MobileMeでつながるパソコンとiPhone

2009年3月25日 11:00
(白根雅彦)
 アップルのMobileMeが便利だ。パソコンとiPhoneの橋渡し役となってくれる。

 たとえばMacの標準カレンダーアプリ「iCal」に予定を入力したとする。すると、Mac OS Xが自動でMobileMeのサーバーとデータをシンクロしてくれる。そしてこの、いわゆるクラウド上のデータが書き換わると、自動でiPhoneのデータも書き換わる。スケジュール情報だけでなく、アドレス帳やブラウザのブックマーク、メールのフォルダ内容もシンクロ対象にできる。もちろん、MacだけでなくWindowsでも同様の機能は利用できる。

 この自動でシンクロしてくれるところが、便利なのだ。ケーブルでつなぐ必要も、「同期」ボタンをクリックする必要もない。気がつけば、勝手にデータはシンクロしている。自動でシンクロしてくれるおかげで、パソコン(ウチの場合はMac)で入力・編集した各種データを、何も意識せずにiPhoneからも利用できる。外出先だろうと、必要なデータはすぐに参照できる。ちょっとした用事にもはや、パソコンは必要ない。まるで秘書がいつも随伴しているような、よくわからないがそんな感じだ。

 MobileMeは、iPhoneをさらに便利にしてくれる。まだ使ったことがないiPhoneユーザーは、是非とも試してみるべきだろう。60日間のフリートライアルサービスもある。MobileMeの利用料金は年額9800円と、決して安いサービスではないが、iPhoneを使いこなす上では、価格相応の働きをしてくれる(Macでも使うなら、価格以上のバリューがあると感じている)。

 とくに最近、MobileMeでは「シンクロ周りのパフォーマンスを改善した」とアピールされている。以前トライアルを試してシンクロの信頼性や頻度が低くて不満を感じていた人も、もう一度トライアルを試してみる価値があるかもしれない。