App Storeのアプリが多い!

2008年12月17日 11:00
(白根雅彦)

 iPhone 3Gの発売とApp Storeの開始から5ヶ月ほどが経過した。App Storeで配信されるアプリ数は、けっこうなペースで増え続けているようだ。正確な数は公開されていないが、App Storeをブラウズしていると、数千本くらいはありそうだと感じる。開始から5カ月(開発キット配布から9カ月)のプラットフォームとしてはなかなかの盛り上がりだ。

 最近のお気に入りは、無料配信されているゲーム「Rogue」だ。80年代初頭、コンピューター黎明期に開発された同名ゲームのiPhone版で、入るたびに姿を変えるダンジョンに毎回レベル1から挑む(そして目的を遂げられなければ、途中で無残な死を迎える)という、オリジナル版とほぼ同じ内容が再現されている。古くからのゲーマーしか知らなさそうなゲームだが、難易度は高く、中毒性も高いゲームである。

 Rogueは比較的小規模な開発者による移植タイトルだが、それ以外にも、大手ゲームメーカーの有名タイトルも増えている。まだまだゲーム専用機には遠く及ばないところだが、それでも一部のゲームは、もはやヒマつぶしゲームのレベルを超越し、純粋にゲームを楽しむためにiPhoneを手に取るレベルになりつつあると感じさせられる。

 もちろん、App Storeで増えているのはゲームアプリだけではない。さまざまなジャンルのアプリが日々App Storeに追加されている。1週間に1度くらいのペースでApp Storeを覗くと、そのたびに便利そうなアプリ、楽しそうなアプリが見つかっていく。

 アプリが増えているのは良いのだが、さすがにここまで数が増えると、目的もなく面白そうなアプリを探そうとすると、App Store内で迷子になってしまう。

 App Store内で検索も出来るが、検索だけで面白いアプリを探すのは難しい。出来の良いアプリはたいてい「トップアプリケーション」から探せるが、ニッチなジャンルのアプリはなかなかランキングに入らない。カテゴリ分類から閲覧するにしても、パソコンのiTunesの「電子書籍」のカテゴリは、1ページ20件表示で39ページある(12月16日現在)。こうなると、面白そうなアプリを見つけ出すのは、なかなか大変だ。

 アップルとしては、iTunes Store上だけでなく、ブログなどでiPhoneアプリが紹介されることも狙っているのだろう。iTunes Storeにはアフィリエイトプログラムも用意されている。しかし、今のところ、iPhoneのアプリを積極的に紹介するサイトには、あまりお目にかかっていない。

 App Storeが今後、どのくらいのペースで拡大していくかはわからないが、少なくともアプリ数が減っていくことはないだろう。そうなると、もうちょっとApp Storeからアプリを探しやすくして欲しい。もちろんアップルも収益に関わる部分なので、手は打ってくると思うが......でもこのアプリの数を見ると、どうすれば探しやすくなるのか、想像もつかないなぁ。