第526回:つながりほっとサポート とは

大和 哲
1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我 ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連の Q&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら
(イラスト : 高橋哲史)


らくらくホン ベーシック3

 「つながりほっとサポート」とは、NTTドコモが2011年春に発売した「らくらくホン ベーシック3」から利用できるようになった新サービスです。ユーザーの携帯電話から2時間おきに、携帯電話の利用状況がセンターへ送信され、その利用状況が家族などに通知されます。

 送信される情報は、

  • 歩数計の歩数
  • ケータイの開閉回数
  • ケータイの電池残量
  • カメラの利用状況

といった内容で、あらかじめ指定した「つながりメンバー」(最大5名)に一日ごと、あるいは週ごと、月ごとの一定間隔において、メッセージRで届けられます。また、iモードで「つながりほっとサポートサイト」アクセスすれば、確認したいときにいつでも利用状況を確認したり、配信設定を変更することも可能です。

 つながりセンターには、その月を含み3カ月間(最大93日間)、ほっとサポート契約の利用状況が記録されていて、サイトから閲覧が可能です。ただし、電池残量については直近の情報のみが保存されます。そして、「つながりメンバー」は、つながりほっとサポートを契約した携帯電話から登録できます。契約できるつながりメンバーは最大5名までで、登録が完了すると、登録されたメンバーにはその旨がメッセージRで連絡がされます。

 つながりほっとサポートでは、らくらくホン、つながりメンバーとも、iモード契約が必要です。連絡を受けるつながりメンバーは、iモードが利用できるFOMA端末利用者である必要があり、他事業者の携帯電話や、ドコモでもスマートフォンでは利用できません。これはメッセージRで情報が届けられること、サポートサイトがiモード専用に作られていることによる制約です。

ユーザー本人の負担なしに利用状況を把握

 「つながりほっとサポート」のメリットは、ユーザー自身の手を煩わせることなく、遠く離れた「つながりメンバー」が毎日の利用状況を把握できることでしょう。「らくらくホン ベーシック3」には、操作履歴を記録し、自動的に送信する仕組みが備わっているため、実現できたメリットです。

 たとえば一人暮らしのお年寄りと離れている親族にとって、「つながりほっとサポート」を利用すれば、お年寄り本人が携帯電話の新たな使い方を覚えず、状況がある程度把握できます。ただし、「つながりメンバー」の追加を承諾するよう依頼したり、情報配信時間を設定したりするなど、ある程度、細かな操作は必要です。最初は、店頭で家族や店員などの手助けを受けながら設定するのが良いでしょう。

 ちなみに、つながりホットサポートは、「携帯電話が移動、利用されているかどうか」を把握するためのサービスで、歩数や電池残量、開閉回数などを知ることはできますが、位置を把握することはできません。

 携帯電話の位置を把握したい場合は、別途、「イマドコサーチ」など位置を知るためのサービスに別途加入が必要です。ただし「らくらくホン ベーシック3」にGPSは搭載されていませんので、基地局を利用した、おおよその位置情報を地図で確認することができます。

 




(大和 哲)

2011/8/2 06:00