iPhoneを旅のお供に

2008年10月27日 10:30
(白根雅彦)
 先日、友人たちと伊豆へ泊まりがけのドライブ旅行に行ってきた。重度のネット中毒者であるわたしとしては、身の回りにネット端末がないと不安になってしまうので、今回はメイン端末のW62CAとともにiPhoneを持っていくことにした(もっとも、最近はiPhoneをほぼ常に持ち歩いているが)。

 基本機能であるウェブとメールについて、iPhoneはポータブルデバイスとしては使いやすい部類だろう。ヒマつぶしのウェブから観光スポット検索、仕事のメールまで、快適に利用できた。カバンやジーンズのポケットに入れてもそれほど邪魔にならないのが、旅行時にはとくにありがたい。

 FMトランスミッターを用いれば、カーオーディオとしても利用できる。シガーソケットから給電するタイプなら、そのままiPhoneを充電できるので、移動中にガンガン通信しても、バッテリー残量に不安を感じることがない。

 接続性については少々不満が残った。見晴らしの良い場所では高い感度で通信できるが、宿の部屋などでは圏外になることも少なくなかった。また基地局側がHSDPAではないせいか、多くの場所では通信速度がかなり遅く感じられた。これはソフトバンクの3Gネットワーク側も関係するのだろうけど、iPhone自体がGSM圏での使用を前提とする海外メーカーの製品であることを考えると、これが限界なのかもしれない。あくまで個人的な印象だが、旅行時など郊外に行くときは、普通のケータイも手放せそうにない。

 iPhoneのアプリは役に立った。今回とくに役に立ったのが口コミグルメサイト「食べログ」の専用アプリだ。下手なガイドブックよりも網羅しているお店は多いし、口コミ評価もそこそこアテになる。エリアやマップから店を探せるので、移動時の効率も重視できる。

 また、個人的に便利だったのが、アストロアーツ社の「iステラ」だ。これは星空を表示する電子版の星座早見である。今回は高校時代の天文部で一緒だった友人も同行していたので、夜はちょっと星見をしていたのだが、そこでiステラが役に立った。W62CAの電子コンパスと組み合わせれば、北極星が見えなくてもすぐに星座を探せる。もっとも天候には恵まれず、あまり星は見られなかったが......。