DATAで見るケータイ業界

中古携帯端末の購入経験者アンケートから端末利用実態を探る

 本誌でも先日「中古スマホの最新動向」と題し、中古スマートフォンの買い取りと販売に関するドスパラのインタビュー記事などが掲載されるなど、ユーザーにとって中古の携帯電話・スマートフォンが購入時の選択肢の1つとして注目を集めていることは間違いないだろう。

 そこで今回は、中古携帯端末の購入経験者の実態をアンケート調査結果から探っていきたい。

 MCAでは、2012年以降に中古携帯端末を店舗またはネット(ネットオークションを含む)で購入したことがある利用者に対し2013年12月にアンケート調査を実施している。

 まず、購入経験者の属性をみると、女性に比べて男性の方が経験者が多く、今回の調査では女性の割合は4分の1弱にとどまっている。年齢層では30代が約3割で最も多く、20代と30代だけで全体の6割弱を占める結果となった。

 続いて購入した中古携帯端末の利用状況に関する結果を取り上げていく。

 購入した中古携帯端末がメインで使われているのかどうか、使用状況をたずねたところ「メインで使用」が約6割、「サブで使用」が3分の1強という結果だった。

 ただし、購入した端末の種類によってその状況は大きく異なっている。「メインで使用」と回答した割合は、iPhone購入者の場合78.3%、従来型携帯電話の場合69.4%といずれも半数を大きく上回ったのに対し、Androidスマートフォンの場合は43.6%にとどまった。中古Androidスマートフォンについてはサブで使用されることが多いことが明らかになった。

 次に、中古携帯端末を利用するための手続きについてたずねたところ「既に持っていた携帯電話のSIMカードを、購入した中古携帯電話にさした」ケースが全体の3分の1を超える結果となった。「携帯電話会社のショップなどに持ち込み、契約手続きを行った」ケースが30.3%、「購入した中古携帯電話用に、市販されているSIMカードを購入した」ケースは25.1%だった。

MCA

IT専門の調査・コンサルティング会社として、1993年に設立。「個別プロジェクトの受託」「調査レポート」「コンサルティング」などクオリティの高いサービス提供を行う。