携帯がDLNAサーバ!? N82のホームメディア機能

2009年2月25日 11:00
(太田亮三)
 Nokia N82など、マルチメディア機能を強化したノキアの端末には、メニューから「ツール」→「外部接続」とたどったところに「ホームメディア」機能が用意されている。簡単にいうとDLNA機能なのだが、ほかの機器に保存されたコンテンツにアクセスするクライアント機能に加えて、N82に保存されている写真などをホームネットワーク上に公開できるサーバ機能も用意されているのがユニークだ。

 「DLNA対応機器」と言われてもピンとこないかもしれなが、最も身近な例と思われる機器では、「プレイステーション 3」(PS3)が挙げられるだろう。N82とPS3を使えば、コンテンツをコピーすることなく大画面で写真や動画を楽しめるのである。旅行の様子など、まとまった枚数を、複数人に見てもらいたい場合などに便利な機能だろう。

 N82のほかに必要な環境は、PS3とテレビ。そして、PS3の接続されたホームネットワークが無線LANに対応している必要がある。

 N82側では、上記の「ホームメディア」機能にて、DLNAサーバ機能である「コンテンツ共有」を有効にする。そして、無線LAN経由でPS3と同一のホームネットワークに接続すると、PS3のメニューにはN82が現れる。PS3側で写真を保存したフォルダにアクセスすれば、N82に保存されている写真などをテレビの画面で閲覧でき、PS3の洒落た雰囲気のスライドショーなども楽しめる。

 実はN82にはアナログのビデオ出力ケーブルが用意されており、テレビに接続すれば同様に写真を楽しめたりする。microSDカードとリーダーライターを利用してPS3にコンテンツをコピーすることも可能だ。一方、DLNA機能を使うメリットは、無線LANのID・パスワードが必要なものの、コンテンツをコピーしなくても見られる点だろう。加えて、デジタルデータのままコンテンツを閲覧できるため、PS3とテレビがHDMIなどのデジタル方式で接続されていれば、写真などを高画質に閲覧できるのが特徴だ。

 注意すべきポイントは、「すべてのファイル」の設定で公開すると、端末内の写真が全部公開されてしまう点だろうか。友人宅で旅行の写真を披露しようとしたら、マル秘写真も盛大に披露してしまった......といった事がないよう、予行演習は怠らないようにしたい。