≪新刊立ち読み≫スマートフォンのはじめかた
「Androider+」4月号

スタパ齋藤のどんなもんだロイド!


 本コーナーでは、「できる」シリーズをはじめとしたスマートフォン関連の新刊を立ち読み形式で眺めながら、スマートフォンの基本的な使い方や便利な使い方をご紹介していきます。

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(60~61ページより)

 フリーライター歴25年、電気が通るコンシューマ製品全般が得意分野。著書は20冊以上。埼玉県生まれの埼玉育ち。趣味は釣りにカメラに焚き火に自転車に断捨離にと気の赴くままに。さぁ「スタパ」でググろう!!

刺しゅう入りオリジナルのスマホケースを作る!!
小学生以来のミシンによる裁縫に挑戦!! 果たしてうまくいくかどうか!?

 多種多様な機種が存在するAndroid。悩みどころは、一部の人気機種を除いて「専用ケース」がなかなか手に入らないこと。結局汎用ケースを使うハメになる。ならばケースを自作しちゃえ!! 今回は実用的かつ個性的なケースを作ってみるゾ!!

愛用ケースと同じものを東レのトレシーで作る!!

 まずはどんなケースを作るか? どうせ自作なんだから自分が好きな形状のケースを、好きな素材で作るしかない!!

 俺の場合、ケースはスリーブタイプをよく使う。多用中のケースは、アップルのiPodに付属していたオマケの合皮ケース。封筒のような構造の、ケースというより「iPod袋」ですな。このケースがヒッジョーに便利で、iPodのほか、iPhoneやGALAXY Sなどの「普通サイズのスマホ」が収まる汎用性がある。

 もうひとつ、ケースではないのだが、ご存知東レの「トレシー」も超愛用中。スマホの画面を拭くには最強で、指紋程度なら一拭いですっかり落とせるのだ。

 てなわけで、上記のスリーブ的なスマホ袋を、トレシーで作るのはどうだろう。手軽に出し入れでき、画面がキレイになる袋を自作するゼ!!

旧iPodに付属していた合皮ケースを汎用スマホケースとして愛用中。GALAXY Sサイズのスマホなら収められる。単体で売られていたら買う!! と思うほど好きスマホ類の画面のクリーニングには東レの「スマートフォントレシー」を愛用している。凄い拭き取り能力を持つ。洗えば何度でも拭き取り能力が復活する

刺しゅうミシンを使ってオリジナルスリーブ作成

 単にトレシーを袋にするだけじゃツマラナイので、トレシーの上にオリジナルの刺しゅうを入れて、それを袋に縫い上げるのはどうだろう? 世界で唯一のスマホ用スリーブができるハズである。

 最近では刺しゅう機能を持つミシンが多々あり、なんでも「ほぼ全自動で刺しゅうができる」そうだ。しかも絵柄は自分でデザインできるらしい。じゃあソレをヤル!! 今回はブラザーのFamily Marker FM1100という入門タイプの刺しゅうミシンを使ってみる。

メガネ拭き トレシー
用意したトレシー。24×24cmサイズを使う(白)。青いほうは15×15cmサイズのスマートフォントレシーだが、これだと2枚使わないとスリーブを作れない
Family Marker FM1100
ブラザーのFamily Marker FM1100。普通のミシン機能+刺しゅう機能を持つ入門向けミシンだ。価格は、安価なショップで6万円程度から

ほとんどミシン経験ナシで刺しゅうなんて作れるの?

 アイデアも布も機材も用意したが、ここに来て急激に不安になった。何を隠そうこの俺は、ミシンなんて小学校の授業以来。超ド初心者に使えるのか? ましてや刺しゅうなんて……ううう、無理な気がしてきた~怖くなってきた~。

 てな心持ちでビビりながらトライ。まずはブラザーが提供している「ネットで刺しゅう柄を自作できるサービス」である「刺しゅうクリエイター」で刺しゅう柄を作成。ドロイドくん柄にしてみた。

 この柄を「ミシンにダウンロード」し、布や糸をセット。ミシンのスタートボタンを押すと……あら不思議っ、ホントにほぼ自動で刺しゅうが完成!!

ブラザーの「刺しゅうクリエイター」サービスを使えば、ウェブブラウザ上で好きな図案を刺しゅう柄に変換できる柄をパソコンにダウンロード(有料)し、USBケーブル経由でミシンに転送すれば刺しゅう柄の準備完了
布や糸のセット以外はだいたいミシンがやってくれる。ほぼ全自動で刺しゅうを作れるできあがり!! ユーザーの操作(糸交換)などの時間を含めても、15分程度で刺しゅうが完成する。ミシン超初心者なのに刺しゅうがデキちゃってマジ感激っ!!

刺しゅう入りのトレシーをふたつに折って縫うだけ♪

 そして最終工程。刺しゅうの入ったトレシーをふたつに折り、左右を縫い、余分を裁ち落とせば完成だ。2か所を直線で縫うだけだから、イケるっしょ!!

 とか言いつつ、やはりビビりながら縫ったんだが、ここでもビックリ。下糸や上糸の準備が簡単♪ 縫い始めや縫い終わりの「止め縫い」なんかもミシンが自動でやってくれる♪ うわ~いまどきのコンピュータミシンはラクだわ~。

 で、完成したのが右のケース。出し入れ簡単、いつも画面ピカピカの自作ケース、キミもぜひトライしてみてくれ!!

トレシーを二つ折りにして左右を直線で縫うだけ。単純な構造のスリーブケースなのだ縫い終えたら余りの布(トレシー)を切り落とせば完成。トレシーの端は案外ほつれにくい。大雑把な作りだが、世界唯一の俺謹製ケースに大満足っス!!

[Stapa's Column]
こここ、これは欲しい、超欲しい、マジで欲しすぎる~!!
今時のコンピュータミシンは簡単♪

 今回の経験で最強に驚いたのが、いまどきのミシンの簡単さ。使ったのはコンピュータ制御ミシン(コンピュータミシン)だが、各所が超簡単。たとえばレバー操作のみで針への糸通しが済むし、縫った後の糸カットも自動。ハサミすら要らないのだ。俺のようなド初心者が使っても、糸が切れるとか布がよじれることがほぼない。ホントに初めてでも使えちゃう感じなので、現在、ミシン買っちゃおうかナ~とマジ考え中だ。

 ミシンの基本的な使い方は、ミシン本体に明示されている。糸通しや糸切りも超簡単。「使いたい」と思ったとき即使える、ハードルの低いミシンだ 細かな設定や調節はタッチパネル式。Androidユーザーなら余裕で操作していけるわかりやすさを備える。縫いパターンや刺しゅう柄も多々内蔵
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書名Androider+ 4月号
価格780円(税込) 電子版600円(税込)
判型A4変形 128ページ オールカラー
付録「アンドロイダーがおすすめ!ベストアプリ365」A5 128ページ オールカラー
発売日2011年2月18日(土)
発行株式会社インプレスジャパン
発売株式会社インプレスコミュニケーションズ

書籍の詳細

(編集部)

2012/3/13 10:00