIO PCG-505GR/K純正のACアダプター。純正アダプタに比べると2回りほど小さい。100Vから240Vまでの入力ができるため、日本国内だけではなく、海外で利用することも可能だ
 ノートパソコンやサブノートを使うときに、最も重要なのが電源の確保だ。最近は超低電圧版Pentium IIIやCrusoeを搭載して、バッテリで長時間使えるノートパソコンが続々と登場しているが、それでもバッテリは有限。使いたいだけ使えるというわけではなく、外部電源の供給なしでは、いつかはバッテリが切れて使えなくなってしまう。

 ノートパソコンやサブノートをバッテリで利用しているときにバッテリ残量が少なくなって、強制的にハイバネーションやサスペンドしてしまう、こうした経験をしている人も多いと思う。そして、一度でもバッテリ切れを経験すると、ノートパソコンを持ち歩くときは、万一に備えてACアダプタも一緒に携帯するようになる。また、出先でコンセントが確保できるときは、ACアダプタも一緒に持って行き、AC電源でノートパソコンを使うはずだ。

 それでは、ノートパソコンやサブノートに標準で付属しているACアダプタに目を向けてみよう。中には携帯性に優れたACアダプタが標準で付属しているものもあるが、お世辞にもそうとは言いがたいものも多い。たいていのACアダプタは、コンセントに挿すAC電源ケーブルとACアダプタ本体、そしてパソコンへ電源を供給するためのDCケーブルの3つの部分で構成され、アダプタ本体も比較的大きなサイズのものがほとんどだ。

 携帯性の優れたノートパソコンを持っていても、ACアダプタのおかげでせっかくの携帯性がスポイルされてしまうと思っている人も多いのではないだろうか。重量2kgを切る軽めのノートパソコンを持っていたとしても、ACアダプタが100gとか200gの重さで、結果的に両方あわせて2kgを超えてしまうなんていうことも多い。ノートパソコンの携帯性だけを追求するのもいいが、ノートパソコンとあわせて携帯しなければいけないACアダプタも、より小さく軽く、使いやすいようにして欲しいものだ。「バッテリーでの駆動時間が長いからACアダプタなんてどうでもいいじゃないか」という意見もあるかもしれない。だが、コンセントを確保できる場所なら、AC電源で使った方が快適なのは言うまでもない。たとえACアダプタといえども、小さく軽くなったほうがいいに決まっているのである。

 また、標準で付属されているACアダプタ以外に、もう1つACアダプタが欲しいと思ったことはないだろうか。ちなみに私の場合、出先にうっかりノートパソコンのACアダプタを置き忘れることが多い。出先でACアダプタを置き忘れてしまうと、自宅に帰ってノートパソコンを使うことができないという悲しい状況になってしまうのだ。しかし、自宅と会社でノートパソコンを使うといったときは、自宅と会社の両方にACアダプタを用意しておけば、ACアダプタを持ち歩かなくても、ノートパソコンをより快適に使うことができる。置き忘れの心配もない。とはいえ、どのメーカーのACアダプタでも純正のACアダプタは1万円以上のものが多く、出費もバカにならないのが現状だ。


ユニファイブのACアダプタ

PCカードとの比較。大きさは96×44×29mmで重さは180g
 私の場合、純正のACアダプタには不満はもっていたが、他社製のACアダプタには目を向けてはいなかった。ちなみに、私はソニーのVAIOノート(505、505X、505DX、505GR/K、C1XE、C1XF)ばっかりを所有しているが、ほぼ満足できるACアダプタが付属していたのはC1シリーズのみ。その他の機種に関しては、重い、大きい、使いにくいというノートパソコン標準のACアダプタが付属している。いつも「あー、デカイ、重い」と思いつつも、出かけるときはACアダプタと一緒にノートパソコンを持って行くわけであった。

 ところが、世の中には同じようなことを考えるメーカーもあるもので、ノートパソコン用に純正のACアダプタよりも軽くて使いやすいACアダプタをリリースしているメーカーもあるのである。なかでも実際に使ってみてかなり使いやすいと思ったACアダプタがユニファイブの「モバイルパワーII」というノートパソコン用のACアダプタ。このACアダプタは写真を見ていただければわかると思うが、非常にコンパクトなのだ。


