W63CAで国際ローミング

2009年1月14日 11:00
(石川温)

 仕事始めは1月6日にアメリカ・サンフランシスコで開催されるMacworld Expo基調講演の取材、さらには7日からはラスベガスで行われるCESに直行。ということで、欠かせないのが国際ローミング対応ケータイだ。

 普段、名刺に書いている電話番号はauであるため、GSM圏内であればW62SにSIMカードを挿入して海外に出かけている。今回はアメリカと言うことでCDMA圏内。めでたく、W63CAのローミング機能が使える。

 しかも、アメリカはパケット対応地域。なにも考えずに日本のケータイがそのまま使えるのが何と便利なことか。昔は、国際ローミング対応ではauが他キャリアを大きく引き離していたのに、いつの間にか形勢は逆転。W-CDMA/GSMをベースとするNTTドコモ、ソフトバンクモバイルにお株を奪われてしまった。なんとも残念。

 とはいっても、W63CAだって、パケットだって使える。そんじょそこらのW-CDMA/GSM機種に負けてなんてなるものか。

 で、実際にアメリカで使ってみてどうだったか。

 やっぱり、W-CDMA/GSM機種と比べるとかなり使い勝手は悪い。今回、N-01Aと931SHも持って行ったのだが、どちらもアメリカに到着して、電源を入れればすぐに現地の電波をつかんでくれる。これが意外と便利。

 しかし、W63CAといえば、アメリカに着いた際に電源をONすると、まずは日本の電波をつかむモードになってしまう。ここで「ローミング機能」メニューを呼び出して、「海外」に設定して再起動しなくてはならない。電源がONになってようやっと現地の電波をつかんでくれるというわけ。この手間が結構面倒。

 さらにN-01Aが便利だなぁ、と感じるのは国際ローミング中は現地の時刻が大きく表示されて、日本の時刻も小さく併記してくれるというところ。これが日本とのやりとりにかなり重宝する。

 W63CAは、現地の時刻に自動的に合わせてくれるが、日本時刻の表示はしてくれない。W62Sも2つの国の時刻を表示できるが、手動で設定する必要があるのが面倒だ。

 ただでさえ、エリアが狭くて使い勝手の悪いauのグローバルパスポートCDMA。国際ローミングって料金も高く、キャリアにとっては「儲かる美味しいビジネス」なはずなんだから、せめてもうちょっと「使いやすい国際ローミング」にして欲しいなぁ。