光TOUCH CRUISERでウィジェットをサクサク操作

2009年6月1日 11:00
(法林岳之)

 カメラ付きケータイがウケたのは、撮った写真をメールで送れるからという話はあまりにも有名だけど、もうひとつ忘れちゃいけないのが待受画面への設定。家族や恋人、ペットなど、自分の大切に思う被写体を撮影し、その写真を待受画面に貼り付けることができる。ボクの周りでも子どもや家族の写真を待受画面に設定している人は多い。

 ただ、最近の待受画面はそういう使い方がちょっと難しくなってきたのも事実。出荷時に設定される壁紙はFlash対応のものが多くなったし、ショートカットアイコンが並んでいたり、ニュースや天気予報がテロップで流れていたりするからだ。たとえば、932SHでもサポートされている「モバイルウィジェット」もそのひとつ。

 モバイルウィジェットは簡単に言ってしまえば、待受画面(デスクトップ)上に貼り付けておくことができるコンパクトサイズのアプリの一種。基本的にはバックグラウンドで動作していて、デスクトップに表示されているアイコンをクリックすれば、すぐに表示される。こうしたウィジェットやガジェットと呼ばれるアプリケーションのサービスは、各携帯電話事業者が提供しているけど、今のところ、内容的にも機能的にもソフトバンクのモバイルウィジェットがもっとも充実している感じ。

 このウィジェットを操作するとき、役に立つのが最近のシャープ製端末で採用されることが多い「光TOUCH CRUISER」。931SHのようにフルタッチのユーザーインターフェイスだと、画面に表示されたウィジェットやアイコンをタッチできるけど、通常スタイルの932SHではパソコンと同じように、画面に表示されたポインタを動かす必要がある。光TOUCH CRUISERは方向キー中央の決定ボタンに内蔵された光センサーが指の動きを検知して、ポインタが動くしくみで、ノートパソコンのタッチパッドのような感覚で使える。もちろん、ウィジェットの操作以外にもメニューやブラウザなどでも利用できるんだけど、Yahoo!ケータイのトップページのように、Flashで細かく構成されているページは不向き。でも、縦に長いページをスクロールさせたり、PCサイトブラウザ(フルブラウザ)を使うときなどは便利。光TOUCH CRUISERは適材適所で使うのがポイントだ。

 ところで、肝心のウィジェットだけど、実は出荷時から結構、バージョンアップしているものが多い。たとえば、いろいろなウィジェットをダウンロードするときの入り口になる「ウィジェットストア」も最新版が公開されたし、「Yahoo!天気予報」も更新された。ソフトバンク自身が提供するウィジェットにもカスタマイズしたメニュー画面が使える「マイメニュー」など、新しいものが公開されている。購入してからウィジェットを起動していない人は、一度、チェックしてみることをおすすめしたい。

 ちなみに、モバイルウィジェットについては、本誌の湯野編集長も審査員として参加した「モバイルウィジェットコンテスト」の結果が先週末に発表された。編集長によれば、受賞したウィジェット以外にも秀作が多いとのことなので、対応端末ユーザーはチェックしてみるといいかも......。