DCケーブルはACアダプタの回りに巻き取りケーブル止めで止めることによりコンパクトに収納することができる
 さらにモバイルパワーIIは、大きさがコンパクトなだけではなく、持ち運んで使うということがきちんと考えられている点もポイントが高い。たとえば、コンセントプラグはACアダプタの本体に内蔵されていて、使うときにだけプラグを起こしてAC電源に差し込むような形状になっている。じゃまなACコードはないのだ。また、ノートパソコン本体と接続するためのDCコードは、ACアダプタ本体に巻くことによってコンパクトに収納できるようになっている。モバイルパワーIIを使うようになって、今までACアダプタに持っていた不満が一挙に解決したのである。

 なお、モバイルパワーIIは「モバイル電源専門サイト mobile-power.com」や「エナックス」のホームページなどからオンラインで購入することができる。価格も6900円から7500円と、純正のACアダプタに比べるとかなり安い。持ち運ぶのに便利なノートパソコン用ACアダプタが欲しいとか、会社用にもう1つACアダプタが欲しいというときに、気軽に購入することができるハズだ。

 また、対応するノートパソコンが多岐にわたるのも見逃せない。DCプラグの形状と、出力電圧でいくつかのラインナップがあり、ソニーのVAIOシリーズ、富士通のLOOXやFMV BIBLO、パナソニックのLet’s noteシリーズ、東芝のLibrettoやDynabookシリーズ、IBMのThinkPad、さらにはAppleのiBookやPowerBook G4など、プラグの形状がよほど特殊じゃなければ、利用することができる。さらに、大きさがコンパクトでありながら、AC入力は100Vから240Vまでの入力ができるため、日本国内だけではなく海外でも使うことができるのだ。


PDA用の極小アダプタもある

右はJornada 720用、左はiPAQ用のACアダプタ。どちらも非常にコンパクトで、無理なくポケットに入る大きさだ
 ところで、ACアダプタが重くて大きいのは、ノートパソコンだけではない。たとえば、ヒューレットパッカードのJornada 720などのHandheld PCやコンパックのiPAQなどのPocket PC。こうしたいわゆるPDAのジャンルに入る機器に使われているACアダプタも、なぜかデカくて使いにくいものが多い。

 Handheld PCやPocket PCはノートパソコンよりはだんぜんバッテリ駆動時間は長いのだが、たとえば旅行先で使うとか、出張で使うとなると充電しなくてはいけない。そんなときに、純正のデカくて重いACアダプタを持って歩くのはナンセンス。こちらも、軽くて小さいACアダプタが他社からリリースされているのでチェックしてみて欲しい。ちなみに、私はJornada 720とiPAQを所有しているが、どちらもコンパクトなACアダプタで快適に利用している。ポケットに入るくらい小さいため、いつも携帯しても全然困らないのだ。なお、PDAのACアダプタは「IKESHOPモバイルオンライン」などで購入することが可能だ。


■評価(最高点は★5つ)
イバリ度 ただのACアダプタなのでさっぱりイバれません。
実用性 ★★★★★ ACアダプタなので実用的。というか必需品。
お値段 ★★★ 純正のACアダプタよりはかなり安価です。
価格 6900円
(モバイルパワーII)
ノートパソコンのACアダプタに不満があるとか、会社用にノートパソコンのACアダプタが欲しいけど純正品は高価だと思っているなら、ぜひ使ってみて欲しい。コンパクトで携帯にも困らないから、いつもノートパソコンと一緒に持ち歩いてもそれほど苦にならない。なにより、持ち歩く機器の重さは1グラムでも軽くしたほうがいいに決まってるしね。それと、自宅や会社など自分がノートパソコンを使うポイントが決まっているなら、ポイントごとにACアダプタを用意しておけばACアダプタを持って歩く必要がないから、かなり便利です。
利用期間 1年
1日あたり単価 19円


・ ユニファイブ
  http://www.unifive.com/
・ モバイル電源専門サイト mobile-power.com
  http://www.mobile-power.com
・ エナックス
  http://www.enax.co.jp/
・ IKESHOPモバイルオンライン
  http://www.ikeshop.co.jp/mobile/index.html


(広野忠敏)
2001/07/25 00:00

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